革命機ヴァルヴレイヴ 現代に欲望のまま生きる自分本位の鬼達   作:怪物怪人怪獣さん

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第0話 俺達はガ○ダムを見た………

鬼……悪魔……神……竜……人は歴史の中に実在しない生き物を考え創造していた。

 

 

時は大正……

【べべん。】

とある異空間にて琵琶の音が数回鳴る。幾つ物の和風の壁や天井が縦横無尽に動く中、広がる畳の上で突然連れてこられた一匹の鬼。

「……」

目の前に立つ全ての鬼の王が、目の前の自分に失望したように言う。鬼の王の後ろには、従者のように同期で上弦の壱になった知り合いがいる。そして無駄のない身体付きの拳の鬼の姿も……

「失望したぞ。」

(嫌、まんま口に出たよ。)

「仮にも元鬼滅隊の剣士にその体たらく………貴様の血鬼術は強力で万能の癖に血鬼術に比べられないそのやる気の無さ……不愉快だ。貴様の下弦の壱の称号を……十二鬼月の称号を……剥奪する。」

「……わかりました……」

(何時も思うけど……………人を喰らい強くなる原理が良くわからない………俺は人を喰らわずに、此処まで来たんだ。)

目の前の王は俺は勿論、俺以外の鬼の心を読める………長く鬼をしているも、俺は人間に対して食欲は起こらない。只、剥奪されると言う事は、もう簡単にはアイツらと鍛練?は出来ないのが不満だ………童磨の奴と話す必要が無いと思えば少しはマシだ。

童磨は俺の後輩で顔が良くて腹立つ口と中身がバラバラな二枚目の宗教の若き?教祖様だ。自慢の血鬼術で一気に俺と対峙して此方が童磨の血鬼術を全て会得すると同時に、俺の後輩は俺より上の序列に立ってしまった。普通なら喜ぶ事なに童磨の人柄のせいで、素直に喜べない。

あの口と顔と中身が一致しない辺り我らの王は人選が良くわからないのがある。

俺は普通の鬼とは違う……一つ人間だった部分が大き過ぎるも、人生を謳歌していないのが現状………収集癖がある。と言っても、やれ人の顔や皮膚を天井やら壁に張り付かせて悲鳴の音楽を奏でるとか、目玉や手足や内臓を集めている訳ではない。剥製もしない標本も花とか最低限な奴だ。

「私と話しをして余計な思考する余裕があるとは不愉快だな。何度めだ?」

「誠に本当に……心よりすいません………」

平謝りする俺………

「…何か申し開きはあるか?」

平謝りをやめて俺は満面な笑みで答える。

「………貴方を不愉快にした数と失望させた数なら多分後から来るどの鬼達よりも俺が一番ですね。耳に花札を着けた剣士と何度も互角に対峙して仕留める機会がなかったり、後輩の血鬼術を全て会得したり、月の呼吸は……基礎を覚えた程度だし……」

 

思えば、俺は……あの夜、先輩剣士である"継国緑壱が"日の呼吸"で無惨様を圧倒したあの光景"を見た瞬間………俺の中の俺、剣士として極めたいと思った……自身の勝手に編み出した"鬼の呼吸"等中途半端にして、同期の黒死牢に数十年の間跳んで回転して土下座をして

しぶしぶ基礎を教えて………技は全然教えて貰ってないんですけど!!!?

 

「まっ………色々と弁明の言葉を用意しても結果が全てのこの世界………一思いにやって下さい。無惨様。」

「………………………」

無惨様は覚悟を決めた俺を見て直ぐに剥奪せずに静かに俺を見る。その紅い目は珍しく俺自身を見ているのだ。この人は、俺達を個人として見るも、"何か"動揺のような物を感じたのは、気のせいであると思いたい………

「………………残念だ……炎竜鬼。否、闘牙丸よ。そなたに闘志があれば……」

同期の黒死牢が物思いに言うも……コイツ鬼になったら目が6つになったから普通に怖いよ。もっと外見を童磨並みに気にしろよ。全く……上弦の鬼は二枚目じゃないと許されない規則であるんじゃ………二枚目半の俺には、無用な悩みだけどな(慟哭)

「………無惨様。こんな使えない剣士を鬼にしてくれた事を感謝します。」

この時だけは、普通に感謝の言葉が口に出た………

「 ……。」

無惨様は小さく何かを呟いたが何を言ったのかは良く聞き取れなかった。

それから俺は称号を剥奪されて……其処らの有象無象の鬼達と仲間になった………それから色々と会ったしつこい童磨の煽りに耐えて、その後も後輩達の能力を会得して行き……そして……無惨様と鬼狩り達の長い戦いが終わり………

「何だ貴様?」

これから長い付き合いになる口の悪い兪史郎の奴と出会って………数百年の歳月が流れた。

 

 

 

鬼の自分に取って時間は無限にある。だが世間は時代の流れに変わる。人の有り様も変わり、侍の名前も魂も今や過去の物となった………鬼が数万の人間を喰おうとも数千の剣士を殺そうとも、数百の鬼が殺されても………自分勝手に時代は変わる………兪史郎が大正時代に仲の良い鬼狩りの葬式に参加していたのを遠くから見ていた。名字は違うも"耳に花札を着けた剣士の葬式だ"

無惨様を倒した男でもある………沢山の孫や親戚が沢山棺の前で泣いていた。普段の兪史郎の性格を知っているからこそ………あの日兪史郎が泣いたのを俺は初めて見た………

 

沢山の人間がいた。人生があった………其れから兪史郎は花札の剣士の知り合いの葬式には必ず参加する。

そして……それらは過去となる。鬼狩り達は創作物の一部となり、鬼は絵巻の悪役になった。鬼が死ぬと灰になる。そこに誰がいたのかすらわからない。俺の生きた思い出の全てが過去になった国

 

『和』の中立国ジオールそれが今のこの国の名前だ。

そのジオールの首都にその二人の隠れ家はあった

喪服を着て隠れ家に帰ってきた15歳くらいの外見の少年。

 

「帰って来たぞ。闘牙。」

「おう。お帰り。茶々丸。愈史郎。」

清めの塩を頭に掛けて喪服を片付ける愈史郎。

その時、視線を広間の方に向けると何時もと違う事に気付く。

綺麗に整理整頓された洋室の部屋に置かれた壺。それに気付き血相を変えて走る愈史郎。

「貴様、俺の珠世様コレクションを壺なんかに放り込むな!?」

べべん。べべべべん。大正の時代を思い出させる部屋の中で、琵琶を鳴らす一人の鬼。

 

時間がある………それだけで、趣味は勿論、後輩達の血鬼術を本人レベルまで兎に角、鍛練させ学び己の趣味に使う。アニメマンガゲームドラマシネマ万歳!!

壺は故上弦の伍……玉壺の貰い物だ。年期が入ったら売り出そうと思っていたが愈史郎との壮絶な神々の熱き第72次コレクション大戦で壺の一部が欠けてしまい現在は、値打ちが下がった只の壺である。

「……お前のコレクションは無事何だから良いだろう……」

 

愈史郎は経緯は特殊でも俺の他に生き残ってしまった鬼の仲間で、腐れ縁である。

画家として現在活動しているも中々気難しい奴で、インタビューに来た記者達に対して猟銃をぶっ放なす等、普通に自称弟子見習いの俺がフォローをする毎日だ。

最近は画家友達の愈史郎に触発されて芸術家の真似事をしている。描いてる絵は風景画だ。最もこの数百年間は絵画以外にも手を出して………かなりマルチで活動している。俺が出会った鬼狩りや鬼達を主役にした物語とか

只……人間が好きかと聞かれたら、俺は好きとは言わずに苦手と答える。故に目立つのは避けて地味な方面で活躍している。鬼狩りが活躍していた戦国の時代、そうやって俺は生きていた。しかしここ数年、より正確には15から16年前後に妙な"連中"が俺達の周りに彷徨き始めた………普通と同じなら兎も角、普通とは違う存在……鬼とは違う異質な存在に……

「うん?」

「どうした?闘牙。」

「俺の食事の時間だ………」

愈史郎は怒るのをやめて悲しそうな顔をする。

「男か?」

「女だよ。」

鬼の俺は人も鬼の肉を喰らいはしない。そして人間の血も吸う必要もない。飲料水に乾燥させた血漿と滋養分が混ざったカプセルの乾燥血漿を溶かして飲めば良い。

さっき兪史郎に答えた"女だよ"の発言は、時折見掛ける存在……奴ら自らを"マギウス"と言っていた………

マギウス共はまるで肉体を持たない霞みか霧のような存在で地球で生きて行く為に、動物や人間の身体に憑依しているらしい……それに『和』の中立国も気な臭い……

「世間は平和その物に見えるが……マギウスの連中らが言うには、その平和も後暫くしたら、壊れるらしいぜ。愈史郎。」

鬼は立ち上がり、玄関に歩みながら……兪史郎と背中合わせになる。

「また戦争か……人間とは、呆れた物だな。」

長く生きていれば、戦争経験もする。嫌な思い出も辛い思い出も全て戦争のせいになる。

ここ15、6年の間、捕まえた日の光を浴びても問題のないマギウス共を鬼流の尋問で集めた結果、ジオールは安全じゃないらしい……しかしも何人かは眉唾物なのかジオールは軍事兵器として秘密裏に開発した巨大な人型兵器の存在を口にした。嘘を言っているように聞こえないが兵器場所がわからない。だからこうして地道に尋ねている。

上弦の伍の壺から壺に移動する能力は使えるも、前提に壺があってとあの特徴的な肉体構造の2つで初めて成立するから、俺は上弦の肆 半天狗の真似で身体を物理的に分裂させて捜索している。色々と面倒臭い物も……重宝している。

戦争は嫌いだ。鬼狩り達の掴んだ平和を簡単壊す。そして戦争が始まると娯楽のアニメマンガゲームドラマシネマが見れなくなる。絶対に……人知れず阻止しなくては……

隠れ家を出て夜風に己の身を晒して、"己の血鬼術"を使用する。花札の日の呼吸の剣士と互角に何度も戦えたのは、運も含めて……己の血鬼術のおかげだ。結局勝負は有耶無耶の内に終わったが、動くとしようか……

 

普通の人間の姿から紅い…紅い…西洋の竜と人を合わせたような異形の姿に変わる。人間の柔らかな皮膚が金属を余裕で越える硬さに変化し硬質の鱗状になって剥がれないように熱で溶接し硬い鱗と鱗を叩き不純物を極力除く作業を全身にして、

両肘から炎を思わせる刃を作り、両爪は金色に鋭く尖らせて背中には深紅の竜翼を生やして、両足にも炎を思わせる刃を膝先から脛まで生やして、頭部は後ろから四本の鬼の角を生やす。

【血鬼術 竜人外装 炎竜人】

数千度の熱を硬質化させて遠距離近距離の距離を関係なく熱光刃で相手の身体を焼くと斬るを同時に使える。

しかも熱エネルギーを利用して飛行が可能。

炎……熱エネルギーその物を武器にする竜鬼が産まれた。

 

子供の頃、日の光を初め暖かい物が好きだった………

鬼化がしても……否鬼になったからこそ余計に太陽が恋しくなるも、自分は日の光に耐性が出来るも克服には程遠かった……

「色々とお話しを聞かせて貰うぜ。マギウス……」

「待て。」

後ろから呼び止められてふと視線を背後にいる者に向けようとすると、数枚の呪符が独りでに炎竜鬼の手に渡る。

「うん?」

「そいつは俺の血鬼術 紙眼だ……俺が貴様を補助をする。戦争になったら、オチオチ珠世様の絵も描けん。」

珍しく愈史郎が俺の行動を手助けしてくれる。

何時もは俺が手助けしているのに………

「……また山の中に埋めて戦争が終わったら掘り起こすやり方をしたら良いんじゃないか?元医者よ。」

「お前のコレクションは、山の土砂崩れで行方不明になっただろ。却下だ!?珠世様のお美しい絵を汚い土がある山に二度も埋めてたまるか!?」

「……お前の愛もそこまでくると崇拝する危ない奴だな……」

「恋も愛を知らない貴様にはわかるまい。」

「お前も人間の女と付き合った事ないだろう……」

ジト目で互いに見つめながら無言で互いに拳を打ち合わせる。

俺達は仲間か友人かそんな大層な良い物ではない。

「目立つ真似は避けろよ。」

「マギウスって連中の数がどのくらいいるかもわからないから……慎重に勇猛果敢に動かして貰うよ。互いに数百歳だからな。狡猾な老将のように動こう。」

紅い熱の鱗を周囲の風景に合わせて俺の姿を消す。

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ジオールの夜の街を鬼の身体能力をフルに使い走る中……考える……俺は人間の味方ではない。人間が作る作品が好きなだけだ。そして世間の情勢にも詳しくない。昔の有名漫画家のアシスタントとかやってその作品が有名になるも人はずっとはソレを続けてはいない。

人は年を取り老いる…肉体の変化……感情の変化………思考の変化………これは鬼の俺達にも該当する。

数百年の刻の中に生きて居れば肉体は全盛期でも、精神は立派は年寄りだ。だがまだまだ俺の欲望は尽きてはいないがな……毎秒毎分毎時間毎日毎月毎年……新しい楽しい物は今も世界に生まれている……だが人間に取って老いるのは寂しい物らしい……特に作り手達に取っては……作品を作り続けられなくなるからだ。何人かは、俺に自分の作品を受け継いで続けてくれと頼まれた事もあるが、俺は漫画家先生の思考を読めなくても、その人の生き様を奪いたくない。その作品は俺が手伝っていただけで、作ったのは漫画家先生達やクリエイター達の皆さんだ。普通に誠心誠意で断わらせて貰った………ガッカリした人が殆どだった……

無限の時間……人によっては、羨ましいと思うが、別の視点から見れば憐れな緩やかな生き地獄とも言える。

どれだけ沢山の人達と仲良くなっても、最後は死に別れが待っている。事故事件病気……寿命………人の当たり前の死を知らぬ不老の俺は……何処かで何かの出会いを求めていた。

 

 

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それから更に数年の月日が経った………俺、炎竜鬼こと

操真闘牙と口の悪い愈史郎こと、山本愈史郎を改めて山藤攻介は地球上ではない場所にいた。

 

真暦71年。技術の革新は人を空気の無い外宇宙にまで進出して宇宙開発を加速させ、今や生活圏の約7割は宇宙と言うまるでアニメのような現実を俺は遠い目で見ていた。宇宙と言ってもSF小説やアニメの舞台でもある月や火星に暮らしているのではない。個人的にはガッカリは半端ない物も地球の環境を人工的に再現した巨大な建造物………

宇宙空間に浮かぶ球状のコロニー、通称『ダイソンスフィア』に人類の約7割は住んでいるのだ。

「まさか、空よりも高い場所に生きて行く事になろうとは………鬼生まだまだわからない物だな……」

「それよりも闘牙マーク4。調べ物の時間だぞ。」

「へいへい。本体も情報収集しているんだから俺も仕事しますか。」

自分達の時間と娯楽を守る為に二人で活動を初めて数年

人工太陽複合体と呼ばれる人工の恒星を核としたそのスフィアの外殻には、支柱によって蜂の巣構造に連結していて六角形…ヘキサゴンの形をした生活空間『モジュール』が並んでいる。

黄色く透明なガラスのモジュールを覆うは只のガラスとは違い特殊な素材の複合体だ。内側は天気の映像を映すモニターになっていて只のモニターだけに留まらず、熱を遮断する断熱機能に偏光、電磁気シールドと色々と便利な特殊ガラスらしい……時代は進んでるのぅ……

その天蓋はスフィアの中心である人工太陽の方を向いており、周囲を囲む重力の輪……重力リングは名前の通り人工の重力を発生させる事が出来てせっかく宇宙に出れると思って風呂場で無重力の鍛練をしたのに人工に発生する重力でモジュールの中に住む人々はボールの内側を立つような形で暮らしている。

「せっかくガ○ダムシリーズで宇宙での生活を学習したのに……解せぬ!?」愈史郎は小さな怒りを口にする

「"コ○ニー落とし"をされるよりマシだと思えば良いんじゃないか?」

スフィアのモジュールを作るのは金と労力と時間が兎に角掛かる……スフィアの誕生すると人口過密問題の解決を初め色々と良いメリットが発生しているようだが、

この時代、保有するスフィアの数で国力が決まるらしく

『和』の中立国のジオールは一つのみ、残りの全ては二つの大国の物だ。

「しかし一つだけなら、ジオンがサイド7を攻めたように、仮にここを落としたら、ジオールはモジュールを全て失う事になるんだな。」

「サイド7はフィクションでもこの第77番モジュールに例の人型がある時点で、狙われる理由には充分にならないか?」

俺達はジオールが保有する第77番モジュールの"咲森学園に学生として身分で秘密裏に潜入を開始。兪史郎は外見状問題なかったが、俺は少し無理やり身体を十代後半に変える必要があった。

監視カメラの位置をいち早く把握して数百年の間に身に付けた隠密潜入の賜物を存分に使い俺達は遂にガ○ダムに邂逅した。

【血鬼術 強制昏倒睡眠の囁き】

「眠れ…」

白衣を着た連中と中立国の軍人達に気付かれないように

故下弦の壱の魘夢の血鬼術で強制昏倒睡眠の囁きを使い眠らせて……白い装甲に赤いラインが入った巨大人型ロボットを愈史郎と俺が見た最初の感想は只一つ。

「何か違くないか?」

「……何でガン○ャノンとガン○ンクがいないんだよ。

俺はアッチが好きなのに……」

愈史朗は好きなガ○ダム機体の名前を口にしながら見上げる。

監視カメラの全ての電源は落として見張りは全て夢の中

「火人……ヒトね。もっとネーミングセンスをシンプルにしたら良いのに……」

手袋を着けた状態で白衣達の資料に目を通しながら、鬼は構造を理解する。………こういう機械は、必要な要点が予め決まっている物だ。

 

「さて………かねがね理解した。結論を言うと滅茶苦茶………厄介な代物だ。」

「どうする?お前の血鬼術で壊すか?コイツ欲しさに大国同士がデカイ戦争を起こさせるのは、阻止したいんだろ?」

無言で両腕を紅い竜人の腕に変えて熱の刃を両肘先から出現させる。

「アムロはガ○ダムを乗った事で出会い別れを繰り返した悲しい人生を送った………だが、その根幹にあったのは、アムロなりに現状を打破する力と切っ掛けを欲していたからだ……このガ○ダムに罪はあるにしても無いにしても………守る為の力は必要だ……」

「……本当にそう思っているのか?」

「………お前が珠世様に鬼にさせて貰ってなかったら、あの最後の闘いは無惨様が勝っていた……お前が鬼でなかったら、鬼狩りは全滅していた。」

「物を作る人間……手入れをする人間……使う人間……人間側がしっかりとしているなら、コイツは俺達の力にも味方にもなる。会ってみるか?」

愈史郎は首を傾げる

「誰にだ?」

「このロボットの中にいる存在に……」

俺達はこの日……ガ○ダムを見た。

「会ってどうする?」

「今後の方針を決める。ジオンがサイド7を攻撃する理由があるのは避けらないなら、どう立ち回るで、俺達の今後が掛かっている可能性があるからな。」

愈史郎はやる気の無い表情をしている俺に言う。

「珍しくやる気だな……」

「やる気があるなし関係なくジオンは待ってはくれないよ。明確な敵を決めて、味方を決める。そして目標を幾つも作る………目標を用意すれば、後は目標達成に努力すれば良い……悪いが、"あの激動の頃"並みに互いに本気になる時は来たんだよ。」

「………やむを得ない。」

互いに身体を鳴らした音を地下格納庫に響かせて、

ロボットの操縦席に入り込むと目の前こんそーるモニター可愛いらしいキャラクターが現れた。

「闘牙。コイツは何だ?」

「おい愈史郎。………俺はアニメを全て見て記憶している訳じゃないぞ。鬱アニメとか見てて嫌な気分になる物には手を出さない。脳が物理的に壊れなくても精神にダメージは入るからな。」

「だが人と知れず、そういう人に言えないようなアニメや漫画を見ていると思うじゃないか?」

「………お前が俺をゲスな作品ばかり見る鬼と勝手に決めつけるな。エヴ○は、名作と騙されたわ。」

「俺は作品を見る前に基本情報をwikiで調べてから見る事にしている。」

「出たよ。wikiとかでキャラクター達の身に起こるネタバレ見る人………でもショックな出来事を映像より文字で知った方が破壊力が何割か減るもんな。」

 

コンソールモニターから〔ニンゲンヤメマスカ?YES/NO〕と怪しいメッセージが現れて俺と兪史郎は互いに視線を交わして同時に答える。

「「そもそも俺達鬼なんだが…」」

「……どうする押すか?」

「………闘牙。貴様はどうせ何されても死なないだろ。」

凄く嫌な答えが帰ってきたよ。嫌な予感を覚える闘牙は反論を言う前に彼は勝手にYESを押す。

「あっ、愈史郎。てめぇ。」

兪史郎は躊躇なく俺を使って人体実験を開始した。

コックピットシートの首元にあるギミックが起動して、

「愈史郎。ジャンプ!?」

瞬時に片手で兪史郎の首を掴み一瞬で操縦席の外に投げ飛ばしギミックが闘牙の首を挟み込む。

「っ!?」

首筋にちくりと鬼の皮膚を刺して痛みを感じる。針が飛び出るギミックが刺さり、軽く血が流れるも、それ以上に愈史郎の安否も確認する暇もない程の自分の肉体の中に異物が入っているのを感じる。

(凄まじい速さでに"何か"が俺の全ての細胞を変化させていやがる……無理に抗うと、毒に変わるような感覚だ。)

体内の鬼の再生能力と破壊能力がぶつかり合っている……同時に血と細胞の中に紛れて機体の基本情報を頭に刻み込んでやがる。

(実地訓練は勿論だがマニュアルを読まずにガ○ダムを乗せる手段としては薬物投与に近い……脳に無理やり情報を入れやがって!?設計思考が極端だよ!?アムロ!?)

「無事か?闘牙!?」

兪史郎がこちらの様子を緊張の表情で見る。俺は苦痛に耐えながらも怒りを露にした表情で答える。

「後で…覚えと……け…よ……この野郎…」

(無理に抗うな。人間並みに細胞の勢いを操り受け流せ………力と力のぶつかり合いなら力の強い方が勝つ。)

「鬼を……甘く……見るなよ……」

細胞が破壊されて新たに作られる度に何故壊されるのか、どういう条件で破壊の対象になるのかを直ぐに把握する。

「藤の花の毒か?」

苦痛に歪む表情をする俺に対して俺に効果がある弱点の名前を口にする兪史郎の疑問に俺は答える

「……違うな。このモジュールに俺達以外の鬼がいるとは思えない……細胞をコイツ好みに作り変えている。これでどうだ………」

約10分間に及ぶ数百億通りの細胞配列を変えて当たりを見つけて、針のギミックが解除される。

「っ!?」

「どうした?愈史郎。」

「ガ○ダムが黒くなった。」

どうやら操縦席の外側では白い装甲が黒い装甲に色を変えたらしい。

無言で操縦席から出て愈史郎と向き合い。暫しの沈黙が両者を支配する中

「………帰って寝る。」

何もせずに戻る。

「身体は大丈夫なのか?」

「経過観測で確かめるしかない。鬼の俺が直ぐに元に戻る感覚を覚えないとは………俺の肉体に何か変化が起きたのかかもな。」

兪史郎は呪符を地下格納庫のあちこちに密かに張り、

「これで、ここの連中にはあのガ○ダムは白い装甲に見える筈だ。うん?」

「どうした?」

「お前、そんなに肌の血色が良かったか?」

鬼特有の青白い肌ではなく、何処にでもいるような普通の人間のような肌色になっているのを愈史郎は闘牙を見て気づいた………

「何を訳のわからない事を……とっととずらかるぞ。」

二匹の鬼が"物語"の流れに何を与えるかはわからないが、既に物語は始まっていた。

 

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夜の学園内部を愈史郎と闘牙分身体は歩く。

「アムロを探そう。」

「突然何を言っているんだ?お前は……」

歩きながら目的地の人気のない誰も使われていない教室の中に入り秘密基地のテントに目指す二人

見た目は市販のアウトドアのテントでも中は【血鬼術 無限城】に広がっている。地球の隠れ家での私物は全て持ち込んだ。趣味の自由時間を過ごすまさに秘密基地で自分達の城だ。

………ネックなのは、隣にいつの間にか謎のダンボールハウスが建ててあり、顔も名前も性別も知らない隣人がいるらしい。

「アムロを探せって、具体的にどういう条件でだ?」

「顔でコイツなら巨大人型兵器ガ○ダムに搭乗しそうな面でまず判断しよう。」

「待て待て……俺はアムロに詳しくないんだ。そもそもアムロってどういう奴だ?」

「熱血漢や正義漢が主流の1970年前半のロボットアニメ主人公にリアル差を求めた等身大……否、只の…根暗の引きこもりだ。」

「只の碇シンジじゃないか。」

身も蓋も無い言い方をするが、ガ○ダム乗る前のアムロって手先が器用だけど寂しさの余りハロを作る暗い少年だもん。ガ○ダム以前のロボットアニメの主人公達が、覚悟極り過ぎるんだよ。皆さん何なの?あの殺る気……

「結論は、主人公っぽい顔してる奴を探すか?引きこもりを探すかの二択だ。」

「引きこもりがそもそもこの咲森学園にいるのか?それこそ可能性が低いだろう……」

「確かに……自分で言ってなんだが凄く確率がどっちも低い……まずハロを作る引きこもりを探そう。」

絶対にいなさそうな人間をイメージしながら会話する二人。

「……私を夜の闇に包んでくれ……」

「何処の帝国の皇帝だ。」

二人の歩く通路にも監視カメラが独りでに動くも、監視カメラを見ている人間に大した脅威を覚えない。

現在炎竜鬼本体は無限城の用意した作業室に籠っている。

炎竜鬼こと闘牙丸は元々戦国時代。鬼殺隊が使用する日輪刀を作る刀鍛冶の里出身であり、普通じゃない変わった刀や海外の武具や防具に興味を持っていた。儀式用の剣や刀は勿論、火縄銃から派生した重火器の数々に詳しく自身も機会を見てはそういう物を作りたいと、夢を見て……実際の鬼にどれだけ効果があるのか……鬼殺隊に入隊したは良い物の……周りの鬼を憎み鬼を殺す彼らの鬼に家族や友人や恋人を殺された鬼殺隊の面々と一緒に仕事をして、すっかりとやる気が無くなり……理由を付けて辞める途中で、無惨様に遭遇する。無惨様は俺を殺すつもりで攻撃したのだが、運が良いのか、無惨様曰く"規格外品"と呼ばれる特殊な鬼になったらしくて、貴重な鬼として無惨様の血を貰う機会がそこそこ多かった……しかし、里の家族に会いたい気持ちが強くなり、鬼になった俺は自ら刀鍛冶の里を目指すも、里に到着する前に実の両親と遭遇……最悪な家族の再会となる。

両親が人間ではなく鬼となった俺に言った全ての罵詈雑言が俺の記憶に……焼き尽くしている………味方等いない。信じれるのは己のみ、守る人…そんな者……何処にもありはしない……当たり前の世界が変わった………世界の全てが敵に変わった。厳しく優しい両親から優しさは消えて、怯えた目で恐怖に遭遇した顔で俺を見る。

太陽が俺の敵となった。普通の食べ物が、普通の生活が全て変わった………守ってくれた大人や友達は誰もいなかった……俺は世界に嫌われていた。何もかもどうでも良くなった……鬼殺隊の誇りも、刀鍛冶の掟も、何もかも……脆い砂上の城のようにあっさりと全てが崩れさった。

無気力の塊になり、それでも無惨様が鬼狩り達に敗れる日まで、やる気が全然湧かなかった。

 

 

自分の欲望の為に動く。自分の欲望を満たす為だけに……生きる。そうするしか、己を保てなかった。

乾燥血漿も趣味で作った食事の一つだ。

現実に目を背けて心に巨大な壁を幾つも造り壁の目の前で色々とダベて数百年の時を過ごす。

何てサイコーなんだ………しかしたまに…………………普通の人間の生き方に憧れてしまう事もある……人間の部分を多く持つ鬼が負けると聞いた事があるが、そもそも鬼である前に皆色々と紆余曲折はあったが一応は人間だったのだ。

あの最強の上弦の壱ですら結局は弟の影を追っていて素直な感情を表に出さなかった…出せなかった可哀想な人だったのだから……

兪史郎は持参した連絡用通信機を起動して闘牙本体に連絡する。

「どうだ闘牙?何かわかったか?」

《……中立とは名ばかりの兵器の開発している事か?相変わらず人間って、建前と本音がちぐはぐした生き物だな……》

趣味と興味で初めたクラッキングでジオールの隠していた物を見る闘牙。

分身体と本体は視界を共有できる為、任意で欲しい情報を手に入れられる。

「どうする?闘牙。俺達がすべき事はなんだ?」

《前に捕まえて尋問した年寄りのマギウス共は、餌を人間の記憶や情報をエネルギー……食い物にしているって言ってたな。つまり鬼と系統は違うもの宇宙から来た吸血鬼……スペースバンパイアの一種と過程する。》

「他者の身体に乗り換え……乗り移りも可能とも言っていたな。」

《記憶や情報を食われると只の記憶喪失とは違い肉体の細胞全てに刻まれている生命活動に必要な情報も忘れて生命活動の停止……死に至る。》

「思い出しも無いのオマケ付きでな。まるで【盗まれた街】だ。」

SFホラーの小説のタイトルを口にする愈史郎。周りの人間がどんどん知らない誰かと入れ替わる恐怖を描いた作品で確認しているだけで約4回もリメイクの映画として取り上げられている作品だ。

《餌は人間、数も無惨様の鬼より多分多い……メリットはどうやら奴らの身体能力は乗り移った対象に引っ張られる……つまり俺達レベルのマギウスはいないのは、確かだろ。》

闘牙は敵の分析……自分らの娯楽を邪魔する存在を徹底的に分析している。自分本位も此処まで来ると頼もしいと感じる兪史郎。

「もしいたらどうする?」

《勝つ。只それだけだ。》

「ロボットを見つけて薄々と感じたこのモジュール77の疑問が色々と見えてきたな。」

《愈史郎。お前は城に戻ってろ。俺は趣味の琵琶の演奏をしてくる。》

「わかったよ。気を付けろよ。」

 

兪史郎は連絡を切り咲森学園の窓からモジュール77の学園の外の景色を見てここ数日の調べ物をして

「鼻が痛い程にキナ臭いがどんどん強くなって行く。これは、遅かれ早かれ来るか……ドルシア軍事連邦。」

嫌悪感を露にしながら戻る

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【べべん。】

夜の誰もいない場所に一つの琵琶の音と共に一匹の鬼がお手製の琵琶を片手に姿を現す。

「……」

(あのガ○ダム、スポンサーは恐らく軍。首相も恐らくグルと見て間違いはない。)

シンプルな黒いジャージ服にゴーグルを着けた少年が、無言で感情を込めながら琵琶を鳴らす。

(基本、ジオールは先守防衛のみ許された国で、軍事力を持つ事は諸外国から良い印象を受け入れられない。)

激しくも数百年間も続けていたお蔭か琵琶の腕もあの"琵琶の君"に負けていない位まで腕が上がった。

(………恐らく、あのガ○ダムの基本コンセプトは、コストを度外視した量より圧倒的な"質"………ロボットアニメの量産型を破壊して、戦場を単機で殲滅出来る機体……そしてこのモジュールは研究施設と開発施設に運用施設をカモフラージュした実験場……)

手を休める事もなく俺は琵琶を鳴らしながら思考する。

(破壊するか?それも一つの手段……)

「……」

「っ!?」

視線を感じて琵琶の音色を止める。

「あなた……確かショーコのクラスの操真君だっけ?」

「お前は……のび太。」

目の前にいる自分を見上げている平均に比べて身長が低い事を実は気にしている俺と同じクラスにいる指南ショーコの友達の…

「…マリエだよ。野火マリエ。グータラのび太じゃないよ。」

 

目の前の黒髪の彼女を見た瞬間、今日の調査で白衣達の記録に彼女の写真と名前があった事、ガ○ダムのテストパイロットだった事が書かれていたのを思い出した。

 

何かアレについて知っているのかも知れない。

「あのロボットは何だ?」

「???ロボット?何を言っているの?」

「………………………」

互いに向き合い沈黙が続く中、俺は彼女と目線を合わせる。

「嘘は言っている様子はないな……質問を変えよう。こんな夜の時間に祠に何ようか?」

「……たまに夜の祠から楽器の音が聞こえるって噂になっているから、興味本位に来てみたら君が楽器を弾いていたのを見物させて貰っていたんだよ。お金いる?」

マリエはマイペースな理由で硬貨を見せる。

「路上ミュージシャンじゃないから安心しろ、野比マリオ。」

「マリエだよ。後、漢字の名字も違う。演奏聞いても良い?」

鋭いツッコミが帰ってくる中、闘牙は再び琵琶を鳴らし、

「勝手にしろ。マスターノービワン。」

「そうするよ。私は何時からジェダイマスターマリエ~になったのかな?」

俺の前にしゃがみ琵琶の演奏を静かに聞く野火マリエ。

冗談を言う俺もそうだが返す彼女も変わっているよな。

「早速だが、お前の知り合いに巨大ロボットを操縦しそうな面してる奴はいるか?」

「むむむ。面白い質問だね……その質問の意味は?」

「そう遠くない内に必要になるからだ。」

「う~~ん。時縞ハルトならワンチャン?」

「よし。わかった……」

そいつには、絶対にガ○ダムを乗せないようにしよう。

調べる事も考える事は山積みだ。普通の平和な学園かと思ったら軍の実験施設に巨大ロボット。生徒達も絶対に無関係じゃない。俺の勘が告げている。必ず、巨大ロボット欲しさに敵が来る。

「野火さん。」

「何?操真君。」

「野火さんは、友達と買い物や遊びに出掛けている時に、街を歩いてふと疑問に思った事はないか?」

「………何を?」

彼女は琵琶の音色に耳を傾けてくれながら俺との会話をしてくれている。

「自分より小さな10歳前後の子供……又は赤ん坊とかは一度でも見た事はあるか?」

俺も兪史郎もこのモジュール77に来てから街を歩いて気付いた事だ。人口の約7割が宇宙進出する中、兪史郎も俺も此処に来て大人の人達は色々と見掛けるが一度も高校生より下の年齢……15歳以下の人間を見ていないんだ。

「っ!?」

どうやら彼女もその事実に気付いたようだ。驚愕した目で俺を見ている。

「このモジュール77……普通とは違うみたいですね。」

「……君は何を知っているの?」

「少し、頭が痛くなりそうな秘密を幾つか………知りたいですか?」

彼女は暫く考えてさっきと同じ…否真剣な様子で俺を見て答える。

「教えて…」

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