革命機ヴァルヴレイヴ 現代に欲望のまま生きる自分本位の鬼達   作:怪物怪人怪獣さん

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白怒火が好きなキャラクターはベンさん。
闘牙が好きなキャラクターは斎藤さん。

最初の作品の主人公。望まず宇宙人に殺されて憑依されて怪獣と戦うバディ物?
次の作品は神様転生で特典を貰っているのに苦労するし死にそうな目にもなるし、何か闇が蠢いているし大変……
三作目のこの作品は、無限の時間を持つ主人公が自分の為に動いている作品。
この三つの共通点は狙ってないけど、異種族と人間との向き合い方の模索……全主人公は最初は一応人間だったのも共通している。
…………何でもっとこう明るいコメディな感じの話が創れないんだ俺は、書いてる自分の精神状態を疑うわ。


第000話鬼と小さい魔女の邂逅

無限城……炎竜鬼と兪史朗の現在の拠点であり、故上弦の肆 鳴女の血鬼術の異空間である。『和』への赴きを表したその城の内部には、戦国時代、江戸時代、明治時代、大正時代の各日本名所を模したかの有名な神宮やら塔やら城やら山やら河やらも存在しており、巨大な箱庭その物である。

……そしてその各炎竜鬼が作った名所には、炎竜鬼の分裂した個体達が配置されており、無限城への侵入者や敵への対処もしているのだ……

「「?」」

人間の気配を感じ各分裂体はそれぞれ動き出して………場面はある城に移る。

その無限城の中にある日の光すら入らない夜の時間のみ出現する幻の骨の城 白骨城。その城の天守閣内に無数の式神を従わせて『囲碁』をするその炎竜鬼の分裂体がいた。その個体は分裂体一の探知探索能力の使い手で雅を愛する戦略家。その名、骸野捨麿(むくろの すてまろ)額に2本の鬼の角を生やしたシャレコウベのお面を着け仏教の大僧正の服装をしているも公家ような都言葉を使う。

「おやっこれは…これは……珍しい……麻呂達がおるこの無限城へ侵入する人間とは、数百年ぶりでおじゃる。…………悪い……これは…悪い……とても悪い……閻魔も裁けぬ極悪人なら頭蓋骨を生きたまま海老の殻を剥くように剥いで頂きたい………城の天守閣の中央に髑髏を飾りたいのぅ……」

お気に入りの極悪人の骨で作った笏(シャク…元の読みはコツ)を片手に趣味の『碁』を目の前の炎竜鬼の分裂体の一人に言う。

【コーーン。】

狐の奇声を鳴るのはメカメカしい妖狐の面で素顔を隠したその分裂体。白色と銀色を合わせた陰陽師の服装をしていてその名前は九荷(くなり)主に血鬼術に別の術を混ぜ合わせる事への関する研究をしている分裂体であり、現代機械への知識も凄い。

彼ら二人は、ガ○ダム発見による解析と分析に、今後大国が攻めて来るならどう対処するべきか囲碁をしながら対話をしていた。

分裂体の捨麿は故上弦の弐の童麿への影響を強く受けた鬼故に、童麿の血鬼術を最も使いこなせる。

九荷は総合的に世界各地の伝承に残る魔術や錬金術、法力、妖術、忍術をベースにした新しい血鬼術の応用をガ○ダムに使えないか研究している。

 

その二人の前に、突風と雷が合わさった一撃と共に天守閣の骨の屋根をぶち抜いて姿を現す分裂体。その面は黄金と黒の2色を合わせた狼の面を着けた袖無しの虎縞模様の軽装と桜の花びらが刺繍された赤い袴を着けて草履を履き。両腕には色違いの手甲が左右に巻かれており右の青い手甲には『雷神』左の緑色の手甲には『風神』と習字で書かれて分裂体は二人に言う。

 

「何をしている……九荷。捨麿。侵入者だぞ。仕留めるぞ。」

「…………麻呂の城が…………早とちりするなでおじゃる。金剛阿修羅仁王風雷天 狼牙丸(こんごうあしゅらにおうふうらいてん ろうがまる)…………御主がやるべき事はまず……天守閣の修理が先だ。それから人喰いの極悪人のマギウスどもの人間の骨を集めてこい…………」

この乱入者の名前は金剛阿修羅仁王風雷天狼牙丸。故上弦の参の猗窩座の鍛練相手として誕生した格闘家の分裂体。

主な仕事は要人護衛……護衛対象がいない場合は、勝手に無限城の自宅警備員をしている。こらそこっニートって言うな。

炎竜鬼の古参の分裂体であり、数百年経過しても世界総合格闘技術の鍛練に余念がない。わざわざ無限城内に闘技場を造る程、戦いが好きな分裂体である。しかし護衛の腕は本物で……勝手に無惨様の周りに常にいた。

嗅覚聴覚視覚が優れ透視能力持ちで防御力が高く……そして、格闘家の分裂体の癖に………しかし技の殆どは、遠距離、中距離が多い……阿修羅、金剛仁王に風神雷神を初め多芸な能力を持つ。

常に無駄なやる気はある炎竜鬼の分裂体である。阿修羅の名前故に異形の鬼特有の肉体変化に余念はない。

「捨麿。何故、侵入者を追わぬ?」

名前を略した狼牙丸が問う。

「…………既に我ら分裂体最強の"朱天大将"が動いているのだ。御主以上に遥かに恐ろしい我らの鬼の中の鬼が……くくくっ……」

「「!?」」

【コーーン】

その名を口にした瞬間、狼牙丸と九荷は無意識に、武器を取り出して警戒する。狼牙丸は全身の各所と両の手の甲から鋭い金属の鬼爪を伸ばして、緑色の炎を全身から吹き出し黄金の電撃と緑色の嵐を吹き荒し白骨城の天守閣の屋根と壁を吹き飛ばす。九荷も十字槍が先端に付いた錫杖を両手から出現させてそれぞれの後ろの端をくっ付けて、長双槍を作り上げ身体の後ろから九本の尾を出現させる。紫の炎を全身から吹き出す。

「ほっほっほっ…………あんたさんお二方、落ち着きなさいでおじゃる。…………鞍馬ノ白怒火飛勇鶴(くらまのしらぬいひゆうかく)が、我らの本体と兪史朗殿の元に報告しておるでおじゃる。侵入者は朱天大将には勝てぬ…………我が本体がどれだけ、鬼から外れた規格外品であろうと……鬼としてのサガは消せない……じゃが人間としてサガも無くせない……ほっほっほっ……誠に愉快愉快……無限城に客が来てくれて麻呂は嬉しいでおじゃる。」

骨の笏を置き代わり禍々しい扇子を持ち開き扇子には《千客万来》と血文字で書かれていて捨麿の全身から幾つ物無駄に笑顔の恵比寿顔の火の玉を出現させ青い炎を燃やし髑髏の面の公家は、愉快に嗤う……骨の城に3つの色の炎が照らす。

白い狐のお面……黄金の闇狼の面……血の色をした髑髏の面……それぞれが素顔が同じで違う面を着けても、彼らは『鬼』その物であった……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

景色を見る暇も無く少女は悲鳴を上げながら何処までもその身を自由に落下する。

どのくらいの高さから墜ちて行くのか、どのくらい高さから己は落ちてるのか考える余裕もない。

少女は必死に何とかしようするも、翼や羽もない人間は只、成すすべ無く落下するのみ……

一体どうしてこんな事に……と黄昏る余裕すら今の彼女には無い……咲森学園の屋上より遥かに高くから自分が落ちている自覚はするも、何がどうなってこんな事になったかすらわからない……一体自分が何をした……

何処までも続き落ちて行く感覚は、あの世の地獄に続いているのでは、と在りもしない妄想すら生まれる。

視界に見えるのは、ジオールの古き良き豪華絢爛の『和』の通路やら襖やら障子やら空間だが、其処に近付く余裕すら今の彼女には無い……

(奈落…………何処までも落ちて行く。)

下を一度見たら底が未だに見えない暗闇……しかし周りの構造の設計が余りにも"おかしい"……建物の構造とかに詳しくない少女から見ても、こんな長高層な建物、モジュール77の監視カメラで外の様子を見ている自分なら直ぐに気付くのに…………鉄臭い香りが少女の鼻に入ると同時に

「何っ!?あれ……………」

落下している内に襖や障子や和式の壁が消えて代わりに彼女の視界に映るのは、血と同じくらいの色をした真っ赤な池だ……

「知らない…………あんなのモジュール77の何処にあったのっ!?」

続いて見えたのは、暗闇の殺風景に聳える大量の針の山である。

「っ!?」

昔何気なく調べたジオールのあの世の地獄について記述を思い出す少女。悪い事をした亡者達がこの世の罪を血の池地獄と針地獄の話しを……

 

続いて見えたのは、何処までも続く巨大な砂漠に色とりどりの鳥居の道………鳥居の先には真っ赤な血の色をした巨大なピラミッドとパリの凱旋門と巨大な独楽の姿を確認した少女。立て看板には墨汁で力強く『サンシャイン!!!?』と書かれていた。

「???」

あんな地獄なんてあったかな?と自分は地獄にいると勝手思い初めた彼女に疑問を与える。

 

続いて見えたのは、絶えまく炎が吹き上げる祠。熱気が此処まで届き少女の額に汗を掻く。

その次に彼女が見たのは普通の池に朱色の『和』の橋がかけられた寺院。更に、下に落下すると某電波塔並みに長い和風の塔と長い坂が彼女の視界に映る。

「??」

長い塔へ続く坂の途中には巨大な赤い達磨が置かれており、余計彼女の頭に疑問を生む。

更に下に落下すると、ナイアガラの滝を思わせる巨大な水路が見えて彼女はその水の飛沫を浴びてずぶ濡れになる。

次に見えたのは、巨大古墳である。

ますます彼女は混乱する。自分は一体何処に向かっているのか……彼女は不安な気持ちを顔に出しながら落下していった…………

……その彼女がいる場所に黄金の光と共にある"鬼"が到着した。

「……見つけたで御座る…人間……若い女……」

"鬼"は小さく呟くと鬼面の小さく牙が並んだ口元から涎が滝のように零れ落ちる。

「人の味……一体、どのような物か……食べてみたい………食べたい……食べたい………食べたい!?……喰う!?」

その姿は戦国の剣豪のような……或いは武人のような隙も無駄の無い出で立ちをしており、きらびやかな純白と金と銀を合わせた陣羽織の衣を纏い朱色な『和』の戦国甲冑を身に纏っていた。

首には中央に万物の理を創る五行を司る色の勾玉を額に埋められた五つの髑髏の首飾りを首につけて

特徴的なのは、朱色の双角の恐ろしい鬼面と後立に禍々しい火の輪が付いた戦国兜を着けパッと見は戦国の鎧武者と思わせる風貌だった。だが……武人に剣豪には違いないが、それ以上に遥かに無惨の鬼で在り………炎竜鬼の鬼としての闘争本能とサガを一番強く持っていた分裂体であった……

周りからは朱天大将……名は朱天ノ炎魔紅蓮丸(しゅてんのえんまぐれんまる)

その鬼は落下する少女を見下ろしながら朱色の戦国武人は全身から黄金の炎を燃え上がらせて追いかける。

「…ふぅ……」

呼吸すると"鬼"はその速度を上げる。瞬きする合間に

その速さは雷光と見違える程に変わる……しかしその鬼面の表情は見る者を全て恐怖させる程恐ろしい鬼の面をしていた。

「……死ね…」

左腰の黒曜石の色をした日輪刀を抜刀と共に刀身に己の血を燃やして赤く……赤く……燃え上がらせ……

「"鬼の呼吸" 壱の型……鬼神斬牙……」

朱色の鬼の"牙"が少女に迫る。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

作業室にて、

「えっ?人間がこの無限城へ?」

「そうで御座る。」

兪史朗……否、アイツはそもそも人を自宅に招くのを嫌う奴だ。えっ?もしかして……

「……不味いな。朱天の野郎が、狙ってやがる……」

(もしかして……俺のせいか~~~!?)

「本体がいつも癖で琵琶で移動したのに巻き込まれたんで御座る。あれっ?」

黒い和服を身に纏った少年が、此方が何を考えているか丸分かりなのか先に原因を口にする。

そして自分が見てるテレビの下のHDDを起動して録画した番組を見ようとするも……

「えっ?設定中……なっ!?馬鹿なっ!?馬鹿なっ!?……嘘で御座る……あり得ない…………タ○ガー&バ○ー2の第6話が録画出来てないで御座るっ!?」

数十年ぶり伝説の名作アニメが再放送されると意気込むも、まさかの予約出来ませんでしたのお知らせメールが届き、この世の終わりの表情をするのは、鞍馬ノ白怒火飛勇鶴……その人である。

「ネットフリックスで観たら良いのでは?」

「拙者は企業ロゴ無しバージョンが見たいんで御座るよ!?キッド&キャット回がっ~~!?」

「お前、変わってるなっ!?どう見ても折紙サイクロンの系統みたい忍び装束してる癖に……好きなヒーローは?」

「ワイルドタイガーとバーナビーとゴールデンライアンで御座る。」間髪言わずに答える分裂体。

「そこ一応、炎竜鬼だからドラゴン繋がりでドラゴンキッドが好きなんじゃないのか?」

「本体だって好きなヒーローは、スカイハイとロックバイソンで御座るじゃないですか?」

「俺は装甲タイプに弱いんだよ。メタルヒーローはリメイクロボコンまで観てるんだぜ。」

「あの"恋する汁無しタンタンメン"観るくらい好きですよね。本体の好みってたまにわからなくなるで御座る。」

「時代と共に変化するんで……って雑談してる場合じゃない!?」

琵琶を使い本体こと炎竜鬼は移動する。

「頑張るで御座る………………」

力尽きた引きこもりのような姿で片手を振り血涙を流す分裂体を無視して本体は姿を消す

「泣いたって番組が録画される事は無いんだぞ、諦めろ……」

「そんな残酷な事を言わないで欲しいで御座る!?」

(今度、何か白怒火の欲しい物でも買ってやろう……)

消える前でもこんな会話をするくらい仲は良いのが、分裂体の本体の関係だ。

(…………悔しいのは貴様だけではない……だが叫んでも時は戻らない……)

訂正……本体も結構な……相当な……物凄いショックを受けていた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ベベん。】

「っ!?」

人間に迫る鬼神斬牙の一撃を真横から出現した炎竜鬼は

得意の蹴りの放ち斬撃を真正面から防ぎ、衝撃と炎が両者を包む。

「珍しいのぅ……御主自らから儂の前に現れるとは……」

物珍しそうな声を仮面ごしに言う分裂体。

「あの子は敵じゃない。攻撃するな。迷い込んだんだ……」

「久しく……113年ぶりに、手合わせお願い出来ますで御座ろうか?儂の右の角を折られた因縁もありますし…」

人間の少女に興味を無くして目の前の"獲物"に向かって刀を向ける。

「やむを得ない……」

朱色の2本角がある鬼面を着けた朱天大将の額には昔は中央に一本、左右にそれぞれ一本ずつ鬼の角が生えていたが、113年前の手合わせで、"本気"となった炎竜鬼との死闘の末、右の角を折られた経験を持つ

【血鬼術 竜人外装 炎竜】

「右の角の件は悪かったよ。左右非対称にしてしまって……でももう互いに水に流そうよ、もう結構昔の話だろう……」

己の姿を戦闘特化の炎の竜の鬼に変えて…

「たった113年前の出来事であろぅ……儂にとっても水に流したいが、無惨様の鬼としての誇りがある!?"朱天大将"いざ参る。」

両者戦闘開始。

「えっ?」

少女は物音と共に上に視線を見上げる。

異なる色の光と光がぶつかり合い、"何か"が上にいる事実を少女に与える。

「ひっ!?」

対人恐怖症の少女に取ってその事実は恐怖であり、防衛本能で悲鳴の叫びを上げようにも……それを上げる暇もない程の幾つ物の斬撃音が鳴り響き紅蓮の炎の中から朱色の鬼面を着けた鎧武者と紅の炎を燃やす竜鬼が空中でダイナミックに落下しながら対峙する。

異なる色の炎と硬い熱刃が幾つもぶつかり合い火花が美しい花火のように舞う……だが両者はそんな火花に見とれる暇等ない。

「「やはり……コイツ強い……」」

無惨様が亡くなり……鬼狩りの柱も上弦の鬼達もいなくなり数百年……自身が今日まで、ドルシアやらARUSやら変な事に巻き込まれて近代兵器や現代兵器に囲まれても、今日まで生き延びれたのは、目の前のコイツの存在が大きい……俺が持つ鬼のとしてのサガを全て持つ朱天大将が居たから俺は今日まで鍛練を続けられていたんだ。

俺の首を斬り裂こうと日輪刀を振るうも、大将の胸当てを蹴り飛ばして距離を取る。

「……少し休憩しないか?今日は腰が……」

(ヤベっ!?今のは普通に冷や汗が出た……)

「断る…」

本体に向かって躊躇無く斬り掛かるのは、コイツだけだじゃない。でももう少し……遠慮を覚えて欲しい物だ。否、本体の俺が自分本位だからそれは自己否定になるな……

鬼同士の闘い意味等無い……日輪刀を持っているコイツを除いて……四肢を竜の鱗状に変化させて日輪刀の一撃を片肘から放つ熱刃で防ぎ、落下しながら得意の斬脚技を繰り出す。

掠るだけで相手の身体を焼いて斬る事が出来る蹴り技を、朱天大将は刀身で蹴りを受け流して、空いた片手の指で俺の腹を刺して臓物を引き摺り出そうとするが、俺は片手に紅の熱刃を出して、朱天大将の片腕を焼き斬るも、直ぐに片腕を生やし再生させて俺の顔面を殴り付ける。

「グオッ!?」

余裕で生身の人間の五体をバラバラする手加減無しの一撃で吹き飛ばされそうになるも熱エネルギーで落下の勢いを止めるも、相手は逆に落下の勢いを付けた追撃の回転斬りを放ち咄嗟に両腕で防ぎ両腕の鱗に火花が雨のように舞う。

「ちょっちょっ!?止めろコラッ!?」

俺は両腕で斬撃を防ぎながら両手の指先から紅色の熱線を連射して、朱天大将は意気揚々に、熱線を日輪刀で弾き接近し、落下しながら斬り付ける。

「鬼かっ!?この野郎!?」

「鬼だろ…」

「そうだな…俺達は鬼だったな……」

何て馬鹿な質問をしているだ俺は……と勝手に自虐的になるも両者一歩引かずに接近戦に移行する。

 

肘からの熱刃の一撃を日輪刀で防ぎ、すかさず刃を弾き返して斬り付けようとするが、変幻自在の竜の尾のように両足を動かし迫る日輪刀を足の硬くした鱗で弾く。

足先に勢い良く炎を噴射してその勢い利用した膝蹴りを朱天大将の腹部に叩き付けくの字に相手の身体を折り曲げて、追撃に相手の真横に向かって蹴りを放つも

「鬼の呼吸……肆の型……鬼氣烈砲斬!!」

(不味いっ!?)

巨大な硬い物を斬り裂く為に編み出した型の技……全身の一撃を溜めて放つ斬撃破に熱刃が纏った蹴り技の攻撃動作その物が止められて、逆に真正面からその一撃を喰らい、硬い鱗の両腕が切断されるも、直ぐに再生させて両手の指で手の平を傷付けて血を流して手の平に血で円を書き

【血鬼術 炎竜焔車輪】

血は小型の紅色の熱刃の光輪に姿を変えて光輪を無数に作り出して手裏剣の要領で朱天大将目掛けて投擲する。光輪の回転数を上げる事により速く切れ味も無限に増す事が出来て、並みの相手を必ずバラバラにする術なのだが、朱天大将の前では小細工すら斬り捨てられる。

「あっもう~~チキショー!?」

本当に強いから勘弁してくれ……

火花と共に両者全力で落下し絶え間なく日輪刀の刃と熱刃が交差しぶつかりその攻撃の余波で四方の壁や柱を傷つけながら両者は落ちる……

「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!?」」

幾つ物の炎が、鋭い竜爪が、日輪刀が、熱刃が、拳が、蹴りが、呼吸が、技が、炎と光が眩しくぶつかり合い、両者の身体を傷付けは再生してを繰り返す。並みの人間ならこの攻防だけで4桁は死んでいるレベルの激しい熱戦だ。

【血鬼術 爆血 】

互いに同時に血を燃やして攻防一体の格闘術……鬼闘術で応戦するも朱天大将は俺を殺す気で傷つけようとする。

(相変わらず……俺の鬼としての一面を最も持つ分裂体だ……)

斬撃と打撃に光の軌跡を作り出して鬼の肉体を限界まで使う……独自に考えた拙い変な呼吸も、数百年の間に朱天大将の努力によって精練されて、"激動の時代"の鬼狩り達が使う呼吸に匹敵するレベルにまではねあがる。

更にこっちは下に落下している人間にも意識を向けないといけない……

 

「聞こえるか?捨麿っ!?九荷っ!?白怒火っ!?大将を止めろっ!?」

(((御意。)))

【ベベん。】

「っ!?」

琵琶の音と共に分裂体達が、朱天大将の周りを囲むように出現して、

【コーーン】

狐の鳴き声と共に大将ごと、狼牙丸が造った闘技場に分裂体を飛ばす。

(あのまま、勝負を続けていたら、あの人間が巻き添えになっていた。)

人間の姿に戻り……少女の元に急いで落下する。だが考えが足りなかった為、それ今回一番の悪手だったのを身を持って闘牙は知る。

「おいっ俺の声が聞こえるか!?おいっ!?」

誰……知らない人…………ヒトっ!?人……嫌っ、嫌っ、助けてっ、やだっ、やだっ、私の世界に人が私の世界を……壊す……

「はっ、はっ、はっ、はっ、」

少女の呼吸が乱れて全身から冷や汗を掻き、過去のトラウマが…恐怖が一瞬で甦る……互いに目線を合わせ至近距離に"知らない人"が出現した為、恐怖の余り彼女の中にある感情が爆発。

「ひっ!?あぅ、いやぁっ、いやぁあああああああああっ!」

「おいっ、助けに来た。俺に掴ま…って痛い痛い痛いちょっと目の中に爪を入れないで、眼球の中に爪を入れないで!?取れちゃう!?」

「ああああああああああっ!?」

来るな!?やめろ!?私の世界に!?私の居場所に!?私の理想郷を壊すなっ!?

どうしてこんな事に……"何時も通りの日常を"私の時間を過ごしていただけなのに……こんな事を…望んでなんかいない!?

来るな!?いや

目の前に突然現れた人間にビックリする少女は、一気に顔色を悪くして炎竜鬼が知らない"トラウマ"が再発して錯乱状態になる。

「ちょっとストップ!?顔の皮は流石に怖いからやめて!?ちょっと落ち着いて!?ベヘリットみたく叫ばないで……ゴッドハンドを降臨させるのはやめて!?アガガ……」

助けに来たのに、目の前の赤髪の少女は、涙を流しながら悲鳴を上げ…癇癪を起こしたように目の前の闘牙を兎に角…両手の爪で暴れて傷付ける……

『バケモノっ!?』

「っ!?」

悲鳴の上げ必死に抵抗する目の前の涙を流す少女の姿が、鬼の姿を見て悲鳴を上げた実の両親の姿と重なった………

「……………………………………」

(眠らせて…………何だ?この違和感……)

今も尚怯え必死に暴れる少女を大人しくする為に咄嗟に少女に向かって魘夢の血鬼術を使用して夢の世界に飛ばすつもりだったが、目の前に暴れる少女が暴れるのは、鬼である俺を恐れているのかと僅かな疑問が生まれたせいだ。

自分本位の鬼である俺は他者との関係を必要最低限にしている……それは兪史朗を除くと全て刻の流れと共に変わりいなくなる存在だからだ……故に親密な関係になればなる程、鬼である秘密や人間でない一面を知るはめになり、人間関係は自然と消滅してしまう。

良い人間も殺したい人間も全て時間が解決させてしまう。

自分本位だからこそ、目の前の少女の行動は、己の身を守る行動は……鬼を恐れるソレではなく……まるで同族その物を……

「!?」

その疑問の答えに闘牙はたどり着く

(…ヒト………人その物を恐怖しているのか…………この少女は…………)

見た目は一見普通に見えるも、此処まで自分以外の人間を恐怖するとは、一体どんな経験をしたら……冷たい物が首の後ろに当たり冷えた感覚を覚えた俺は、静かに目の前で恐怖に怯える少女を見て

「…………」

(今の俺にこの少女を助ける資格は無い……心すら救えない俺にどうしてこの少女を助ける資格がある………………俺は鬼だ……)

彼女から敢えて離れて落下する四方のから写る景色を見る……

止まぬ猛吹雪が吹く雪山だ……エベレストやヒマラヤ山脈を合わせた雄大な氷の山脈……アレンジに山頂の左右に巨大な2本の雪で作った角が在り。『無惨山』と言う。狼牙丸が造った闘技場がある場所だ。猛吹雪の闘技場から巨大な昇竜の模した炎の竜巻が火柱となって天に昇る。

その光景を見た瞬間、目の前に怯える少女に向かって小さく反省した表情でこう呟くのだ。

「ごめん…」

「……っ」

そう言い闘牙は琵琶を鳴らして彼女が元にいた居場所に返す。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

自分の城であるダンボールハウスに戻って来たアキラは周囲を必死に見渡し、漸く自分が帰ってきた事を知り安堵する……

外はやはり怖い…………ここが私の世界……そう彼女は己に言い聞かせるも、視界に捉えた無数の謎の光景と、

血に染まった己の両手を見て、あれが幻じゃない事実を知る……

「……っ!?」

『ごめん…』

人間はやっぱり嫌いだ……外に出るくらいなら、死んだ方がマシだ……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

朱色の木造橋の上で池で意味もなく泳ぐ金魚達を見ながら故上弦の陸の妓夫太郎と堕姫を奉る朱色の寺院へ力無く歩く闘牙……

今の無限城内にある建造物や迷宮は全て死体も名も残らない鬼達を供養する墓でもある。

美しい京の都の平等院をモチーフに建てた場所で、ジオールの職人達から匠の技をふんだんに使って作った自慢の名所だ。兪史朗が本気で誉めた寺院でもあり、池からは河童が出ても良いように作ってある。

……河童なんて一度も見た事なんてないけどな……

少女が暴れて出来た傷は既に完治している物の涙と悲鳴の少女の叫びが炎竜鬼の耳に残る……池に住む金魚達も、故上弦の伍の玉壺の壺から出す使い魔的な奴らしく……餌は不要だ……後頭に壺を乗せたムキムキ魚達は橋から離している。ビジュアル的から見ても気持ち悪いしね。

 

 

心に傷や痛みを負うなんて生きていれば、誰にでもある……だが世界はいちいち個人個人の立ち直りに待ってはくれない。それ以上に世界は昔も今も残酷で容赦無く……美しく……素晴らしく……つまらない…………

「あの子の居場所は本当にあるのか……」

アムロを探していたら岩倉レインに遭遇した気分だ。あの人間を放っておく事が正解じゃないのはわかっているけど……結局、本人が決めて行動しない限り意味がない……俺が彼女に手を差し伸べるのは、他に方法が無い場合だ……嫌がる相手を無理して連れて行っても良い事なんて何もない……

「???俺が他人に興味を持っているのか?………………愚かな……」

偶然による事故でもあんな精神状態の人間がモジュールにいる事実を知った瞬間、

モジュールに攻めてくるかもしれない大国相手に、やはりあの"ガ○ダム"が戦いの鍵を握る……大国が攻めるなら攻め込み名文は間違いなく中立国のジオールが軍事兵器を作った事に対するのが、理由だろう……

 

「……犬塚先輩の為に壺でも作るか……」

静かに考えるより何かしながら考えた方が生産的だし、

それしかする事がない……

「ガ○ダム……お前は何の為に生まれた……何の為に生きる……戦う……お前は何の為に存在する……」

 

得体の知れない何かがモジュールに迫る感覚を覚えながら……今の鬼の俺には答えは見つからなかった……

 

最悪な出会いをした鬼と小さな魔女……互いが互いに自分の為に動く者の為……互いが互いの事を本当に知るのはもう少し先の話になる……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

宇宙にて軍事盟約連邦ドルシアのバァールキート級宇宙重巡洋艦『ランメルスベルグ』。

パーフェクトアーミーの通り名を持つドルシア軍特務機関……カルルスタイン機関がいる『ランメルスベルグ』は人知れず闘牙達がいるモジュール77に狙いを定めていた。

そしてその『ランメルスベルグ』その特務部隊に5人の少年の姿があった……彼らは少年ではない。カルルスタイン機関が選抜したエリートであり、エージェントであった……

その彼らの上官から特務が通達される。

中立国ジオールに秘匿施設の情報在り、軍事兵器が開発されている模様……君達カルルスタイン機関は速やかにモジュール77に潜入して兵器を出撃をさせないようにせよ。

兵器名称は『ヴァルヴレイヴ』

恐ろしく冷たい目をした少年は言う。

「ブリッツゥン・デーゲン!」

 

役者達が集まる……




次で漸く原作だ……さてどうオリジナル主人公達を立ち回らせるか……この原作、隙間が少ないからオリジナル主人公を動かし難い……暫く更新出来ません。
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