ギャル&パンツァー/ガールズ&パンツァー:サイドストーリー「青師団高校編」 作:ミハイル・シュパーギン
「まあ編成と言うか、相手の戦力が分かっているのはバラトン工業高校だけなんだけど…」
エルがそう言うと、ヴィリディアナが聞いた情報を思い出す。
「そういや最近バラ高って戦力再編したんだっけ」
「確かドイツ戦車を全廃してハンガリー戦車で固めたとか」
トリスターナの推測を、3年生のアンダルシアが裏付ける。
「うん。スポーツ新聞で読んだわ」
「まずはそこから対策ね。アルタ、あなたがバラ高ならどうする?」
エルに話を振られたアルタは、
「はい…ハンガリー戦車のみ保有でしたら…トゥラーンⅡとズリーニィⅡを中核に、取り巻きをトルディⅡで固めます」
エルもアルタの意見に首肯する。
「そうね。もしトゥラーンがⅢに改修されていたらもっと厄介」
「じゃあⅣ号とⅢ突がいるねアルタ」
アルタの隣に座るソフィアが言った。
アルタ同様、彼女も2年生で次期副隊長の役割を期待されており、やはり来年はアルタを支える頼りになる副隊長に成長している事だろう。
「うん。トルディはⅡ号とBT-5で対処…となると7輌かな…あと1輌は…」
これに2年生のミランダが意見を挟む。
「ベルデハを出そうよ!なんたって青師団なんだから!」
「それなら2型ね!防御力が1型よりあるし!」
2年生のカサンドラがそう言うと、隊員達の間でたちまち1型か2型の論争となった。
「勿論1型!」
「いやいや2型っしょ!」
「じゃあとりま2型にしとくかな」
「とりまってどゆこと?」
「トリマー!」
が、これにエルが待ったをかけた。
「待って。気持ちは分かるけど、現実的に考えた方がいいわ」
「と、言いますと?」
アルタが聞くと、
「ここはⅢ号戦車がいいと思うわ。私もベルデハ出したいけど…確実に取りに行きたいから」
「では、バラトン相手はⅣ号、Ⅲ突、Ⅲ号、Ⅱ号、BT-5ですね?」
エルの後ろではバスクがホワイトボードに対バラトン工業高校の編成をリストアップしている。
「ええ。それとあとの2校だけど…まずは調査ね。話はそれからよ」
「それで、フラッグ車はどうするんだい?」
マーカーペンを弄りながらバスクが振り返った。
エルはちょっと顎を引いて考えてから、
「…Ⅲ号戦車にするわ」
「Ⅳ号戦車の方が走攻守に優れているけどいいのかい?」
「いえ、寧ろⅣ号には積極的に攻めて貰いたいわ」
それから次期副隊長に顔を向ける。「ソフィア、頼んだわよ」
「はい!頑張ります!」
ソフィアはⅣ号戦車H型の車長なのだ。
「じゃあ、あと2校は調査の後だな」
「ええ。調査してから決めるわ」
続く