光が集まり人の形に形成されていく。それは次第に英司の形になってきた。
「やっと着いたか。なかなか時間がかかったな。」
彼はこの世界に来る前にゼウスと話していたので来るのが遅くなってしまったのである。
「しかし今は原作開始から千年前だったっけ?原作まで何をやればいいのやら」
しかもあろうことか原作よりも一億年も昔に来てしまったのである。
「本当にどうしたものか。」
英司が悩んでいると、突然目の前の空間が揺らぎ一人の少女が出てきた。
(なんだこいつは!?なぜ突然現れた!)
英司が声をあげようとする前に目の前の少女が口を開いた。
「お前、未知なるもの。お前、我が知らない力持ってる。お前、何者?」
目の前の少女がそう問いかけて来たので英司は答えた。
「俺かい?俺は神城英司っていうただの人間さ。君は?」
と英司は表面上は冷静な感じでいたが内心は、
(え?何で?何でいきなり現れた?てゆうか何こいつ?何でこんなに小さいのに俺と同じぐらいの力を持ってるの?何で俺が力を持ってることに気づいたの?何で?何で?なんで?なんで?ナンデ?ナンデ?)
とこんな感じで内心は発狂しかけているのである。
「ん、我オーフィス。お前、本当に人間?」
オーフィスと名乗った少女は英司に人間か?と問いかけた。
「じゃあオーフィス。何で俺が人間かどうかを聞くんだ?」
「そんなのあたりまえ。お前、人間のように見える。でも、人間ではありえない力を持ってる。だから人間かどうかを聞いた。」
英司はそれを聞いてなんて答えようか迷っていた。
(どうするか?そのまんま正直に神様にあって能力を貰ってこの世界に来ましたなんて言ったら絶対へんなやつだと思われるし、本当にどうしたものか。)
その時英司の頭にいい名案が浮かび上がった。
「オーフィス、俺はなこの世界の人間じゃないんだ。」
「この世界の人間じゃない?」
と首をかしげるオーフィス。
「ああ、そうなんだ。実はな俺の世界では俺のような力を持ってるやつがたくさんいるんだ。俺はそいつらと模擬戦をしていたんだが、いきなり目の前の空間が割れてそこに吸い込まれたと思ったらこの場所に立ってたんだ。」
英司は内心冷や汗をたらしながらオーフィスにそう答えた。
「ん、お前、強い?強いなら我に力貸す。」
「まぁ強いけれども、何で力を貸してほしいんだ?」
「我、次元の狭間帰りたい。けれども、グレートレッドがいて帰れない。我、グレートレッド追い出す。お前、その事に力貸す。」
オーフィスは少し悲しそうな顔をしてそう答えた。
「一つ聞いていいか?」
「ん?」
「その次元の狭間ってどんなところなんだ?」
「なにもない場所。我、静寂が欲しい。だから次元の狭間に帰りたい。」
「なぁオーフィス。そんなに静寂が欲しいのか?静寂を得て何をする?」
「わからない。我、生まれたときから次元の狭間にいた。我は無限の龍神。無限を司る神。他のやつら、我を見ると攻撃してくる。だから静寂が欲しい。」
オーフィスはうつむきながら答えた。それを聞いた英司は、
「オーフィス。俺はお前のことを傷つけたりなんかしない。それに静寂なんかつまらないだろう?俺がお前に静寂以外のことを教えてやる。」
「静寂以外のこと?」
「ああ、だから俺と一緒に来るか?」
オーフィスは少し考えたのあとに、
「ん、我、英司についていく。」
と少し笑ったような顔でそう答えた。
「よし!じゃあ行くかオーフィス。」
「ん、わかった。」
二人はとりあえず西に向かって進んでいったそうして英司とオーフィスの旅?が始まったのである。