一等星より輝く光たれ   作:区星

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ド、難産。思ってた長さの半分くらいで切り上げてる


2章 アイドル ヒカリ
6話 一通のファンレター


 事務所を構えてから、今まで募集していなかったファンレターを受け取れる様になった。

 

 今までは身バレ、といっても業界人ならある程度は自分のことは把握してそうだし、同人誌をコミケまで買いに来る様なファンなら顔も知ってそうだがまあそれは置いておく。が怖かったのもあってファンレターを募集してなかったので受け取れるのが嬉しい。

 

 パラパラとファンレターを捌いていく、だいたい10通ぐらい溜まっていた。その中に1通、見覚えのある差出人がいた。

 

 神木ヒカリ………ヒカリ、あぁヒカリちゃんか、月一ぐらいでスーパーチャット(500円)くれたり雑談の時も時々チャット打ってたりしてくれてるよね。

 

 ファンレターの内容を要約するとこんな感じである。

 

『いつも配信やライブで楽しく応援させていただいております、神木ヒカリです。私、神木ヒカリは劇団ララライに所属しているのですが、この度公演の方を取り行うこととなりました。無料優待券を内封したので是非一度足を運んでみてください』

 

 …………えっ!?ヒカリちゃんって劇団員だったんだ、知らなかった…………

 

 見に行こーっと、私明後日ちょうど配信休みだし、ダンスレッスンもないし都合がいい。

 

 演劇のあらすじはこうだ。

 

『主人公は12歳の少年であり、孤独で貧しい暮らしをしている。彼は、ある日、自分の街で次々と起こる殺人事件を目撃する。警察は犯人を捕まえることができないため、主人公は自分で犯人を捕まえようと決心する。

 

街を歩き回り、犯人を探す。彼は、犯人が女性を狙っていることを知り、自分自身を危険にさらしながらも、女性たちを守るために奮闘する。

 

やがて、主人公は犯人の正体を突き止める。それは、彼の幼なじみの少女であり、同じく貧しい暮らしをしているアリアだった。彼女は、自らの境遇に不満を持ち、娼婦たちを襲うことで同じような目に遭う子どもたちを減らそうとしていたのだ』

 

 …………闇が深くない?

 

 ともかくそろそろ始まるのでゆっくりして見るか………

 

 ………………

 

 …………

 

 ……

 

 その時俺は世界一の嘘吐き(星野アイ)とは真逆の才能を見た。星野アイが一番星だとするなら…………あるいは日食のような存在感、人としてあるべきものが欠けた人物を演じてるにも関わらず嘘っぽさがカケラもない。そこにあるはずのものが無いことによって多くの人を惹きつける、黒く輝く星のような瞳。

 

 彼女が人を騙す嘘(演技)を覚えた時その才能はどう花開くのか…………そこまで思い至ったところで、俺にはもう一つの考えが浮かんだ。

 

 虚実入り混じるカリスマアイドルに、星野アイ(嘘吐き)を超えるアイドルになり得るのでは?と

 

「一度金田一さんに相談してみるか、何か有益な情報が得られるかもしれん」

 

 俺と劇団ララライの代表、金田一敏郎は学年は違うが同じ学校の出でいちごみるくとしてのライブパフォーマンスの指導もしてもらったこともあり今でもたまに近況を話す飲み会を開くこともある。堅物との評判だけあって決して面白みのある話が聞けるわけでは無いが…………

 

 ともあれ帰り道で公演が終わった後にサシ飲みしようぜとの連絡を取った。

 

〜〜〜〜〜

 

 自分の目指す夢に、自分以上の適任者がいたときに夢をどうするか。

 

 私にはまだ整理のつけようが無い。

 

 私の夢は私だけの夢、たとえ現実的にはドーム公演は夢のまた夢でも。世界一のアイドルどころか日本一のアイドルVtuberにすらなれてなくても。私は諦めたくは無い。きっと叶わない夢だとしても。




ストックというか描写の余力がないので1日一回更新できるか怪しい、ここからが本編みたいなものなので
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