妖精に惚れた白兎   作:排他的経済水域

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4話

「ふん!せい!はっ!」

 

ここはダンジョン6層、母が用意してくれた片手直剣を的確に振り抜きモンスターを蹴散らす。

 

(お母さんは下層まで行っていいと言っていた。でも時間を考えて今日は中層のセーフティーポイントまで行ければいいかな?)

 

4年前10歳の頃ベルは1度ダンジョンに入ったことがあった。

その時は髪を隠した母とフルプレートの鎧をつけていたザルドおじさんとの3人での探索だった。

あれは確か僕がステイタスを初めて刻んだからここに来たいって言ったんだっけ?

ーーー

 

「おおー!ベルももう10歳か!そろそろステイタスを刻むじゃないか?」

 

「…そうかもな。どうなんだ?アルフィア」

 

「…ベル、お前はどうしたい?」

 

「…刻みたい!ステイタス!」

 

「…そうか、ならばいいだろう。素の体力や技量も及第点だが充分だろう」

 

「ザルドよ?どうなんじゃ?」

 

「正直いって充分すぎる、どこに10歳でステイタスもなしに身一つで1週間山で生きられるやつがいるんだ」

 

「私はできるぞ?」

 

「お前は例外だろう?お前と比べたら全ての人間が形無しだ…」

 

「まぁいい。さて…おい好々爺さっさと刻め」

 

「はーい!ついでにアルフィアと刻むか?親子水入らずでステイタスをぐふふふふ」

 

「黙れ、狒狒爺が。本来ならベルのステイタスを貴様に刻ませることなど絶対にしないが…他に神がいない」

 

「は、ハイ、スイマゼン…」

 

ーーー

 

「懐かしいな…」

 

「おじいちゃん元気にしてるかな?」

 

グォォォォォー!!!

 

(ミノタウロス?この階層に?)

 

本来ならこの階層には居ないはずのミノタウロスがこんなに沢山?異常事態(イレギュラー)

とにかく迷ってる場合じゃない…魔法を使おう。

 

「ラピッド・フレイム」

 

僕の魔法のひとつ【ラピッド・フレイム】は速攻魔法と付与魔法を選択できる。

【ラピッド・フレイム】を詠唱すると速攻魔法

その前に短文詠唱を挟むと付与魔法に変化する。

 

今回選択したのは速攻魔法、速攻魔法の利点は速度。

詠唱を挟むことでしか撃てない魔法を名前を叫ぶだけで撃つことの出来る。

切り札の側面を捨て利便性に全振りした魔法と母が言い、精神力(マインド)がある限り無限に打つことが出来る魔剣のようなものとおじさんは言っていた。

昔はふーんと思っていたが今聞くと破格の性能だと分かる。

しかも付与魔法の性質に変化も可能。

前衛が僕の魔法を聞いたら全員から目の敵にされる魔法だと思う。

しかし何もメリットだらけではない。

速攻魔法は魔法=切り札という性質がない。

それ故にステイタスで負けている相手…特に格上には通用することがほとんどない。とも母が言っていた。

だから…母は僕に言った。

 

「極限までステイタスを極めろ」

 




テスト終わったんでしばらくぶりに再開します!
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