11歳になった頃の母との訓練…僕はLv3になっていた。
「ステイタスをですか?」
「ああ、お前に足りないものはなんだ?」
「…ありすぎて分かりません。」
僕は未熟だ母との打ち込みでは1本も取れてないし、ザルドおじさんとの打ち込みはザルドおじさんにめちゃくちゃに手を抜かれてギリギリついていける…はっきり言おう全然弱いんだ僕は
「…そうだな、お前は未熟だだがそれはどうにかできる、並々ならない努力があればな」
「じゃあ…」
技能…以外の部分?ってことかな?
「お前に足りないのは才能だ。」
「…才能…」
絶望的な言葉に聞こえた…才能とは個人の資質、つまり僕は冒険者…戦う才能がないと告げられた。
知っていた自分がほかより劣っていること。
母のような天才でも、ザルドおじさんのような異能を持っている訳でもない…
それを師匠である母に告げられ、僕は頭の中が真っ黒になった。
「まだ話は終わっていない…最後まで聞け」
そう言いながら母は僕の頭を撫でてくれた。僕は出そうになっていた涙をこらえ、大きく返事をする。
「はい!」
「では再開する。お前の魔法は二種で速攻魔法と付与魔法、付与魔法と砲撃魔法の性質を持っている。それだけは破格だ。しかし砲撃魔法以外は格上相手にうまく活かすのは難しい…理由は分かるな」
「速攻魔法は火力不足、付与魔法は…ステイタスに差がありすぎると焼け石に水だから?」
母さんのような格上には僕魔法は通じなかった。ザルドおじさんになんて手の甲とぽんと叩かれただけで防がれた。
初の魔法で大喜びしていた僕には絶望だったな…
「そうだ速攻魔法は速攻で打てるが格上には火力不足、付与魔法はお前の魔法は雷や炎を纏うのみ…火力は上がるがそこまで大差がない。」
僕は首を縦に振る。
「第1級冒険者…世の中の英雄と呼ばれているものたちは属性のついた付与魔法にステイタスの上昇効果や特殊な効果があるものが多かった。」
特殊な効果…母さんのような魔法無効などだろうか?
「お前にはそれがない。砲撃魔法はともかく火力不足で格上に殺され兼ねない。それが私の今のお前を見ての結論だ。」
その言葉にまた俯いてしまうが、すぐに顔を上にあげ母の顔を見る。
母が少し笑った気がしたのは気のせいだろう。
「だからステイタスを極めろ。決して同格の相手に劣る部分作るな」
力も耐久も技能も速度も魔力も全てにおいてお前は最強になれ。格上にすらステイタスの暴力を押し付けろ、お前の才能はそれだ。ならばそれを生かせ。ただの成長ではなく、私が才能の権化と呼ばれたようにステイタスの怪物とでも呼ばれるようになれ、そうすることでしかお前の価値は見いだせない…分かるな?」
「はい!」
「では今日はザルトとの打ち込み100本、終わったら
「…」
「返事は?」
「は、はい!!!」
その日も死にかけたのは言うまでもない。
ーーー
「ラピッド・フレイム」
掌から放たれる魔法
子供の頃から積み重ねたステイタス…魔力の総合計値約5000から放たれる白炎。
誰からも見られていないだろうその魔法は速攻魔法とはとても思えない威力があった。
「すごい…炎」
ただ1人
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