妖精に惚れた白兎   作:排他的経済水域

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6話

「あ、あの…?」

 

下層からの階段から出てきたアイズがベルに話しかける。

 

「え?あ!はい!すいません大丈夫でしたか!?誰もいないと思って全力で撃っちゃったんですけど」

 

まず間違いなくLv1程度なら焼き殺してしまう火力を放ったベルはすぐに相手の心配をする。

 

「…う、ん大丈夫。それより…あなたは誰?」

 

「え?」

 

「あんな炎使える人初めて見た…リヴェリアの炎とは全く違う…白い炎」

 

「え、えっと…」

 

僕以外にも炎を扱える人はいるだろうけど?

というかこの人強い…間違いなく第一級冒険者…しかももうすぐ昇華してしまいそう…器が完成され始めてる。

どう答えるのがいいだろう…お母さんに他派閥は警戒しなさいって言われてるし…

 

様々な思考が混じりベルが返答に困る

 

「!ごめん…なさい。他人にステイタス教えられないです…よね」

 

アイズはようやく自分のミスに気づく…

他派閥…しかも見ず知らずの相手にステイタスを教えることは出来ないしするメリットなどないそれが冒険者の鉄則だ。

 

「あ、あのお姉さん…名前は…なんて言うんですか?」

 

「え?…アイズ…アイズ・ヴァレンシュタインです。」

 

「僕はベル・クラネルと言います!さっきのは僕の魔法なんですけどそんな変わった魔法じゃなかったと思うんですが…」

 

この人は悪い人じゃなさそうだし言っても大丈夫かな?一応お母さんの忠告を守ってただの魔法だとは誤魔化しておこう。

 

「ベル…ベル・クラネル」

 

そんなベルの気遣いは届かず、アイズはベルの名前を復唱する。

 

「ベルは…」「おい!アイズ!」

 

数秒たったあとアイズがまた話しかけるが、横からの狼人(ウェアウルフ)からの声に遮られる。

 

「なんだぁ?こりゃあ」

 

狼人(ウェアウルフ)の青年は白い焼け野原になっている景色を見て訝しみながらベルを見る。

 

「おい、お前ミノタウロス共は?」

 

「ミノタウロスなら僕が倒しちゃったんですけど…」

 

「あ?なんだよ…ちっ!焦って損したぜ、おいアイズ!!一旦フィンのところに戻るぞ!」

 

狼人(ウェアウルフ)の青年はミノタウロスの所在を確認したあとすぐに階段に戻ってしまった。

 

「あの…」

 

「は、はい!なんですか?」

 

「私はアイズ…アイズ・ヴァレンシュタインです」

 

「はい?アイズさんですね?」

 

先程聞いた名前を復唱されベルは頭に?マークが出てしまいながら返答する。

 

「うん、また…ね。ベル」

 

「…はい!またどこかで!」

 

アイズが少し微笑みながらベルに挨拶して去っていく。

そんな笑顔を見たベルは顔を真っ赤にしながらアイズに返答する。

 

 

(綺麗な人だったな…というかどこかで見たことがある気が…夢の中で見た人に似ていた?)

 

「とっ、考え事の前に魔石を回収しなきゃ」

 

色々な思考が巡るがそれを一旦やめベルはミノタウロスの魔石を集め始めた。

 

 




ベルは前世の記憶を夢として見ています。
ベル本人に前世の自覚はありません。
ベルの前世を聞いているのはアルフィア、ザルド、ヘスティアのみです。
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