妖精に惚れた白兎   作:排他的経済水域

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7話

「ただいま戻りましたーー!」

 

魔石を回収した後ベルはそのままホームへと帰宅した。

 

 

「おかえり!ベルぐん!やっとかえってきたぁぁぁぁ!!」

 

帰宅したベルを顔中涙と鼻水まみれで汚れているヘスティアが迎える。

 

「か、神様!?なんでそんなボロボロになってるんですか!?」

 

顔に驚いてすぐには気づかなかったが、服を見るとダンジョンに行く前の綺麗な白い服ではなく汚れた作業着を着ていた。

 

「さっきまで君の母親に排水溝、天井裏、その他もろもろの全てを掃除させられてたんだよぉぉ!」

 

「あはは…お母さん綺麗好きなので…それにこの教会に思い入れがあるみたいで…」

 

母さんはここに来た時かなり驚いていた。

あまり深く聞くことはないけど…きっと僕の本当のお母さんに関することなんだと思う。

母さんがうろたえたり考え込んだりするのはいつも僕や本当のお母さんに関する時だけだ。

 

「それでもだよ!?あの子神をなんだと思ってるんだい!?ほんとにこんな雑用させられてる神!僕以外に絶対いないよ!?」

 

 

「うるさいぞ、乳女神さっさと次の作業に取り掛かれ」

 

ヘスティアが騒いでいると後ろから苛立ち交じりな声が聞こえた。

 

「ひぃぃぃぃ!!!すいません!!!」

 

すぐに裏に走り出したヘスティアをちらっと見ながら、母に帰宅の報告をする。

 

「お母さん!ただいま戻りました!」

 

「ああ、おかえりベル。久々のダンジョンどうだった?」

 

母が軽く微笑みながら、ダンジョンでの出来事を聞いてきた。

 

「特に何も…でも上層でミノタウロスの大群に出会って…」

 

ベルはミノタウロスの大群の話、アイズや狼人の話をした。

 

「そうか…夢で見た人間に似ていた女がいたのか…」

 

母が少し考えるような仕草をし、僕の方を見て質問をしてきた。

 

「その話は他の者にはしていないな?」

 

「はい、してません。」

 

「ならばいい。お前の心中に留めておけ。」

 

「はい!」

 

母は僕が同じ夢をよく見ること。

その話をした後、おじいちゃん、おじさん、お母さんの3人は一晩中話

をした後、その夢の内容を大切にすること、その話は自分の中だけで留めておくことを教えられた。

なぜかは聞けなかった。でもお母さんたちが考えて決めたことなので僕は守っている。

 

「ベル。今日は酒場に食べに行く。準備はしておけ」

 

「酒場!?珍しいですねお母さん騒がしいの嫌いだからてっきり今日はホームで食べるんだと…」

 

お母さんは本当に騒がしいのが嫌いだ。

おじいちゃんが騒がしいという理由で何度吹き飛ばされたか…

もちろんそれ以外の理由でも吹き飛ばされていたけど…

 

「外で買い物をしている時に顔見知りにあってな…呼ばれたんだ。面倒だが今日は行くぞ」

 

「分かりました!場所は?」

 

お母さんの顔見知り…誰なんだろう?

 

「確か…豊穣の女主人という店だ」

 

母少しだるそうで嬉しそうな顔でその店の名前を教えてくれた。

 

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