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――――聖書に曰く。
主は、6日で世界を作られ、7日目に休息を取られた。
しかしその後、1日のみの安息ではなんか物足りなかったので7日目を引き伸ばし、1ヶ月ほどの長期休暇を取られた。
後に「安息月」と呼ばれる、十字教における10年に一度の超大型連休である。
そして、主は獣と草木のみでは寂しいと思われたので天使と悪魔を創造し、彼らが住まうための楽園を作り上げた。
主はそこで子供達を愛し育み、天使と悪魔達も主を愛し、父と子らの平穏な時が永く続いた。
なれど、突如として楽園の外より嵐と共に巨人が訪れ、それに子供達が怯えたので主は楽園の外に赴き、白き巨人へと語りかけた。
「汝が我が庭をその足で穢すならば、我が怒りは雹と硫黄と石礫の雨となりて汝に降り注ぎ、汝が晴天を臨む時は永遠に訪れぬであろう」
しかして巨人は主の御言葉に耳を傾けず、已む無く主は巨人へと裁きを下すことを決断された。
先ず、雹の雨が巨人へと降り注ぎ、しかして巨人は止まらず、次に硫黄の雨を降らせたが、それでも巨人は怯めども止まることなく、石礫の嵐をもってしても巨人は楽園への歩みを止めることがなかった。
そうして、とうとう主が我が身をもって巨人の蛮行を受け止めんとした時、楽園の外に住まう黒き猫と白き蛇、大鹿、そして剣を携えし乙女が主を庇われ、共に巨人へと立ち向かっていった。
そして長くも短き死闘の末、遂に主の雷が巨人の心臓を穿ち、乙女の剣が巨人を二つに割いた。
かくして、巨人は主の御前で裁かれ、楽園に再び平穏が訪れた。
――――あまりに、短い平穏が
創世記 第二章より抜粋
◆◆◆
結論から言おう。
勝った。
まっ、俺って全能神だし?群れなきゃ粋がれない
舐めプして負けるとかいうハラキリものの赤っ恥晒したあの
………。
…………なーんて粋がれたら良かったんだけどなぁ。
残念ながら、そうはイカのよっちゃんなのだ。
あんなん
権能を振り絞ってあらん限りに攻撃してほぼノーダメとかクソゲーかよ。自信無くしたわ。
ヤケクソになって直接ぶん殴ったら力吸われるしで最悪だよ。本気で死を覚悟したわ。
いやまぁ死ねないんだけど。家でガキ共が待ってる訳だし。
俺が死んだら誰がアイツらの面倒見んだよって話だよ。
まだルシファーのおねしょ癖直ってねーんだぞ。この前なんて俺の布団に地中海描かれたわ。名画だったよクソが。
ミカエルは長男のくせになっさけねーし、ベルゼブブは相変わらず食べ散らかすし、サンダルフォンは泣き虫だし、ラファエルはバカだし、アモンは……
あぁダメだ死ねねぇ死ねねぇまだ死んじゃダメだわ。死にかけてる場合じゃねぇ。
もう俺一人の命じゃないんだから。
アイツらを未来に導くまで、
そうやってカッコつけて持ち直して、文字通り死ぬ気で死に抗って、あっやっぱダメだわ死ぬわってなった時だった。
アイツらが、まさかの援軍に来るたぁーね。
いやさ、確かにデカブツが現れた時に地球巡って共同戦線を呼びかけたけどさ。
どいつもこいつも、特にあの
ふざけんなよ。お前らが舐めプして負けた時、腹抱えて笑いたくなるのをどんだけ我慢したかと思ってんだよ。
あとジャパニーズドゲザが無駄に見事だった蛮族共。お前ら映像に撮ったからな?いつか大勢招いて上映会開いてやる。唯一神舐めたらどうなるか教えてやんよ。
んーで、お前らもそうだったじゃん?
特に全身黒タイツの悪役プロレスラーみたいな戦争マニア。
前に話し合いに招いた時、言い合いの末に肉体言語に発展してぐだぐだになって、帰ったと思ったら俺ん家の畑にいつの間にか
後でガキ共とおいしく頂かせてもらったよ。ご馳走様です。
俺をこの手でぶち殺すまで死なれちゃ困る?さいですか。
なんか「フッ…勘違いするなよ」って感じがイラつくけど、感謝してやるよ。
あとマスクに「肉」って描いてスマンかった。
次に、タイツマンに続いてカカオ豆やらフルーツを植えてやがった脳筋トリ公。
お前止める側だったのに殴り合いに乱入しやがって。関節技が効いたぞクソ。バナナ美味かったよ。マンゴーも。
そんで、モ◯ゾーと◯んとくんがポタラ合体したみたいなお前は………まぁ、今までの奴らで一番印象良かったけどさ。
いや、無言でサムズアップして「言葉は不要」みたいな感じ出されても……その顔笑ってんの?怒ってんの?どっち?
巫女さん元気?
あぁそう良かった。いい子だったから巻き込まれてないか心配だったんだよ。
そして、最後の最後に大トリで現れたのが、まさかまさかの聖剣の担い手。アホ毛が特徴的なパツキン美少女の登場である。
噂で聞いてたけどマジで居たんだな。
星が造った剣に選ばれて、あのデカブツに挑もうとする人間って。
それはそうと全身タイツマン、脳筋、モ◯ゾー、
この中にラノベヒロインじみた華奢な美少女を配置するとナニコレ朕百景が完成しちまうな。
あと、当たり前のようにモ◯ゾーの肩に乗ってるけどお前が連れてきたん?
あの時来れないって言ってたの「この子探してから来るわ」って意味?マジかよ誤解してたわゴメン。
てかその剣大丈夫?
…と、まぁ。
そんなこんなで、
あの白黒コンビは
美少女?なんとか守り切ったよ。最優先で。当たり前だろ?後で飯奢るって約束してたし。アイツらにも。
こちとら、どっかの誰かのせいでカカオやらトウモロコシが豊作で余りまくってたからな。
俺の楽園は年中豊作。飢えなんぞとは無縁の地だ。ましてや客人を飢えさすなど言語道断。鱈腹食わせてやるから覚悟しとけと宣言した。
その後、俺らは楽園でギャン泣きしてたガキ共に出迎えられつつ勝利の宴を開いた。
白黒コンビは酒が入って喧嘩になり、モ◯ゾーはそこが口なん?って所から飯を食ってたり、アホ毛の子は見た目に反してスゲー食ってたり。
てか、モキュモキュって擬音初めて聞いたぞ。
そんなこんなで、どんちゃん騒ぎが暫く続いて。
アイツら全員、帰るべき場所に帰って行って。
そんでもって俺達家族は、いつもの日常に……………
戻れなかった。
失った肉体が、権能が、戻らないまま100年以上経った。
というか、治るどころか体の衰えが加速している。
老いているのだ。人間のように。
昨日なんて、畑仕事の最中にも咳き込んで血を吐き、手伝ってたガキ共にも心配される始末だ。
理由は、分かっていた。
あのデカブツに与えられた傷が、想像より遥かにヤバかったということ。
更に、畳み掛けるように俺らのエネルギー…マナ?が凄え勢いで減っていってること。
滅びつつあるのだ。
創世コソコソ噂話
聖剣使いは恒例のアルトリア顔。
故郷をセファールに滅ぼされ、聖剣に選ばれてからは打倒セファールを使命に旅してた。
自分を拉致ったポカニキらと軽口を叩き合う唯一神を見た時「こんな神もいるんだなぁ」としみじみしてたとか。
宴の際、楽園の食物の味に感動して土産に幾つか貰った。
その後の足跡は不明。