皆さんも水分補強を忘れずに
この星における神々の時代の終焉は、大きく分けて四つの段階を踏んでいる。
まず、第一段階が『衰退』。
地球外からの対文明特化兵器により神々が壊滅的被害を被った事を端とした権勢の凋落。
第二段階が『訣別』。
己らの時代の終幕を良しとせぬ一部の神が生み出した「天の楔」が創造主に反逆した事により加速した新たな霊長たる人類の自立。
そして、第三を飛ばして第四段階の『契機』。
紀元前7世紀に起きたとされる、魔術王の死後更に幾許か過ぎた時代に起きた「何か」。
何故、一つ飛ばしてまでも第三の要因を後回しにしたのか?
理由は一つ。
“ここ”が何より重要だからだ。
そう。
“ここ”が全ての終わりであり、始まりだったからだ。
《かの父》が丘の上で為した最期の偉業。
それはヒトにとっての奇跡。
そして、神にとっての恐怖。
理解できぬが故の、恐怖。
まさしく“偉業”にして“異業”と呼ぶに相応しいもの。
漂白された大地で、セムの男は語る。
「蛙の子は蛙───とはよく言ったものだ」
「十字教の教えの根幹には自己犠牲がある」
「見返りを求めぬ、自らの全てを擲つことすら躊躇わぬ究極の奉仕。 混じりなき愛の体現」
「神が人に伝え、神の子が広めた教えを、他ならぬ神自身がその身をもって体現するというのは…成程、道理といえる」
「…だが、いくらなんでもこれは限度を超えている」
「
「我が子の為にここまで狂った真似が出来るとは、尊敬すべきか呆れるべきか…」
「
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◆◆◆
ソドムとゴモラ。
今はイスラエルとヨルダンの境界を跨ぐように広がる塩湖、通称「死海」に沈んだとされる伝説上の古代都市。
ありとあらゆる悪徳に耽り、最後にヤハウェの怒りに触れたことで火の海に沈み、アブラハムが逃したロトの一団を除いて全て死に絶えたという罪の都。
この都市が築かれた経緯は諸説あり、一概にどれが正しいのかについては考古学的にも魔術的にも議論が尽きたためしがない。
だが、その中でも特に有名なものが巨人ネフィリムによって創られたという逸話だ。
ノアの大洪水の後、多くのネフィリムが新天地に旅立ったが、一部のネフィリムは故郷の地を捨てる事を良しとせず、天使らの導きを拒んでまでして洗い流された不毛な土地を放浪した。
そして、彼らがまず始めたのは生き延びた人々の村々を襲うというものだ。
そして奴隷として人間達を後の死海となる土地に集め、休まず働かせて都市を築かせた。
水をくれと言う男を踏み潰し、眠らせてくれと言う女を吊り上げて生きたまま犬の餌にした。
そうして築き上げた都市で、彼らは天に対して侮蔑と共に宣戦布告を叩きつけた。
理由はただ一つ。
復讐のためだ。
父を、母を。
多くの兄弟姉妹達を。
全てを奪った天上の主への。
ヤハウェへの、報復の為だ。
───小さな寒村
「おい聞いたか!? 東の村もやられたってよ!」
「北の方も全滅したって話だ! 信じらんねぇよ、つい最近までみんな元気にしてたってのに」
「あの巨人、物凄く早く移動して手当たり次第に村人を攫ってるんだ!」
「抵抗しようもんなら踏み潰されるそうだぞ!」
「今度はこの村が狙われてるって話だ! 逃げねぇと!」
「逃げるったってどこにだよ!」
「知らねえよ!兎に角遠くだ!」
「使徒達に祈れば…」
「んなもん役に立つか!
「もしルシファーまで動き出したら、また地上が戦火に呑まれるかもしれん…」
「そうなったら終わりだ! また洪水が起きるかもしれん!」
「山に逃げるんじゃ! あの時もワシらはそうやって生き延びた!主の怒りが届かぬ場所まで走れ!」
「走れ走れ! 荷物なんて捨てろ!命が大事だ!」
ぶつぶつ
「──が、─もう………ル──着……ぞ──……」
ぶつぶつ、ぶつぶつぶつぶつぶつ
「いってぇ!? おい、何処見て歩いてんだジジイ!」
ぶつぶつぶつ
「…まだ───に、〜〜……ミ…エル…──よ」
ぶつぶつぶつぶつぶつ、ぶつ
「おい、聞いてんの……お、オイ!?何処に行くんだよ爺さん!そっちは巨人どもが…………っ!?」
「なんだよ、どうした? 青い顔して」
「お、お前見たか…?」
ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ
「 もう──ぐ…………───だ」
「あの爺さん───心臓がなかったんだ」
おまけ
メタトロニオスでやりたかったけど展開的に無理なんでボツにしたやつを某ミームで表現したやつ(知らない人は説教猫、笑う犬で検索)
聖四文字「ダーダーダーダーダーダー」
メタンヌ「ニャー…」
聖四文字「ダーダーダームーンナウナウ」
メタンヌ「ニャー…ンニャー」
麻婆「アハハハハハハハハ!アーハッハッハッハッハッ!」
怠惰「(帰りたい)」