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以下はこのわたし、オルガマリー・アニムスフィアの覚書メモである。セキュリティ・クリアランスレベル5に相当する情報も含まれるため勝手に読まないこと。読んだら記憶処理のうえで減給。
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◆5thシーズンB級ランク戦 第3試合終了までの成績
大きく躍進した芹沢隊と、下位に没落した市丸隊・キルステン隊・クラス隊が目を引く。
概観して注目するべき点としては、白笛隊を除いた今期編成された部隊(芹沢隊・蒼森隊・紅豆隊・作楽隊・ニアール隊)はどこかしらの試合で一試合中に7点以上を稼いでいることだろう。ニアール隊は総合成績こそ伸び悩んでいるが、試合内容を鑑みればマッチングの運も絡んでいるように思う。
白笛隊は著しく成績が振るわないが、これもマッチングの運が大きい。しかし低成績のために白笛隊はモチベーションが低下しているようで、隊の解消願いが提出されている。受理予定。
◆特筆すべき隊員について
以下は今シーズンわたしが注目している防衛隊員の評価記録である。隊員たちのパラメーターは【ランク戦5thシーズン開始前】の評価であることを忘れないこと。またパラメーターの値はトリオン、射程は【絶対評価】。攻撃、防御・援護、機動、技術、戦術、特殊戦術については【相対評価】で決定されている。
付記として第三者からの評価とそれを踏まえたうえでのわたし個人の総評も記載しておく。
名前:後藤ひとり
学年:旭高1-B
所属:紅豆隊
ポジション:シューター
個人ランクポイント:ST22000
トリガー構成:
| メイン | アステロイド | ハウンド | メテオラ | シールド |
|---|---|---|---|---|
| サブ | アステロイド | メテオラ | シールド | バッグワーム |
パラメーター:
| トリ | 攻撃 | 防援 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特戦 | 合計 |
| 12 | 11 | 4 | 3 | 9 | 5 | 1 | 1 | 46 |
☆跡部景吾による評
ぼっちについて、か? 間違いなく今期もっとも注目するべき隊員の一人であり、もっとも評価の難しい隊員でもある。それが俺様の雑感だ。
攻撃性能だけ見りゃ、間違いなくボーダートップクラスなのは間違いないな。あいつはただトリオン能力が高いってだけじゃねぇ、シュータートリガーを扱う技量が並外れてるのさ。ハウンドの誘導性能の調整、バイパーのリアルタイムでの弾道設定、アステロイドの散らし方。あいつの訓練ログはB級シューターはみんな参考にしてるぜ。……ああ、ランク戦だけ見てるとたしかに勘違いするかもな。普段はトリオン能力に頼ったメテオラ一辺倒で済ませちまってる。わざわざ小手先の技に頼らなくてもゴリ押せるってのはあいつの強みだ。
あいつの技量はセンスとか才能って類じゃねぇな。ひとつところに努力を重ねた先で得た技術だ。ボーダーに入隊したころから訓練室に一人で籠って、射撃の練習ばっかりしてたんだよ。No.2シューターの地位を勝ち取るに足るだけのことをしてきた女だぜ。ま、それはあいつの欠点にも直結してるけどな。言わなくてもわかるだろ? ずばり対人戦・集団戦の経験の欠如だ。
ランク戦のログでもうどの隊も分析してるはずだ。後藤はとにかく足が遅ぇ。シールドを出すのも遅ぇ。味方の援護もできてねぇ。咄嗟の判断力も悪ぃ。トリオン兵相手の防衛任務ならそれでもよかったんだ。後藤は今までチームを組んでなかったし、防衛任務のシフトをいつでも入れるようにしてたから単騎で任務に出されることが多かった。それにあのトリオン量だ。トリオン兵なんか遠距離から一方的に蹂躙して終わらせられる。だがランク戦じゃそうはいかねぇ。だから評価が難しい。
攻撃はトップ、それ以外はC級の上澄みに劣るレベル。ピーキーだろ?
ぼっち本人の人柄に着目するなら、だと? 本人のいないところで悪しざまに言うのも気分がよくねぇが、コミュニケーション能力に難あり、としか言いようがないな。関わりのない隊員は後藤を孤高の狼とか勘違いしてるやつも多いが……な。
正隊員は今後、後進の育成にも関わることになる。ボーダーはこれからどんどん拡大する。優秀な人員は戦闘員兼事務員、場合によっちゃ幹部にも抜擢される。そんななかでNo.2シューターを一隊員として放置するわけもないだろ? いずれあいつにもお鉢が回ってくるんだ。善かれ悪しかれ、変わってくれなきゃな。
☆私見
ボーダー黎明期における彼女の貢献はわたしも認識するところである。シュータートリガーの教範作成にあたって彼女のログは大いに役に立ってくれるだろう。
こうした優秀な人材が人格的な欠点のために教育者や幹部として起用できないのは嘆かわしい。跡部か冬月にそれとなく働きかけて改善させられないか検討しておく。
名前:ジョナサン・グレーン
学年:旭高1-B
所属:レルゲン隊
ポジション:ガンナー
個人ランクポイント:GN5900
トリガー構成:
| メイン | ハウンド(突撃銃) | スコーピオン | シールド | (空き) |
|---|---|---|---|---|
| サブ | ハウンド(拳銃型) | スコーピオン | シールド | バッグワーム |
パラメーター:
| トリ | 攻撃 | 防援 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特戦 | 合計 |
| 4 | 5 | 5 | 6 | 5 | 4 | 4 | 3 | 36 |
☆奈良シカマルによる評
ジョナサンの奴についてっすか? ……なんで俺に聞くんです? 中学でクラスで同じだったから? なんで知ってるんすか。
ああ、はい。こんなガンナーが部隊に一人いたら助かるだろうなって感じですかね。要領がいい奴ですから。
第七期の入隊者でB級に上がってるのが……今シーズンで6人増えたから、合計9人か。そんなかで一番実力ある隊員がジョナサンなのは同意できますよね。レルゲン隊の抜けた穴を埋めるために勧誘されて、今B級上位でやり合ってるわけじゃないすか。第七期出身がもうB級上位で張り合えてる時点でおかしいと思いますよ、俺は。欠点らしい欠点っちゃトリオン能力が低いことくらいですけど。高1ですし、まだまだ伸びるんじゃないですかね。
ジョナサンの長所は視野が広くて、自分で動けるとこだと思いますよ。正解の択を選べるっつーより即断即決って感じで。なんで、レルゲンさんの隊にはあんまり馴染まないと思ってるっす。もっとオペレーターの能力が足りてなくててんやわんやしてるところのサポーター……それこそ白笛隊とか。ライナーさんとジョナサンって隊を入れ替えたら結構面白いと思うんすよね。ああでも、ジョナサンは気質的には自分がリーダーやらないと気が済まないってタイプか……なんでレルゲン隊入ってんだ?
あいつの性格について? あー、そういうのはパスでお願いします。や、わかるでしょ。勘弁してくださいって結月先輩。
☆私見
グレーン隊員は第七期の新人王なだけあって注目している。特にその優れたバランス感覚、ガンナーとしての安定感、視野の広さはわたし好みの人材だ。
第三試合後、レルゲン隊からは隊を解消したい旨が上告されている。やはり部隊員が二人も入れ替わったことは大きいようだ。
グレーン隊員をフリーで腐らせておくのはおしい。芹沢隊の例を参考に、グレーン隊員にルーキーの育成と新規部隊の編制を任せられないか働きかけてみようと思う。
名前:作楽明美
学年:霞高3-G
所属:作楽隊
ポジション:アタッカー
個人ランクポイント:AT6300
トリガー構成:
| メイン | スコーピオン | カメレオン | シールド | バッグワーム |
|---|---|---|---|---|
| サブ | スコーピオン | シールド | (空き) | (空き) |
パラメーター:
| トリ | 攻撃 | 防援 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特戦 | 合計 |
| 5 | 6 | 4 | 8 | 5 | 1 | 3 | 6 | 38 |
☆花田煌による評
作楽先輩ですか? はい、存じておりますよ。ああいえ、先輩というのはあくまで学校の話で防衛隊員としては同期ですが。はい、麻雀部の活動で何度か対局をしたことが。
ええと、防衛隊員としての作楽さんについてでしたね。ズバリ言うならば新進気鋭のカメレオン使いです。姿を消して、鋭い突きで穿つ。忍者のような方です。むろん単騎のアタッカーとして見ればマスタークラスのアタッカーに見劣るのは否めませんが……。
カメレオンについての説明はご不要ですね? つい先日ロールアウトされたばかりのトリガーで、B級のみなさんもまだお試し程度でランク戦では正式採用になかなか踏み出せていない、そんななか部隊全員でカメレオンを採用したのが作楽隊です。第二試合は圧巻でしたね。ダミービーコンを組み合わせたカメレオン戦術で7点をもぎ取りました。あれはもう場合によってはB級上位にも通じる戦術でしょう。
あえて作楽隊の弱点を考えるなら……真向からの戦闘能力の低さと射程の短さですね。事実、第一試合では遥か格上である芹沢あさひさんに一方的に負けているわけですから。ですが彼女らも今期ようやくB級に上がったばかりのルーキー。伸びるのはここからです。実に楽しみですね。
学校での作楽さんは尊敬できるすばらな先輩ですよ。たしか美化委員会の会長をやっていらして、登校時なんかによくゴミの分別や清掃などをしているのを見かけますね。品行方正、ああいう方こそボーダーの隊員にふさわしいのだと身につまされます。……あ、でもつい先日ラウンジで話したときには、期末テストで赤点なので防衛任務に出れない旨を公言されてましたね。天は二物を与えずということでしょう。
私的な総評としては……そうですね。来期までには間違いなく上位まで登ってくる隊ですから、今のうちから研究の必要な隊員、といったところでしょうか。
☆私見
カメレオンのロールアウト後、正式採用する既存部隊がほとんどいなかったことはわたしにとって驚きだった。なればこそ部隊全員で採用してくれた作楽隊員には感謝しなくてはならないだろう。
部隊面談では彼女らの人格テストも行いたい。今シーズンの成績とテストの結果次第では、彼女たちには諜報関連の任務を与えることになるかもしれない。カメレオンは本来そうした目的で作られたトリガーだ。学生に汚れ仕事を任せるのは本意ではないのだが。
名前:朝田詩乃
学年:霞高1-E
所属:桐ヶ谷隊
ポジション:スナイパー
個人ランクポイント:SN8800
トリガー構成:
| メイン | アイビス | ライトニング | イーグレット | シールド |
|---|---|---|---|---|
| サブ | グラスホッパー | (空き) | バッグワーム | シールド |
パラメーター:
| トリ | 攻撃 | 防援 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特戦 | 合計 |
| 6 | 9 | 7 | 5 | 10 | 11 | 4 | 2 | 54 |
☆衛宮士郎による評
シノンを防衛隊員として評するなら、か。うーん、なんといってもあいつはNo.1スナイパーだからな。俺もイーグレットを使うことがあるからわかるけど、シノンは単に狙撃の腕が優れてるってタイプじゃないんだよな。自分でこういうのもなんだけど、よーいドンで固定された目標を狙撃するなら俺もシノンに劣らない成績を出せると思うぞ。
シノンのすごいところは敵から隠れたり、索敵したり、撃つ撃たないの判断を下したり……っていう、狙撃以外のスナイパーとしてのセンスが抜群ってところだろうな。
前提の話をするんだが……今のランク戦において一番強い役職って『完成されたスナイパー』なんだ。これはA級チームでもよく議論にあがってて、ほぼ間違いないと思ってくれていい。理由は二つ。『意識の外からの狙撃には反応できない』のと『狙撃に反応できても防御が抜かれる』からだ。問題をさらに深掘りするなら『オペレーター全体の処理能力が狙撃に対応できてない』ってのと『シールドの根本的な性能が狙撃に対応できてない』って話につながるんだが……まあそれは置いとこう。
それで、ボーダー内で一番仕上がってる狙撃手がシノンだって聞けばそのヤバさがわかるだろ? しかもスナイパーってのは狙撃しなくても潜伏してるだけで圧力になるポジションだ。俺もあんまり相手はしたくないな。えっと、今期の桐ヶ谷隊の第一試合のログって見たか? あれはシノンが潜伏し続けたのがうまい圧力になってたいい試合だったよな。逆にそれが悪い方向に作用してたのが第三試合だったけど……あれはマップが悪いな、うん。
ランク戦以外の話をするなら……防衛任務でシノンと組むとすっごい楽だぞ。あいつはよく単独でシフト入ってるからな。仮に人型ネイバー戦を想定しても――っと、これって公開されるインタビューなのか? されない? ならいいか。ああ、それで……うーん、人型ネイバー戦とか次の大規模侵攻を想定するなら、シノンぐらいの水準の狙撃手があと5人くらいは欲しいよな。俺もC級スナイパーの指導はちょくちょく顔出してるつもりだけど、やっぱシノンに教育を任せた方が……すまん、話がズレたな。こんなもんでいいか?
☆私見
衛宮隊員の評は素晴らしく的を得ている。スナイパーの人材不足は深刻だ。朝田隊員は指導力不足を理由にたびたび断られているが、強制的にでも彼女をC級スナイパーの教育担当に据えたほうがいいだろう。
これも朝田隊員というより衛宮隊員の評に関する感想になるが、ランク戦におけるスナイパーの立場についての話は興味深かった。わたしは非戦闘員ということもあってこうした話にはどうしても疎くなるから、現場からの意見の吸い上げは今後も積極的に行わなくてはならないことを記憶しておく。
名前:グレイディーア・アビサル
学年:霞大理工学部一年生
所属:アビサル隊
ポジション:アタッカー
個人ランクポイント:AT33000
トリガー構成:
| メイン | 弧月(改):槍 | 幻踊 | シールド | (空き) |
|---|---|---|---|---|
| サブ | (空き) | (空き) | シールド | バッグワーム |
パラメーター:
| トリ | 攻撃 | 防援 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特戦 | 合計 |
| 4 | 12 | 13 | 9 | 8 | 1 | 9 | 5 | 61 |
☆煉獄杏寿郎による評
アビサルの実力について聞きたいのか? うむ! 彼女は俺より強いぞ! 謙遜などではない、断言する!
俺が彼女よりランクポイントが上なのはあくまでランク戦で競い合っているからにすぎん。時間制限もあるし、敵を倒しにいかないといけないルールだからな。彼女の長所はランク戦以外の戦闘でこそ活きるのだ。アビサルの戦闘技術で注目に値するのは卓越した生存能力! 戦ってみるとわかるのだが、彼女はとにかく手傷を負うことが少ない! シールドの扱いや近接戦闘における回避の技術が抜きんでているのだ!
うむ。アビサルとは入隊時期が同じだったし、切磋琢磨し合った仲もである。ゆえに今の実力は低いトリオン能力を補うために努力した結果であることを俺は知っている! 恵まれない才能からNo.2アタッカーにまで上り詰めたことは尊敬に値する! そして彼女はトリオンの低さを補うためもあって戦闘スタイルも独特だ。トリガー構成は知っているか? アビサルは弧月使いなのに旋空をセットしていない! 俺はガンナー相手では旋空を使わないと到底対抗できん。彼女の戦いを見るとまだまだ自分が未熟であると実感させられる!
アビサルの短所はどこかだと? 表情が硬いところだろうな! 交流の少ないB級やC級から怖がられているというのをよく聞くぞ! だが彼女は正直で直截な人柄でもある! 事実、弟子たちからは非常に慕われているようだしな! こんなところだな!
☆私見
グレイディーア・アビサルは悩みの種の一つだ。彼女のトリオン能力はハッキリ言って戦闘員としてはギリギリの水準にある。そんな彼女がNo.2アタッカーに居座っているというのは、ボーダーの今後にとってよくない影響を与えるのではないかとわたしは考えている。
彼女の存在は『低トリオンでも努力や工夫次第では活躍できる』という幻想を隊員たちに抱かせる。そして事実、禪院真希のようなアビサル隊員の指導を受けた低トリオンアタッカーがランク戦で活躍し始めてしまっている。だがネイバーフッドとの戦争においてこの風潮は致命的な瑕疵になりかねない。
わたしもアビサル隊員の優れた才覚と技術そのものは否定しない。幸い、彼女はエンジニアや指導者としても有能だ。今後数年、A級部隊の層がより厚くなった暁には、彼女には一線を退いてもらう必要があるかもしれない。
なんかそろそろ設定に矛盾とか破綻とか出てきそうで怖いです。特に入隊時期とか学年とか昇格タイミングとかは結構ミスってそう。ここ破綻してね?ってとこあったら指摘お願いします……。あと感想と高評価もください(承認乞食)