葦の地には、『郷に入っては郷に従え』という言葉があるそうだ。
それはきっと、褪せ人にはまったく似合わぬ言葉であろう。
我らは古き時代、狭間の律。その全てを簒奪すべく、先代に君臨した王たちを殺し、そうすることで歩んできた。その凄惨たるや、「力こそ王の故」…褪せ人であって最初の王、ゴッドフレイが言葉にも表れている。
つまり郷に従うのではなく、郷そのものを従わせてきたのだ。
ただ、似合わぬからといって、出来ぬ訳ではない。
狭間を荒らし、略奪し、あるいは穢した褪せ人であっても、そうするに至った事情を持っている。
一部の英雄を除いて、ほぼ全ての者が、元は只人。
故にこそ、神を娶った褪せ人が、卑小なる育ちであっても何ら不思議ではないだろう。
あるいは、貶められるべき人でなしであったとしてもだ。
根本…理性無きものは、祝福の導きすら解せぬだろう。
そして我も、数多のものがそうであったように、下らない素性の褪せ人なのだ。
古くは大勢に紛れ生き、ただ主人の気まぐれに生かされただけの、無力なひとりであった。
だからこそ、我は黄金律を下した戦士、あるいは壊れかけたエルデの王としての在り方。これら以外もまた、知っている。
「…これで、よいか?」
やがて思考の果て、元エルデの王・レジーナが選んだ、たったひとつの冴えた衣装。衛兵に怒られぬ、真っ当な恰好として見出したのは『忌み鬼のマント』
厚手の布地を、身に巻き付けた…それだけの衣装であった。
布地は動けば自ずと
そのせいだろうか。
心なしか前より、ずっと露出狂に相応しいようにも、見えてしまったが。
「いいわけがないだろ」
無論、衛兵は許さなかった。
さもありなんと言ったところである。
衛兵によって諸々の注意を受けた我が、最終的に身に纏ったものは、旅の一式であった。
黄金樹に類するもう一つの樹、ミケラの聖樹。それを支えるように作られた都である、エブレフェールの最下層にて見つけたこの着衣は、おそらくはミリセントの姉妹の私物。…そして我が手持ちとするところにおいては、特筆すべき有能だ。
この上品な白布で仕立てられた衣装は、運動を邪魔しないしなやかな造りも兼ね備えており、知らぬ地に赴くときの装いとして最適であったのである。
きっと、どこへ行っても馴染むだろう。
察するに、賢者ゴーリーと呼ばれたものたち。あるいは人間に化けた、腐敗の眷属が用意した衣装だ。
異物が排斥されないためには、深い理解が必要なものであろう。それ故、人と相容れぬ蟲たちの用意した人らしさとは、ある種の信頼がおけるものではないだろうか。
⋯⋯とはいえ、どこか得も言われぬ薄気味の悪さを感じてしまうのも、また確かな気持ちではあるのだが。
「なんだ、まともな服も持ってるじゃないか」
衛兵は依然、厳としたしかめっ面を浮かべていたが、纏う空気は見た目ほど厳しいものではなかった。
気付けば辺りを取り囲んでいた野次は、面白くないという感情を全面に張り出しつつ、ブーイングを送っている。もっとも彼らについては、衛兵が睨みを利かせると、渋々といった様子で解散していった。
見たところ、ノリと勢いで楽しんでいるような空気感であったように感じられる。流石にお縄になるのは勘弁であったのだろう。
そして呆れたようなため息をした後、また我のほうへと視線を送った彼は、淡々と口を開いた。
「なぁ、もしかして君。アクセルに来るのは初めてか?」
それから我は、しばらくの間、彼の説明を受けていた。
無知にして蒙昧な我にとっては、そのすべてが、実に有意義なものであったと言えるだろう。
たまに我から質問をぶつける事もあったが、彼はそれに呆れることこそあれど、疎むことはなく簡潔に答えてくれた。
中でも特に印象に残っていることは、この街(どうやらアクセルというらしい)が、冒険者という…この世界では普遍的らしい仕事を始めるにおいて、誂え向きな場所であるということである。
ただ、件の冒険者とやらになるためにも、金銭が必要であるらしい。
与えられた自由に喜び、それを謳歌せんと息巻いていたまではよかったのだ。しかし、この地で使われている通貨は、どうやらルーンではなかったらしい。
それが『エリス』と呼ばれている貨幣であることを知ると、自分が彷徨う素寒貧であることを自覚したのだ。
これでは、何も出来ない。
街の中にあって、寝る場所どころか、今日の飯すらない。流石にそれは、自由以前の問題であろう。最低限人間らしい生活をするためにも、日銭を得る手段は必要だ。
「…しかし君、本当に何も知らないんだな。今まで一体、どうやって生きてきたんだ?」
説明にも一段落着く頃、そんな問いかけをされたのは、不意のことであった。
自分が滞在している街の名前すら知らないというのは、流石に不自然であっただろうか。
些か、考えなしが過ぎたかもしれない。
まさか別の世界から来たと説明する訳にも行かないだろうし、一体どうしたものだろうか。
……いや、適当な嘘を吐いて勘違いされても厄介だな。
身分をでっち上げようにも、我はこの世界のことを知らない。矛盾を突かれるならともかく、とっさに口を衝いて出た説明が、狭間での忌み子のように、不都合に溢れるものであったらまずい。
ここはある程度正直に答えるのがよいだろう。
なにより我は、嘘を吐くということが、あまり得意ではないのだ。
「あぁ、少々事情があってな。すまんが説明できない。不誠実かもしれないが、許してくれよ」
我の言葉を受けて、彼は微かに眉を顰めた。
「…そうか、わかった」
そう返した彼の声調は、数秒前のそれと比べると、幾分か気落ちしているように聞こえる。
それは嫌悪や敵意というより、私見、どこか面倒がっているような印象を受ける感じだ。
「それで、他にはもう聞きたいことはないか?」
その言葉によって、顎のあたりを人差し指でさすり、逡巡する。
彼ほど親切なものは、きっと他にはそういないだろう。まだ知りたいことがあるならば、それが彼の知ることならば、まだ色々と教えてくれるはずだ。
……しかしそれと同時に、おそらく彼は、出来れば我にはもう関わりたくない、といった風に見える。おそらくは厄介ごとの類であるのだと、察しているように思われた。
正直なところでは、まだ聞きたいことはあったけれど、これ以上拘束し続けるのは少々可哀そうか。
「あぁ、もう無い。世話になったな、親切な衛兵よ。感謝しよう」
「そうか…ならよかったよ」
衛兵はどっと安心した様子で、吐き出すようにしてそう言った。
「もうこんなところで脱ぐんじゃないぞ」
「無論だ。二度としないとも」
返事をすると、早々に歩き始める。
去り行く際、挨拶がてらに手を挙げれば、彼もまた手を挙げることで返答をしてくれた。
もっとも、我より身長の高い人が、大勢行き交う通りである。そのため人陰に隠れてしまって、微かにその初動が見えただけだが、きっと見間違いではないだろう。
まこと、挨拶とは気持ちの良いものである。
理性ある人と介していることを、会話以上に強く認識できるものだ。
さて、それはそれとして、目的地である。
今はまだ、街道を行く人の群れに流されているだけだが、それでも全くの無計画というわけではないのだ。幸いにもこの流れは、我の目指す場所へと向かっている。
流されてゆけば、自ずと辿り着くだろう。
我の行くべきは、『冒険者ギルド』。
曰く、そこでは冒険者への登録…また、その活動の支援を行っているそうだ。
その場所は、実際見る前に想像していた光景と比べれば、些か閑散としていると思った。
決して人気がないという訳ではないのだが、今までに見てきたアクセルの営みを考えれば、この付近にある人の数は、とても少ないように感じられる。
冒険者ギルドの出入り口を突き当たりとする道路。その道端には、いくつか野菜などを売る出店も構えられていたが、店番をする人々は心なしか暇そうに見えた。
もっとも冒険者とは、結局は何でも屋であるという。
名前ばかりは聞こえの良いものを感じるが、その実態はあまり高尚なものではないのかもしれない。…むしろ戦いに身を投じることすら強いられるのだと思えば、その拠点である冒険者ギルド周辺に、あまり人のいないことにも納得がいくものだ。
ただそれはそれとして、この建築物は相当に規模が大きい。
ある種教会にも近い様式だ。狭間の地のそれとは設計思想からして、根本的に違うような印象も受ける。そう考えるとアクセルの街並みについても、非常に興味深く思われた。
そうして離れた位置からしばらく、冒険者ギルドを観察していたが⋯しかしやがて飽きると、中へ入ろうと腹を決める。
ひとまず出入り口と思しき木製の両開戸まで歩いて、おもむろに手を突くと、丁寧に押し開いた。
凝った造りとは裏腹に、思ったより軽い感触と共に木材の軋む音が鳴って…やがて見えたその内側は、どうやら巨大な集会場であったらしい。
そして建物内についてもまた、興味深い意匠をしていた。
衛兵はここを食事処、あるいは酒場として利用するものも多いと言っていたが…その話には、何の誇張も含まれていなかったのか。
なにせ本当に、その手の施設めいた内装をしているのだ。
テーブルと、それを囲うようにベンチの置かれた一塊…大半が、規則的に並べられたそれで占められている。
どうやら冒険者は、この機能を存分に利用しているらしい。
まだ日も高い時分であるというのに、乾杯をしているものも多くいる。
辛うじて下着の隠れるようなスカートを履き、また胸の谷間を見せつけるような、いかにもな設計の服を身にまとったウェイトレスも行き交っていた。
ただ、それだけではないようだ。
飲んだり食ったりに明け暮れているものを観察すれば、その多くが戦闘に向けた装備を整えているということが認められる。
その様子や装備の具合から察するに、戦いを制してきたばかりといったものも多くいるだろう。
他にも、何やら話し込んでいる集団もいるようだ。
この類の人物は、ギルドの一角に敷設された掲示板。その周辺で、特に多く見受けられた。
あれがギルドに寄せられた依頼の張り出される場所なのだろうか。…であれば察する所、彼らが冒険者として動くのは、これからなのだろう。
掲示板から受諾したい案件を見つけ、ギルドの職員へ申請をすることで、冒険者としての仕事を得られるのだと。そう聞いている。
それにしてもいいな、ここは。戦士としても旅行者としても、心が華やぐような素敵な雰囲気であって、好ましい。
様々な思索を膨らませながら、受付や掲示板を始めとした、ギルドの内装を観察していると、不意に横から話しかけられた。
「おい、そこの嬢ちゃん。依頼か?」
声のした方向へ振り向けば、そこにはひどく治安の悪い恰好をした男がいた。
荒くれ者という言葉から真っ先に想像できる形、それがそのまま具現化したような姿だ。人とは外見に依らぬものとは知っているが、これで先入観無く語り合うことは、少々無理があるだろう。
「⋯いや、違う。冒険者になりたいんだ。ただ、生憎と金が無くてな、適当な仕事を紹介してもらおうかと思って来たのだ」
ひとまず訂正。誤解を晴らそうと言葉を紡げば、彼は一瞬目を見開いて⋯そしてその凄まじい悪人面に、不敵な色を貼り付けて笑った。
ニッと口角を上げたまま、こちらを確と見つめ、言葉を続ける。
「そうかよ?冒険者になりたいのか⋯だがな、この先は地獄だぞ」
「うむ、知っている。むしろ望むところだよ」
「嬢ちゃんの想像しているような、華やかな未来なんてないかもしれない…それでも、なりたいってのか?」
「無論だ」
一連のやり取りの後、彼は静かに目を瞑った。
そして満足げな笑みを浮かべると…
「命知らずめ!」
そう、言葉の内容とは裏腹に、とても楽しそうに吐き捨てる。
どうやら我は、彼のお眼鏡に適ったらしい。…何の意図があったのかは知らぬが。
「餞別だ、登録の時に渡すといい。受付はそっちだぜ」
懐から取り出した袋を我に投げ渡すと、そのまま男は歩いて行ってしまった。
縄で締められたそれの中身を覗けば、どうやらそれはエリス硬貨らしい。どれほど入っているかは分からないが、助かることは確かだ。
それの無いが故に困っていたことを察した…ということなのだろうか?それともただの思いつきか。いずれにせよ、外観からは想像だにしない親切者であったことに違いはなかった。
いつかどこかのタイミングで、このお礼はしなければな。
……しかし何をしようにも、まずは冒険者登録である。
もはや観察の必要もあるまいと、我はあの親切な男が指で示した方向⋯受付窓口を訪ねることにした。
「少し、良いか」
「はい、どうなされました?」
手近な受付嬢に話しかけた。
愛想笑いを振り撒いていた彼女は、我の言葉に返事だけすると、キョロキョロと周囲を見まわす。そしてこちらを見下ろすと、固まった。
どうやら我に気付いていなかったらしい。
まぁ…我は小柄だ。不意のことなら、死角に入ってしまうのも仕方ないことかもしれない。
ただそれにしたって、ここまで見つけられないものだろうか。…わざとか?
「冒険者登録をお願いしたいのだ」
愛想笑いのまま静止した彼女に、続け様そのように伝える。
早々に取り直した受付嬢は「少々お待ちください」と、何やら用意を始めた。
それにしても、このカウンターは少々高いな。件のカードらしきものが取り出されたのはなんとなく見えたが、そのほか…紙を始めとした幾つかのものは、角度的に詳細が分からない。
ちょうど顎あたりが台の高さであるために、文字を読むことにも少々の苦労が必要そうであった。
「それでは簡単にですが、冒険者についての説明をさせていただきます。よろしいでしょうか?」
「頼んだ」
ややあって開始された説明は、概ね我の知っている内容であった。
正確には、衛兵に教えてもらった内容、と言った方が正しいだろうか。
掲示板を見る。依頼を見つける。目ぼしい依頼を見つけたら、それを掲示板から剥がす。受付まで持ってきて、受注する。
通しでこれだ。非常に簡潔な手順である。
他にも、依頼主やギルド側から呼び付ける場合もあるそうだが⋯まぁ、我は好きにやるつもりだ。あまり熱心に働くつもりもないので、これについては縁のない話だろう。
そして依頼をこなせば、冒険者カードを見せるだけで報酬をもらえるという。
「⋯ところで、冒険者登録には1000エリスほど必要になるのですが、そちらの用意は問題ないでしょうか?」
「うむ、持ってるぞ」
あの親切な男から貰ったエリスを渡すことで窮地を凌ぐ。
「失礼致します」
袋を開けて金額を確認する受付嬢を横目に、我は内心、あの男への感謝を一層強くする。
本当に、思わぬ僥倖であった。
「丁度1000エリス、お預かりします。それではこちらの用紙にご記入くだ⋯」
彼女はええと⋯と言葉を途中で止めると、我のことを見据えた。
そしてペンを差し出す手を止めながら、笑顔を貼り付けたままで告げる。
「代筆、いたしましょうか?」
うむ、まぁ。そう⋯確かに背伸びの必要はありそうだったからな。仕方が⋯そう、仕方がないことなのだ。
それにこの街の文字についても知らぬ。どうあれ、頼まねばならなかったことに違いはない。
微妙な感情が胸に積もるのを感じながらも「頼んだ」と返事をする。
「それではお名前をお教えください」
「レジーナだ。性は⋯ううむ、無いと思う」
「はい、レジーナ様ですね。それでは次に年齢を⋯⋯」
「記入いたしました。この用紙は、ギルドの方でお預かりいたします」
「うむ。ありがとう」
彼女はカウンターの下に用紙を仕舞うと、続けてカードを差し出した。
そこには名前、そしてレベルや能力値などが記載されている。肝心の内容については、名前以外はまだ空白であるようだ。
⋯⋯しかし文字、確かに知らぬはずなのだが、どうしてこうすんなりと読めるのだろうか。
ふと疑問が頭をよぎるが、しかし理由を追求するのは不毛であるように感じたので、それ以上考えるのはやめることにした。
「それではこちらの水晶に手を翳してください」
彼女は、何やらゴテゴテとした装飾の為された水晶玉を取り出すと、そのように言った。
言われるがまま水晶に手を当てると、そこからカードに向かって、青白い光線が伸びる。それは、カードの空白であったスペースを、焼くような音と共に走り抜けてゆくようだ。
やがて、役目を終えた光線が消え去ると、冒険者カードには光の軌跡だけが残されていた。
深く刻み込まれたそれは、我の能力値を示している。
「ステータスは⋯おおむね平均値と言ったところでしょうか。ただ、知力については特筆して高いと言えるでしょう。運はやや低いですが、これは冒険者にはあまり関係のないステータスなので問題はありませんよ」
確かに我は、狭間の地では非力な方であったが⋯いや、そういうものだろうな。
幾度切り結んでも死なぬ敵。対して我は、下手に攻撃を喰らおうものなら一撃で死ぬ。そういう戦いばかりであった。
⋯⋯とはいえ膂力には自信があった故、人並みというのは少々来るものがあるな。
「職業はどうなされますか?このステータスなら⋯」
職業。…そうは表現されるものの、どうやら我の知るそれとは、また違った意味の言葉らしい。
どうにも今後、我が冒険者として活動する上で、非常に重要な要素なのだと。
受付嬢はそれについて、強みや弱みをあれこれ説明しながら、我には魔法使いや聖職者…いわゆる後方支援に属するであろうものを、いくつか勧めてきていた。
ただ、我には、あまりそういうものは似合わないだろう。
そも、かの職業名を知った瞬間より、何になるかなど決まっていた。
「戦士で頼むよ」
「戦士…ですか?適性が無いわけではありませんが、知力の高さを考慮すると魔法職のほうが良いのでは…」
「いや、戦士が良いんだ」
頭を振って返事をする。
それが意外だったのか、彼女は少々驚いた表情をしていた。
「わかりました。それでは…
手早くカードを操作した彼女は、「確認をお願いします」と言って、それを我に手渡した。
右上の方に広く設けられた枠には、確かに戦士という字と、斧を持つ男の横顔が描かれている。
得てして、戦士とは戦斧を持つものだ。…それがこの地にもある認識というのは、心なしか嬉しいものである。
「もし転職を希望する際は、再度お声かけくださいね」
「うむ」
返事こそすれど、これを変える気など毛頭ない。
我のあるべき姿、本質そのものと言っても過言ではない職業だ。膂力にこそ重きを置くという話からも、実に我に相応しいと言えるだろう。
「それでは改めまして、ようこそ冒険者ギルドへ。職員一同、あなたの益々の活躍を期待していますよ。それと、その⋯無理だけは、しないでくださいね」
仕方のないことだが、やはり我は見た目相応の子供と思われているようだ。
ただ、あまり良いことではないのだろうが、真っ当に心配されるというのは少しだけ心地が良いものである。
かくして我は、冒険者への登録を果たしたのであった。
・衛兵
説明できない素性と深刻な世間知らず具合から、エルデの王ちゃんをやんごとなき身分の人だと思い込んで、関わりたくないなぁ…って思ってた。
実際王様なので、衛兵くんは察しがいい子。
・ステータス
ルーンによって得た力は、ステータスに反映されていない。つまりこれはエルデの王ちゃんの素の能力である。
冒険者カード曰く、りんごをぎりぎり握りつぶせない程度の力と、気を許した人はたいてい死んじゃう程度の運と、褪せ人絶対轢き殺すチャリオットを前に1、2時間途方に暮れるくらいの知能を持っているらしい。
・ルナさん
エルデの王ちゃんの年齢を聞いてびっくりした人。
めちゃくちゃ聞き返したし、なんならその後も半信半疑である。
(あの格好で██歳は無理があるでしょ…)