思いがけず、2チーム合同でイベントをする事になり、最初こそ不本意だったSHOTAだが、元来の祭好きの血が騒ぐのを抑えられなかった。
2チーム合同となったら、もはや町をあげての祭となるに違いない。
なにせ、ドラゴンガーディアンズのSHOTAとSHUNは相当な人気者なのだ。SHOTAは地元で知らぬ者がいないくらい顔が広いし、SHUNは親衛隊がいるくらい女にも男にもモテる。
元々のクレイジードッグズのお客と合わせ、すごい人数が集まる事になる。
問題は、これだけの人数が集まって騒げる場所があるのか。SHOTAは頭を抱えてしまった。今までは、口コミで人を集め、広場で実施していたが、これだけの規模になると、事前に場所を確保しないとならない。場所によっては、警察にも目をつけられるだろうし、その筋の人にもミカジメ料を払わないとならないだろう。
しかし、LEONがどういうツテを使ったのか、町外れの大きな倉庫を借りてきた。入場料もちゃんと取って、中で飲食ができるように、届けも正規で出して、本当のイベントとして成立させてしまった。裏のツテを使って話を通した上で、正規のルートでやるので、上がりは持っていかれるが、後からぼったくられたり、警察沙汰になるより、よっぽどマシだ。
SHOTAはLEONの立ち回り力に舌を巻いた。後先考えずに行動するRICKYとマイペースで気分屋のJをまとめているだけの事はある。
LEONは見た目はイカツイが、実はすごく優しくて誠実な奴だ。真っ直ぐで自分の事より周りを優先し、謙虚で人の尊厳をとても大事にしている。そのため、実際に話をすると、誰からも好かれてしまう。揉め事を収めるのが異常に得意なのだ。
RICKYもケンカっ早いところはあるが、裏表がなく、真っ直ぐで情に厚い。SHOTAとは似たバイブスを持ち合わせていて、すぐに波長が合った。
Jはマイペースの不思議ちゃんだが、根が穏やかで話も面白い。不思議なα波が出てるみたいで、癒やされてしまう。RYUSUKEとSHUNも、いつの間にか懐いてしまった。
SHUNのバイク屋のガレージで音合わせした時、みんな、JとMAKOTOの歌の上手さに愕然とした。恐ろしく、相性がいい。その上、MAKOTOはラップもできた。RICKYとの掛け合いもバッチリだ。SHUNとSHOTAのダンスも加わって、すごい事になってきた。RYUSUKEは早速カメラで写真を撮りまくっていた。LEONは満足そうにみんなを眺めながら、チラシ作りや構成のアイデアを考えていた。
この前まで対抗していたとは思えないまとまり様だった。これもMAKOTOのおかげかもしれない、とSHOTAは内心思っていた。2つのチームを繋げてくれたMAKOTOに感謝した。
イベントを合同で開催するにあたり、合同のチーム名をSHOTAが考案した。
7☆ストリートボーイズ
実際に歌って踊るメンバーは5人だが、7人でチームという意味を込めた。
SHUNとJはやや不服そうな顔をしていたが、RYUSUKEが「悪くない」と言ったので、決まった。
イベントが楽しみだ
END