7☆ストリートボーイズ   作:太陽に恋したライオン

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夢の先の夢

 

7☆ストリートボーイズが解散してから数年がたった頃

 

SHUNは実家のバイク屋を継ぐべく、父親と一緒に仕事をしていた。付き合ってる彼女ともうすぐ結婚する予定だ。

 

「よし、ちょっと休憩するか」

 

父がガレージを出て行ってから、SHUNはさっき届いたSHOTAからのエアメールをポケットから取り出して、読み始めた。

 

「よお!SHUN!元気か?

俺達は相変わらず、元気にやってる。

 

アメリカに来たばかりの頃、言葉が全然通じなくて、困ってたけど、今じゃすっかり板についてきた。書く方は、まだてんでダメだけどな!

 

そこへいくと、LEONはすごい!あいつは、メールや契約関係で文書のやり取りがあるから、猛勉強して、ビジネス英語を習得した。話す方はカタコト混じりだけど、ちゃんと会話も成り立ってる。

 

JはLEONとRIKUKIに任せっきりな感じだったけど、やっぱ耳がいいから、いつの間にか喋れるようになってた。羨ましい奴だ。ゆるくて自然体のJがいると癒やされるな。

 

最近じゃ、ソロ活動や他のグループとのコラボも増えてきて、マネージャー兼プロデューサーのLEONは大忙しだ。Jは、俺たちに、もっと自分達でマネジメントしてLEONに負担をかけるなって怒ってる。LEONはJの専属になればいいと思ってるらしいww

 

確かに、LEON一人じゃ無理だから、最近は人を雇ってるけど、早くRYUSUKEに手伝いに来て欲しい!大学で映像技術やマネジメントについて学んだRYUSUKEがLEONをサポートしてくれれば、百人力だ。マジで待ってる!って伝えてくれよ。」

 

7☆ストリートボーイズ解散後、大学へ進学したRYUSUKEと日本で家業を継ぐ事を決断したSHUN以外の5人はアメリカへ渡っていた。

 

JUNはソロシンガー、SHOTA、RIKUKI、MAKOTOは、3人でボーイバンドを組んでいる。ラップ、歌、ダンスもできる最強タッグだ。お互いにフィーチャリングしたり、JUNのバックダンサーとして3人が踊る事もある。

 

LEONは4人のマネージャー兼プロデューサーだ。4人の活動の幅が広がって来たので、最近、小さいながらも、ちゃんとした音楽プロダクションを興したところだった。

 

「MAKOTOの歌はやっぱり凄い。英語が上手だからとかじゃなく、本当に楽曲の感情を歌に乗せる事ができるから、自然と音楽の世界に惹き込まれてしまう。あいつはきっと、これからもっとグローバルに活躍していく。

 

RIKUKIもこっちの空気が合うらしく、生き生きと音楽をやっている。爆発力があって、いつもインパクトのあるパフォーマンスをしてくれる。

 

Jもこっちに来て変わった。何があったのかわからないけど、覚悟を決めて腹を括ったみたいだ。歌声や表情にそれが表れている。ただでさえ、上手かったのに、最近じゃ天を切り裂く歌声とか、天国へ連れて行く歌声とか言われている。

 

俺も負けてられないなと思ってる。今はダンスだけじゃなくて、ラップと歌を頑張ってる!周りが凄すぎて、引っ張り上げてもらってる感じだ。

 

独り暮らしも慣れてきた。

 

最初、5人で暮してた時は狭くてプライバシーもへったくれも無くて、楽しかったけど、ケンカも多かった。

 

早々にJが切れて、LEONと一緒に出て行って、しばらく3人で暮してたけど、MAKOTOは超マイペースで偏食だし、俺は潔癖症だし、RIKUKIはベタベタしてくるし、やっぱりそれぞれ独り暮らししようってなったわけだ。

 

ただ、実際、一人でいると寂しくなる時もあって、結局、誰かの家に行ってしまう事が多い。昨日もRIKUKIが泊まっていったww

 

それにしても、JとLEONだけは未だに2人で暮らしてるな。仲がいいもんだ。たまにRIKUKIがヤキモチを妬いている。何なんだかな?

 

 

さて、SHUNの結婚式の時には、日本で凱旋コンサートができるように俺達も頑張るから、お前も怠けてないで、ちゃんと踊ったり、音楽聞いて、鍛えておけよ!一緒にステージに立てるのを楽しみにしてる。

 

俺も、自分のやれる事、やりたい事をやり切ったら、日本に戻って、親父のバーを継いで、のんびり昔話でも語りたいと思うけど、今は立ち止まらずに生きたいと思ってる。

 

親父達にも、よろしく言っておいてくれ!

 

また会う時まで、元気でな!!」

 

(みんな、頑張ってるな)

 

SHUNは日本に残る道を選んだが、夢を諦めたわけではない。音楽を職業に選ばなかっただけだ。今は回り道をしているが、諦めなければ、いつだって青春だと思ってる。

 

(ちゃんとダンスの練習して、あいつらと一緒にステージに立つ準備をしておかないとな…)

 

「SHUNくーん!お茶入ったよ!」

「今行くー!」

 

SHUNは、晴れやかな顔で、手紙をポケットに入れると彼女の待つ母屋と駆けていった。

 

 

END

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