結束バンドに入る前の高一のぼっちが、高二(5巻)のぼっちに夢で会う話

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結束バンドに入る前の高一のぼっちが、高二(5巻)のぼっちに夢で会う話。

いつのまにか学校やクラスでも受け入れられてる高二ぼっち。

中学のころ夢見た日々に、ぼっちが辿りついていることを祝福したくなったので書きました。



ほっち・ざ・ビフォーアフター

 

 

誰もわたしを知らない高校に進級して。

 

高校デビューしようとしてはや1ヶ月。

 

今日はひと目でバンドやってるつて格好してきた!

 

だからきっと誰かに話しかけられるはず!

 

電車の席に座り、一息ついて目を閉じる。

 

 

 

遅くまで準備してきた眠気が・・・

 

乗り過ごさないようにしないとな・・・

 

 

 

 

 

■□ ■□ ■□ ■□ ■□ ■□ ■□

 

 

 

ふと気づくと、電車にはわたしの他には『ひとり』しかいなかった。

 

ピンクのジャージに猫背。

 

病的に色白な肌に長すぎる前髪。

 

いつも朝に見る姿だ。

 

鏡?

 

電車の対面に私こと『ひとり』がいた。

 

いやこれ絶対夢でしょ。

 

 

「もしかして・・・バンド好きアピール1回目?! 懐かしいな・・・」

 

ボソボソとわたしの格好を見て独り言をつぶやいていた。

 

自分に話しかけられるのは変な感じがする。

 

声が小さくて聞き取りにくいなぁ。

 

「懐かしい・・・ってどういう・・・?」

 

「うわ、しゃべった! マイナーバンドのグッズ持ち込んだのは1年以上前だから懐かしい・・・」

 

一年以上って高二って設定なのかな。

 

こっちのわたしは未来から来たってこと?

 

わたしの夢にしてはユーモアがあるな。

 

試しに、このバンド好きアピールの結果も聞いてみようかな。

 

「バンドに入って、学校の人気者になれた・・・?」

 

 

「(バンドはともかく『文化祭ダイブ』『ヒッピー先輩』・・・うん、知名度はバツグンだし)なれたよ」

 

 

「なれたんだ!」

 

信憑性は何もないけど幸先はいいな!

 

「人気者ってことはもちろんクラスには馴染めたよね?」

 

「(喜多ちゃんの人望おかげってのも大いにあるけど)クラスメイトにバンドの慰労会を開いてもらったよ」

 

「ま、眩しすぎる・・・っ」

 

「あとね、ライブハウスでバイトしてる」

 

「バ、バ、ババババイト?!」

 

そんなのはわたしじゃない?!

 

ドヤ顔が腹立つ。

 

あ、これは夢だからこんな有り得ない話になってるんだ。

 

自分に甘いわたしが描いた都合のいい夢。

 

 

「違うよ」

 

 

強い口調で否定された。

 

『後藤ひとり』らしくない確信の宿った眼差し。

 

 

「これは夢だけど・・・

 

『結束バンド』に入ってからの日々は夢じゃないよ。

 

大変だったけど・・・

 

今も大変だけど、夢じゃなくて夢みたいな日々が始まるよ」

 

 

語る『わたし』の顔は満足そうだった。

 

 

そうかな・・・

 

そうなったらいいな。

 

 

 

 

 

■□ ■□ ■□ ■□ ■□ ■□ ■□

 

 

 

 

「んはっ!」

 

 

寝てた!

 

良かった!

 

降りる駅だ。

 

バタバタとホームに転がりでる。

 

背後でプシューとドアが閉まった。

 

すごくいい夢を見てた気がする。

 

学校で話しかけられるといいなぁ。

 

 

 

 

 

 

おしまい!

 

 





ぼっち・ざ・ろっく、ぼっちちゃんの日々に栄光あれ!

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