ウマ娘とプリコネを愛する普通の自称オタク範囲が広い一般市民です。
両方の作品がめっちゃ好きでクロスオーバーさせました。書き方のスタイルが変わっているのでご注意下さい。
プリコネのキャラクターが知らない方でも簡単な説明を後書きに記します。
ここは東京府中市にある日本ウマ娘トレーニングセンター学園:通称トレセン学園。
ここでは全国から数多くのエリートウマ娘達が集まっている。
そしてこの学園では、ウマ娘を指導する存在“トレーナー”として、将来活躍するためにトレーナー学科で勉強を重ねている生徒達が少数ではあるが、この学園にて在籍をしている。
そんなある日の昼休み、髪の毛にダイヤ柄が特徴的なウマ娘が、謎のゴーグルのような機械を片手に、芝生の上で昼寝をしている少年の元へと急いでいた。その目的とは……?
「新しいゲームが完成したよ!」
ゴーグルのような機械を片手に、突然そう言い出した彼女の名前はサトノダイヤモンド。
彼女はサトノ家のご令嬢にして、愛情をたっぷり育てられたせいか、世間知らずの所が多々あったりする。ちょっと変わった箱入りウマ娘である。
そんなサトノグループは様々なゲームソフトを開発しており、その開発部門は時代を「先取りし過ぎ」と言われるほどの技術力を発展させてきているのだ。
「なおくん、興味ない?」
「新しいゲームか……心が躍るな!」
“新しいゲーム”という単語に興味を示し、芝生の上で気持ち良さそうに横になっていた少年は体を起こした。
彼女に“なおくん”というニックネームで呼ばれた彼の名前は北島直人。
彼もまた、トレーナーになるべく、自分の将来の夢を叶えるために、更に大切な人との約束を果たすために、難易度が高いトレセン学園のトレーナー学科試験を受けて、必死の猛勉強の末に見事合格を勝ち取った努力家な普通の中学生である。
困った人には手を差し伸べて、その人柄から学園内では「お助け北くん」と呼ばれている。
好きな物はアニメとゲームと特撮、そしてウマ娘が1番大好きなのもあって、トレーナーの道を目指している理由のひとつなのは大切な人には秘密なのです。
「それでダイヤ姉ちゃん。手に持ってるそれってVRゴーグル? でも普通のVRとは何か違ったりするのかな? 見た目もデザインも見た事ないし、新型?」
彼が親しげに“ダイヤ姉ちゃん”と呼んでいる。2人の関係を説明する前に、彼の家族構成の説明をしよう。
彼には有名な演歌歌手の父親とめちゃくちゃ美人なウマ娘の母親、そしてウマ娘の姉がいる。
そのウマ娘の姉は、このトレセン学園に通っており、サトノダイヤモンドは直人の姉の幼馴染であるため昔から気軽に話せるくらい仲が良いのだ。
「流石はなおくん、察しがいいね。これはVRウマレーターっていうんだ」
「VRウマレーター……? 初めて聞いたゲーム機だな。普通のVRは知ってるけど何が違うの?」
直人は基本的にSwitchか知り合いのウマ娘から貰った3DSでしかゲームをしないため、VRという存在は知っていても手をつけた事がない。ましてやVRウマレーターなんてのは、ゲーム好きの直人でも初めて知ったことだ。
VRって付いているって事は普通のとは何が違うのか、今後出る予定の次世代型VRなのだろうか? と、直人は疑問を浮かべる。
「なおくんが知らないのも無理ないよね。これはね、トレセン学園の新設備として開発されたレース用シュミレーターなんだ。どんな条件のレースコースでも再現可能な近未来的トレーニング器具だよ」
「……って、これゲーム機じゃないじゃん。それに聞く限り、完全にウマ娘用だし、人間の僕が使っても意味ないんじゃないの?」
と、突っ込みを入れた瞬間。サトノダイヤモンドは不適な笑みを浮かべる。
「ふっふっふっ……。まぁ慌てないで最後まで聞いてね? 元々はシュミレーター用に作られたんだけど、実はこの新型VRウマレーターには、サトノグループで追加したもうひとつの最新機能があるんだ。それが「提携した様々なオンラインゲームに接続して遊べる」新機能になっているの!」
「なんだ……。最初から次に言った奴を説明してくれれば良かったのに」
「ごめんね。この機器の全体的な解説がしたかったから、マニュアル通り最初からで、つい……」
「なら僕もごめん。早とちりしちゃったみたいだしね」
「ちゃんと謝り返せて、なおくんは良い子だね〜♪」
「もう、子供扱いしないでよ。僕はもう中学生なんだよ?」
「それでも私にとって、なおくんは弟みたいな可愛い存在だし」
直人はサトノダイヤモンドに頭を撫でられて顔を赤くし必死に抵抗しているが、彼女はウマ娘ご自慢の力で、乗せている手を頭から離さない。
だが、彼は内心では喜んでいる。こんな美人なウマ娘のお姉さんに撫でられて嬉しくないわけがないだろう。これが俗に言う照れ隠しというやつだ。
話が逸れてしまったが、このVRウマレーターのゲーム機能についた新機能の解説に入ろう。
このVRウマレーターでは、異世界ファンタジー、SF、サイバーパンクなど、あらゆる世界に送り込めるうえ、ウマ娘の身体能力そのままでプレイ可能らしい……。
「……って、ゲーム機能ついても、やっぱりウマ娘用じゃないか!」
「その点は大丈夫! 普通の人間でも遊べるように、この最新型ではサトノグループがVRウマレーターの開発会社と相談&協力をして開発してあるから、今後一般のゲーム屋さんとかでも販売する予定なんだよ」
「マジか! サトノグループって相変わらず凄いな……という語彙力のない感想しか出てこないや」
「うっふふ、ありがとう」
「それにしても気になった所があったぞ。“あらゆる世界に送り込める”ってことは、僕の見てるアニメみたいに、好きなゲームの世界とかにも行けたりして!?」
ようは「ソード○ート・オンライン」や「痛いのは嫌なので○○力に極振りしたいと思います。」みたいな感じなのかな? と直人は認識した。
「その通り! それで第一号ソフトとして『レジェンドオブアストルム』ってソフトをVRウマレーター版で開発したんだ。このゲームを提案した会社と協力してだけどね」
「このVRウマレーターでゲームの世界に……こいつを使えば行けるのか! 未来ずら〜!」
サトノダイヤモンドが持っていたVRウマレーターを手に取って、嬉しさのあまり、目をキラキラと輝かせる北島少年。
無理もない。自分が小学生の頃からアニメやラノベを見始め、夢見ていたゲームの世界に、最新のゲーム機器を通して行けるのだから。
「それにこれはね、私からなおくんへのプレゼントだよ。因みに、その一般用VRウマレーターと新しいソフトを持っているのは、今の所なおくんだけだよ。特別先行プレイだね!」
「ええっ!? 僕だけって……まだ発売してないのを僕だけ先に、しかもタダで貰っちゃって良いのかな?」
「良いんだよ。それに、なおくんの誕生日近かったから丁度いいと思って」
誕生日プレゼントにしてはスケールがデカすぎるのでは? だが、このサトノダイヤモンドに関しては、内心これでも普通だと思っているらしく、過去にもスケールのデカいプレゼントを貰っている今の直人からすれば、いつの間にかこれが普通になっていた。
「そ、そうなんだ。何だかめちゃくちゃ嬉しいな。ダイヤ姉ちゃん、ありがとう!」
「どういたしまして。早速使い方を教えたいけど、今度の休日にしよっか?」
「そうだね。昼休みも終わっちゃうしね。だったら、これは一旦返すよ。変に触って壊したりするのは嫌だし」
「分かった。またね」
こうして直人は、VRウマレーターを一旦サトノダイヤモンドに預けて、今日のトレーナー講義を受けるための授業へと戻って行った。
ー♦︎♢♦︎♢♦︎ー
そして休日に入り、いよいよ待ちに待ったレジェンドオブアストルムの世界に行く日がやって来た。
直人は現在、寮の自室にて、サトノダイヤモンドが来るのを心待ちにしている最中である。
「なおくん、来たよ〜」
「おお、来たか。待ってました!」
「その表情、随分楽しみにしてたんだね」
「もちろんさ、姉ちゃんのトレーニングの休憩の時とかさ、ゲームの事めっちゃ考えててさ!」
直人のいう“姉ちゃん”はまた後ほど。彼は、やるべき時は真剣にやる一方で、力が抜けたりオフになると自分の好きなアニメやゲームの事を考えたりする癖がある。
今回のゲームでVRウマレーターをする際はベットで横になったほうがいいそうなので、直人は寝ながら説明を聞くことになった。
「じゃあ、この最新型VRウマレーターの使い方を説明するよ。先ずはゴーグルを着ける前に、右側にある『トレーニングシュミレーターモード』と『ゲームモード』があるから『ゲームモード』の方を押して?」
「コレね。ポチッとな」
「そして次に、カセットを装填してゴーグルを装着する。そして最後に電源をいれる」
サトノダイヤモンドの指示通りに、操作の手順を進めていく直人。電源を入れると目の前に画面のような物が映り込んできた。
「ゲームをスタートさせると、プレイヤーの意識は昏睡状態になるけど、ログアウトすればこっちに戻ってこれるから安心してね」
「それなら安心してプレイできそうだ。じゃあ行ってくるよ」
「うん、行ってらっしゃい!」
ゲームスタートを選択した直人の意識はゲームの世界へと移っていった。
これからどんなキャラクター達との出逢いが僕を待っているのだろう。という期待を胸に抱いて、直人はレジェンドオブアストルムの世界へと旅立っていくのであった。
ー♦︎♢♦︎♢♦︎ー
「あれ? ここって……」
「あ、起きた。おはよ〜」
僕が目を開けると、気だるげそうな声が耳元から聞こえてきた。
声の主の方を見ると、ボロボロの服や花びら、壊れた羽や歯車などといった不気味な装飾が特徴の妖精がいた。
「あ、あなたは……いったい?」
「あたしのこと? まぁ、アメスとでも名乗っておくわ」
アメスさんか……この人はゲーム内でいうガイド役のような存在なのだろうか? それにしても妖精にしてはボロボロすぎる。何があったのか謎だ。
「ま、むこうで目が覚めても、ここは夢みたいなものだから、起きれば殆どの記憶をなくすわ。それとアンタ、外の世界の人でしょ? それも別世界のね」
「な、何でそんな事を!?」
「ここで全部を話しても、さっき言った通り、起きたら記憶をなくすから無駄よ」
「そうでしたね。でも、この世界で謎を解き明かして行くってのも楽しそうじゃないですか!」
「へぇ……アンタ、案外面白いじゃない」
どうやらこのボロボロ妖精のアメスさんに気に入られたようだ。それにしても面白い設定だな。話も上手い事噛み合ってるし、僕がゲーム外の世界から来たのが分かるのは謎だけど。流石は「先取りし過ぎ」を売りにしているグループってだけの事はあるな。
「まぁ、良いわ。それにしてもアンタ……その格好じゃ、あっちの世界に行っても無防備ね。ちゃんとした装備を一式あげるから、好きなのを選びなさい」
今の僕はトレセン学園のジャージ姿だ。ここで装備を選んで、ゲームの世界で本格的にスタートって感じなのね。マルゼン姐さんの死語を借りるなら、テンアゲであってるのかな? 知らんけど。
「じゃあこの、両手剣のセットをお願いします」
「中々良いの選ぶじゃない。分かったわ」
なんか知らないけど褒められた? ゲームのキャラに褒められるのってなんか新鮮だな。
「おっと、だらだらと長話している時間はなさそうね。アンタの物語が、ハッピーエンドになるかバッドエンドになるか……。まぁ精々楽しんで来なさい」
「えっ、ちょっと。このゲームの説明は……」
まだ話したい事がたくさんあったのに、アメスさんが指パッチンをした瞬間、突然目の前が真っ白になり、気がつけば別の場所へと転送されていたのであった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
キャラ紹介です
この世界での北島直人
トレセン学園中等部のトレーナー学科に在籍。小さい頃から姉を支えるために、ウマ娘のトレーナーを夢見て難しい試験を合格した。
現在では、姉とその他2人のウマ娘+トレーナーが所属しているチームで日々勉強をしている。
昔から憧れているウマ娘は姉と芦毛の怪物と呼ばれているウマ娘の2人。
アメス(CV: 相坂優歌(初代ナリタブライアンの声優))
プリコネにおいて最も鍵を握るキャラクター。毒舌家で冷めた性格の持ち主でジト目。元の姿はガイド妖精で本当の名前はアメスではない。
自分の巫女である11歳のエルフを“たん”付けで呼んで溺愛している。
プリコネを知らない人が興味を持ってくれたら嬉しいです。同じサイゲだし、相性はいい……はず?
最新型のVRウマレーターの形状は、「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」を知ってる人は、それを想像してください。