RADY BUG:IN ROANAPRA   作:一途一

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気が向いたら続き作ります。なんかブラック・ラグーン難解すぎてむずい(小泉構文)



運のない男と飛行機。

JAPAN:TOKYO

 

 

帽子を深々と被った男が空港を歩いている。

 

男のコードネームは『レディバグ』。先週新幹線で酷い目に遭った男だ。彼の基本的な仕事は運びや盗みを主とする『なんでも屋』だ。

 

ただ、一つ彼には重大な欠点がある。

 

 

 

 

飛行機に乗り、今出発しようという所で、発砲音が聞こえた。

 

「テメエら止まれぇ!!!」

 

扉から突然武装した集団が這入ってきた。持っている武器はライフルから拳銃まで様々な武器をを持っている。集団は速やかに機内を制圧した。抵抗する者、反論する者は全て銃殺された。

 

「ファック、日本は安全じゃないのかよ。新幹線の次は飛行機か!?」

 

小声で愚痴を突く。だがグチを突いても相手のクチは止まらない。

 

「今からこの飛行機は俺たちが占拠した。行き先は…」

 

 

 

男は一息ついて告げた。

 

 

 

 

「ロアナプラだ。着くまでいい子にしてな。ベイビー。」

 

男は一人の巡回役を残して去っていった。

 

 

 

地獄は始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RADY BUG IN ROANAPRA :LET’S PARADISE!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

JAL000便 座席F−4

 

「マジかよ…依頼された荷物の届け先じゃねぇか。これは飛んだ嬉しい誤算だな。だが、俺は平和主義者だ。もっと安全な方法で着きたい。」

 

レディバグは機内の端っこで悩んでいた。手に持っているブリーフケースには『Fuck Roanapra』の文字が刻印されたシールが貼られている。

 

「俺はあんな面倒事には二度と巻き込まれたくない。だからといってこのままもな…」

 

例によって拳銃は持って来ていない。有るのはいつもの睡眠薬、ポケットの中には何時ぞやのトーマスのシールしか無い……いや、バッグの中に一つ有る。

 

ウルフに襲われた時に俺の旨に刺されたナイフ、そして俺自身の意志で初めて人を殺した時のナイフである。

隠されるようにバッグに入っているそれは鈍い光を放っている。

 

「…駄目だ。やっぱり平和的解決をしよう。」

 

レディバグは決心した。やはり殺しは俺のやり方に合わない。立ち上がり、近くにいる巡回中の一人に日本語で言う。

 

「ド、ドウモ。」

「は?なんだお前。」

「アナタ、ジュウ、ダメ」

「うっせえな。ぶっ殺すぞ。外人。」

「ダ、ダイジョウブ?」

「……クククッ。殺していいってことか。」

 

日本語で言ってるから良く分かんないが、殺してやる、という事か?しまった。早速失敗してしまった。

 

「良いじゃねぇか。くたばれ!クソ外人!」

 

そして男の手に持っている拳銃はレディバグの額に標準が定められた。そして、引き金が引かれ…

 

 

「…What?」

 

 

無かった。男は前向きに倒れることで視界から消えていく。

 

 

 

 

そしてそこに居たのは…

 

 

 

 

 

ボリビアのイカレた双子の片割れ(戦友)、レモンだった。

 

 

 

「お前は気に入らないが、このクソどもはもっと気に入らない。一体誰の差金だ?取り敢えず全員のケツの穴を鉛玉で埋めてやる。次いでにだが、感動の再会だな、レディバグ。」

「…勢い付いて俺を撃つなよ。」

「厳しいな。まだ腹の傷跡が治ってねえんだ。痛みで手が痺れて引き金を引いてしまうかもしれねぇな。」

「俺はなるべく平和主義だ。敵をやるとしても警告してからだな。」

「新幹線では大量に殺ってた癖にな。」

「あれは非常事態、って奴だ。」

 

レモンはドアを開けて一回への扉を開く。良い忘れてたがこの飛行機は二階と一階に分かれている。

階段を降りて一階に通じるドアに手を掛ける。

 

「じゃあ今も非常事態だな。幸運を運んでくれよ、RADY BUG(天道虫)。」

 

 

ドアが開かれる。目測で確認できるのは10人だ。

 

レモンは迅速に扉の近くに居た一人を撃ち殺し、そいつを盾にして二人目、三人目と潰していく。

奥で混乱している二人の所にボロ雑巾と化した死体を投げ入れ、転けさせてから丁寧に頭を撃ち抜く。

 

「これで五人だ。どうだ、レディバグ。」

 

後ろを振り向くと、頭に風穴を開けている敵と、ブリーフケースを盾にして蹲っているレディバグの姿が。

 

 

 

時は五〇秒前に遡ぼる。

 

 

 

50秒前

 

 

「待て待て!平和主義だ!平和主義!」

 

そんな事はお構いなしに敵は撃ってくる。5つの銃口からは合計で二〇発放たれた。六発は近くのソファに着弾し、九発はブリーフケースに防がれた。残りの五発はまたもやブリーフケースに当たって跳弾し、見事に五人の敵を撃ち抜いたのだ。

 

「これだから争いは嫌なんだ…」

 

 

 

この惨状にはレモンも動揺を隠しきれない。

 

「お前もうそれ不運とかそういう領域じゃないだろ。」

「俺は正当防衛をしたまでだ。こいつらが勝手に倒れたんだよ。」

 

ほぼ自棄糞気味に言うレディバグ。とにかく一階は制圧完了だ。残りは2階の操縦室だけだ。

 

「どうも手応えが感じられないな…日本のYAKUZAとか言うのはやっぱり手応えが感じられないな。銃の扱いに慣れてねぇ。」

 

そう言いながら階段に向かうレモン。次に彼の目線はレディバグが持っているブリーフケースに向いた。

 

「なあ…それ何が入ってるんだ?」

「俺は知らないよ。物を運ぶ時は詮索しないものさ。」

「中身見せてくんないか?」

「駄目に決まってるだろ。」

 

ふと、レモンは拳銃に一発だけ弾が残っていることに気づいた。ブリーフケースの鍵の部分に照準を合わせて、引き金を引く。

 

「おい!急に何するんだ…」

 

鍵が壊されパッカリと開いたブリーフケースからは大量の女性用の下着と“大人の”オモチャが落ちてきた。

レディバグはまたもや悪運を引いたのだ。

 

 

1時間前

 

「お客様、お荷物は此方にお預け下さい。」

 

たしか荷物は赤外線検査を受けた後行き先へのシールが貼られる筈だった。

だが同じブリーフケースを使っている奴がもう一人居たのだ。

 

そして俺はこの『くたばれロアナプラ』ケースを手に取ってしまったのか。

 

 

 

 

「…こりゃとんだデジャヴだな。俺はこの光景を新幹線でも見た。」

「ブリーフケースを開けて二回もこんなもん出したのか。お前玩具の神様に愛されてるな。」

 

一体コイツの悪運は何処まで続くのか、興味さえ出てきたレモンだった。

そうこうしている内に操縦室の前に着いた。近くの乗客は事前にレディバグが1階に下ろしていた。

 

今レモンの手には敵から奪ったAKがある。これでYAKUZA共を一網打尽にするそうだ。

「じゃあ行くぞ…1…2…3…」

 

「…」

 

「…」

 

「やっぱ今やるのはやめといた方が良いんじゃないか?」

「何でだ?悪いYAKUZA共をお前が一掃して終わりだろ?」

「よく考えてみろ。此処は今空中3,000mだ。地を這って動く新幹線とは訳が違う。もしYAKUZA共が気を狂わせて操縦士を殺してみろ。あっという間に飛行機は海の底だ。俺らが地上に着いて辛いビールを呑む前に塩辛い水を飲まされることになるぞ。」

「確かにそうだな…出て来るのを待つか。」

「それが最善策だ。」

 

一時間。

 

「今何処だ。」

「知らねぇよ。さっさと次言え。」

「B、B…Bi**h。」

「お前最悪だな。」

 

二時間。

 

「ちょっと下の客室乗務員のとこ行って酒とスナック貰ってきてくれないか。」

「水でも飲んでろレモン。」

 

三時間。

 

「おい、呑み過ぎだぞレモン。俺にも寄越せ。」

「お前は下でオレンジジュースでも飲んでろ。レディバグ。」

「嫌味かよ」

 

四時「クソッ!もうタイが見えてきたぞ!」

 

「そろそろ出て来ても良いんだがな。」

「俺はもう我慢の限界だ。扉をブチ抜くぞ。」

「勝手にしろ。俺は酒の呑み過ぎで頭痛くなってきた。」

 

レモンはAKを手に取り操縦室へ向かう。

少しした後怒号と銃声が飛び交い。再び沈黙の時間が流れる。

 

「レディバグ!!!!!」

 

「お゛ぅ゛!?!?!?」

 

突然自分の名前を叫んで足元に弾を撃つレモン。

レディバグはそれで酔いが醒めたのか操縦室へ向かった。

 

「おいおい、普通仲間の足元に銃弾撃ち込むか?」

「お前は仲間じゃないに決まってるだろ。お前はこの場を乗り越えるための専門家だ。」

 

少し怪しい言い回しをするレモン。操縦席を見てみると、2つの死体がうつ伏せに置いてあった。

 

「それでこの場を乗り越える専門家に聞きたいんだが…」

「レモンお前新幹線操縦したことあるだろ。」

「あれは操縦出来たとは言わない!お前は新幹線を止めた実績があるだろ!」

「あれはまぐれだよ…それで、本当にどうするんだこれ。」

 

レモンは死体をぐるっと見回した。

 

「これあれか。俺たちが呑気に酒を呑んだりしてる間に死んでたパターンか。」

「そうだな。」

「取り敢えずアレだ。死体退かすぞ。手伝え。」

「分かった。…操縦桿はズラすなよ?」

「分かってるよ。」

 

細心の注意を払い死体を退かした二人。そして考え込む。

 

「見てみろ。これも日本語表記だ。」

「なんかこれ高度落ちてないか?」

「そうだな……一分に100mぐらいか。」

「今何mだ?」

「今はな…1000mピッタシだな。あ、1000m切った。」

「こりゃあウサイン・ボルトもびっくりの速度だな。」

 

 

 

「どうするんだよ、これ。もう800m切ったぞ。」

「ちょっとレモン操縦桿上げてみろ。」

「は?何で俺なんだよ。お前がやれ。もう600m切りそうだぞ。」

「クソ…これで良いのか!?」

 

そういって操縦桿を上に揚げるレディバグ。高度が下がるスピードは遅くなったが飛行機自体の速さは変わらない。

レモンはは決心した。

 

「よし、俺とお前はなるべく後ろの席へ行く。残り500mだ。急げ。」

「後ろに行ってどうするんだ?」

「お前このまま此処に居たらもれなく地面とキスする上に衝撃で鉄の塊と一緒にシェイクされることになるぞ。ミンチになりたくないなら後ろに行くことだな。」

「分かった、急ぐか。」

 

残り300m。

 

「バカッ。お前押すんじゃねぇ!」

「急ぐんだろ!?そんぐらい文句言うんじゃねぇ!」

 

残り200m。

 

「よし、席に着いたな。無事に着いたらお前はどうする?」

「そうだな…お前を殺してからタイ料理でも食べて帰るさ。」

「殺すのはよしてくれ。」

 

残り100m。

 

機体が軋み始める。

 

 

残り90m。

 

残り60m。

 

残り30m。

 

残り20m。

 

残り10m。

 

 

「あ、下に人入れたまんまじゃねぇか。」

 

 

飛行機は水しぶきを挙げて派手に着水した。そしてそのまま勢いを残したままある港へ乗り上げる。

 

 

10分ほど経った後だろうか、乗り上げた飛行機から降りてくる二人の人間が居た。

 

「見たかレモン。下の階マジのシェイクになってたぞ。ちょっと吐きそうになった。」

「ああ、さすがの俺もビビったな。あれで何人分のハンバーグが作れるのか」

「取り敢えずどっか行くぞ…ていうか何処だよ此処。」

 

レディバグとレモンは辺りを見回す。そしてレモンは一つの看板を見つける。

 

「良かったなレディバグ。幸運が回ってきたぞ。」

 

彼の見ている方向の看板には、『ROANAPRA』の文字が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ…帰りてぇ。」

「うっせぇな。俺だって帰りてぇよ。」

 

 

 

 

まだ物語は始まったばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NEXT TIME:FIRST MEETING




疲れたお。あっ。視界に定説くんが…(死)
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