なんとか捻り出しました。正直勢いでごまかした感は拭えないので、みなさんもお好きな処刑用BGMを流してごまかされてください。
うう……これで許して……許して……。
──全員の時がしばし止まる。その後。
「なっ、何これ? どっ、どどどどどうしよう!?」
そう狼狽るアイ。
「ア、アアアアアイ! おおおおお、落ち落ち落ち落ち着け!」
全然落ち着けていないアクア。
「お、おにおにおにお兄ちゃん! お兄ちゃんが全然落ち着けてないよ! お兄ちゃん!」
全然落ち着けていないことを指摘するルビー。
「やかましいぞッ! 今考えてるんだ、集中させてくれ!!」
全然集中できない岸辺露伴。
「な、なななななんのよこれ!」
またしても何もわからない有馬かな。
場は混沌を極めていた。
*
数分暴れ散らかした後、ようやく落ち着く一同。ようやく集中できるようになった、と思った露伴は考え始める。
(
露伴は考えをまとめると、まずは
「あ! どこ行くの!?」
それを見てアイは焦ったように露伴に声をかける。
「上がったらどうなるのか見て来るだけだ。すぐ戻る」
「もー……やばそうだったら、すぐ戻ってきてね!」
「「引き際」くらい分かってるさ」
そう言って、手をひらひらと振りながら坂を登る露伴をアイが見つめていた。
露伴が曲がり角を曲がった時だった。
「まいったな……」
声が
*
その後、もう何回か降りてみたり、歩き回ったり、地蔵を調べたりするが手掛かりは見つからない。何をやっても、
(やはり「地蔵」だな……。仕方がない、使うか。しかしコイツらにはどう説明したもんかなァ……)
まあなんとか誤魔化すか、と考えた露伴は地蔵に手をかざす。
「『
露伴以外の4人が目を見開く。気づけば、地蔵の顔の部分が
全員の驚愕をよそに、露伴が呟く。
「これは「ギフト」だ。「物体」を「本」にして、それの「材質」や作った「人物」などを読むことができる……そういう「能力」だ」
(まあ、使えるのは「モノ」だけじゃあないが……それをコイツらに説明するのも面倒だしな……)
「名は『ヘブンズ・ドアー』……ついさっきも言ったがな」
あまり大きくはなかったが、妙に響く声だった。
露伴は本を読みながら説明をすると、アイたちからの返事を待つ。
しばらくして我に返ったアイは、少し考え込んだのち言う。
「ほんとは、それだけじゃあないんでしょ?」
露伴のページをめくる手がとまる。
(驚いたな……他人をよく見ている。やはり、見せたのは不味かったか?)
アイは続ける。
「うーん……でもまあ、詮索はしないでおいて「あげる」。「貸し」一つだからね!」
「「貸し」ねェ……そこは「恩返し」、って事にしといてもらえると助かるんだが」
「まあそれはそれ! それに返しちゃったらさ……「繋がり」、なくなっちゃうでしょ?」
「ぼくはなくなっても、
「そんな冷たいこと言わないでよー」
アイはそう言うと、「あ!」と思い出したように振り返って言う。
「みんなも内緒だよ?」
しかしイマイチ信用できないのか、子供からは「悪用したりしないの?」と声が上がる。
その返答を待つかのように、アイに見つめられた露伴は答える。
「そんなことはしない。「命」だって賭けられるさ」
「その心は?」
アイが尋ねる。
「簡単なことだよ……ぼくは『
有無を言わせぬ、堂に入った答え方だった。証拠など何もない。ないがしかし、「絶対に悪用はしない」と信じられる答えだった。全員が息を飲む。
しかしそうも言っていられない、と考えたアイが尋ねる。さっきまで露伴が
「で、なにか分かったの?」
「ああ分かったよ。『コイツには何もない』ということがな……」
「じゃあダメじゃん!」と突っ込む一同に対して、露伴ニヤリと笑う。
「しかし「どうすれば抜け出せるのか」は分かった」
*
「結局どうするの?」
そんなアイの質問に対し、露伴はカバンを漁りながら答える。
「さっきも言ったが、
「つまり洗えばいいの?」
「ああ、「敬意」を持ってだぞ……「敬意」だ。まあ今回は「あっち」側に、大人数で押しかけたからな……礼を欠いた行為だった。「山の神」ってのはそういうのを気にするんだ。……お、あったな」
露伴はそう言うと、カバンからペットボトルに入った水を取り出す。未開封だった。
「何者かの「意志」を感じるようだが、まあいい。……ああ、あと「足元」を洗うんだぞ。地蔵ってのは、「地獄」や「餓鬼」、「修羅」、「
露伴の説明に対し、「そのうんちくいる?」と言うルビー。露伴は「うるさいぞクソガキッ!」と返すと、ペットボトルを開けて地蔵の足元に水をかける。
「え、そんなのでいいの?」
それを見てアイが言う。
「さっきも言っただろう……こういうのは「敬意」が大事なんだ。「敬意」さえあれば問題ない。……よし、君たちもやれ。いいか? 「敬意」だぞ? それが大事なんだ」
そう言って露伴は、まず近くにいたアイに水を手渡す。ちょうど5分の1ほど使ったようだった。
その後、全員が露伴と同じようにする。最後の人物が水をかけ終わった瞬間、生暖かい風が吹いたようだった。
いや、実際には風など吹いていなかったのかもしれない。
しかし、全員確かに「
「ま、生きてりゃこんなこともある。よし、行くぞ」
露伴はそう声をかけると、全員がはっとする。
その後、露伴一行は坂を降りていくのだった。
*
村に戻った露伴は撤収の作業をしながら、アイに尋ねる。
「そういや忘れていたんだが……星野アイ、その幽霊みたいなものってどこから知ったんだ? ネット見ても、載ってなかったんだが」
「うーん……なんかの番組で絡んだ人だった気はするんだけど……忘れちゃった♡」
「なるほどな……」
それを聞くと、アイは驚いたように聞き返す。
「え! 何かわかったの!?」
「まあな……ネットに載ってなかったって言っただろ? つまり完全に言ってはいけない「何か」が、そこにはあるってことだ。そうなると、「何かがいる」という事実だけがそこには残っていく……「人伝」にな」
露伴はその後、立ち上がって言う。
「ま、今回のことはこれ以上踏み込まないほうがいい……「これ以上踏み込んではいけない」、そういう「ライン」みたいなものがこの世にはある。そういう「境」がな……」
そう言って、露伴たちは村を後にするのだった……。
これにて坂湯村編は終わりです。またなんかネタ思いついたら書くかも。導入部分だけは思いつくんだ。導入部分だけはな……。
後、他の二次見てて思ったんですけど、「アイドルだって幸せを求めてもいい!」みたいな主人公が多いんですよね、やっぱ。
いや、それもいいんですよ?いいんですけど……なんか他のやつも見たくない?承太郎みたいな。
「何ィ……『この女が俺を傷つけた。だから俺もこの女を傷つけていい』だと? だったらやっぱり! 俺を傷つけたテメーがッ! 俺に傷つけられてもッ! 文句は言えねェーじゃあねぇかッ! オラオラオラオラオラオラオラオラオーーーラァーーーッ!!!」
みたいな。
誰か書いて。
ちなみに原作知ってる?
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どっちも知ってる
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推しの子だけ
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岸辺露伴だけ
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どっちも知らない