岸辺露伴は動かない  ──曹柱石の女──   作:初心者なの

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感想欄を見たぼく(やべえよ……みんなめっちゃ色々考えてる……なんも考えてねえよこの後の展開……どうしよう)
なんとか捻り出しました。正直勢いでごまかした感は拭えないので、みなさんもお好きな処刑用BGMを流してごまかされてください。
うう……これで許して……許して……。


蛇足編 1ー3 ──坂湯村──

 

 ──全員の時がしばし止まる。その後。

 

「なっ、何これ? どっ、どどどどどうしよう!?」

 

 そう狼狽るアイ。

 

「ア、アアアアアイ! おおおおお、落ち落ち落ち落ち着け!」

 

 全然落ち着けていないアクア。

 

「お、おにおにおにお兄ちゃん! お兄ちゃんが全然落ち着けてないよ! お兄ちゃん!」

 

 全然落ち着けていないことを指摘するルビー。

 

「やかましいぞッ! 今考えてるんだ、集中させてくれ!!」

 

 全然集中できない岸辺露伴。

 

「な、なななななんのよこれ!」

 

 またしても何もわからない有馬かな。

 

 場は混沌を極めていた。

 

 

 

 

 数分暴れ散らかした後、ようやく落ち着く一同。ようやく集中できるようになった、と思った露伴は考え始める。

 

()()のアイからの情報だったからな……油断していた、クソッ! 使()()か? だがなあ……「富豪村」でも安易に使って、「イタい」目にあったからなァ。……まあ、もう少し様子を見てからにするか)

 

 露伴は考えをまとめると、まずは()を攻めてみるかと坂を登り始める。

 

「あ! どこ行くの!?」

 

 それを見てアイは焦ったように露伴に声をかける。

 

「上がったらどうなるのか見て来るだけだ。すぐ戻る」

 

「もー……やばそうだったら、すぐ戻ってきてね!」

 

「引き際」くらい分かってるさ」

 

 そう言って、手をひらひらと振りながら坂を登る露伴をアイが見つめていた。

 露伴が曲がり角を曲がった時だった。

 

「まいったな……」

 

 声が()()から聞こえる。露伴が坂を()()()きていた。

 

 

 

 

 その後、もう何回か降りてみたり、歩き回ったり、地蔵を調べたりするが手掛かりは見つからない。何をやっても、()()のもとに戻って来る。ちなみにスマホは圏外だった。

 

(やはり「地蔵」だな……。仕方がない、使うか。しかしコイツらにはどう説明したもんかなァ……)

 

 まあなんとか誤魔化すか、と考えた露伴は地蔵に手をかざす。

 

()()()()()()()()

 

 露伴以外の4人が目を見開く。気づけば、地蔵の顔の部分が()()()()()()()

 全員の驚愕をよそに、露伴が呟く。

 

「これは「ギフト」だ。「物体」「本」にして、それの「材質」や作った「人物」などを読むことができる……そういう「能力」だ」

 

(まあ、使えるのは「モノ」だけじゃあないが……それをコイツらに説明するのも面倒だしな……)

 

「名は『ヘブンズ・ドアー』……ついさっきも言ったがな

 

 あまり大きくはなかったが、妙に響く声だった。

 露伴は本を読みながら説明をすると、アイたちからの返事を待つ。

 しばらくして我に返ったアイは、少し考え込んだのち言う。

 

「ほんとは、それだけじゃあないんでしょ?」

 

 露伴のページをめくる手がとまる。

 

(驚いたな……他人をよく見ている。やはり、見せたのは不味かったか?)

 

 アイは続ける。

 

「うーん……でもまあ、詮索はしないでおいて「あげる」「貸し」一つだからね!」

 

「貸し」ねェ……そこは「恩返し」、って事にしといてもらえると助かるんだが」

 

「まあそれはそれ! それに返しちゃったらさ……「繋がり」、なくなっちゃうでしょ?」

 

「ぼくはなくなっても、()()()構わないんだがな」

 

「そんな冷たいこと言わないでよー」

 

 アイはそう言うと、「あ!」と思い出したように振り返って言う。

 

「みんなも内緒だよ?」

 

 しかしイマイチ信用できないのか、子供からは「悪用したりしないの?」と声が上がる。

 その返答を待つかのように、アイに見つめられた露伴は答える。

 

「そんなことはしない。「命」だって賭けられるさ」

 

「その心は?」

 

 アイが尋ねる。

 

「簡単なことだよ……ぼくは()()()()()()()()にマンガを描いている。()()()()()()ただそれだけのためだ。単純なただひとつの理由だが、それ以外はどうでもいいんだ……「金」とかな」

 

 有無を言わせぬ、堂に入った答え方だった。証拠など何もない。ないがしかし、「絶対に悪用はしない」と信じられる答えだった。全員が息を飲む。

 しかしそうも言っていられない、と考えたアイが尋ねる。さっきまで露伴が()を読んでいたのを、思い出したためだ。

 

「で、なにか分かったの?」

 

「ああ分かったよ。『コイツには何もない』ということがな……」

 

 「じゃあダメじゃん!」と突っ込む一同に対して、露伴ニヤリと笑う。

 

「しかし「どうすれば抜け出せるのか」は分かった」

 

 

 

 

「結局どうするの?」

 

 そんなアイの質問に対し、露伴はカバンを漁りながら答える。

 

「さっきも言ったが、()()()()()()()()()。が、前回の「手入れ」からかなりの「時間」が経っていることがわかった」

 

「つまり洗えばいいの?」

 

「ああ、「敬意」を持ってだぞ……「敬意」だ。まあ今回は「あっち」側に、大人数で押しかけたからな……礼を欠いた行為だった。「山の神」ってのはそういうのを気にするんだ。……お、あったな」

 

 露伴はそう言うと、カバンからペットボトルに入った水を取り出す。未開封だった。

 

「何者かの「意志」を感じるようだが、まあいい。……ああ、あと「足元」を洗うんだぞ。地蔵ってのは、「地獄」「餓鬼」「修羅」人間(じんかん)などを含む6つの世界をまわっているらしいからな……足が疲れているそうだ」

 

 露伴の説明に対し、「そのうんちくいる?」と言うルビー。露伴は「うるさいぞクソガキッ!」と返すと、ペットボトルを開けて地蔵の足元に水をかける。

 

「え、そんなのでいいの?」

 

 それを見てアイが言う。

 

「さっきも言っただろう……こういうのは「敬意」が大事なんだ。「敬意」さえあれば問題ない。……よし、君たちもやれ。いいか? 「敬意」だぞ? それが大事なんだ」

 

 そう言って露伴は、まず近くにいたアイに水を手渡す。ちょうど5分の1ほど使ったようだった。

 その後、全員が露伴と同じようにする。最後の人物が水をかけ終わった瞬間、生暖かい風が吹いたようだった。

 いや、実際には風など吹いていなかったのかもしれない。

 しかし、全員確かに「()()()()()()()」と感じた。

 

「ま、生きてりゃこんなこともある。よし、行くぞ」

 

 露伴はそう声をかけると、全員がはっとする。

 その後、露伴一行は坂を降りていくのだった。

 

 

 

 

 村に戻った露伴は撤収の作業をしながら、アイに尋ねる。()()()()()があったにしては、大して時間が経っていなかった。

 

「そういや忘れていたんだが……星野アイ、その幽霊みたいなものってどこから知ったんだ? ネット見ても、載ってなかったんだが」

 

「うーん……なんかの番組で絡んだ人だった気はするんだけど……忘れちゃった♡」

 

「なるほどな……」

 

 それを聞くと、アイは驚いたように聞き返す。

 

「え! 何かわかったの!?」

 

「まあな……ネットに載ってなかったって言っただろ? つまり完全に言ってはいけない「何か」が、そこにはあるってことだ。そうなると、「何かがいる」という事実だけがそこには残っていく……「人伝」にな」

 

 露伴はその後、立ち上がって言う。

 

「ま、今回のことはこれ以上踏み込まないほうがいい……「これ以上踏み込んではいけない」、そういう「ライン」みたいなものがこの世にはある。そういう「境」がな……」

 

 そう言って、露伴たちは村を後にするのだった……。




これにて坂湯村編は終わりです。またなんかネタ思いついたら書くかも。導入部分だけは思いつくんだ。導入部分だけはな……。

後、他の二次見てて思ったんですけど、「アイドルだって幸せを求めてもいい!」みたいな主人公が多いんですよね、やっぱ。

いや、それもいいんですよ?いいんですけど……なんか他のやつも見たくない?承太郎みたいな。

「何ィ……『この女が俺を傷つけた。だから俺もこの女を傷つけていい』だと? だったらやっぱり! 俺を傷つけたテメーがッ! 俺に傷つけられてもッ! 文句は言えねェーじゃあねぇかッ! オラオラオラオラオラオラオラオラオーーーラァーーーッ!!!」
みたいな。

誰か書いて。

ちなみに原作知ってる?

  • どっちも知ってる
  • 推しの子だけ
  • 岸辺露伴だけ
  • どっちも知らない
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