闇の魔法少女と愉快な仲間たち   作:但野ミラクル

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勢いで書きました。本編は四話で終わる予定です。


神様にいきなり魔法少女になれと言われたのだが

 現代日本によく似た世界の女の子へと転生して十三年が経った。転生した当初はは混乱したが、徐々に慣れた。色々ありはしたが、前世と違ってまあ概ね平和に暮らせていると思う。……そのはずだったのだが、

『こんにちは、常闇黒子さん。私はあなた方地球人が俗にいう異世界から来た神、デスラデイと申します』

 神様に会うなんてことは想像していなかった。まだ転生する前とかなら納得できるが、何故今になって神様が来るんだ?

 ……しかも家に帰って来て目の前が突然光ったと思えば白い何もない部屋にいて神様と名乗る者がいるという状況なので本当に訳が分からなかった。

『突然のことで混乱していると思いますが落ち着いて聞いてください。今この世界は魔の手に狙われているのです』

「は?」

 

 

 

 

 神様とやらのいうことをまとめると次のようなものになった。

 一つ、神様は異世界から来た

 二つ、自分の世界の悪い奴らがこの世界にある不思議な力を持つ道具を狙っている、その道具が悪い奴らの手に渡るとこの世界は滅びかねない

 三つ、なので悪い奴らを殺して地球を魔の手から守りましょう

 四つ、守るための魔法と呼ばれる力に適正者が多い少女に、強い存在へと変身し魔法が使えるようになる力を与えている、いわゆる魔法少女という存在になれるようにしている。

 五つ、ただ悪い奴らの中にも強い奴がいて魔法少女が殺されている

 六つ、なので魔法少女に変身して強い奴らを暗殺でも不意打ちでもなんでも手段を問わずぶち殺してほしい

 七つ、もちろん強い奴らを殺せるように魔法は改造しているので安心

 ……以上である。

 大体の事情は分かった。分かったのだが、納得できない。

「なんで私なんです?」

『それです』

「は?」

『私の話を受け入れすぐに質問できる程に落ち着ける程の冷静さ、殺人してほしいという本来忌諱することを気にしない胆力、この二つの力があなたにはある』

「……」

 確かに、転生なんてあり得ないであろうことを体験したせいか以外と何でも受けいられてしまっていた。普通の人はこんなことがあればもっと狼狽するのだろう。

『何よりあなたの魂はとても特殊です。ゆえに異世界の神である私の力にも馴染めるのはこの上ない幸運と言えるでしょう』

「……改造した魔法とはどのようなものですか?」

『あなたに使えるようにあなたの精神と相性がいい魔法を選んでいます。まあ、魔改造しているので本来の性質からは外れていますが、殺すことには特化しています。効果は……そうですね、試してみますか?』

「はい?」

 神様がそう言うと私の服が光った。

「えっ?」

 光が収まると、学校の制服がドレスに変わっていた。いやドレスと言うと少し語弊があるかも知れない。このドレスは黒を基調としており、スカート、袖が短く、装飾も最低限で胸に星のような飾りがあるぐらいで、腰にベルトが巻かれているという軍服とドレスを足して2で割ったような服である。

 おそらく、動きやすさが重視されているのだろう、戦闘用の服。……なるほど、専用の服があるのか。納得した。ただ不満がないわけでもない。

「……この格好で戦えと?鎧とかでもなく?」

『ええ、その服は特別な仕様でして銃、まあ大きさで多少は変わりますが大抵の銃なら胸に直撃しても無傷になるぐらいには頑丈ですよ。しかも変身したいと思えばすぐに変身できますし解除もすぐにできます』

「ええ? ……いやいや銃を胸に当てられたら服はともかく体にダメージは伝わるものでは?」

『服が衝撃を吸収してくれます』

 ……何を言っているのだ、この神様。

『まあ、おいおい分かりますよ。一先ず、魔法を使ってみてください。この空間なら練習し放題です』

「……分かりましたよ。はあ」

 正直騙された感じがあるが仕方ない。一先ず、魔法について知らないとあっという間にゲームオーバーになりかねない。そしてゲームオーバーイコール死である。まずは情報を集めないとね。

 

 

 

 

 

 

 

「……なんてこったい」

『……これは凄い、ボスのクロムデア以外は殺せるかも知れませんね』

「……手段を選ばねければの話ですよね?」

『ええ、この戦法は普通の人、特に年頃の女の子なら思い付いてもできません、あなただからこそ最強になれる魔法です』

「……ねえ、神様? もしかしなくても本来私は捨てゴマ扱いでしたね?」

『何のこと』「これは凄い、なんて言った時点で改造した魔法は把握できないのバレてますから。どうせ、捨てゴマにして他の魔法少女に対策を取らせたら上々だから厄介な敵に当てようとでも思っていたのでしょう? 厄介な敵というのも本当なのでしょうけど」

『……はい、その通りです。正直、この魔法を改造する方法はピーキーな方向に行って使えないことも多いので期待していなかったのですが、これなら殺せます。あの●共を』

「神様が言ったらいけない単語じゃないですかねそれ」

『……こほん、でも本当にこれなら殺せるかも知れません。お願いします。本当にあいつらを殺さないと色々まずいんです。少なくともこの世界の生物は悲惨なことになりますから』

 この神が何を考えているかはまだ不明だ。ただ、異世界の敵というのは本当にいそうなのだ。何せ、そうでもないと魔法少女が他にいると言わなくて良かった。敵と戦ってだけで良かった。余計な情報は与えるとボロが出る。なら与えないのが常道。だから本当に事情は本当の可能性が高いと思うのだ。だから――

「……やってやりますよ、平和を守ってみせます」

 私の転生してまで手に入れた奇跡のような平和な日常を奪うなら例えそれが人殺しであろうともやってみせよう。

 

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