「うわあ」
「やべえ」
「……」
……明らかに引かれている。何でこうなってしまったのだろうか。
試用期間一日目でこれである。
いや、一日目で敵が現れて一応できることを見せるために全力出しただけなのだが。
「これはクロムデアも殺そうとするよね」
「です」
「……」
すごく引かれている……。確かに得意な確殺技でやったのは不味かったもしれないが、これ以外強い技がないからしょうがないじゃん?
「……次やるときは援護に徹しますね」
「頼むわ」
「それでお願いするです」
「……」
……花園さん、そろそろ引くのやめてもらえないですかね?
そんなことがあってから一週間が経った。
「みなごろし、今です」
「ハートフルインパクト!」
私が敵を拘束した隙に花園さんが魔法を放ち敵を倒した。
「お疲れ様です」
「お疲れ様です。……この子の魔法便利すぎないです?」
「便利だよな」
「すごいですよね」
無事評価されるようになっていた。
いやー良かった、良かった。このまま引かれていたらへこむよ。まじで。ちゃんと補佐に回ったのが評価されたのかな?
「てっきりバーサーカーみたいな奴かと思っていたです」
「分かる」
「分かります」
榊さんの言葉に轟さんと花園さんが同意する。
……いくらなんでも狂戦士扱いはひどくない!?
「話の分かるバーサーカーだとは思ってたけど」
「言語は通じてるから意思疏通は出きるかなあって近づいたのが懐かしいですね」
二人ともひどい!?
「なんでそんな印象になっているんです?」
「魔法が怖すぎる上に原理も不明、正体が不明、目的も不明、敵か味方すらも不明、敵を処分しまくっている。これで怖くない訳ないです」
「……申し開きができない」
「まあ、敵ではないとは思ってましたけど」
「魔法少女には攻撃してなかったからなあ」
まあ、敵にも味方にもバレないようにしていたとはいえ、味方を傷つけたら本末転倒だからね。
「まあ、頼りになるなら問題はないな」
「……まあ、そうですね」
轟さんの言葉に榊さんも若干不服そうにしながらも賛同してくれた。
まあ、不服でも受け入れようとしてくれるのは嬉しい。
「ええ、しっかり役割は果たしますよ」
「……信用はまだ無理ですが信頼はしていますよ」
彼女は目を合わせずにそう言った。
「あ、そういやお前を探している魔法少女いたんだが何かしたのか?」
「え? どうでしょう? 心当たりはないですが」
「めちゃくちゃ探し回っているみたいだ、狂暴なやつだから気をつけておけよ?」
え? 私、何かやらかしたか?