私達、B小町のライブは何とか成功こそしたものの移動の時は常に冴えない顔をしていた。
・私は間違ってたのか?
・愛ってなんなのか?
・何でこんな事になったのか?
・もし遥輝とハナ達の所に泊まっていなかったらどうなっていたのか。
等あげればキリが無い。
時折車の中で
「アイドル、辞めた方がいいのかな?
でも辞めた後に私に出来ることなんて無いし」
と言葉にしていたとハナちゃんに言われた。
車の中で、最後列に座っている2人を…アクアとルビーを見るとずっと寝ているから聞かれていないと思うけど。
一つだけ私の中で答えは出た。
まずはこの子達に「愛してる」を伝えないと。
そして身体を張って守ってくれた遥輝にも「ありがとう」を伝えないと行けない。
多分、昨日遥輝が無理やり聞き出して強制的に2日目の泊まりを決めなかったら私は死んでた。
馬鹿な私でも分かる。
遥輝は何時、事務所を本格的に作るんだっけ?
もうあるけど建物が無いだけだっけ?
あれ?
確かあのマンションには
事務所って呼ばれる部屋があったような?
あのマンションのオーナーは遥輝の知り合いだった様な?
後で聞いてみよう。
私がアイドルを辞めたら遥輝の作る事務所で働きたいって。
勉強が必要なら頑張るって
と思いながら初日を終えてマンションに行きと同じ様に遥輝の車で帰る。
とりあえず、明日の朝にでも話してみよう。
と思い、3日目の遥輝達の部屋でのお泊まりをしたのだった。
side遥輝
ライブの日の夜
俺は部屋を出てコンビニに向かいながら夜風を浴びていると
「こんばんは遥輝さん。」
とカミキが声を掛けてきた。
「遂に仕掛けてきたな。
アイのガチ恋勢のファンを利用して。
何の意味があってこんな殺人をしているのか分からない
これ以上、俺の仲間には最低限手を出すな。
まぁ要するに誰一人として殺すな。
他人を利用するな。
その行動には何の意味も無いし
お前の言う、殺した人の価値が自分の価値になるのならそれはプラスでは無くマイナス方向にだけだ。
それ以上自分を無価値にするような行いは辞めろ。」
と伝えるとカミキは
「何を言うんですか遥輝さん。
人の命は価値があるじゃないですか。
その命を殺すのは相手の価値を自分に追加するのと同じですよ?
僕は貴方と違って価値の無い人間なので。
でもそうですね。
遥輝さんの周りの人間から価値を貰うのは辞めますか。
貴方と戦っても負ける気しかしませんので。」
と帰ってくる。
「そうか。
まぁ今回は未遂ではあったが殺人だ。
しっかりと逮捕されとけ。」
「それは困りますね。
証拠は何も残していないはずなんですが。」
「そこは見つかってるよ。
お前のあの男に人殺しを殺らせる際に使ったメールアドレスは
たまにお前が俺に連絡するのに使っているからな。
全く。何でこんな簡単なミスをするのか。
数年は牢屋に入って頭を冷やしてろ。」
そう言って俺はみんなの分のアイスを買って帰るのだった。
因みに翌日。
カミキは捕まったとニュースや〇〇次長から聞いた。
何でもアイに対する未遂事件以外にも数件の殺人があったり、産ませたりがあったようだ。
これであいつが大人しくなればいいんだが。
他何名かのアイツに産まされた女性やその親を無くした子供達を聞いたがそれなりの人数がいた。
罪滅ぼしでは無いがそういう子達の芸能界への道を作った。
その内の数人が実際に未来の俺たちの事務所に入るとは思っていなかったが
それは将来の話だ。