時は過ぎてアクアとルビーももうすぐで高校生に、俺と花名の間にも子供が産まれた。
因みに今、俺は32歳。
娘は今8歳だ。
花名とは22歳で結婚した。
花名は妊娠と共に芸能界を引退して今では俺達で作った事務所のマネージャー兼プロデューサーをしている。
そして、アイも一昨年引退して俺達の事務所の事務員兼アイドルの育成の補助に入っている。
俺と裕太達も仕事の量を減らして運営に入ろうとしたらアイが元いた事務所の斎藤社長とその奥さんや事務員、所属する芸能人を連れてきてこちらに所属する様になった。
今のメインは俺達俳優組に花名の後継者として片寄ゆら等の女優、息子みたいに思ってる星野アクアが細々とララライの舞台に修行中の黒川あかね、子役として終わったと言われたものの俺がスカウトしてうちに入ってもらった有馬かな等の次世代の俳優に女優と他にもYouTuberやVTuberといった幅広い展開をしている。
中には売れっ子のアイドルもいるがまだまだこれからと言ったところだ。
そして、今は会議中なのだが
話が纏まらない。
何故ならうちの事務所の次世代の俳優に女優の複数名に恋愛リアリティーのオファーが来ている。
それも鏑木さんから。
俺達も過去に何度か世話になったから借りがあるが、この恋愛リアリティーは世界各国で行われるものであり、その後の人生を狂わせる様な劇薬になる物でもある。
そして星野ルビーのアイドルに成りたい宣言。
昔からアイに憧れてなのかアイドルに成りたいと言っていた。
でも、俺達としてはアクアは仕方が無いとしてもルビーはなるべく遠ざけたかった。
だが周りにいるのが俺達のような芸能人ばかりの環境で育ったルビーとしてはこの業界に強い憧れがある。
繋がりの多いこの事務所ならまだしも地下アイドルにでもなろうものならどうなるか分からない。
そしてあの時の事件の後、捕まったカミキはあと半日ほどで刑務所を出る事になる。
せめて守れる状態にしてからデビューして欲しい。
だが、斎藤イチゴさんからの提案でもしも他の事務所からスカウトがあった際は俺達が全力でサポートする事に決まっている。
ちなみに斎藤イチゴさんは社長時代の繋がりを使って営業のトップにいてもらっている。中々優秀な人だ。
慎重に扱わないといけない案件が多く、すぐには行かない為、また日を改めて会議を行う事になった。
娘の誕生日なのであまり遅くなる訳にも行かないのでね。
帰ると早めに仕事を終えた遥香と一人暮らし中の有馬かなそして妹にお姉ちゃんと言われている黒川あかねが娘の飛鳥と一緒に待っていてくれた。
一応黒川あかねはこの近所の実家に住んでいて有馬かなは同じマンションに住んでいる。
ということは当然星野家も同じマンションな訳だが驚く程、この3人が会う事が無かった。
何故なのか?
まぁ娘はかなとあかねの2人に誕生日を祝って貰えて嬉しそうだから良いかな。
少しして飛鳥が寝てから俺はかなとあかねを家まで送りながら会話をする。
「ありがとな2人とも。
飛鳥の為にわざわざ来てもらって。」
と伝えると最初にかなが反応を返してくれた。
「いえ。
仕事が無くなった時に社長の遥輝さんに拾って貰えてまた仕事を貰えるようになりましたし、飛鳥ちゃんが幼い時にねぇねと呼んでくれた時にすごく嬉しかったのであの子に誇れる姉になりたいだけなので。」
とかながいい
あかねが
「私もです。
飛鳥ちゃんも子役で時折ドラマに出ていますし、いつか今の私達と同じ様な年齢になった時に私の事が凄かったんだと言って貰えるようになりたいので。
それに、私を最初に拾ってくれたのは遥輝さんです。
その恩返しをしたいです。
それに夢はいつか飛鳥ちゃんの姉の役をやってみたいと思ってるんです。」
と言ってくれた。
「ありがとな2人とも。
でも心配はしなくていいぞ。
飛鳥は2人のことをきっと自慢の姉だと思っていると思うぞ。
それに俺も2人のことを誇りに思うぞ。
かなは1度芸能界からいないものになりかけたにも関わらず、それでも当時所属していた事務所でのレッスンを手を抜かずに頑張っていたのは知っていたからな。だからこそ俺はかなが契約解除になって直ぐに声をかけた。
大丈夫。
かなは将来、俺達を超えるような女優になれると思ってる。
あかねは何に対しても熱心だ。
別の事務所のオーディションの前に会った時に熱心さには心を惹かれたよ。
しっかり者のあかねならば今後の芸能界を変えていけると思った。だから頑張ってくれ。
俺は2人のことを期待している。」