飛鳥との買い物の帰りの車の中
「パパ!今日の夜ご飯は何かな?
あすか、ママの肉じゃがとオムライスが食べたいな!」
と助手席で嬉しそうに話している。
「そうだね。ママのオムライスはパパも好きだよ。」
と答えながら運転しているも珍しく何時もは混まない道が混んでいる。
さっきの遠くから見えたあの視線はカミキヒカルでほぼほぼ間違いないだろう。刑務所を出てからまだ少ししか経っていないのに何か出来るのか?と考えながら運転していると俺の視線の右手側に1台、こちらに左折しようとしたのか、スリップしている大型トラックが見えた。
俺はそのトラックのスリップの仕方を見て急いで車を降りて助手席を開けて飛鳥を車から引っ張り出して近くの細道に入り込んだ。
「飛鳥?怪我は無いか?」
と聞くと飛鳥は不安そうな声で
「あすかは大丈夫だよ。
何があったの?
交通事故?
パパのカッコイイ車大丈夫?」
と返したので俺は飛鳥に向かって
「車は多分ダメかもしれない。
でもね。
車よりも飛鳥の方が大切だからね。
怪我が無くて良かったよ。」
と言って飛鳥の頭を撫でると
「ありがとうパパ!
あすかはパパが大好きだよ!」
と笑顔で抱き着いてきた。
飛鳥を抱き締めるとやはり怖かったのか体は震えている。
まだ幼い飛鳥は年齢の割に成長しているから大丈夫だと言ったがやはり怖いものは怖い。
間に合って良かったと思いつつ俺は心のケアをしないといけないと思う。
取り敢えず車の方に戻ると案の定、車は1部壊れていた。
俺は周囲の確認をすると反対車線にやはりカミキらしき人影が見える。
sideカミキヒカル
久々に行ったトラックのスリップだが、白崎遥輝は直ぐに確認したら車を降りて周囲に大声で声掛けをして助手席の女の子を抱いて細道に逃げた。
なんであいつに仕掛けるものは尽く失敗する。
何故だ。せめてあの女の子だけでも殺せれば。
彼奴の冷静さを奪えれば、
「上手くいかない。
彼奴の思考を上回れない。
どうすればあの邪魔者を………………………………………………………
殺せるんだ。」
僕は暫くあの車の方を見ていると白崎遥輝が女の子を抱き締めたまんまこちらを見ていた。
恐らく僕がここに居るのはバレている。
ならば隠れる必要は無い。
僕は僕の憎しみを思いっきり視線に込めて彼奴を……邪魔者を睨み付けてからその場を去る。
side遥輝
車から貴重品を回収してから俺は飛鳥と手を繋いで家に歩いて帰る事にした。
幸いここから家まで徒歩でも5分くらいだ。
飛鳥もこの位なら問題無い。
と思い俺は飛鳥に話しかけながら帰り道を歩くも飛鳥は下を見ながら歩き、更にはあまり返事も無い。
家に着いて玄関に入ると花名も少し離れた場所から事故現場をアイや遥香と見ていたのか心配して駆け寄ってきた。
「パパ、飛鳥……大丈夫だった?」
と俺と飛鳥に聞いてくる。
「俺は大丈夫。
でも、買い物で買ってきた物は潰されてダメだったよ。
貴重品はなんとか持ってきた。
飛鳥はさっき迄は大丈夫そうだったけど今はあまり元気が無いな。」
と言うと飛鳥は
「あすかは大丈夫だもん。
元気だよ。
ママのご飯楽しみだな!」
と言って直ぐに洗面所に行って、手を洗って直ぐに出て、部屋に行った。
「パパ?飛鳥は大丈夫かな?」
「あの子は強い子だから大丈夫だと思うけど……久しぶりに3人で寝るか。」
と言うと花名は
「そうしよう。」
と言ってキッチンに向かう。
俺はかなに電話を入れる。
今は仕事はないから空いてると思うんだが。
「もしもしかな?今、大丈夫か?」
と聞くと
「はい。大丈夫です。
どうかしましたか?」
と返ってきたので俺は先程あったことを説明して飛鳥の為に家にご飯を食べに来ないか?と話すと
「行きます。
そのまま飛鳥ちゃんの部屋に泊まったりした方が良いですか?」
「一応3人で寝ようってなってるけど飛鳥次第ではお願いするかもしれないな。
なんなら、一緒に並んで寝るか?」
と冗談半分で聞くと
「色々と話を聞いてみたいような……恥ずかしいような……………………………………………………………………………………………………」
とぼそぼそ言い出した。
そして結果は
「色々とお話を聞きたい事があるんです。」
と返ってきた。
「どんな話だ?
話せる事なら話すぞ。」
と返すとかなは
「事故の事はまだ分からないですけど、以前話していたカミキ?っ言う人がいると起こった事故とかありましたよね!」
と言ってきた。
「そうだな。」
「私も気をつけようとは思います。なんて言うか…嫌な予感がするので。
でもどうすればいいのか分からないので、その事で話を聞きたいです。その話を聞けるのなら、飛鳥ちゃんの為に一緒に並んで寝れます。憧れの遥輝さんと花名さんに挟まれて寝るのは嬉しいけど恥ずかしいので。」
と返ってきた。
「了解。
話せる事は話そう。
それとかなの事を取って食ったりしないから心配はしないでくれよ。」
と伝えるとかなから
「はい。」
と返ってきて
「それでは後程伺います!」
と言って電話を切ったのだった。
俺は花名に電話の内容を伝えて晩飯を1人前追加でお願いしたのだった。