4人での夕食を終えて1度家に帰ると俺は久々に外に出て昔からたまに通っていた公園に来ていた。
ベンチに座ると
自称神の使いを名乗る少女が隣に座った。
「貴方のおかげで今の世界のバランスは少し崩れているわ。」
「それの何処が悪いんだ。そのバランスを保つ為に1度、アイは死ななければならないとか代わりに俺もしくは妹、アクアとルビーを殺すのはもう既に世間での影響が大き過ぎる。
この事は妻や仲間達、アイにも伝えてある。
今更同行できるものじゃないぞ。」
「そうね。世間体を気にするともう貴方達には手を出すのは得策では無い。
けど貴方の娘は違う。
まだ世間の影響は大きくない。
神々も軽く調整できる。
でもやったとしてもあの子の星は今はまだ弱いから意味が無い。
私の妹の様な存在をアイの子達に何度かぶつけるの。
この意味がわかるかしら?」
と少し笑顔で俺に聞いてきた。
「人質か?
あの二人を殺すぞっていう。」
「取引よ。
貴方では出来ないかもしれないけど。」
と言うので俺は静かに話を聞く事にした。
「貴方の言う世間体を気にするのなら貴方たちとは逆の性質をもつ、星を殺してくれればいい。
例を挙げるとカミキヒカル。
あの黒き星は使えないのよ。
黒き星の役割は白の星の数の調整。
でも既に白の星の殆どはあなたの作った事務所だったかな。
その庇護下にある。
なら、白の星に手を出すのは神々でも容易ではない。
むしろ信仰を潰す危険性すらある。
そして一番の問題は真の日ノ本の神々に目をつけられる事。
星の神々からすれば日ノ本の神々とはあまり関わりたくないの。
悪くない話だと思うけど。」
「要するにお前たち星の神々の計画を邪魔した俺に責任を取れと言いたいのか?」
「ええ。私たち星の神々ははるか昔に現日ノ本の神々に高千穂や高天原等の地を奪われた物。
所謂旧日ノ本の神と言う存在なの。
本来であればこの国の王達が彼等の子孫らしいから邪魔でしかないのだけどあれはアレで存在価値がある。
だから旧日ノ本の神々の血を繋ぐ民である貴方達に動いてもらうわ。
拒否しても良いけどその場合は私達の方でランダムに星を調整するから気を付けてね。
現日ノ本の神々の血が混ざった星の子は不要なの。
純粋な貴方と貴方の妻、娘を殺されたくなければ賢明な判断を祈るわ。」
そう言って少女は空間の歪みに消えていった。
そして会話を終えた俺は毎度の事、結果の出ない事を思考する。
現日ノ本の神々とは今の日本神話に出てくる天照大御神などの事だろう。
だが、旧日ノ本の神々とはなんだ?
何度も、約15年ほど前から俺の近くに現れる様になった旧日ノ本の神々の使いは何者なのか。
何度か人ではありえないような能力を見せてもらったから人では無いのはわかる。
そして、いま、世界に残る数々の神話や知り合いの歴史研究家から聞いたその神話の原本のようなもののデータを貰ったから色々と調べられる事もおる。
おそらく日本に天孫降臨する前に日本を納めていた信仰の事だと俺は考えるが日本にはその文献も遺跡も少なすぎる。
何処かにあるはずなんだ。その証拠になりうる遺跡が。
俺はそう考えて明日、仕事が休みの為、友人の歴史研究家の元へ行く事を決めた。
あくまで考察なので正解では無い可能性の方が高いですが、旧日ノ本の神々はおそらく居たのではないかと思われ、今の日本神話とは象徴とするものが違うのでそちらに話を向けています。
少し調べてみると面白いかも知れません。