推しの子 双子との大切な繋がり   作:ニャン吉

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3話

アイの病室に荷物を置いてから俺達は雨宮先生と共に外に4人に出て、アイの運動兼散歩に出た。

そこで花名とアイは2人で話しながら2人で歩いているのを俺は雨宮先生と話をしながら後ろから付いていった。

 

「センセ。」

 

「どうしました?」

 

「彼奴は大丈夫ですかね?」

俺の中には少しだけ不安があった。

アイの体は小柄だ。

花名もそうだが小柄な女性は妊娠時に帝王切開の可能性が高くなると一度、映画の撮影時に聞いたことがある。

 

「僕は彼女のファンだ。

僕の医師としての誇りにかけて無事に産ませて見せます。

それに彼女も自然分娩で産むつもりだと思います。」

 

「なるほど。

アイはアホではあるけどバカではありません。

彼奴の友人として…ライバルとして芸能界に再びアイドルとして復帰出来るようにお願いします。」

 

と俺は雨宮先生に頭を下げていた。

 

「先程も言わせて貰いましたが

僕の医師としてのプライドにかけて

無事にまたアイドルとして活動出来るように産ませます。

なんて言ったって僕は星野アイというアイドルのどうしようもないファンなので。」

 

俺は雨宮先生からこれ以上ない程信用出来る言葉を聞いた気がした。

 

それから少しして俺達はアイの病室に戻ると花名はアイの部屋で病院で借りたフルーツナイフで盛合せの中に入っていたりんごの皮を剥いていて切り分けていた。

 

その横で俺はアイと話をしていた。

「俺達は止まらねえよ。歌手としても俳優としても。」

と伝えるとアイは軽く笑い

「うん。私もとびきりの嘘の愛をファンの皆に伝えてすぐに追いつくから先に1番になっていたよ。ハルちゃんにも直ぐに追い付くから先に1番になってって伝えておいて。」

と返ってきた。

 

「帰ってきた時にはもう俺達に追いつけなかったりな。」

と俺が笑って言うとアイは

「大丈夫。

これからは子供が2人いるんだもん。

負けられないもんね。」

と笑顔で返ってきた。

アイドルの時に使う嘘のものではなく本物の星野アイの笑顔だった。

 

「もし、引っ越すならこの部屋に来い。

子供がいる以上セキュリティがしっかりした部屋の方がいいだろ。」

と伝えると少し真面目な顔になるアイ。

横から花名が

「それに、ここなら私達も色々と協力出来るからね。アイ。」

それを聞いたアイの目から少し涙が出て

「いいのかな?

ハル君もハナも忙しいでしょ。」

と返してくる。それに対して花名がアイに

「思う所があるなら、いつか私達に子供ができた時、色々と手伝ってよアイ。ママの先輩として。」

と花名が答えると

「任せて。

その時は私の子達は2人の子供のお兄さんとお姉さんだね。

きっと双子は揃って良い子になるよ。

だって私の子だもん。」

と返ってきた。

きっといい家族になるだろうと確信を得るのと同時に俺の中で1つ、警報が鳴った。

「アイ。

俺の勘違いなら気にしないでくれ。

もしもその双子の父親が………なら

何があっても連絡を取るな。」

「でも子供達が会いたいって言ったら…」

わかる。子供が会いたがったら会わせてあげたいのはわかる。それでも

「俺の勘が合わせたらいけないっていってる。

なんでかわからないが、さっきのアイの反応から俺の出した名前が合っていると仮定すると

…絶対にダメだ。」

と伝えると。

「わかった。

約束する。」

と返ってきた。

俺は少し安心して

「花名。

アイにあの部屋を買ってプレゼントしないか?」

と聞くと

「確かにアイは普段抜けてるからその方が安心ね。」

と言うとアイは

「もう…抜けてるって酷くない?」

に対する俺の反応は

「妥当な判断だと思うよ。」

と笑って返すのだった。

「もし、その部屋を貰う事に負い目を感じるなら、将来的にもし、俺と花名の間に子供が出来た時は花名を助けてやってくれ。」

と言うと花名も

「そうだよアイ。その時はママの先輩として助けてね。

その時はアイのお腹の中の子はお兄ちゃんかお姉ちゃんって呼ばれてるのかな。」

とアイに伝えるとアイは

「わかった。

私がママって呼ばれるくらい手伝うよ。」

とアイは笑って答えてくれた。

そしてその笑顔が妙に俺と花名の心に残るのだった。

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