もし、異聞帯のウーサー君がバグキャラだったら 作:北国の放浪者
でも、大事な話を含むので削るわけにはいかない。
やや長い文章ですが、生暖かい気分で読んでいただければと思います(汗)
ロンディニウムを出発したウーサー率いる討伐軍。
国軍主体で構成されたこの大軍は、ソールズベリーを目指して整然と行軍していた。
その総数は10万を軽く超えており、この規模の軍が秩序だって動けているのはこれまでの事前準備の賜物だろう。国軍以外に各氏族が独自に提供した部隊も加わっているが、全体の統率が乱れることはない。
まあ、この加わった部隊は妖精らしい思い付きでちょっとした騒ぎを起こしたりしていたが、その発生頻度は極めて少なく規模も小さいため、特に問題にはならなかった。
討伐軍は大規模なので反円卓派の襲撃が起きる可能性は極めて低かったが、幻想種やモースなどの遭遇となると話は違ってくる。
最近はモースの出現が落ち着いているとはいえ、当然ながら皆無という訳ではない。なのでそれに対する警戒は必須であり、先陣を務めるライネック率いる牙の氏族はもちろん、国軍を構成する各部隊は厳重に警戒しながら行軍していた。
そんな彼らの警戒に応じるように、討伐軍は道中にてモースの集団と遭遇する───
───というような出来事は、不思議と起きなかった。
「驚くほど、順調に進んでいますね」
全くと言ってよいほど幻想種やモースとの遭遇が起こらず順調に進んでいるため、エインセルは拍子抜けした声をあげていた。
ロンディニウムから出発して、早くも3日が経過している。
当初の予定通り、討伐軍はソールズベリーまでの移動距離を半分以上消化していた。
この日はすでに夜が訪れており、皆は野営のために張られたテントで休息中だ。それらのテントの一つにて、トネリコとウーサーとエインセルの三人は会話をしている。
「狂暴化した幻想種やモースの集団に遭遇すると予想していたんですが……これは良い意味で想定外です」
そう答えるトネリコであるが、彼女もこの状況には拍子抜けしていた。
現実とは往々にして想定以上の厳しい出来事が起きるため、ここまで幸運に恵まれるとは思ってもみなかったのだ。
「予定通り進軍できている事は喜ばしい。ソールズベリーを囲む嵐の持続期間は10日以上残っているけれど、余裕を持って到着するに越したことはないだろう」
二人程ではないにせよ、拍子抜け気味なのはウーサーも同じであった。
とはいえ、それで油断している者などこの場にはいない。
「ここまでは順調にいっている。ただ、それで安心したらトラブルに遭遇するのが世の常だ。引き続き進軍には緊張感を維持し続けなければ」
「同感です。慢心こそ最大の敵、全てが片付くまで気を緩めるわけにはいきません」
ウーサーに対して同意を示すトネリコ。彼女の隣で座っているエインセルも頷いている。
流石はブリテンの重鎮メンバーといったところだろう。ここに至って、楽観論などとは無縁であった。
とはいえ、英気を養うために精神を休めるのも大事な事だ。明日の行軍に備えてテントで休んでいるのだから、固い話ばかりしているわけではない。
三人の会話は、特に意識せずとも雑談へと移る。
「そういえば先日に騎士の方から聞いたのですが、ウーサー陛下は今回のソールズベリー攻略を前にして祈りをささげていたようで」
「それは私も聞きました。必勝の祈願をしていたとか。ウーサー君がそういう事をするのは珍しいですね」
討伐軍の出発数日前に行っていた青年の行為は、彼の人柄からすると珍しいものであった。祈りとかするより、方針および具体策を決めて行動に移すといった
「二人とも耳にしていたか。ああ、その通りだよ。今回のソールズベリー攻略はブリテンの行く末を決めるから、ちょっとした願掛けをしてみたのさ。
我ながら柄にない事をしていたと自覚しているけど」
当人も普段とは違うことをした自覚があり、やや苦笑気味になる。
「ウーサー君はどんな祈り方をしたのですか?」
トネリコが軽く興味本位で尋ねると、ウーサーはその時の記憶を引き出し──10日も経っていないので思い出すのは容易だ──ながら説明する。
「そうだね、まずは剣を地面に刺してだ」
「ふむふむ」
「その剣の柄を両手でつかみ、額をつけて目を閉じながら、このブリテンの大地に対して必勝の祈りを捧げる」
「割とオーソドックスなやり方を選んだんですね」
「奇をてらえば良いものでもないから、凝った捻りは加えなかった。とはいえ、それだけだと流石に物足りない。だから───
僕の魔力を剣に注ぎ込み、ブリテンの大地へと流してみた」
「な、なるほど」
……魔力をブリテンの大地に流したという辺りから、話の内容が怪しくなってきた。トネリコだけでなく、エインセルも『大丈夫かなあ』という顔をしだしている。
ただの人間や妖精の魔力ならともかく、色々と規格外──寿命も数千年単位に伸びたし──であるウーサーの魔力だ。ブリテンの大地にどんな作用が働くか心配になってくる。
というか、ブリテン島に巨大な魔力が流れたら自分が気づかない筈ないのに、何故そこで自分に察知されない隠匿性を発揮しているのだろうか?
いやウーサー君のことだから、どうせ特に意味はないんだろうけれど。
そんなトネリコの内心の声とは関係なく、ウーサーの話は続く。
「その魔力だけど、きっとブリテン王としての僕の決意を汲み取ったのだろう───
この大地を安定させるべく、狩り取るべき獲物を探し始めた」
「なんて?」
いま耳に入ってきたのは聞き間違いだろうか?
ウーサー君の決意を汲み取って、魔力が狩り取るべき獲物を探し始めただって?
そのトンチキな内容にやや思考が混乱するトネリコ。視線を隣に向けてみると、呆気に取られて言葉を失っているエインセルが確認できた。
なので、救世主の少女は青年に告げる。
「すいません、よく聞き取れなかったので……もう一度言っていただけないでしょうか?」
「そうか、こちらこそ済まない。どうやら発音が良くなかったようだ」
発音が悪かったわけではなく内容に問題があったのだが、とりあえず再確認できれば良かったのでそこはスルーする。
ウーサーは特に気にした様子はなく、再び先ほどの言葉を繰り返す。
「改めて言うけれど───
僕の魔力はブリテンの大地を安定させるべき、狩り取るべき獲物を探し始めたんだ」
うん、どうやら聞き間違いではなかったようだ。
個人的な想いとしては、聞き間違いであって欲しかったなあ。
トネリコは現実逃避したくなったが、思考を放棄するわけにはいかなかったので、そのまま問いを続ける。
「えーと……それはウーサー君の意思で獲物を狩ろうとして魔力を制御したわけではなく、魔力が自分で獲物を狩ろうと自発的に働いた、と……」
「その通りだ。我が魔力ながら実に使命感溢れていることだ」
「それは突っ込み待ちと受け取っていいんでしょうか……」
頬に一筋の汗を垂らしながらトネリコがぼやくと、隣のエインセルが似たような表情でウーサーに尋ねる。
「……ウ、ウーサー陛下……それって、大丈夫なんですか?」
天然なところがありつつも常識的な感性を持つエインセル──そこら辺は遠い将来に現れる彼女の次代と若干異なる──は、どこか声が引きつっていた。
まあ、魔力が『獲物を探し始めた』などと聞かされたのだから、心配するなというのは無理があるだろう。
だが、鏡の氏族の長に対してブリテン王は朗らかに笑う。
「はっはっはっ。エインセルは心配性だなあ」
ウーサーの返答は自信に満ちており、何の心配もいらないと告げてくる。
「トネリコが愛するブリテンを傷つけるような真似、この僕がする筈ないじゃないか」
「あ、あはは……そ、そうですよね!?ウーサー陛下に限って、おかしな事態を招くはずありませんもんね!」
その返答で安心するというのは無理があった。
無理があったのだが……とりえあずエインセルは、少し強引に自分を納得させることにした。
「えーと……とりあえずは、ウーサー君の言葉を信じて安心するしかないでしょう……」
本人がそう言っているのだから、現状では信じるしかない。
「すいません、話を止めてしまいましたね。続きをどうぞ」
「全然構わない。疑問があればどんどん聞いてくれ」
「……ええ、疑問があれば聞かせていただきます」
これも突っ込み待ちか?と思ったトネリコであるが、話が進まないのでグッと堪える。
「それで魔力をブリテンの大地に流したんだけど、相当張り切っていたんだろうね。凄まじく広範囲に浸透していった」
「相変わらず規模が凄そうですね……」
具体的な規模が気になったが、そのまま聞くことにする。
「獲物を求めて広がっていくうちに、魔力は『ここだ!』と目星をつけたんだろう───
ブリテンの誰もがしる『大穴』へと到達し、その底を目指して意気揚々と降下していった」
「「は?」」
今度はトネリコだけでなくエインセルも唖然とした声をもらしていた。
鏡の氏族の長が固まっている横で、救世主の少女はやや混乱気味に思考を巡らす。
え、待って。ちょっと待って。
大穴?いま大穴って言った?ブリテンの誰もが知る『大穴』って言った?
その『大穴』ってあそこだよね?
なんでよりによってあそこをターゲットにするの!?
いや、どう考えても厄ネタが潜んでそうな場所だからターゲットに選ばれるのはわかるんだけど!
こんなアホらしい流れで触れてしまうの!?
トネリコが混乱気味の思考を巡らす中、それ以上に混乱というか慌てたエインセルが声をあげる。
「だ、大丈夫なんですか!?大穴って
鏡の氏族の長の反応は無理もない。個人がただ穴に近づいたりその身で降下した──とあるIFの歴史で初代妖精騎士が実践した──わけではなく、ウーサーの尋常ならざる魔力が降下していったのだ。しかも魔力がなんか自立判断するというアホな振舞いをして。
常識的な感性の持ち主であるエインセルからしてみれば、大穴の底にある何かと相互作用が働いて恐ろしい事が起きるのではと思わずにはいられないだろう。
「はっはっはっ。やはり、エインセルは心配性だなあ」
だが、この男はやはり自信に満ちて溢れていた。
「トネリコが愛するブリテンを傷つけるような真似、この僕がする筈ないじゃないか」
「…………」
「………………」
先ほどと同じ言葉を述べるブリテン王に突っ込みを入れたくなる二人であったが、理性を働かせて我慢する。
一体何を言うべきかと、様々な言葉が頭の中をグルグルと駆け回るが……
「ま、まあ……話の続きを聞かないと、判断のしようがありませんし……」
話はまだ途中なので、そのまま聞くしかないだろう。
やや冷静さを残していたトネリコはそのように判断し、それを見たエインセルは気持ちを落ち着けて救世主の少女に倣う。
底に何があるか謎に包まれている『大穴』であるが、妖精達が本能的に避けることから厄ネタがあることは間違いない。
そんな大穴の底へ自立判断した魔力が降下していったのだから、冗談抜きに心配せずにはいられないのだが───
「それで……どうなったんです?」
大穴の下に何があるか気になるのも、確かな事だった。
ブリテンを救うために奔走してきたトネリコはその答えを気にせずにはいられない。
そもそも、出来ることならあの『大穴』は調べたかったのだ。単独で調べるのはリスクが高かった──異邦の少女がこの時代に飛ばされるといった出来事は起きていない──ので、実行できずにいたが。
このようなトンチキな話から知ることになるとは全くの想定外だが、この機会は大事にしたい。
そんなトネリコの興味に応えるべく、ウーサーはその先を説明する。
「魔力は大穴の底に向かって数千メートルくらい下降していき、ついに
流石に彼も空気は読めたようだ。自然と語る口調が重々しくなる。
その話を、トネリコとエインセルは緊張した面持ちで耳を傾ける。エインセルの方は無意識に、ゴクリと喉を鳴らす。
「魔力越しだったから詳細はハッキリしなかったけど、そこがこの世の空間でないことは知覚できた。ブリテンの妖精達が恐れるだけのことはあるだろう。
そして、大穴の底には
まあそれは別にいいやと華麗にスルーして、魔力はさらに下へと下降していった」
「「ちょっと待ってぇぇぇぇぇぇ!!??」」
今度は盛大に突っ込みをいれるトネリコとエインセル。
ここに来て、この話の流れはないと思った。
「今の展開は絶対におかしいでしょう!?凄まじい呪いを帯びた神性持ちって明らかにヤバい存在じゃない!なんでそれをスルーするの!?しかも華麗にって!」
「そうですよ!どう考えてもあり得ません!やり直しを要求します!」
「むう……そう言われてもなあ」
二人の猛抗議に困った表情を見せるウーサー。特にエインセルの言う『やり直し』は無理なのでどうしようもない。
「彼の存在を見た僕の魔力が、『まあ大丈夫っしょ、そもそも敵対したらバチ当りやろ』と判断したわけだし」
「なんなのその反応!?魔力が感想を述べるっておかしいよ!?口調も特徴的というか地方訛りが混じってるように聞こえるし!」
「恐らくだけど、僕の心象世界のローカル地方出身なのでは?」
「意味が分からないよ!?」
ウーサーの天然ボケ(?)に突っ込みを連発するトネリコ。
そもそも、そこまで自立判断したらもう単なる魔力の流れでなく使い魔の類だろうに。
「まあそれはそれとして、僕の魔力はさらに下へと下降していったわけだ」
「この話の流れで続くの!?」
「トネリコ……そう言われても、僕はありのままの出来事を話しているんだ」
「う、嘘だあ……」
ドン引きしながら辛うじてそう口にするトネリコ。隣のエインセルは表現しがたい表情で、完全に凍り付いていた
まあ、アホな話の流れになっていたが───
「ははは、流石に伝える情報が不足しているか。済まない、もう少し情報を補足しよう」
色々とバグったブリテン王も、流石にこの調子で話を進めるのもどうかと思ったようだ。当たり前と言えば当たり前だが。
ウーサーは苦笑しながら雰囲気を切り替え、情報を補足する。
「繰り返すけど、魔力越しだったから詳細はハッキリしなかった。それでも、彼の存在は強い呪いを帯びているものの本質的に邪悪な存在ではなく、むしろ善性を備えているように感じられたよ。
現に僕の魔力が大穴の底に到達しても、彼の存在は
幸いなことに話が真面目な方向へと切り替わったため、トネリコも気持ちを切り替える。
「……呪いは帯びていても、周りに害はないと?」
その問いに対し、青年は首を横に振る。
「いや、決して無害という訳ではない。あの感じからして、
「それについては、本当に対象外で良かったです」
こうして五体満足でいるし寿命も数千年かそれ以上(?)に延びたから、トネリコは落ち着いて聞いていられるが……よくよく考えれば、魔力越しとはいえ危ない話だ。
如何せん、大穴の底の存在は凄まじい呪いを帯びた神性持ちときている。魔力を媒介にして呪いがウーサーに伝搬しないとは限らなかった。
まあ、このバグったブリテン王ならそれさえも軽々と跳ね返しそうだが、対象から外れている事に越したことはないだろう。
「妖精に対しては、敵意があるということでしょうか?」
話を聞いていたエインセルが憂鬱な気持ちで言うと、ウーサーは難しげな表情を見せる。
「敵意……うーん、表現としてはどこかしっくりとこないな。いや、妖精に対する怒りらしきものは感じた。だけど、それを敵意と表現するのは……
どちらかというと、『この者達をこのままにしてはおけない』という使命感に近いかもしれない。あくまで、僕が感じたことではあるが」
「使命感……」
オウム返しで呟くエインセル。ブリテンの妖精の一人として、何か思うところがあるのかもしれない。
そんな鏡の氏族の長の横で、トネリコは内心で独白する。
(大穴の底に
しかも、『この者達をこのままにしてはおけない』という使命感?それが本当だとしたら、どういった理由で……
このブリテンの過去に、一体何があったというの……?)
トネリコの頭の中に次から次へと疑問が湧いてくるが、ウーサーはさらに情報を追加する。
「それと、かなり薄っすらとだけど……こちらに対して、『後は任せた』と伝えていたような気がする」
「……『後は任せた』?」
もたらされた新情報で、彼女の中で飛び交う疑問に拍車がかかる。
「それは、ウーサー君に対してでしょうか?」
「恐らくは……本当に薄っすらとだからまだ確証が持てないし、そもそも何に対してなにか今のところサッパリだ。だから、後々で調べる必要があるとは思っている」
当のウーサーも曖昧なようであった。明確な形でメッセージを伝えられた訳ではないため、無理もないだろう。
トネリコはさらに考え込む。
(『後は任せた』って……どういう事なんだ?)
一体、何を任せたんだろうか?
ウーサー君と呪いを帯びた神性持ちの間に面識があるわけでもないのに、なぜそんなことを?
(その神性持ちの正体に見当が付かないし、そうなった背景もわからないからなあ……)
誰かが直接大穴の底に調査しに降りたのならわかっただろうが、ウーサーの場合は祈りの際に流れた魔力が向かったのだから、得られる情報は限定的だ。
これが精密にコントロールされた魔力ならもう少し情報を得られたであろうが、如何せん自立判断して勝手に動いた魔力──もう使い魔扱いで良さそうなものだが──なのでそう都合の良いものではなかった。
目の前で考え込むトネリコとエインセルを見て、ハッキリと明言しておく必要があると思ったウーサーは言い切る。
「詳細は分からなかったけれど、直近でどうこうなるような危険性がないのは確かだ。それは保障しよう」
その口調に曖昧さはなかった。魔力越しとはいえ、緊急性がないことはしっかりと把握していたようだ。
それを聞いたエインセルは安心した様子を見せ、トネリコも頷きながら応じる。
「他ならぬウーサー君がそう言うのなら、今のところは大丈夫でしょう。ブリテンが統一された後に調べるとしますか」
目の前のバグった青年はやや抜けているところがあるものの、大事な部分は絶対に見誤らない。その辺りは信頼しているトネリコであった。
「それにしても……まさかこんなトンチキな話で大穴の情報を知ることになるとは、全く思ってませんでした……」
「本当です……エインセルもビックリしています」
逆賊討伐でソールズベリーへ向かう途中の野営テントにて、ブリテンの秘密に迫る話を聞くことになるなどと……誰が予想できるであろうか。
ウーサーの出鱈目っぷりには驚くを通り越して呆れてしまう。
「それで、さらに深く下降していった魔力なんだけれど」
「……そういえば、まだ話に続きがありましたね」
そんな青年の話だが、まだ終わっていなかった。
もうお腹いっぱいな気分のトネリコとエインセルであったが、貴重な情報なので話の続きに耳を傾ける。
「獲物の存在に迫っていると判断したのだろう。闘争心の赴くままに魔力は下へと向かっていった」
……真面目な話が終わったら、またトンチキな話が再開してしまった。
ここまで来たら仕方ない。二人は安易に突っ込むまいと口をつぐみ、黙って耳を傾ける。
「下っていったその先には───やはりというべきか、恐るべき巨悪が潜んでいた。
僕の魔力は歓喜に震えた。ああ、目の前の存在を気の済むまでボッコボコにしてやるぞと、今宵の我らは血に飢えいているぞと戦意を燃え上がらせながら」
「………………」
「……………………」
本来ならブリテンの底に『恐るべき巨悪』が存在したという話は深刻な内容なのだが、先に『凄まじい呪いを帯びた神性持ち』の存在を聞かされたので些かインパクトに欠けていた。
そしてなにより、ウーサーの語り方が全てを台無しにしていた。
トネリコとエインセルが『突っ込まない、絶対に突っ込まない……!』と内心で繰り返している中、ウーサーの話は結末へと向かう。
「巨悪へと襲い掛かる我が魔力。突然の事態に混乱した巨悪は必死に抵抗するも、我が魔力の勢いに成す術もなかった……圧倒的な力の前に、邪悪なる存在は無残にも打ちのめされていく……!
程なくして、ブリテンの底に響き渡るなんか断末魔
ああ、トネリコが愛するブリテンに栄光あれっ!!」
最後にはテンションをあげて叫ぶブリテン王ウーサー。この男、ノリノリである。
この野営テントには防音の魔術が張られているため外に漏れることはなかったが、そうでなければテントの外にいる兵士に聞こえていた事だろう。
ちなみに、外で何か起きた場合に察知できるよう防音の効果は一方通行となっている。
「……断末魔『
微妙なニュアンスにトネリコが疑問符を浮かべると、ウーサーはケロリとした表情で答える。
「まあ、完全に滅したわけではないから」
「……それって、断末魔じゃないのでは?」
「ははは、あくまでソレっぽい悲鳴という事で」
「うーん、なんだかなあ……」
締まりのない話の終え方に、感想に困ってしまうトネリコ。
「さすがに巨悪とあって粘り強かったようで滅するには至らなかったが、ほぼ無力化することには成功した。仮に悪だくみをしても、暗躍することは不可能だ」
「つまり、その巨悪は身動きが取れなくなったと?」
「そういうことだ。『現状では』という条件付きだけどね」
そのように語るウーサーの言葉から、トネリコは自ら情報を補完する。
「見方を変えれば、時間が経過すると回復するということですか」
「流石に
「そうですか……そう都合よくはいかないという事ですね」
出来れば恒久的に無力化されてほしかったが、祈りの魔力だけでそれを実現するのはウーサーでも難しかった。
「いまウーサー陛下がしていた話、本当なら深刻なのですが……」
「ウーサー君の話の運び方のせいで、緊張感とか焦燥感が湧いてきませんね……ブリテンの遥か底にいる巨悪だなんて、もっと危機意識を持たないといけないのですが」
油断しているわけではないのだが、どうもシリアスな気分になれずにいた。
「それで、恐るべき邪悪なる者の盛大な悲鳴とやらは一体どんな感じだったんですか?」
エインセルがなんとなく気になってそう問うと、ウーサーは少し考え込む仕草を見せて答える。
「あれは確か……『ふっ、ふざけるなあああぁぁぁぁ!このっ、偽物のブリテン島を支配する愚か者めぇぇぇぇぇ!約束された滅びの邪魔をするかあああぁぁぁぁぁっっっ!!』とか言っていたな」
「……けっこう具体的な内容の悲鳴をあげていたんですね」
断末魔
返ってきた答えに、微妙な気持ちになってしまうエインセル。
ただ、トネリコはいうと───
「………………」
ウーサーの話を聞いて……何故か沈黙していた。
そんな救世主の様子に気づかず、エインセルは頭に浮かんだ疑問を口にする。
「それにしても……『
巨悪があげた悲鳴の内容であるが、彼女の意識に引っかかっていた。
「エインセルも知っている通り、このブリテン島は自然の化身である妖精達の死骸が積み重なって出来たものだ。時代を遡っていくと、当然ブリテン島の面積は小さくなっていく」
「仰る通りです。そうなると……妖精達の死骸が積み重なる前のブリテン島はどうだったのかという話になりますが……」
ウーサーの話を聞きながら、エインセルは思考を進めていくと……
「……あれ?ちょっと待ってください……それって、もしかして───」
疑問の声と共に、彼女の頭の中で点と点が繋がっていく。同時に、彼女の表情はだんだんと驚きの色を濃くしていく。
鏡の氏族の長エインセルは、救世主トネリコのような天才ではない。だが決して凡人などではなく、氏族の長に相応しい聡明さを兼ね備えていた。
その彼女の頭脳が、知られていなかった真実をたたき出す。
「え、えええぇぇぇぇぇぇ!?
さっきの『偽物のブリテン島』って……つまりそういうこと!?」
点と点が繋がり思考がそこに至った瞬間、エインセルは驚愕の叫び声をあげた。
「もしその巨悪が言っていたことが事実なら、私達がいま踏みしめている大地は
この島が出来る前に───妖精達の死骸が積み重なる前に、『
エインセルの驚愕に対して、ウーサーは納得の表情を見せる。彼自身もある程度は予想していたのだろう。
「なるほど。確かにそう考えれば、彼の巨悪が叫んだ言葉と整合性が取れるな」
そんなブリテン王に対して頷きながら、鏡の氏族の長は話を続けようとするが───
「……ウーサー君」
「ん?どうしたんだいトネリコ。そういえば、少し前から静かにしているけど、何か気になる事でもあったのかい?」
彼女が口を開く前に、トネリコが静かにウーサーの名前を呼ぶ。
「ウーサー君……先ほどの、巨悪を無力化した話ですが───
超ファインプレーです!!!!」
「うわっ!」
突然大きな声で叫んだトネリコに、珍しくビックリするウーサー。
当然ながら、彼女の隣にいるエインセルもビックリしている。
そんなブリテン王と鏡の氏族の長の様子に構わず、救世主の少女はハイテンションで青年を称える。
「よくぞ、よくぞブリテンの底にいる巨悪を叩きのめしてくれました!恒久的でないとはいえ、
やったーーーーー!ブリテンの未来は明るいぞーーーーー!」
かつてないはしゃぎぶりだ。その巨悪に対して、思わず罵倒に等しい呼称を口にしてしまうくらいに。
トネリコにとって、よほど唾棄すべき存在なのだろう。
「どうやら、トネリコにはその巨悪の正体の検討がついたみたいだね」
「はい!それはもう!まだ完全に断定には至りませんが、ほぼ間違いありません!導かれる『
ウーサーの言葉に、力強く答えるトネリコ。
汎人類史のモルガンから受け取った知識が、その答えをたたき出す。
「その巨悪の名は『ヴォーティガーン』!ブリテン島の滅びの意思が具現化した存在です!
汎人類史だけでなく、妖精文明のブリテンにも存在していたとは!」
───
ブリテンの人々から『白い竜の化身』と呼ばれ、サクソン人をブリテン島に招き入れてブリテン島を混乱の渦に叩き落とし、偉大なる王と名高かったウーサー・ペンドラゴンを殺した恐るべき存在である。
後にアーサー王──アルトリア・ペンドラゴンによって討たれたが、だからといってその恐ろしさを軽く見る事など出来ない。なにせ『あの聖剣の光を飲み干す』、『日中のガウェイン卿を一撃で昏倒する』等という離れ業をやってのけたのだから。
「以前にトネリコが言ってた『汎人類史』の話だね。確かにあの存在からは……
「私達と異なる歴史を歩んだ世界でしたか。初めて聞いた時はとても驚きましたが……それと同じ存在が、私達が住むブリテンにもいるということですか」
すでにトネリコから汎人類史の話を聞いていたウーサーとエインセルが、その記憶を引っ張り出してそれぞれの所感を述べた。
興奮冷めやらぬ様子のトネリコであったが、気持ちを落ち着けるよう心掛ける。
「いまウーサー君が『土地の意思のようなものを感じた』と言ったことから、これはもう99パーセント確定ですね。
姿形は汎人類史と異なるでしょうが、それ自体は
冷静な口調を心掛けるも、どうやらトネリコの気持ちの高ぶりは中々収まらないようだ。彼女の声に再び力が入る。
「もし万全の状態なら分体を地上に送って暗躍していたでしょうが、ウーサー君によって瀕死の状態にされていますからそんな余裕はないでしょう」
「なるほど、それで超ファインプレーということか」
「はい!あのクソ虫──いえ、巨悪に対して適切な対処だったと言えます!」
先ほどに続いてこの世界のヴォーティガーンを罵倒しかけるが、流石に口が悪いと思い直したったようで、トネリコは呼び方を改める。
ちなみに、その成り立ちからヴォーティガーンは単純に善悪という区分をすべき存在ではなく、本来なら『巨悪』という表現は適切ではなかったが……
ブリテンの存続を願うトネリコやそんな彼女を支えるウーサーからしてみれば、ブリテン島の滅びの具現化など、まごう事なき『巨悪』であった。
「この調子で、定期的にウーサー君の祈りの魔力でヴォーティガーンを無力化し続けましょう!それがブリテンの平和につながります!」
「トネリコの望みとあらば、この僕に否はない。何度でもヴォーティガーンをボッコボコにしてやろうじゃないか!」
「……そのヴォーティガーンって巨悪、とんでもない御方を敵に回してしまいましたね」
テンションが高くなっているトネリコにノリノリで応じるウーサーを眺めながら、エインセルはしみじみと呟く。
ヴォーティガーンがブリテンを滅ぼす存在でなければ、思わず同情していただろう。
再び気持ちを落ち着かせた後、トネリコは汎人類史のブリテンの出来事を思い浮かべながら、感慨深げに語る。
「ふふ、それにしても不思議なものです。汎人類史のブリテンにおいて、ウーサー・ペンドラゴンはヴォーティガーンに破れて命を落としました。しかし、このブリテンでは彼と同じ名前のウーサー君が、間接的にとはいえヴォーティガーンを下している。
同一人物でないとはいえ、これはウーサー君が汎人類史のウーサー王に代わって逆襲を果たしたと見ることも───」
「はっはっはっはっ、何を言ってるんだいトネリコ。僕が
自らの妻にそう返したウーサーの顔は、笑顔だった。
そう、めっちゃ笑顔だった。
清々しいまでの笑顔だった。
しかし……その口から出てきた言葉には、トネリコの夫としての煮えたぎる感情がありありと現れていた。
「よくよく、じっっっくりと考えてほしい、トネリコ。
実の娘から何よりも大切なブリテン島を奪い、それだけでなく一人でオークニーへ嫁がせたクソ野郎の名誉のために、僕が力を振るうわけないじゃないか」
「そ、そうですか……」
極めてにこやかに言い切るウーサーに、頬に汗を垂らしながらトネリコは辛うじて頷く。隣ではエインセルが、今日何度目かわからない引きつった表情を見せて固まっていた。
(は、はははは……ウーサー君は私を大切に想ってくれているから……汎人類史の『私』にやらかしたウーサー・ペンドラゴンに対する印象が最悪だ……)
この分だと、ウーサー・ペンドラゴンと共謀したマーリンに対する印象も最悪かもしれない。
いや、間違いなくそうだろう。
比喩でも何でもなく、『グランド・クズ野郎』と罵倒しそうである。
(ウーサー・ペンドラゴンには彼なりの思惑があっただろうし、ブリテン島の諸侯から偉大な王と称えられたくらいだから……問答無用でロクデナシ認定するわけにはいかないんだよなあ。
……あちらの『私』にとって、決して許容できないことはしたけれど)
とはいえ、あちらの『彼女』も盛大にやらかしているだけに、無条件で擁護するのも難しかったが。
トネリコは気を取り直し、空気を変えようと咳払いする。
「コホン……かつてのブリテン島がどういう経緯で地表から無くなったかは、まだわかりませんが……そのことが災厄と無関係だとは思えません」
露骨な話題転換であったが、ウーサーは特に言及せず付き合ってくれた。
「そうだね。古きブリテン島が無くなった経緯を解き明かせば、災厄そのものを無くす取っ掛かりになるかもしれない」
二人の考えに、エインセルも同意見であった。
「ソールズベリー攻略を終えたら、色々と調べないといけませんね」
鏡の氏族の長がそう言うと、ブリテン王と救世主は揃って頷く。
ウーサーのぶっ飛び具合で話の流れは緊張感の欠けたものとなってしまったが、とても得るものがある会話であった。
トネリコは一連の流れを総括する。
「三人で話しているうちに色々と新事実が明らかになりましたが、結局のところ───
狂暴化した幻想種やモースの集団に遭遇しないのは、ウーサー君のトンチキな祈りが原因という事ですね」
「そういうことか!アレでモースの集団を激減させられるとは!
「……うーん。どうしてウーサー陛下は、そこだけ常識的な発想をするのでしょうか」
達観した表情のトネリコと感心するウーサーを前に……エインセルのささやかな疑問は、空気へ溶け込んでいった。
「トネリコ。いま、グリムから連絡があった」
先ほどの色々と衝撃的だった会話から一時間が経過した頃、ウーサーが所持している秘匿通信用の礼装が連絡を受け取った。
その送り主は、ロンディニウムに残ったグリムからである。
「グリムからですか?」
「ああ。良い知らせだよ」
トネリコの確認に、ウーサーは笑みを浮かべて答える。
「僕達の留守を狙って、風の氏族以外の反円卓派がロンディニウムに攻め込んできたが、つい先ほど
「そうですか……攻めてくるだろうとは思ってましたが、予想通りでしたね」
「全くだ。隙をついて利益をかっさらおうとする者達の行動はわかりやすい。だからこそ、事前の対策は打ちやすかったのだけれど」
予想された事態ゆえに対策を打っておいたし、そもそもウーサーの眷属となったグリムは強大な力を持っている。主人不在の隙を突こうとする者達に後れを取る事など、万に一つもない。
「それにしても殲滅とは、グリムも容赦ない。まあ私も人のこと言えませんけど」
「わざわざロンディニウムに攻め込んできたのだから、ここに至って『自分達は非戦闘員だ!』などという言い訳は通用しない。グリムが非情に徹しない理由はないだろう」
「ええ。後々の憂いを断つことを考えると、グリムの今回の判断は正しい。ロンディニウムに残った皆には、後でしっかりと感謝を伝えなければ」
ブリテンから反円卓派を完全に消滅させるのは現実的でなかったが、減らせるときに減らすことに越したことはない。
攻め入ってきた者達を殲滅したことで、風の氏族以外の反円卓派はより弱体化するだろう。
そして、反円卓派による襲撃があったのはロンディニウムだけではなかった。
ウーサーから渡されていた秘匿通信用の礼装で連絡を受け取ったエインセルが、鏡の氏族の街で起きたことを報告する。
「鏡の氏族の皆からも連絡がありました。私達の街にも反円卓派の一部が攻めてきましたが、防御結界に阻まれて何もできず、撤退したとのことです。
こちらは逃がしてしまう結果になりましたが……」
戴冠式以降に『円卓』への協力を積極的にしてきた鏡の氏族だが、その動きによって反円卓派から目の敵にされるだろうことは予想していた。その懸念が的中したという事だ。
あらかじめウーサー特性の魔術礼装による大規模な防御結界を張っていたため大事なかったが、こちらは流石に敵を殲滅するには至らなかった。
申し訳なさそうにするエインセルに、そこまで気にする必要は無いとウーサーは気遣う。
「街に残った鏡の氏族については『被害を出さない事』を最優先にしてもらった。だから仕方のない事だよ。逃げた反円卓派については、今後の治安活動で対処すればいいさ」
「そのように言っていただけると、助かります」
そもそも鏡の氏族は戦闘に秀でているわけではないため、この結果はウーサーの言う通り仕方のない事だった。
届いた報告について話を交えているうちに、夜もだいぶ時間が進んでいた。
明日も行軍は続くので、そろそろ就寝についた方がいいとウーサーは判断する。
「さて、そろそろいい時間だ。明日に備えて眠るとしようか」
内容の濃い会話をしていたので、今日は特別に時間の経過を早く感じた。
青年の提案に、トネリコとエインセルは同意する。
「もうそんな時間ですか。そうですね、今日はもう体を休めるとしましょう」
「了解です。私は自分のテントに戻りますね」
エインセルは他の2人にそう伝え、テントの外へと出ていく。
その様子を確認したトネリコはしみじみと語る。
「まさかテントでの休息時間が、ここまで濃いものになるとは思ってもみませんでした」
「彼の巨悪に対する特攻属性を僕が持っているのは、実に良い発見だった。ソールズベリー攻略を終えた後にガンガン活用していこう」
「そうですね、改めてお願いします。ヴォーティガーンの暗躍を封じれるというのは、本当に大きなことですから」
トネリコ大好き人間──すでに人間の範疇に含めるべきか議論が必要だが──であるウーサーが、そのお願いに張り切らない筈がなかった。
「任せてくれ。僕が汎人類史のあのロクデナシ野郎とは違うということを証明してみせようじゃないか」
「あー……いや、まあ……彼には彼なりの思惑があったということで……そこまで邪険にするのは」
汎人類史のウーサー・ペンドラゴンにはトネリコも思うところがあるが、救世主として一応はバランスを取って良識的な発言をする。
とはいえ、目の前の夫たるウーサーのスタンスは変わらなかった。
「ふっ……その機会があれば、あの男をぜひ河原でボッコボコにしてやりたい」
「……ウーサー・ペンドラゴンが何かの間違いで私達のブリテンに召喚されない限り、そんな機会は絶対に訪れないような」
「よし、あの男が召喚される方法を色々と考えてみようか!」
「やめてください、色々とややこしいことになるから」
夫婦でそんな会話をしながら、二人は就寝の準備に入るのであった。
色々と気づいたトネリコさん達。最近のモースの激減はやっぱりウーサー君が原因でした。
こんな経緯で重要な事実が明らかになっていいのかという話ですが、主人公の性格がアレなのでお察しください。
そして未来の妖精王君のムリゲーが確定。
ごめん、この話はトネリコさんが幸せになる話なんだ。君に恨みはないし比較的好きなキャラだけど、その生まれを恨んでくれたまえ(おい)。
トネリコ大好き人間のウーサー君ですが、それゆえに汎人類史のウーサー・ペンドラゴンへの印象がマリアナ海溝なみに悪くなっています。まあ是非もないよネ!
現時点で汎人類史のウーサー・ペンドラゴンがどのような性格なのか不明(それを言うと原作のウーサー君もですが)であるため、モルガンに対してどのような感情を持っているかわからないんですよね。実は深く愛情を持っていたのか、それとも王の責務関係なく非情な性格でなんとも思っていなかったのか。
アルトリアを『理想の王』として誕生させた経緯からケイ兄さんからの印象はよくなかったようなので、人間的に好ましい性格であったかというと難しいところです。そもそもの話、イグレインを妻にした経緯がもし原典通りならコイツの性格は(以下省略)
ただ
可能性としてありそうなのは、騎士王アルトリア(またはプロトのアーサー)の完全上位互換といったところでしょうか。あくまで筆者の単なる憶測ですが。
ソールズベリーの到着シーンは、次回になります。
ウーサー達不在のロンディニウムにおける防衛線ですが、いまそのシーンを描写すると物語の進捗が遅くなるので、後々で描写しようと考えています。
ちなみにこれまで投稿した話ですが、一部を統合して話数を整理することも考えています。