知識チートハーレムしたいけど原人は普通対象外だろ   作:たけまさ

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 1話で簡潔に終わらせようとしたけど、どうしても書きたくなって長くなってしまった、このままだと次の話で終わるかも不明


出会い 別視点①

 切っ掛けは住む家がなくなってしまったことだった

 

 女にしては珍しく力があり、子育てなどでなく狩りを担当していた

 そんな食料を得るために、いつも通り狩りをしたある日の帰り道、私たちは家の近くでいつもと違う異変を感じていた

 

 家の近くにまだ乾ききっていない血があちこちに散乱している場所を発見した

 その時は少しだけ、家に住む誰かが腹を空かせすぎて我慢できずに偶々見つけた動物を殺して食べたのでは、という意見がでてきた

 

 確かに家に向かって死骸を引きずって運んだ形跡がありその可能性があるのだが、今家にいるのは私を除いた家に住む女と子供しかいないので家にいる誰かが狩りをしたとは考えにくい、もしそうでなかったとしたら…

 

 

 それは他の男達もその結論に至ったのか、険しい表情で武器を構えている

 普段であれば気分がよくなっていて会話が弾んでいたであろうが、今はまだ正体が不明の化け物に警戒している

 緊張感で空気が張り詰めている

 私は化け物に対してでなく男たちのその緊張感に呑まれ、思わず体が萎縮してしまっていたことに気づき、他の人たちに気づかれない程度に自分自身に喝を入れ家に向かって近づいていった

 

 

 

「お、おい❗️こっちに来い❗️」

 

 一緒に狩をしていた男の内の1人がとある場所を青ざめた表情で指差して言った

 理由はすぐに分かった家にいた女の内の1人が何かに食い散らかされ、見るも無惨な状態になっていた、もうほぼ顔も原型を留めておらず、誰の番なのかも判別はできない、が欲しい情報は手に入れることができた

 

「まずいな、…熊がいるのか…、しかもかなりでかいぞ」

 

 この女を襲ったのは恐らく熊だ、女や木に爪の傷跡、それに地面に足跡が残っていることから間違いはないだろう、大きさは少なくとも私たちの2倍以上の大きさはある、それに問題なのは大きさだけでなく

 

「群れて行動してるな、…しかも、子連れか、最悪だな」

 

 熊が1頭だけではないのだ、普段はあまり群れて生活しない筈の熊が群れて行動している上に、最も凶暴な状態になるという子連れというおまけ付きである

 

「どうする?恐らくこのまま家に向かっても、誰も生き残っちゃいないだろうが…奇跡を信じて行ってみるか?」

 

「俺は行くぞ、俺の女がまだ見つかってないし、熊供が俺たちの家の近くにまだいるとは限らないからな、な、そうだろ?」

 

 男の1人が他の男たちに問いかけると、他のもう1人の男の人が賛同し、残りの男の人も連れられる形で賛同した

 

「よし、じゃあ覚悟しろよ…どこから熊が襲いかかってくるのか分かりやしないんだからな」

 

 こうして私たちは家に向かう事になったのだが

 

 

「やっぱりか、駄目だなこりゃ」

 

 想定はしていたのだが、我々が家として使えっていた洞穴を熊たちが出入りしている、恐らく中に生き残りはいないだろう

 助けられなかった事は悔やまれるが、今は悔やむことよりも私たちの命が最優先だ

 

「仕方ない、この家は手放そう」

 

 それは全員が分かっていて、直ぐ様離れようとしたが

 

「ぐぁっ❗️」

 

 後ろから熊が近づいていることに気づかず、男が1人背後から襲われてしまった

 

「しまった❗️おい、さっさと逃げるぞ‼️」

 

 幸い熊は1匹しか気づいていないので最初に襲われた男を囮にし、一目散にそれぞれ逃げた

 

 

 

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 暫く走って逃げていたが、途中で体力の限界が来て1人が転ぶように倒れたのを切っ掛けに一緒の方向に逃げ出した全員が立ち止まった

 

「熊は追いかけては…来ていないようだな」

 

 熊が近くにいないことを確認すると、ここでようやく緊張をとか事ができたのかへたり込むように座り込んだ

 

「あぁ、くそっ!っつ!」

 

 苛ついていたのか1人の男が立ち上がり近くの木の幹殴ったが、拳を痛めたのか顔をしかめて手を数回振った後、舌打ちして座ったがまだ感情が抑えられないのか今度は地面を数回叫びながら殴った

 

「おい、落ち着け、気持ちは分かるが、まだ近くに熊がいるかもしれないんだぞ」

 

 その様子を見た男が落ち着かせようとするが、当の男は逆に睨みつけるだけで言うことは聞かなかった

 

「おい、別に暴れるな、という訳ではないが今暴れたら迷惑だ

 それに、悔しかったりするのはお前だけじゃないってことは忘れるな、ここにいる奴らはその気持ちを吐き出したいのを堪えているんだぞ、お前以外がな」

 

 別の男が近づき、暴れる男の手を掴んでそう言った

 暴れてた男は睨みつけていたが、怯むことなく睨み返されたのを見て暴れる気力が消えたのか丸くなって、静かになった

 

「さて、この後のことなんだが…どうする?」

 

 全員が落ち着いたのを確認して、1人の男が全員に問いかけた

 

「安全そうな拠点を見つければ良いんだろ」

 

 先程まで暴れてた男が投げやりに答えたが

 

「どうやって?」

 

「どうやってって、….そりゃあ…」

 

 他の男の問いに答えられず、また黙り込んでしまった

 

「はぁ、もう暗いし、考えるのは明るくなってからにするぞ

 2人で交代で見張りをして、他は休め、良いな」

 

 このまま話しても埒があかないと思ったのか、1人の男が無理矢理話を終わらせた、自分を含めた他の人も休みたかったのか、返事をせずそそくさとそれぞれ動き始めた

 

 

 

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 結局、昨晩は特に熊などに襲われる事は無かった

 

 今は、狩猟を行なう為の道具は1通り揃っているので特に食料の確保には困らないが、子孫の存続を考えるとかなり危機的状況である

 一応私は子供を産む事はできるのだが、子供を育てる方法を知らないのだ、勿論男が育て方などは知らないので、このまま時が経つと近いうちに絶えてしまうだろう

 だからこそ、この後の出会いは有り難くもあったが、運命の別れ道になっていたことに気づいたのは暫くたってからだった

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