転生したら幼馴染がスライムになっていた件   作:皐月の王

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気づけば三年が経ってお待たせしました!


研究と旅立ち

リムルがヴェルドラを胃袋に居れてから30日、リムルとリィンは戦う術を身につけようとしていた。リムルはヒポクテ草を捕食し回復薬のストックを増やし、魔鉱石も捕食したり、水を吐き出して、攻撃に転用出来ないから模索していた。

 

一方のリィンは一対の主翼と言っても差し支えない翼について調べていた。天使のような純白の翼。触ったり、実際に動かしてみたりと試す。結果として、翼での飛行は可能であり、意外にも翼を鋭く伸ばし、斬撃のように扱う事も出来たということである。試しに岩に足して翼を突き刺すように動かすと意図も簡単に両断できたのだ。

 

《スキル『斬翼』を獲得しました》

 

リィンは転生時に聞こえた声が聞こえた。頷きながら翼の運用方法、そして尻尾と自身の爪に対しても色々試す。その結果

 

《スキル『竜爪』を獲得しました》

 

《スキル『刺突尾』を獲得しました。スキル『斬翼』『竜爪』『刺突尾』を獲得した事により、エクストラスキル『竜人体技』へと統合進化しました》

 

自身の身体を使ったスキルを会得することが出来た。更に意図せずエクストラスキルへと進化したのだ。

 

(これで淀みなく戦える感じなのかな?でも不思議な感じだよね、爪とか尻尾とか翼とか。結構色々と慣れるのに時間がかかったよ)

 

リムルも『水刃』や『水圧推進』『水流移動』を会得し『水操作』を会得するに至ったと情報共有をする。

 

そして、準備が整ったということで洞窟の脱出を目指し始める。

 

(にしても、こうして二人でサバイバルすることになるなんて……。しかも私の布面積狭いし、悟はスライムだし……人生どうなるか分かったもんじゃないね。楽しいし)

 

リィンは隣を進むリムルを見ながら楽しそうにほほ笑む。地上へと至る道は一本道ではあるものの、今の自分たちに何ができるのか、どんなことまで可能なのかを手探りで試しつつ進んでいた。暫く進むと大きな道に扉あり、行く手を阻んでいた。洞窟内の中の人工物に対して

 

『如何にもという扉だな』

 

『ボス戦でも始まりそうな雰囲気だけはあるよね』

 

『だよな!よし、ここは開発した『水刃』で切り刻んで……』

 

リムルが張り切って扉に向かって水刃を放とうとした瞬間。軋む音を立てて扉が開いていく。

 

『ど、どうする!?』

 

『どうするも何も隠れるしか無いだろ!』

 

リムルとリィンは咄嗟に岩陰に身を潜める。その直後扉が開き三人の人影が見えた。

 

「やっと開いたか。錆び付いてしまっていて、鍵穴もボロボロじゃねーか」

 

「仕方ないさ。三百年、誰も中に入った事がないんだろ?」

 

「入ったと言う記録は残っていません。それよりも、本当に大丈夫なんでしょうか?いきなり襲われたりしないですよね……?」

 

その後の話しながら三人組が進んでいく。そこでリムルとリィンが疑問に思う言葉が理解できることに。

 

『何であの人達の言葉解るんだろうね?』

 

『大賢者曰く、『魔力感知』の応用で理解できる言葉に変換出来るんだと。便利だなスキルって』

 

リムルがそう言うとリィンのなるほどと手をポンと軽く叩く。

 

『それよりどうするついて行って第一村人ならぬ世界の住民とファーストコンタクトって行く?』

 

『そうしたいのは山々何だけどな……俺が喋ることが出来ないから、二人で出ても敵対されかねないしなぁ。それにリィンの今の姿は野郎二人には見せたくない』

 

そんな事を言っていると三人組の内の一人の痩せ気味の男が何かをしたようで姿がぼやける。完全に見えなくなった訳ではない。

 

その直前に『隠密』と言っていた。そしてそれがスキルだとリィンが理解した時

 

『あっ、隠密使えるかも』

 

『……え?は?』

 

リムルが驚いた様子でリィンの方を見る。

 

『え?今の見ただけで?』

 

『私のスキル【貫通者】の中の『高速習得』の効果で見たスキルを自分のモノとして会得出来るみたいで……それでかな』

 

『めっちゃ便利じゃんか!試してみてくれよ!』

 

リムルに言われるままリィンは

 

『隠密っと』

 

気配を消して見る。

 

『うわぁ……本当にどこに行ったか分かんねぇ。さっきの奴の隠密より精度高いじゃないか!……近くに居るんだよな?出てきてくれーー!』

 

分からない様子で慌てていたので直ぐに隠密を解除し

 

『こんな感じだよ。便利だよね隠密』

 

『俺も使えたら、無駄な戦闘せずに進めそうだけどなぁ』

 

そんな事を言いながら、リムルが考えているのはもっぱら男の浪漫である事であり、無駄な戦闘云々は建前である。そんな事はリィンに知られることも無く、一人と一匹は仲良く進む。

 

そんな中でかい蛇が出てくる。リィンが翼で攻撃しようとした時。

 

『俺に任せろ』

 

がそういい、水刃を放ち蛇の首を落として見せた。リィンは拍手をしながら蛇の亡骸を見る。

 

『相変わらず凄い威力だよね水刃』

 

『俺が一週間修行をした技でもあるからな!』

 

そう言いながらリムルは黒蛇を捕食する。

 

『どう?使えそうなスキルとかあった?』

 

『うーん、擬態したら本来の性能を引き出せる見たいだな。する必要性は無さそうだけど。『熱源感知』は使えそうだな『隠密』の効果を無効にするみたいだし』

 

リィンは感心した声を出しながらに言う。

 

『これで隠れんぼは負け無しになったと』

 

『言うに事欠いてそれかよ!相変わらず緊張感無いなぁ』

 

マイペースな幼馴染に緊張をほだされながらも出口を探し続ける。しかし三日経っても出口に辿り着かないで居た。リムルの進む方向にリィンも着いてきており、最初は良かったが三日目にはいよいよと言わんばかりにリィンは言う。

 

『迷ってるでしょ?』

 

『……』

 

リムルはスライムの身体を震わせながらに言う

 

『ソ、ソンナコトナイヨ』

 

『片言だよ?大丈夫?』

 

翼の先端を押し付けながらに再度聞く。

 

『本当に大丈夫?』

 

『めり込んでる!翼めり込んでるから痛い!痛い!と言うかなんで痛いの!?』

 

『あっ、ごめん!』

 

痛いとい言葉にリィンは直ぐに翼を引っ込める。リムルは驚いた様に言うとリムルの脳内で

 

『告、個体名リィン・テンペストのユニークスキル、貫通者による耐性無視の効果です。それにより、あらゆる耐性がリィン・テンペストの行動の前では耐性は意味を成しません』

 

『えぇ!?殺意高いスキルじゃん!?』

 

大賢者の解析鑑定よりもたらされた情報に戦慄するリムル。リィンも自身の貫通者の解析鑑定を使い

 

(黙り込んで驚いていると言うことは大賢者と話してるのかな?)

 

おおよその予想を立てていた。リィンのスキルにはそう言った会話が出来るスキルと言うのは無いため、リムルが大賢者と会話を始めてしまった時には待つしかないのだ。

 

(ま、待つのは慣れてるし。熱中すると自分の世界に入り込むんのは直って無いのは懐かしいかな)

 

その直後リムルは吹き出した。しばらくリムルが黙ったかと思うと

 

『こっちだ!リィン!俺に着いてきてくれ!』

 

気を取り直したかのように先陣切って進む。リィンは言われたまま着いていくと見た事のない風景に辿り着く。

 

『新エリアに来た!リムル流石!』

 

『だろ?俺が道に迷う訳無いだろ?』

 

リムルはリィンに自信満々に言う。リィンも明るい口調で頷きながら

 

『小さい頃は方向音痴という程じゃないけど結構迷うこともあったのにね』

 

『ぐふっ!?そ、そんな苦々しい思い出忘れておいてくれよ!』

 

リムルはリィンに抗議していると、蝙蝠のモンスターが出てくる。リムルが水刃を放とうとするが

 

『次は私の番だよ』

 

そういい前に出る。蝙蝠のモンスターはそのままリィンに向かって襲いかかる。そして、主翼である大きい翼で薙ぎ払う。蝙蝠は逃げることも出来ずに真っ二つされて息絶える。

 

『呆気ないね』

 

(これが耐性を無視して襲ってくるのか……モンスターにはドンマイとかしか言えないなぁ)

 

リムルは蝙蝠の死体を捕食しながらに思った。その後も様々なモンスターにである。ムカデの化物はリムルが背後に向けて水刃を放ちあっさりと倒し、甲殻の硬いトカゲはリィンの刺突尾で甲殻を正面から貫き倒し、蜘蛛はリムルの水刃とリィンの竜爪で細切れにした。

 

『ねぇ、リムル結構使えそうなスキル持ったモンスター倒したと思うけどどう?』

 

『そうだなぁ、蜘蛛の粘糸と鋼糸、蛇の熱源探知位かなぁ。そうだ、蜘蛛のスキルを俺が見せるから習得できるか試してみるか?』

 

『いいね!やってみてよ!』

 

粘糸と鋼糸をリムルが使うのを見る。すると

 

《告、《貫通者》の《高速習得》により《粘糸》、《鋼糸》を獲得しました。二つの糸に関するスキルを獲得したことにより《魔糸》を獲得しました》

 

二つのスキルに加えもう一つ糸のスキルを序にの感覚で獲得した。

 

『なんか魔力でも糸を出せるようになった見たい』

 

『いや、本当に便利だな!?そっちのスキル!』

 

『いや、今の所はそうかもだけど一度見ないことには会得できないから……捕食で解析して会得したり擬態できるそっちも便利だと思うよ。そう言えば蝙蝠で何のスキル得たの?』

 

初めてリィンが倒した蝙蝠の話になりリムルが

 

『超音波だったな。俺はスキルそのものより発声器官が重要だと思っていてな。蝙蝠に発声器官があるから参考にできるし、上手く行けば発声出来るしな』

 

『おお!さっすがー!私だったらスキルを額面上しか見ないかも』

 

『そりゃ、喋れるもんな……。でも、リィンが態々念話しなくて済むのは良いな。ちゃんと声を音で聞きたいしな』

 

『私は今度普通に喋れるか不安だけどね。何せ何ヶ月も念話だからまともに声出してないし』

 

『じゃあ二人で発声練習だな!』

 

『違いないね!』

 

念話の中でも楽しく会話をして進む。それから三日三晩リムルは練習して話せるようになった。そして

 

「光が見えてきたぞリィン!」

 

「いよいよ、旅立ちって感じだね」

 

二人は出口を前に並び

 

「それじゃあ、行こうぜリィン!異世界への旅立ちだ!いっぱい面白い体験をして」

 

「ヴェルドラに話すエピソード作らないとね!」

 

そして同時に

 

「「せーの、行ってきます!!」」

 

洞窟を出たのである。

 




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両片思いの描写って難しいよね
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