ガチ恋勢の恋模様〜傍観者的に大変そうだなぁって思いましたまる〜   作:色月 茉夜

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こんばんにゃ。色月と申します。スマホの充電器をよく無くすので無くなるたびに新しいのを買っていたのですが先日お部屋を掃除していたら8個の充電器が見つかりました。なにこれ私コレクターって一瞬なりました。

ガチまる第17話、投稿します


第十七話 ゆきりと帰り道の通話

「おつかれさまでーす」

 

夕方、仕事と軽めのサービス残業を終えた僕は帰り道に着く。車に乗ったところでスマホの電源を点けると。

 

ゆきり:ツマキぃお仕事終わった?

ゆきり:まだ?

ゆきり:つーまーきーぃ

 

「わぁお」

 

ゆきりんから鬼のようにメッセージが届いていた。見ると僕が定時だと伝えた時から2、3分ごとに送られていたようだった。

 

ツマキ:ごめん、今終わった。

 

そう送った瞬間、電話が鳴る。びっくりして思わずスマホを取り落としてしまうが慌てて電話に出る。

 

『ツマキぃ、遅い〜』

「いやいや仕事だって言ったよね、あいあむわーきんぐ」

『遅かったから謝って』

「えー、謝謝」

『それ、"ありがとう"だからっ!』

 

とりあえず帰りたいから運転していいか聞くと許可を出してくれるゆきりん。お巡りさんが怖いのでスピーカーにして助手席にぽいちょする。

 

「で、なぁにゆきりん」

『ツマキぃは、みややんとあかりんのこと知ってる?』

「ん?リンユウくんとこのリスナーでしょ?」

『そそ』

 

みやさんとあかりんさんはバヤの枠のトップリスナーの2人だ。枠内ギフトアイテムランキングでもゆきりんに次いで2位、3位を取っている。

 

『その2人なんだけどね、ユウと頻繁にDMしてるみたいでさ』

「え、あの子DM解放してたの?」

『そっか、ツマキぃはユウとリーネでやり取りしてるんだもんね。知らないか』

 

メッセージをやり取りするアプリと言えば、有名なのは"リーネ"と呼ばれる電話番号を登録する通話アプリだ。それとは違い、例えば"喋ったー"や"即席重量"でもメッセージのやり取りができるためEleven Studioの配信者やリスナーもそれでやり取りするのが多いという。確かに珍しいことではないのだが、僕の中である疑問が浮かぶ。

 

「確かトップライバーだとトラブルの原因になるから解放してないって聞くけど」

『まあそうなんだけどね。でも、ほらユウって暫く休止してたからみんなに心配掛けちゃったでしょ。だからそのお詫びって』

「ほぉ」

『あとさ』

「ん?」

『多分だけど、少なからずまきたんのせいで人間不信になってるからあの子』

「‥そっか」

 

ゆきりんの言う通り多分彼は人間不信に陥っている。ハッパ掛けて配信者としては復帰できたが、それでも根本的なトラウマは払拭できていないから多分それはかなり根強いものなのだ。

 

『だから理解を深めるって言うかプライベートでも交流持つことでどんな人なのか知ろうとしてるんじゃないかな。ある意味、自分に悪いことしないか見極めようとしてるとも言えるけど。まあ多分、ユウには無理』

「天然だから?」

『天然だから』

 

2人でため息をついた後、笑い合う。

バヤという人は本当に天然な性格で、無意識に色んなミスをして、無意識に笑いを取って、そして───無意識に人を傷つける。

少なくともそんな人が自分が信用できるとは思えなかった。

 

『で、みややんたちの話に戻るけどさ』

「うん」

『あの子たちすっごいやり取りしてるみたいでさ、それこそプライベートなこともいっぱい話してるみたい』

「プライベートなこと?」

『今日これ食べたとか、ここ行ったとか。まるで彼女気取り』

「彼女って。みやさんはよく知らないけど、あかりんさんは既婚者でしょ?」

 

ずっと昔、あかりんさんが初めて彼の枠に来た時にバヤと同い年の息子が居ると言っていた。同じく既婚者のリスナーさんとも旦那さんの悪口で盛り上がっていた気がする。年齢は知らないが24の息子が居ると考えたら若く見積もっても40代だろう。流石に歳が離れ過ぎている気がするが。

 

『最近あかりんが息子さんや旦那さんの存在隠してるの知らない?』

「え、隠してるの?」

『そー。他の人が旦那さんの悪口言ってたらすぐに乗ってきたのに今は全然スルーだもん』

「へぇー。でも隠せないでしょ、流石に」

『知らないっ。できると思ってるんじゃない?みややんはみややんでさ』

「うんうん」

『ゆきりにわざわざDMで、"リンくんとこんなやり取りしたの!』ってDM欄のスクショ送って自慢してくるんだよ』

「わぁ、怖。まあでもいいんじゃない?アイコン見た感じ若い感じでしょ、みやさん」

『‥21だって。本当か嘘か知らないけどっ!』

 

何となく、ゆきりんがなんで怒っているのか僕は気付いていく。それは割と単純で、ある意味素直なゆきりんらしくて。

 

『第一さ、ゆきりはユウに迷惑掛からないようにDMあんまりしないようにしてるのに2人とも全然気にしないのがなんか嫌』

「あのさ、ゆきりん」

 

僕は、突っ込んでみる。多分聞いたらただの傍観者でいれなくなることに気付きながら。

 

 

 

「ゆきりんって、リンユウくんが好きなの?」

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