ガチ恋勢の恋模様〜傍観者的に大変そうだなぁって思いましたまる〜 作:色月 茉夜
ガチまる18話、投稿します。
「ゆきりんって、リンユウくんが好きなの?」
僕の問いに、電話の奥から声が漏れる。暫く無言が続き、運転しながら返事を待つ。
『それは‥どういう意味で?』
「どういうも何も言葉の通りだよ。恋愛的に好きなの?」
するとまた沈黙。焦らせることなく黙って言葉を待つ。
『‥わかんない』
「わかんない?自分の気持ちでしょ?」
『他のリスナーみたいに"リンかっこいい"とか"歌がうまい"みたいなのは分かんない。でもユウを支えたい、ユウのことが知りたいって気持ちでいっぱいなの』
───それは恋だろう。それも表面ではなく内面のことを見た深い想い。割と重めの、相手のためだと言いながらも結局は自分のための愛。だが、少なくともゆきりんの彼への気持ちは本物だと僕は感じた。
「そっか。ゆきりんさえよかったら、その気持ちが分かるように僕にお手伝いさせて」
『いいの?』
「当たり前でしょ。あなたは僕の妹分だし」
みやさんやあかりんさん、もしかしたら他にも彼を慕う人はいるかもしれない。だがこの子は僕の妹、兄としてはこの恋を実らせてあげたい。だから、ちょっとだけアドバンテージを許して欲しい。
『じゃあ!ツマキぃにお願いしたいことがあるの!』
「お願いしたいこと?」
『あのね‥』
真月:というわけで、きよみず家三兄妹のグループレインでーす。
優亮:いぇーい
Mai:ぱふぱふー
ゆきりんのお願い、それは僕、バヤ、ゆきりんの3人でのグループレインを作ることだった。バヤに提案してみると少し迷っていたが、"俺もゆきりんと話してみたい"と了承を得たのだ。
真月:とりあえずゆきりんのアイデアでチャット名じゃなくてレイン自体の名前で表示されるようにしたけど。
真月:とりあえず自己紹介しよっか。飛川真月って言います。Eleven Studioではツマキって名前です。ほら次、バヤ。
優亮:お、おう。林優亮だ。Eleven Studioではリンユウ。
真月:はい、というわけで優亮くんです。Maiっていうのがゆきりんでいいんだよね?
Mai:‥うん。まいかは土門舞香です。
真月:はい、というわけで自己紹介完了。名前の呼び方は自由だけどEleven Studioでの呼び方は禁止で。あと、向こうで本名バラさないように注意すること!
正直こういうの仕切るのは苦手な身だが、2人とも人見知りで全然上手く話せないため必然的に僕が頑張ることになってしまった。
真月:とりあえず僕は、バヤはバヤ。ゆきりんは‥んー、舞香って呼び捨てでいい?
Mai:うん、構わないよ。まいかは、ツマキぃが"まちゅ"、ユウが"ゆーすけ"で。
なんかえらく可愛い呼び名にされてしまった。バヤがほぼ本名と変わらないのは無意識でゆきりん、じゃなかった舞香の中でそう呼びたい気持ちがあるのか。
優亮:俺は、ツマさんはツマさんだしなぁ。ゆきりんは‥舞香ちゃん?舞香さん?そういや、ゆきりんっていくつなんだ?
Mai:26さいだよ。
真月:年上!?舞香、年上だったんだ。
優亮:じゃあ、舞香さん。呼び方それで頼む。
こうしてそれぞれ呼び方が決まった。是非ともこのグループで交流を深めて欲しい、と僕は思う。
優亮:‥で、このグループってどんな話したらいいんだ?
Mai:‥わかんない。まちゅ〜、助けて。
───だいぶ前途多難だけど!