ガチ恋勢の恋模様〜傍観者的に大変そうだなぁって思いましたまる〜   作:色月 茉夜

2 / 31
こんばんみゃ、色月と申します。みょじゃないです、みゃです。みょだとどっかの宇宙人みたいです。みょみょみょ〜。
そんな感じで今日2本目投稿します。投降もします。タイホされちゃうぞ。

ガチまる第1話、投稿します。


第一話 すべての始まり的な何か

「え?配信アプリ?」

『そそ、Eleven Studioって言うんだけど』

 

僕こと飛川真月(とびかわ まつき)のもとに中学時代からの親友、林優亮(はやし ゆうすけ)から電話がきたのは5月頭の夜。

 

「なんでまた優亮(バヤ)が?あなた人見知りでしょ?」

『そうなんだけどさー、ほら、姉ちゃんが転職したって話しただろ?』

「うん」

『そこの会社が運営してるのがこの配信アプリなんだよ。で、せっかくならと俺にも声が掛かったってわけ』

「なるほどなぁ」

 

バヤは確かにイケメンだ。いわゆる誰もが振り返る、ってタイプじゃないが柔和な笑顔や優しい性格に惹かれる人も多いだろう。配信に詳しくはないが彼の見た目なら十分人気になりそうな気がした。

 

「で?僕も配信者にならないかって打診?」

『いや、審査かなり厳しいから真月じゃ多分‥‥』

「はいはい、すいませんねぇブサイクがでしゃばって!」

『そ、そんなことないって。真月は普通だよ!』

 

イケメンからのフツメン認定は果たして喜んでいいのだろうか。ありがとうめっちゃ嬉しい。喜ぶんかい。

ちなみに彼の中ではちゃんと褒めている、と思う。だってこの人天然だし。

 

『今月半ばにアプリリリースだから是非お前もきてくれよ』

「いいけど、僕今までこういうのやったこと無いからやり方わかんないよ?」

『大丈夫だよ、俺もわかんないし!』

 

それを堂々と言うんかい、というツッコミはさておき。電話を切った僕は、さっきまでやっていたゲームに戻る。

 

「お、ルカ来てる。あ、やべ。だいぶ前にメッセきてるじゃん」

 

Luca:やほ、ツー。

Luca:ふむ。

Luca:なるほど、タヒんだか。

Tsumaki:タヒんでないわ。

Luca:お、生き返った。

Tsumaki:はいはい。ぐおぉぉ、僕はゾンビだぁぁ。生き返ったぞぉぉ。

Luca:今日何狩りいく?

Tsumaki:え、急に冷たい。そんなところが好き。

Luca:俺もツーが好きだよ。数学と同じくらい。

Tsumaki:数学。

Luca:単元で乱高下して浮き沈みするキミの好感度。興奮するね。

Tsumaki:人の好感度弄ぶのやめてくださる?

 

随分とアホなやり取りをしている、彼の名前はLuca。彼、と言ったが性別は知らない。前に聞いた時は"さあね"と誤魔化されてしまった。まあもう何年もの付き合いになるし、今更どっちでもいいというのが本音だ。平日の昼間はログインしていないのと、時折り出る話から学生さんだとは思う。

 

ちなみに僕のハンドルネームは"Tsumaki"。単純に真月を並べ掛けただけだがわりと気に入っている。みんなから、というかルカだけだが、"ツー"と呼ばれている。

 

デイリークエストをしながら、そう言えばとLucaに話を振る。

 

Tsumaki:なぁ、ルカって配信アプリってやったことある?

Luca:ふむ?なに急に。

Tsumaki:いやさー。

 

親友からのお誘いの話をすると、Lucaはほうほうふむふむしながら聞いてくれる。

 

Luca:なるほどね。経験豊富ってわけじゃないが、まあ多少の経験ならあるよ。

Tsumaki:お、マジで?どういうのか聞かせてよ。

Luca:一概に配信アプリと括れないがまあ枠主がパフォーマンスをしてギフトアイテムを投げるのが定番だね。

Tsumaki:路上ライブの投げ銭みたいな?

Luca:まあそれをもっと桁を多くした感じかな。その配信がどんなタイプなのかによるけど。

Tsumaki:へぇー。

 

ルカの話を聞いて改めて僕がこの手のものに詳しくないことに気付く。"しゃべったー"や"即席重量"などのSNSアカウントは持っているが、もっぱら見る用でフォロワーなんて副業系やエロ垢を除けば0だ。

 

その後も色々教えてもらったところでそろそろ眠くなってきた。社畜な僕は明日も仕事だし、ルカも多分学校だろう。そう思いつつログアウトの準備をしているとルカからチャットが届いた。

 

Luca:ところで‥キミも配信者になるつもりかい?

Tsumaki:あー、どうしよ。やったことないから興味があるんだけど

Luca:まあまあ世間一般的には、キミの容姿に特筆するところはないしね

Tsumaki:なんだよ、まるで僕のリアルの姿を知っているみたいに

Luca:ふっ、確かにな。まあもしも配信を始めたらだ‥俺が後方彼氏にでもやってあげるよ

Tsumaki:なんだそれ。まあいいや、おやすみルカ

Luca:ああ。おやすみ、ツー

 

 

よく分からないことを言うルカとログアウトし、ベッドに潜り込みながら僕は考える。

全く知らない配信の世界───なんとなく少し楽しみだった。




⭐︎登場人物(1話時点)
飛川 真月【Matsuki Tobikawa】
年齢:24歳
職業:会社員
容姿:黒髪に黒縁眼鏡。身長はやや高め。
  (ゲーム内アバターはじじい)
特徴:皆無
好きな食べ物:甘いもの
嫌いな食べ物:コーヒー等苦いもの
呼び方:優亮→バヤ
   Luca→ルカ

林 優亮【Yusuke Hayashi】
年齢:24歳
職業:会社員
容姿:金髪のイケメン。やや小柄。
特徴:ファッションセンスが奇抜。
好きな食べ物:タピオカ
嫌いな食べ物:ブロッコリー
呼び方:真月→真月

ルカ【Luca】
年齢:?
職業:学生?
特徴:厨二病気味の厭世家。
好きな食べ物:甘いもの
嫌いな食べ物:苦いもの、辛すぎるもの
容姿:?(ゲーム内アバターは爽やかイケメン)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。