ガチ恋勢の恋模様〜傍観者的に大変そうだなぁって思いましたまる〜 作:色月 茉夜
ガチまる20話投稿します。
11月のある日の夜。僕は自宅のベッドでゴロゴロしながらスマホをいじっていた。
舞香:でさ、まちゅ。明太おむすびがいないと思ったらひつまぶしのゲージにいたの。
舞香:びっくりしたんだよ。危うく食べられちゃうって。
舞香:そしたら、おひつ自分のエサを"食べる?"ってあげてたの。めっちゃ可愛かったの。
レインのメッセージには今日あったことを教えてくれる、ゆきりんこと舞香。ちなみに、明太おむすびはタランチュラ、ひつまぶしはフルーツバットらしい。初めて聞いた時はどこのむ◯ごろう王国だよって気持ちになったのだがそれはさておき。
僕は彼女に言いたいことがあった。
真月:うん、舞香。こういう雑談するならグルチャ使おうか?
なぜか彼女はグルチャを放置して、個チャに連絡してきたのだった。
あれから2週間。Eleven Studioでは順調にフォロワーを増やす2人だったが、グルチャでの会話は初日の挨拶だけで終わっていた。僕と舞香、僕とバヤという個チャでの会話しか稼働していなかった。むしろそっちは頻繁になったせいで、昔は親か広告しか来なかった僕のレインが通知音で忙しくなってしまった。
しかもだ。舞香との個チャでは。
舞香:まちゅ。ゆーすけに今日のライブ、ギターの音変だったよって伝えて。
真月:‥うん。えっと、弦張り替えたから大丈夫だって。
舞香:わかった。
一方、バヤとの個チャでは。
優亮:ツマさん。舞香さんに、みやちゃんとあかりんが好きって言った歌手なんだったか聞いてもらえるか?
真月:ん。えっと、みやさんが福沢雅秋であかりんがファッモォンだって。
優亮:おけ、さんきゅー!
‥おわかりいただけただろうか。2人ともお互いに用事がある場合でも僕を介して会話をするのだ。バヤはまだわかる。女性とレインすること自体あまり機会がない子だから僕がいるならと頼りにしてくれてるんだと。だが、問題は舞香だ。彼のことが好きだというのに、僕とばかり話していたら縮められる距離も存在しない。
そう思っての上記のアドバイスだったのだが。
舞香:だって‥。
真月:だって?
舞香:ゆーすけ、全然既読つけてくれないんだもん‥。
真月:あー。
いや、あーってなるわそりゃ。だって、バヤのいつまで既読がつかないはいつものことだもん。
バヤは基本スマホを見ない。忙しいというのもあるが連絡を取り合う習慣が無いせいでメッセージを送っても一日二日放置されるなんてザラにあった。だから僕自身バヤに重要な用事がある場合は電話で連絡するから、舞香みたいな気持ちになったことは無かった。
舞香:話したいことがあっても見てくれないなら送る意味ないもんっ!
真月:じゃあ電話したら?
舞香:そんな勇気あったらゼンラで配信するよ!
真月:それは、まあ見たいけど。
アイコンで気付いたが、舞香はそのアレだ、女性的な部分がかなりうん流線形を描いている。健全な男の子としては気になることこの上なし。
真月:じゃあ一緒にご飯でも食べる?オンライン食事会ってやつ流行ってるし。
舞香:それだっ!ねぇ、まちゅお願いがあるの!
舞香のお願いに僕は驚き、ちょっと迷って、そしてそれを了承したのだった。