ガチ恋勢の恋模様〜傍観者的に大変そうだなぁって思いましたまる〜   作:色月 茉夜

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こんばんにゃ、色月と申します。
にゃじゃないです、みゃです。誰ですか、にゃなんて言ったのは。私じゃねぇか。
お詫びとして、プリングルスサワークリーム&オニオン味一気喰いしてきます。カロリーは爆発だっ!

ガチまる、第3話投稿します。



第三話 出逢いは偶然か或いは

配信を始めて3ヶ月も経つとある程度の固定メンバーもできてファミリーというファンクラブも作られるようになってきた。

 

『さあ歩き出して〜♪』

 

最初は雑談や得意の英語を活かした英会話配信などをやっていたバヤだったが、そのうちギターを弾き語りする配信を始めた。ギター自体は中学の時から部屋に転がっているのを知っていた、なんならめちゃくちゃに弾いて遊んでいたぐらいだったが、彼自身弾けないって言ってたから弾き語りを始めると聞いた時にはびっくりした。まだ拙い演奏だが負けず嫌いの彼らしく努力する彼の姿にみんな応援していた。

 

さて、彼が音楽配信を始めたことで僕にはある役目ができた。それが。

 

「ゆうこちゃん、いらっしゃい!」

「かずさん、また来てね!」

 

枠に遊びに来たり、退出するリスナーに挨拶をすることだった。弾き語りという都合上、楽譜を見たりと画面にばかり目を向けてられないため中々気付かれず寂しい思いをするリスナーが居たことから、バヤと相談して僕が代わりに挨拶をして歌が終わってからバヤが挨拶をするという流れができていた。

 

 

『みんなありがとう!また明日!』

 

この日も分担しながら配信が終わった。コメントを見逃さないように1時間ずっと集中していたからか自然とため息が出る。と、彼からメッセージが届いた。

 

優亮:ツマさん、今日もありがとなっ!

真月:おつかれ、バヤ。

優亮:なぁ!この後時間あるならペケモンの通信対戦しようぜ!

真月:あー、ごめん。さっきキーさんの配信が始まったから顔出してきたい。

優亮:そっか、了解!俺も久々だから行こうかな。

 

配信を始めてから、彼の僕への呼び方が"ツマさん"になった。これは彼の枠でも呼ばれている僕のあだ名だ。そうなると僕も"リンユウくん"と呼ぶべきなのだが長年呼んでいる呼び方を変えるのも何か嫌でプライベートでは普段通りの呼び方になっていた。

 

それはさておきバヤも来るのか、それなら楽しそうだな。そう思いつつ、"Eleven Studio"を起動して目当ての配信に入る。入った途端、画面に絵を描く姿が映し出される。

 

『ツマキ、いらっしゃい』

 

僕の入室に気付いたのか、穏やかな声が聞こえて来る。きよみずさん、通称"キーさん"と出会ったのはバヤの枠だった。キーさんは所謂面白いコメントをする人でノリが良く僕のボケにも乗ってくれる。フォローして遊びに来た当初は"コメントならいいんだけど喋るのが苦手"と言っていたが通い詰めてようやく仲良く話せるぐらいになった気がする。

 

年齢は、僕より6つ上の30歳。何となく、お兄ちゃんが居たらこんな感じなんだろうなって思う。顔出しはしておらず外カメでテーブルを映しており、絵を描いたり雑談をする配信をしている。

 

『今日はリンユウの配信行かないの?』

「ちょっと前に終わったよー」

『マジか、ちょうど今仕事から帰って来たばかりで通知見てなかったな』

「遅い時間までお仕事お疲れ様、キーさん」

『ははっ、ありがとうツマキ。ツマキもお疲れ様』

 

暫くキーさんと雑談していると入室音が響く。

 

『やっほー!』

『リンユウ、いらっしゃい。配信おつかれ』

「お疲れ様、リンユウくん。出口はあっちだよ」

『はいよ、って何でやねん』

『はははっ!』

「くくくっ」

 

キーさんの枠は特別変わったことがあるわけじゃない。固定リスナーもそんなに多くないし、バヤよりもフォロワーも半分以上少ない。ただこの落ち着いた空間が僕は大好きだった。

 

この日は裏でイベントがあったからか特に少なく配信開始20分経っても僕ら2人しかリスナーは居なかった。と、入室音が鳴った。

 

後から思えば、よくこれだけの状況が揃ったと思う。

リスナー同士話すのが好きな僕が───"たまたま"居て。

普段は仕事とギターの練習に忙しくてリスナー活動をほとんどしていないバヤが───"たまたま"居て。

トラブルや喧騒とは無縁の穏やかなキーさんの配信が───"たまたま"この時間に始まって。

そして、全く誰とも面識が無かった彼女が───"たまたま"この配信に入って。

 

 

全ての偶然がうまく重なったそれはまさしく"運命"ってやつで。

 

 

だから、彼女は"彼"に恋に堕ちたのだと思う。それが楽しい日々の幕開けでもあり、同時に恋をしてはいけない相手(ガチ恋)との出逢いであることは、まだ誰一人気付いて居なかった。




⭐︎登場人物(3話時点)
ツマキ
アイコン:実家の猫(白黒模様・雑種)
本名:飛川 真月
年齢:24歳
特徴:ハイテンションで女好き(キャラ)
リアルの職業:会社員
リアルの容姿:黒髪に黒縁眼鏡。身長はやや高め。
好きな食べ物:甘いもの
嫌いな食べ物:コーヒー等苦いもの
一人称:僕
呼び方:優亮→バヤ、リンユウくん
   Luca→ルカ
   きよみず→キーさん

リンユウ
アイコン:笑顔でピースする自撮り
年齢:非公開(20代前半)
職業:Eleven Studio配信者。
容姿:金髪のイケメン。やや小柄。
特徴:ファッションセンスが奇抜。
本名:林 優亮
リアルの職業:会社員
好きな食べ物:タピオカ
嫌いな食べ物:ブロッコリー
呼び方:真月→ツマさん
   きよみず→キーさん

きよみず
アイコン:自作の犬の絵
年齢:30歳
職業:Eleven Studio配信者
容姿:?
特徴:絵が得意。雰囲気が穏やか。
本名:?
リアルの職業:?
好きな食べ物:スパゲティ
嫌いな食べ物:野菜全般
一人称:俺
呼び方:真月→ツマキ
   優亮→リンユウ

ルカ【Luca】
年齢:?
職業:学生
容姿:?
特徴:厨二病気味の厭世家。
好きな食べ物:甘いもの
嫌いな食べ物:苦いもの、辛すぎるもの
呼び方:真月→ツー
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