ガチ恋勢の恋模様〜傍観者的に大変そうだなぁって思いましたまる〜   作:色月 茉夜

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こんばん、色月と申します。みゃ怪盗が現れた!説明しよう、みゃ怪盗とはみゃを奪って自分のものにしてしまう怪盗であるみゃ。
みゃが盗まれた今、この前書きに新たな語尾の風を吹かせるべきなのかもです。風です、定期的にオールバック。

ガチまる第4話、投稿します。


第四話 ヒロインはいつでも突然現れる

入室音が鳴り、僕は視聴者一覧を開く。

僕、バヤの他にもうひとりリスナーさんが増えていた。

 

『えっと、ゆきりさんいらっしゃい』

 

キーさんも名前を読み上げる。アイコンを見たところ、マスク姿の可愛い女性だった。20代、もしくは10代かもしれない。キーさんの反応見る感じ初見だろうか。この枠に来るリスナーにしては珍しい若い女性だ。

 

と言っても視聴者2人だけしかいないし、今いるのは枠主のキーさん含め全員男性だ。居づらくてすぐに出てしまうかと思ったが。

 

『こんばんは』

 

意外にもコメントを書いてくれるゆきりさん。キーさんも嬉しそうに読み上げる。

 

「こんばんはゆきりさん!アイコン、美人さんですね!」

 

リスナーを始めて気付いたのだが、僕は割と口説き文句みたいなのがポッと出てくるタイプらしい。リアルでは絶対言えないが、コメントなら可愛いや美人、好きなどなどその程度なら簡単に打ててしまう。このせいでリスナーが女性だらけのバヤよりも僕の方がホストだの女好きだの言われている始末だ。

 

『はじめまして、ツマキさん』

「ツマキでいいよ!敬語も無しで」

『じゃあ私もゆきりんって呼んで。友達からそう呼ばれてるから』

「おけ、よろしくゆきりん!」

『うん、ツマキぃ』

「ぃってなに笑」

『ツマキぃはツマキぃ』

「なにそれ笑」

 

思いの外、話せるゆきりさん───じゃなくてゆきりんのおかげでキーさんも交えて会話が盛り上がる。と、黙っていたバヤのコメントが流れる。

 

『お、トイレ行ってる間にリスナー増えてる』

「おかえりリンユウくん。ゆきりんだよ」

『ゆきりんか、よろしくな!俺はリンユウだ』

『うん、よろしく。えっと』

「ああ、リンユウとかユウとか適当に呼んであげて」

『なんでツマさんが言うんだよ』

『うん、じゃあユウで。よろしくねユウ』

『おうっ!』

 

 

それから暫く、キーさんの枠には僕、バヤ、ゆきりんの3人が揃うことが多くなった。バヤは自分の配信もあって忙しいはずなのに居ないとゆきりんが寂しがるからか、キーさん枠によく遊びに来るようになった。

 

『それでね、ユウったら酷いんだよ!ゆきりが来たのに全然気付かないんだもん』

『仕方ないだろ歌ってたんだし。そういうならサポートサボったツマさんが悪い』

「僕!?今日は推しのおコメちゃんの配信が被ってるから行けないって言ったでしょ!?」

『ねー、パパ。ツマキぃが悪いと思う?それともユウが悪いと思う?』

『そうだねぇ、やっぱりツマキかな』

「キーさんまで!?」

 

最初は緊張していたゆきりんだったが、慣れてくると砕けた喋り方のコメントになってきた。なんでもバヤの配信にも遊びに行ったらしく、彼を応援するリスナーさんとも仲良くなったと。

また、ゆきりんのキーさんへの呼称が"パパ"になった。そして僕を兄、バヤを双子の兄妹で家族だと言うようになった。パパはともかく、僕自身キーさんは兄のように慕っており、ゆきりんも妹のように可愛がっていたので家族のように思ってくれるのは素直に嬉しかった。

 

そう言えば、と僕はコメントを打つ。

 

「ゆきりん、昨日相談したいことがあるって言ってたけど何だった?」

『あ、えっと‥実はね、ゆきり配信者に合格になったの』

「え!?すごいじゃんおめでとう!」

 

Eleven Studioは配信者登録の為の面接がかなり厳しい。歌がうまかったり美人な人でも落とされるという話も聞くぐらい狭き門だ。僕も誰にも内緒でこっそり受けてみたのだが歯牙にもかからず不合格になってしまった。

それはさておき、ゆきりんが合格したということはその面接をクリアしたということだ。めちゃくちゃすごいのに相談とはなんだろう。

 

『でも、誰も来なかったらどうしようって不安で勇気が出なくて』

 

なるほど、そういうことか。確かにせっかく枠を開いても誰も来てくれなかったら寂しいし悲しいだろう。でもそんな相談なら簡単だ。

 

「なら、今から配信してくれたら僕行くよ!リンユウくんとキーさんもどう?」

 

そう聞くと2人も快く行くと言ってくれる。

 

『ありがと、みんな』

 

何となく、なんとなく彼女が笑っている。そんな気がした。




⭐︎登場人物(4話時点)
ツマキ
アイコン:実家の猫(白黒模様・雑種)
本名:飛川 真月
年齢:24歳
特徴:ハイテンションで女好き(キャラ)
リアルの職業:会社員
リアルの容姿:黒髪に黒縁眼鏡。身長はやや高め。
好きな食べ物:甘いもの
嫌いな食べ物:コーヒー等苦いもの
一人称:僕
呼び方:優亮→バヤ、リンユウくん
   Luca→ルカ
   きよみず→キーさん
   ゆきり→ゆきりん

リンユウ
アイコン:笑顔でピースする自撮り
年齢:非公開(20代前半)
職業:Eleven Studio配信者。
容姿:金髪のイケメン。やや小柄。
特徴:ファッションセンスが奇抜。
本名:林 優亮
リアルの職業:会社員
好きな食べ物:タピオカ
嫌いな食べ物:ブロッコリー
一人称:俺
呼び方:真月→ツマキさん
   きよみず→キーさん
   ゆきり→ゆきりん

きよみず
アイコン:自作の犬の絵
年齢:30歳
職業:Eleven Studio配信者
容姿:?
特徴:絵が得意。雰囲気が穏やか。
本名:?
リアルの職業:?
好きな食べ物:スパゲティ
嫌いな食べ物:野菜全般
一人称:俺
呼び方:真月→ツマキ
   優亮→リンユウ
   ゆきり→ゆきりん

ゆきり
アイコン:自撮り(マスク姿にニット帽)
年齢:?
職業:Eleven Studio新人配信者
容姿:ショートの黒髪に黒目。童顔な美人。
特徴:控えめな性格
本名:?
リアルの職業:?
好きな食べ物:からあげちゃん紅
嫌いな食べ物:乳製品(アレルギー的に)
呼び方:真月→ツマキぃ
   優亮→ユウ
   きよみず→パパ

ルカ【Luca】
年齢:?
職業:学生
特徴:厨二病気味の厭世家。
好きな食べ物:甘いもの
嫌いな食べ物:苦いもの、辛すぎるもの
容姿:?(ゲーム内アバターは爽やかイケメン)
一人称:俺
呼び方:真月→ツー
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