ストーンマン拾ったんで魔改造するです!   作:ヤトラ

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ロックマンエグゼ4編スタートです。
通称「オリメイクナビ及びオリジナルソウル特集」とも言います(笑)

※活動報告にてトーナメント出演ナビ及びネットバトラーを募集しています。絶対とは言いませんが妄想をぶつける場所としてもどうぞ。


ロックマンエグゼ4編
【ソウルユニゾン】


 巨大な石柱が上から落ちてくる―――右へ飛んで回避。しかし超重量が落下したことで地面(パネル)全体が揺れ、着地を不安定にさせる。

 更に、どこからともなく落石が幾つも落ちてくる。幸いにも当たることはなく、落ち着いて立ち上がり走り出し銃口を構える。

 

 幅広くなったバスターから放たれるは幅広の衝撃波―――先日のレギュレーション更新で追加された新たな水属性バトルチップ『ワイドショット』だ。

 

 だが超重量級の相手―――ストーンマンにとっては屁の河童だ。お返しと言わんばかりに石柱のような巨腕を左右に侍らせ、そのまま叩きつける。

 ドシン!ドシン!と豪快な轟音と振動を起こし『ティンパニー』に匹敵する振動が体を縛る。

 動けなくなったところをストーンマンのオペレーター・ストンナがバトルチップ『バウンドノート』を送信、音符のようなウィルス・プルメロが飛び跳ねてくる。

 

 そのままプルメロが全身を使って押しつぶそうとし―――透明な何かに押し返されてしまう。

 

「バブルラップによる無効化に成功!」

 

 プルメロを押し返した透明な膜こと『バブルラップ』がパンっと音を立てて破裂。

 

『もう一度ワイドショットだ!』

 

 破裂したのを確認するや否や、銃口をそのままに再度『ワイドショット』を放つ。これもストーンマンは平然と受け止めてしまうが。

 するとその銃口からシャボン玉が現れ、先程のように(・・・・・・)空気を送り込まれて巨大化し彼を……ロックマンを包み込んでしまう。

 

 そのロックマンなのだが―――見た目が大きく違っていた。

 

 カラーリングは青から水色に変化し、背中のバックパックは酸素ボンベのような形状に、

 頭にはシュノーケルにゴーグルを装着、足先に至ってはフィンのようになっており、まるでスキューバダイビングでも始めたかのよう。

 

 それを待っていたかのようにストーンマンは巨腕をワープ。相手の頭上から巨腕を落とす『クエイクストーン』だ。

 ロックマンは何故かその場を動かない。巨腕は彼を覆う泡ごと踏みつぶそうとするが、頭ギリギリ接触するか否かの瀬戸際まで耐えていた。

 

 巨腕は根負けしたかのようにストーンマンの真横に戻り、同時に破裂音が鳴る。

 

『うん……バブルソウル(・・・・・・)のデータは大体取れた。熱斗、ロックマン。次だ』

 

『おし、行くぜロックマン!』

 

 モニター画面越しに観戦及びデータ収集していた光裕一郎の言葉に続き、熱斗はバトルチップ『パネルアウト』を使う。

 

 ただ送信して使うのではなく―――彼らの新たな力を発動するトリガーとして。

 

ソウルユニゾン・ガッツソウル!」

 

 アクアブルーカラーのロックマンがブレて見え、ロックマンからバブルマンが抜け、そこへガッツマンが重なることで姿が変わる。

 先ほどまでの姿がバブルマンを思わせるなら、イエローカラーに重厚な両腕を持ったこの姿はガッツマンに酷似している。

 その証拠に、ロックマンは熱斗が送った『エリアスチール』で急加速、振りかぶった腕が巨大化しストーンマンを豪快に殴り飛ばす。

 

『ウゴゴゴッ!?』

 

 あまりのパワーにストーンマンの超重量級ボディが若干だが後ろに飛び、顔面に拳の跡がつく。ロックマンも予想外だったらしく目を点にしていた。

 

 よくもやったなと言わんばかりにバトルチップ『マグナム』を頭頂部に装填して乱射、対するロックマンは跳躍して距離を取り、片膝を着いてマシンガンと化した腕を固定し集中砲火。

 方や『マグナム』の弾丸を弾き、方や『ガッツマシンガン』が石のボディに穴を空ける。事前情報で聞いていたとはいえ、実際に目の当たりにするとなんと厄介な能力だろうか。

 

 暫しストーンマンとロックマンはネットバトルを続け……。

 

『よし、ガッツソウルのデータも収集完了。二人ともお疲れ様』

 

 そう裕一郎が告げたことでロックマンとストーンマンは停止、肩の力を抜いて楽になった……ストーンマンに肩はないが。

 

「ゴゴゴ……マタ面白イすたいるヲ手ニ入レタナ」

 

『まさに変幻自在。羨ましいです~』

 

『中々楽しいぜ! なぁロックマン?』

 

「友達のおかげってことを忘れないでね熱斗くん?」

 

 フルエネルギーでストーンマンを回復させながら羨ましがるストンナに気分を良くしていた熱斗だが、ロックマンの御小言が効いたのかちょっと口ごもる。

 

 スタイルチェンジに代わるロックマンの新たな力、ソウルユニゾン。その極意は友情で結ばれたネットナビの(ソウル)と共鳴し、そのネットナビの能力を体現すること。

 魂の共鳴と聞くとオカルトを想起するが、実際に熱斗とロックマン、そしてストンナとストーンマンも経験している。特にストンナは「仲間は(ソウル)で繋がっている」と言って、洗脳されたストーンマンを解いた強い絆と(ソウル)の持ち主だ。今回の試運転にうってつけと言えよう。

 

 そんな二人だから、入手したばかりのガッツソウルとバブルソウルのテストに選ばれたのだ。

 日頃切磋琢磨しあう親友であるガッツマン、そして同じ兄として振舞おうと努力するバブルマンと共鳴して手にしたそれぞれのソウル。

 

 水属性バトルチップを代償にして発動するバブルソウル。チャージショットが水属性かつ最短となり、水属性バトルチップを使うと『バブルラップ』を展開するというユニークなスタイル。

 

 地形破壊系バトルチップを代償にして発動するガッツソウル。ガッツマンのパワフルさをそのまま受け継いだスタイルは、近年火力押し傾向になりつつある熱斗&ロックマンのお気に入りだ。

 

 前者は『クエイクストーン』ですら防ぐ防御性を、後者は超重量級ボディですら軽く吹き飛ばすパワーを発揮……発現したばかりの力を短期間で使い熟す熱斗とロックマンもエグいのだが。

 

『この調子ならトーナメントでもバッチリだな!』

 

『ココロウィンドウも正常に稼働しているし大丈夫だ、頑張れよ熱斗』

 

『クリームランドから応援してるです、配信楽しみにしているです~』

 

 今週末にデンサンシティで開かれる2つ(・・)の大会「デンサンバトルトーナメント」と「シティバトルトーナメント」。

 何故2つかといえば、前者がデンサンシティで後者は秋葉町やDMMといった団体が出資しているのと、それぞれのトーナメントの優勝者がぶつかり合うと言うエンターテイメント性を重視した結果である。

 幼馴染組でいえば熱斗・トラキチがデンサンバトルトーナメントに、デカオ・チサオがシティバトルトーナメントに出場する予定だ。メイル・やいとは残念ながら観戦側である。

 

「ゴゴゴ……でんさんとーなめんと、頑張レヨ」

 

「うん! ストーンマンの大きくて暖かなソウルが、ボクのソウルと共鳴したよ!」

 

 ロックマンは、その大きな身体に違わぬ、いやそれ以上に大きくて暖かな魂を感じ取った。

 

 

ロックマンのソウルが、ストーンマンと共鳴した!

 

 

『お、新しいソウルが確認されたよ』

 

『どれどれ……ストーンソウルか! ありがとうなストーンマンにストンナ!』

 

『見たいです見たいです、もう一戦ですよストーンマン!』

 

「ゴゴゴ……ナンダカ照レルナ」

 

「熱斗くんにパパ、オペレートとデータ収集宜しく!」

 

 好きな事には積極的なのが彼らと彼女の強みである。早速とばかりにチップフォルダとHPを調整した後、バトルオペレーションを開始。

 

『じゃあ早速いくぞ!』

 

「行くよ! ソウルユニゾン・ストーンソウル!」

 

 置物系バトルチップ『ストーンキューブ』をトリガーに、ストーンマンのソウルがロックマンに重なる。

 カラーリングはストーンマンと同じく赤茶色と黄土色のツートンカラー。腕はガッツソウルのように大型化され、四角いバイザーのようなものが頭の上半分を覆っている。

 最大の特徴は、ストーンキューブのショルダーアーマーを装備した両肩だ。頭より一回り大きなそれは如何にも頑丈そうで、ストーンマンのパワーと防御力を物語っている。

 

『どうだロックマン?』

 

「少し体が重いけど、パワーで動きを補っている感じだね。動きにくさはないよ」

 

『おおー、イカすボディですね』

 

「ゴゴゴ……我ナガラ頑丈ソウダ」

 

『ステータス上だとバスターの威力が最大化した変わりに装填速度(ラピッド)は最遅化しているね。それとチャージショットが面白いことに……習うより慣れろだ、やってみてくれ』

 

『OKパパ、行くぞロックマン!』

 

「うん!」

 

 まずはバスターを構える。大きな掌が引っ込んで大砲の砲身が伸び、これまた大きな弾丸が放たれる。

 ストーンマンは察してストーンボディ状態となるが、どうやらバスターにブレイク性能が入るらしく、ストーンボディ状態のストーンマンにしっかりとしたダメージが入る。ただし一発の間隔が長いのがネックか。

 

 ならばとチャージショットを……そうチャージしていると、徐ろに両腕を合わせ始め、掌が合体してストーンキューブと化したではないか。

 

『これって……ストーンマンのストーンハンマー?』

 

『それだけじゃない。チャージ中のエネルギーをボディに行き渡らせ、一時的にストーンボディ状態になっている』

 

「体がガチガチだよ……とにかく振り下ろすね!』

 

 ガッツマンのガッツハンマーをイメージして振り上げる。ストーンマンが『ヒョーゲンリョク』で冷や汗のアイコンを思わず押すほどの威圧感があった。

 

「ストーン……ハンマー!」

 

 超重量級の一撃がストーンマンの脳天に叩きつける!

 

 痛そうな衝撃音が木霊する中、ロックマンとストーンマンは微動だにせず……オペレーター達は固唾を飲んで見守る。

 

「……イ」

 

「い?」

 

「イダイ……」

 

 どうやらクリーンヒットだったらしく、泣き顔のアイコンを出して浮かぶパーツ全てが地面(パネル)に落ちる。

 胴体を狙ったガッツパンチと違って顔面なのだ、そりゃ痛かろう……自分のソウルを宿した一撃なのも複雑な気持ちにさせる要因になった。

 

 ロックマンを始め熱斗達も、シクシク泣くストーンマンを宥めるのだった……。




・ソウルユニゾン
ロックマンエグゼ4以降のロックマンの目玉。特定のバトルチップをリリースしそれに適応した姿と能力を得る。
当作では原作復帰やオリメイクで沢山ネットナビがいるのでロックマン超強化も同然。大変だ。

・バブルソウル(オリジナル
共鳴理由は「バブルマンの兄として振る舞おうと頑張るソウル」。
チャージショットが最速になり、水属性バトルチップを使う度に『バブルラップ』を付与。

・ストーンソウル(オリジナル
共鳴理由は「ストーンマンの大きくて暖かなソウル」。
バスターの威力アップ及び装填速度ダウン、チャージショットがストーンハンマーになりチャージ中はストーンボディ状態になる。

次回【火野研】。炎属性ナビが増えるよ!

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