少し更新が遅れました。代わりに前編後編書いてマグネットマン編は完結。
どうも、ガウスおじさまが悪党だった事にショックを受けたストンナです。
『今よマグネットマン!』
赤ヒールナビが放り投げた『スモールボム』を、ストーンボディ状態のストーンマンを盾にして防ぐロックマン。
その挙動を見逃さなかったガウスおじさまが指示し、意図を悟った熱斗さんが「しまった!」と叫ぶもマグネットマンは瞬時に動き出す。
『NSタックル!!』
2人の前後に現れたのは、赤と青の二体に分裂したマグネットマン。磁力とフィジカルを活かした強烈な挟み撃ちタックルが襲い掛かる!
『ぐあぁぁっ!?』『ゴゴッ!?』
マグネットマンの必殺技『NSタックル』はブレイク性能を持つ電気属性! ストーンマンのストーンボディを貫通し、水属性のロックマンに大ダメージを与えるです!
分裂化や衝撃と言ったマグネットマンの負担が大きいので連発できないのが幸いですが、何度も当てられると厳しいです!
『追撃だ、くらえ!』
機会を伺っていた赤ヒールナビが『クロスボム』を放り投げ、ストーンマンを起点に誘爆。
ストーンマンはストーンボディ状態なのでダメージを抑えられるですが、弱点を突かれ不意を食らったロックマンですが、なんとか『マグネットライン』の磁力に抗って寸前で回避。
こちらは只でさえ連戦で疲れ切っているので、状況は芳しくないです。相手さん方も意外と連携が取れていて、
「ロックマン、リカバリーを転送する!」
「しっかりするですよストーンマン!」
熱斗さんと私は数少ない『リカバリー150』でナビを回復させるですが、マグネットマンは腕を組んで余裕ですアピールを見せつけているです。
赤ヒールナビの方は疲労とダメージで息切れしているですが、マグネットマンの動きに合わせたバトルチップでの追撃は、機動力を削がれている我々にとって脅威です。
『ヒーョホホホホ! 動けない
ぐぬぬ、拘らず『インビジブル』系を入れるべきだと今更ながら後悔するです……!
ガウスおじさまが笑っている間にも、マグネットマンの『マグミサイル』とヒールナビの『ミニボム』をストーンマンが受け止め、ロックマンのバスター射撃が迎え撃ったりと牽制し合うです。
一歩ずつストーンマンが『マグネットライン』に沿って進むも、さっきの『NSタックル』を警戒したロックマンは磁力と巨壁のせいで動きづらそうです……申し訳ないのです!
「だっておじさまのチップフォルダ、
元々ストーンマンに強く出れるマグネットマンですが、チップフォルダも調整されてて対策万全なのです!
『ストーンキューブ』を置けば『コールドパンチ』で跳ね返すし、麻痺や拘束からの『トルネード』や『ダブルニードル』といった連続攻撃、『テッキュウ』なんて露骨なチップも使うです!
赤ヒールナビは『スプレッドガン』や『クロスボム』を用いた広範囲射撃、しかもラインラップ的にプログラムアドバンスを狙っている感じですね?
マグネットマン自身の妨害能力にコンボを狙ったバトルチップ編成、赤ヒールナビは爆発や散弾ショットで援護と役割がしっかりしているのですよ。
『あ~ら、アンタとプライドが居ると解って対策取らないわけないじゃな~イ?
いくら硬くても機動力ゼロじゃ攻撃当て放題ですものね~、ヒーョホホホ!』
明らかに
悪党になろうがオネェ口調を使おうが相変わらず抜け目ないのです! 私の悲しみを返せです!
「今に見てるです~っ!『ホーリーパネル』!」
『甘いわ!』
歩行するタイミングに合わせてストーンマンの眼前に『ホーリーパネル』を展開するですが、マグネットマンが地面を殴って出現する『マグネットライン』で上書きされちゃうです。
「あ、上書きズルいですっ!」
『ごめんなさ~い、マグネットパネルはアタシとマグネットマンの十八番ですもの~!』
またしても「ヒーョホホホホ!」と高笑いするガウスおじさま。オネェ口調は別にいいんですが、その反応が一々ムカつくからムキーってなるです!
地団駄してやるですぅ! 子供っぽい?子供だからいいじゃないですか~ムキ~っ!
「……あのさ、さっき泣いてたよな?」
「根本的な所は似た者同士なんですよ、この2人……」
横目でストンナを見ている熱斗さんの疑問にプライド様が困った顔で応えるですが、誰と誰が似た者同士ですか!?
そう思って熱斗さんを睨むですが、彼は手元にあるチップを数枚、画面のガウスおじさまには見せず私に見せてる……なるほど!
「私はこんな、社会への憎しみに負けてゴスペルなんかに入った腰抜けッツとは違うですよ!」
ガウスおじさまを挑発しながらチップを数枚、一気に送信するです。
まずは『エリアスチール』からの『ポイズンマスク』。自軍エリアが広がったことでストーンマンがまた一歩前進し、トゲ付き盾の顔が見開いて毒を撒き散らすです!
『キィ~、これだから天才児は生意気なのヨ! アタシの憎しみはアタシの人生そのもの、プリンセス・プライドならともかく、アンタら小僧共に解ってたまるもんですか!』
怒りながらもガウスおじさまは冷静に『コールドパンチ』で『ポイズンマスク』をストーンマンにぶつけ、赤ヒールナビが『トップウ』のウィンドボックスを置いてストーンマンを遠ざけてしまう。
これに対応したのはストーンマン自身で、『ストーンキューブ』を自分の後ろに配置したことで、それをつっかえ棒にして立ち止まるです。
それに合わせてマグネットマンが『エリアスチール』で取り戻すですが、再び『ストーンキューブ』を
『コールドパンチ』を使わせたことで、この『ストーンキューブ』を退かす手段が減った!
「サンキュー、ストーンマン! 行くぜロックマン!」
アクアカスタムにより広がったオープンフォルダをADD機能で更に拡張、募った『スプレッドガン』3枚を一気に送信! 『マグネットライン』にも『トップウ』にも負けず、ロックマンはストーンマンの前に出る!
「プログラムアドバンス!」
『ハイパー、バーストッ!!』
『ストーンキューブ』を着弾点とした広範囲連続ショットが炸裂し、ウィンドボックスも破壊!
マグネットマンは保険として送られた『バリア』で受けるダメージを抑えるですが、赤ヒールナビはそうはいかなかったです。
『ハイパーバースト』の誘爆を受けた端からデータの粒子として吹き飛び、無残な姿になるより早く傷口から爆発を起こす……デリートされるですね。
『マグネットマン様、先に失礼します……この腐った社会に終焉をォォーッ!』
赤ヒールナビの断末魔と爆発が同時に響き渡り、終わった頃には少しの静寂が訪れるです。
『ご苦労……大儀だった』
多少被弾し身体から硝煙を上げるマグネットマンがポツリと溢す。
その顔には悲痛も怒りも浮かんでいないですが、同時に軽蔑や侮蔑も感じられないです。
私も熱斗さんも、彼を高がヒールナビと侮っていたことを後悔するです……それ程までの意志を、彼は行動で示し続け散ったのですから。
それはロックマンも同じだったんでしょう。ロックバスターを握る手に力が籠り、彼をデリートした事を悔やむように目を閉じるです。
『どうして彼みたいなナビが……!』
『貴様ら甘ちゃんには解らんだろうさ―――同志とマスターの怒りを!』
『ハイパーバースト』を放つために前に出たロックマンに向けて『マグミサイル』を放つ。
ストーンマンも『ヘビーシェイク』で地面を叩きつけ落石で支援するです。『レーザーゴーレム』だとロックマンの移動の邪魔になりかねないので……っ!
『そうよ、アタシと同志に代わって戦うのよマグネットマン! そいつらをデリートして飛行機ごと墜落させてこそ、アタシはキロクラムの娘に……社会に打ち勝つ一歩を踏み出せるのだワ!』
怒りを通り越して執念にも似た想いをぶつけるガウスおじさま。
そんなガウスおじさまの迫力を恐れてしまい、思わずPET画面を遠ざけるです。
そこへ誰かがトンっと背を叩いてくれた。力強く笑う熱斗さんだ。
彼は再びPET画面……ガウスおじさまとマグネットマンを見据えるです。
「そんなことさせない!」
『どんな理由があっても僕は熱斗君を、そして友達を守ってみせる!』
磁力に逆らいながらストーンマンの一歩で
次々と
「力を借りるぜ―――ミリオネア婦人!」
この時の私は知らなかったですが、かつて彼はアメロッパにて、ミリオネアという貴婦人とネットバトルを行い「楽しませてくれた礼」としてあるナビチップを受け取ったそうです。
彼女のナビはとてもしつこく、遠距離戦に秀でた木属性のナビ。特質すべき点は
「いっけぇーっ!」
送信されたナビチップによって生み出される蛇のようなネットナビ『スネークマン』。
ナビチップに刻まれたデータに従い、彼は自軍エリアの穴パネルから大量の蛇を召喚、それらが全てマグネットマンに襲い掛かる!
『甘いわ小僧!!!』
ガウスおじさまが叫び、送信していたバトルチップ『ストーンボディ』を発動させるです。
石の身体となったマグネットマンは、蛇型ネットナビ渾身の木属性連続攻撃のダメージを最小限に抑える。
「おじさまこそ!!!」
熱斗さんがくれた勇気が、このチャンスを逃さなかったです!
最後の『エリアスチール』を使いストーンマンが前進、
マグネットマンの『ストーンボディ』を解除できない以上、本来なら間合いを詰めなければ当てられない、このヘビーな一撃をお見舞いできる!
『しまった!』
「潰してやるですぅーっ!!」
『ストーン……ハンマーっ!!』
両腕を変形合体させてからのブレイク性能持ち巨大ハンマーが振り下ろされる。
『ストーンボディ』を貫通する程の強い衝撃と鈍い音が周囲に響き渡り、解除されたと同時にマグネットマンの身体が地に沈むです。
マグネットマンは意識こそあるしデリートもしていないですが、息を荒げた彼は片膝をついたまま動かない。
「やったぜストーンマン!」
「ロックマンもナイスなのですっ!」
私と熱斗さんは何も言わずともハイタッチ、ロックマンはストーンマンのボディを小突く。
『キィーなによなんなのよォ!』
立ち上がろうとするマグネットマンを他所に、ガウスおじさまは頭を掻き乱して叫ぶ。
『こ、この腐った社会に、福音をォ……ぐあぁぁっ!!』
今度はプライド様とオフィシャルのお兄さんのPETから断末魔が轟く。
先の声は……青ヒールナビのものですね。そっちもようやく片付いたようです!
『姫様、スロットルプログラムのバグを取り除きました!』
『残すはそちらのギア制御プログラムのみです!』
「お疲れ様ですナイトマン、リチャード!」
青ヒールナビは嫌がらせと耐久に特化したチップフォルダを持っていたのか、時間が掛かった割にリチャードの損傷が少ないです。
ナイトマンは元から硬いから無意味のようでしたが、それでも疲労は蓄積された様子。プライド様の励ましで元気が出ましたがね!
「高度は上がったが、デンサン空港まで残り20分だ! このままタイヤが出せなければ不時着だぞ!」
「ヤバッ! ロックマン、早くギア制御プログラムを!」
『解った!』
機長さんの言う到着予定時間は余裕がありそうで実はない。急いでバグを取り除かないと!
けどそれを許さないガウスおじさまは、とんでもない命令をマグネットマンに下すです。
『そうはさせないわ! マグネットマン、脱出するからアンタは5分後に自爆なさい!』
「な、なにを!?」
『ガウス殿、己の従者になんという命令を!』
何故この後に及んで自爆なんて真似をさせるのか。主従関係で結ばれているプライド様とナイトマンがガウスおじさまに怒り混ざりに問うですが、それに答えたのは他でもない……マグネットマンです。
『この事態を想定していないわけがなかろう……オレがデリートされるとデータ内のバグが飛び散ってプログラムに付着し、誤作動を起こす。オレのバグは中々に頑固でな、取り除くのに30分はかかるだろう』
片膝をついたままのマグネットマンは気にせず説明してくれるですが、彼になんていう細工を仕掛けるのですガウスおじさま!?
オペレーターもナビも本気だと解った我々、特にストーンマンとロックマンは大慌てです。
『馬鹿ナ真似ハ止セまぐねっとまん!』
『そうだよ! なんでそんなことを!』
『オレの忠義を甘く見るな!』
そう叫んだマグネットマン苦し紛れの『マグボール』が、取り乱し遅れを取ったロックマンに直撃。弱点を突かれた事、疲労とダメージが蓄積していたこともあってロックマンはその場で倒れ、ストーンマンが支えるです。
「ガウスおじさまっ!」
PET画面にガウスおじさまは映っていない。けど声は届くはずと、私は苦し紛れにおじさまの名を叫ぶです。
このままサヨナラなんて、生きてようが死んでようが、辛すぎるですよ!!
『さようならキロクラムの娘、世界に愛された女よ! 新たな秩序が誕生した暁には例のオンラインゲームにアンタの名を刻んで―――ぐわっ!?』
勝ち誇ったようなガウスおじさまですが、直後に爆発音が聞こえる。
『マスター!?』
「おじさま!? ガウスおじさまっ!?」
※NGシーン
「社会に見返せないからってゴスペルなんかに入ったマケネッツなんかと一緒にするなです!」
『相変わらず口の減らない小娘ね、世間を知らないからそんな事言えんのよ表情筋デリート娘!』
「うっさいですオカマグネッツ!」
『アンタの体重
「うぴぃぃ!? 乙女のトップシークレットを何故知ってるですかー!?」
『あーらカマ掛けたつもりだけど当てちゃったかしら? だーからお菓子の食べ過ぎは止しなさいと忠告してやったのに! ヒーョホホホ!』
「ストンナは成長期なのです! ほっとくですよこの……枝毛白髪ーっ!」
『こ、この娘ったら、大人の悩みを平然と突くだなんて……っ!』(←少女漫画みたいな画風になるガウス
「うっさいです枝毛白髪、枝毛しーらーがーっ!」
―プログラムアドバンス『ヘビースタンプ』!
『ぐおっ……マ、マスター、あまり挑発しては……っ!』(←巨大分銅を支えるマグネッツマン
『キィーッ! 子豚ちゃんが生意気なのよぉーっ!』
―プログラムアドバンス『ストリームアロー』!
『ゴゴゴゴ、すとんな止メロ!』(←巨大な矢を受け止めるストーンマン
『えっと……これどうしよか……』(←ストーンマンの陰に隠れている
『いや、オレに言われてもな……』(←巨大分銅の陰に隠れている
※これ入れちゃうとギャグ度が上がっちゃうので止めました。
〇後編【ガウスから見たストンナ】に続きます。