今回は参加者の元悪者組に関してアレコレ。
どうも、N1グランプリ第二次予選当日に秋原町へ訪れて熱斗さん達を驚かせたストンナです。
「はぁ……ストンナちゃん……でちゅ」
ファーストコンタクトしたチサオくんに惚れられたです。どうしてこうなった。
(悪ぃなストンナ、チサオの為にも我慢してくれ)
その惚れっぷりは凄まじく、私の耳元でボソボソ話すデカオさんをジロリと睨む程。頼れる兄ちゃんに嫉妬するんじゃないですよ。
隣ではメイルさんとやいとちゃん、あの熱斗さんですら苦笑い―――おいストーンマンPETの中で苦笑いのフキダシ出してんじゃねーです覚えとけコンチキショウ。
お父さんがN1グランプリの関係者+うらかわ旅館のリピーターということでニホンにやってきた私達キロクラム一家ですが、私はお友達に会いに+二次予選の為に秋原町へ。
そこで最初に出会ったのがデカオさんの弟さんであるチサオくんなのですが……なんと出会った直後に一目惚れ。目と目が合って好きだと気付くのは歌の中だけにするですよ。
後から合流した熱斗さん達からは、私が秋原町に居る事より、私に引っ付いて「しゅきしゅき」とラブコールするチサオくんに驚かれたです……どういう意味かは深く考えないでおく。
デカオさんと熱斗さんが「
「クールな目つきにグレーの髪、儚げな雰囲気がすっごくキレイでちゅ! くーるびゅーてぃってヤツでちゅね!」
そうチサオさんが申しあげた後、一同が私をジッと見て。
「クールな目つき……?(ジト目)」by熱斗
「儚げ……?(表情筋が死んでいる)」byデカオ
「「くーるびゅーてぃ……?(ハイテンションな変人)」」byメイル+やいと
後で全員頭突く。お腹に。腹ドンです。
そんなわけでチサオさんに惚れられたわけですが、こっそりデカオさんに頼まれたのです。
頼まれた内容は口数を減らすこと。喋らなければ確かに美少女だからって。私とチサオくんを除く全員(ナビ含める)がデカオさんの提案に頷いたです。
オメーらのナビ全員むちむちに魔改造したろか? ストーンマンはジェライムみたいにしてアクアリウムマンに改名したろか?
まぁチサオくんの事は置いといて、お詫びということでやいとちゃんの家に招待してもらったです。私の家よりでけー。
丁度やいとちゃんの部屋にある高性能大画面PCに集まり、皆一緒にN1グランプリ二次予選に挑もうという話でした。そこに混ぜてもらったですよワーイ。
チサオくんも居るで、迂闊にいつものテンションになれないのが難点ですが……N1の予選が始まったらそっちに集中するだろうし、今は我慢です。私は石のように意志が硬い幼女なので!
そんなわけでロックマン一同にストーンマンを加えて、N1グランプリ第二次予選・ニホン支部エリアへやってきました。
前回は全世界のナビが一緒くたになっていたですが、二次予選は国ごとに分かれる事になっているです。私はクリームランド人ですがニホンに居るのでニホンエリアで参加です。
今回は迷路じゃなくて普通のエリアですね……おお色々なナビがいっぱい……あ、シャークマン居たです!マサさんに挨拶したいです~。
『―――あっ!』
賑やかな会場の中、突然大声をあげて駆けだすロックマン。ブルースでも居たですか?
駆け出したロックマンを追いかけていると、黄色い稲妻ラインが施された黒い体に大きな碍子を背負った、「電気属性ナビです」と言っているようなナビが居たです。かっけー。
『貴様は……確かロックマンだったか』
「エレキマン!? なんでここにいるんだよ!?」
『おやおや、誰かと思えば熱斗にロックマンですか。お久しぶりですね』
おや知り合い……にしてはお互いに敵意が混ざっているですね。熱斗さんにしては珍しい。
というか今更になって思い出しましたが、エレキテル家のジャック伯爵じゃないですか。
「お久しぶりですエレキテル伯爵。もう更生プログラムを受理なされたので?」
チサオくんがいるので声は控えめに。これぐらいならセーフですよね。
『おっと……これはこれはストンナ嬢、ご機嫌麗しく』
「知ってんのか?」
「アメロッパで古くからいる貴族の当主さんです。私の両親と一緒に国際交流で会った事があるです」
恭しく画面内でお辞儀するエレキテル伯爵を見てデカオさんが問いかけてきたので、私が軽く説明するです……チサオくんの尊敬の眼差しを受けながら。
アメロッパに関連した電気事業を古くから支えているが故に、アメロッパ内で軽視できない発言力と権力を持つとされるエレキテル家。
ネットワークにおいても発電所や変電所は必要不可欠なので、エレキテル家が抱える知識と技術力は他国にとって宝の山なのでプライド様も注目されていたのです。
その当主がジャック伯爵なのですが、何かの罪状で捕まったと聞きました。おかげでエレキテル家は衰退しかけていたのですが、最近になって復帰した様子。
「しかしWWWの元幹部だったとは驚きなのです」
『ゴゴゴ……おれハ関与シテイナカッタガナ』
『あの時は気の迷いだったのです。心から反省しているのですよ』
元WWW所属のストーンマンが説明してくれなかったら半信半疑だったのです。
エレキテル伯爵もストーンマンが居たことに驚いたですが、私が拾って自身のナビにした事もあり、同じWWWから足を洗った者同士として仲良くしたいとのこと。
そしてエレキテル伯爵はWWWに加担してしまったことを深く反省し、更生プログラムを受ける傍ら、エレキテル家再興の為にN1グランプリに参加しているそうです。
「けどなぁ……ヒノケンはまだわからないけど、カラードマンのオペレーターは悪さしていたからなぁ……」
バブルマンが私のPCにやってきた経緯を知っている事も合わさり、元WWW幹部であるエレキテル伯爵を熱斗さんは疑っている様子。
科学省で相当の悪事を行ったらしく、メイルさんらニホン組も「大丈夫か?」と疑いの眼差し。当のエレキテル伯爵はカラカラと笑って受け流しているですが。
『ケンイチ氏やまどい氏に関しては知らないのでノーコメントですが、私の方は運営の許可も下りてます。その理由は後程に公表されますので……』
これにて失礼、とお辞儀してからディスプレイを閉じますが、エレキマンはストーンマンに近づくです。
『まぁお互いWWWから抜け出したナビ同士だ、仲良くしようじゃない……かっ!』
ーバシッ、バリリっ!
『ゴゴゴっ』
ストーンマンをバシッと叩いて軽く電気を流しやがったなコンチキショウ、です!
「なにするですかこのエレ公!」
『失敬、激励のつもりだったんだ。ではなストーンマン、ロックマン。しくじるなよ』
むぅ、私アイツ嫌いです!
こういう時にブルースさんが居れば伯爵の事情を聞けたのでしょうが……おや?
「ねぇ、あのネットナビってクイックマンじゃない?」
メイルさんも気づきましたか、余裕綽々といった顔をして腕を組んでいるクイックマンに。あ、傍にウッドマンもいたです。
私は知っているです……「OFFICIAL」の肩当が無い以上、彼はオリジナルであると。そしてオリジナルのクイックマンのオペレーターといえば!
「ダイスケさんヤッホー」
『おや、熱斗君じゃないか。予選突破おめでとう』
あら、熱斗さん達ご存じでしたか。先ほどの伯爵と違って和やかな雰囲気ですね?
速見ダイスケさん。元ゴスペルの構成員でしたが、司法取引によって早めに更生プログラムを受けることを認められ、とりあえずシャバに出られるようになった青年。
彼のネットナビ・クイックマンは、オフィシャルの自律ナビであるクイックマン・ジャズのオリジナルなのです。経緯はややこしいのでここでは説明しません。
そんな彼が今どうしているかは私は知らなかったのですが、熱斗さん達の話によると。
「料理が上手くて自然保護活動に積極的なサロマさんに惚れて改心したと」
『ここだけ早口なの止めてくれないかなぁ!?』
「わかるでちゅ、ほれたよわみってやつでちゅ」
顔を真っ赤にして絶叫するダイスケさんに同意するようにチサオさんは腕を組んで頷くです。
更生プログラムの一環として自然保護活動のボランティアに参加したのですが、そのリーダー格がサロマさんで、ダイスケさんの監視役も買って出たそうです。
悪事を働いたからと差別せず、同じ自然を愛する者同士として仲良くしてくれるサロマさんに次第に惹かれていき、やがて恋に落ちて悪の心が萎えた。
そんなダイスケさんに対してサロマさんはといえば。
「「積極的な彼氏を持って羨ましいわね~♡」」
『ちゃ、茶化さないでよメイルちゃんにやいとちゃん……』
なんとダイスケさんの想いを受け取り、両想いのカップルになってしまったのです!
はわはわと慌てるサロマさんとダイスケさんに、クイックマンとウッドマンも「やれやれ」と肩を竦めているです。先が思いやられる、的な。
熱斗とデカオさんはいまいちわからないみたいですが、ロックマンとロールも「やれやれ」と肩を竦めたです。仲間意識ができたのか、ロック・ロール・クイック・ウッドが手を重ねたです。
「にしてもよぉ、いくら改心したからってよくグランプリの参加を認めたよな?」
『それに関してはオフィシャルから話があると思うよ。それでわかるさ』
「まぁIPCやオフィシャルも関与してんだし、そうそう悪さはできないでしょ。集合しましょ」
やいとちゃんの言う通りですので、我々のネットナビは運営のナビに誘導されていくです。
そういえば何故かエレキテル伯爵ってガウスおじさまに似ているですよね……おじさまは「あんなヤツ知らん」と無関心を貫いていたですが。
―――
エリアにデカデカと表示していたデジタル時計が開催時刻を示した。
『皆さんお待たせいたしました! これよりN1グランプリ第二次予選(ニホン編)を開始しまーす!』
緑川ケロさんとトードマンが大きくジャンプした直後、会場は大盛り上がり――半分が。
まぁ静観組の中には冷静なブルースと落ち着きのあるシャークマン、ボケっとしているタップマンや寡黙な策士と名高いキングマンがいるのです。
彼らが盛り上がっても違和感しかないです―――というか参加してた+突破してたんですね転助さん。後で挨拶しとくですー。
『まずは
そう言って、緑川ケロさんの代わりに秀石さんが、トードマンの代わりにオフィシャルのネットナビが出てきたです。
彼らの話によると以下の通り。
・実は参加者の中には、速見ダイスケやエレキテル伯爵といった元犯罪者が居た。
・彼らのPETにはネットワーク使用を制限し内蔵カメラによる監視する防犯用特殊HDDを装着。
・この特殊HDDは科学省の技術提供の下、
・これまでに3名の元犯罪者が不正により再逮捕、残りはダイスケとエレキテル伯爵になった。
・再犯防止の試験も兼ねており、DNNと各国及び各企業が全力を挙げてネット犯罪対策に尽くしていることをアピール。
要するに再犯防止になるかもしれない装置の試験をN1グランプリに捩じり込んだと。
大事な世界大会に元犯罪者を入れるとかどうなんだっていう意見も多かったですが、監視ユニットをつけた元犯罪者はいずれも有能なネットバトラーとしても名高い。
砂山氏としても「元犯罪者だからといって有能なネットバトラーを閉じ込めておくのは勿体ないし、悪党へのけん制にもなる」とOKしたんだそう……面白そうだから採用したんだろうなーわかります。
私とデカオさんが作った強化HDDがこんな形で使われるとは思わなかったです。
二人して感慨深く頷いていると、秀石さんとオフィシャルの説明は終わり、緑川ケロさんとトードマンが再び出てきました。
ここからが本番、とばかりに第二次予選内容を発表。お題は現実とネットを行き来して行われる【スタンプラリー】!
ルールは以下の通り。
・ニホンの電脳及びニホンのN1グランプリ関係者を探し出し、スタートと同時にメールでスタンプカードを配り、トードマンに提出した順位を競う。
・現実世界では【秋原町】、【電気街】、【ビーチストリート】、【よかよか村】の四ケ所。ただしビーチストリートの病院はスタッフが封鎖している。
・ネットでは【アキハラエリア】、【科学省エリア】、【タウンエリア】、【ビーチエリア】、【よかよかエリア】の五ケ所。
・スタンプは4つ。決められた順番で押して貰う必要がある。
・最初のスタンプ所有者はメールに記載されているが、それ以降は次のヒントを手掛りに探し出す必要がある。
・スタンプを貰う為には所有者が繰り出すウィルスに勝利する必要がある。4つ目のスタンプ時にはナビを繰り出してくる。
・何かあった時は『OFFICIAL』の証明証カードを首に掛けたスタッフに相談すること(スタンプラリー関連にはノータッチ)。
緑川ケロさん曰く「ネットバトラーの行動力と問題解決力を競う」との事。ナビ任せじゃなく自分でも行動できるようにならないとですね。
その他、参加者からの質問もある程度答え、スタートの準備を進めることに。
そしてお約束のー?
『世界一のネットバトラーになりたいかー!』
『おー!』
『N1グランプリ本戦に行きたいかー!』
『おー!』
流石に人数減ったから声量が前より控えめですね。
『それでは二次予選、スタート!』
ケロさんの合図と共に一斉にメールの着信が。
私達の最初のスタンプは【クエイカー】、行き先は【よかよか村】ですね! 行くですよストーンマン!
ーーー
「……あ、ストンナが居ない!?」
「ほんと行動力高いわねあの子!」
「……チサオくんは? 今さっきまでそこに居たわよね?」
「ま、まさかチサオ……チサオーーーっ?!」
○くーるびゅーてぃストンナ
チサオ補正でジト目が切れ目になって全体にキラキラが入っている。黙っていれば美少女。
因みに実際のウチの弟が3歳歳下なので、11歳のデカオくんに大してチサオ君は8歳。
ストンナと同い年設定ですが実際のチサオ君の年齢とかあったら教えてください。
○腹ドン&むちむち
多分腹パンより痛い。やいとちゃんには手加減するつもりらしい。
むちむち魔改造はその筋のマニアには好まれそう。でっぷりではない、むちむちだ。
○エレキテル伯爵
もう察しているでしょうが原作で言う砂山ポジのWWW枠。喋り方も原作寄り。
アメロッパでは権力強めの貴族なのでワイリーのテコ入れも合わさり早く出所できた。
ガウスはジャックを他人扱いしてるので、兄弟であることをストンナは知らない。
○スタンプラリー
現実世界にも影響のあるお題を考えたオリジナル要素。ウィルスを模したスタンプが数種類。
中にはガラが悪そうなオペレーターやナビもおり悪役を気取ったりする。
皆さんウケとか考えず伸び伸びやってる(砂山氏曰く、自然体が今の時代に1番ウケる)
次回は二次予選の雰囲気+モチベアップの為にナビ魔改造の回。誰が出るかは内緒。
いつも感想や誤字報告ありがとうございます!