ガバガバな判定でしょうが、どうか暖かく見守ってください。
追記:常時回復+アンダーシャツのコンボを実際に試したことが無いので、感想を見て本当に攻略不可になるのかと思いアンダーシャツを省かせて貰いました。
瞬時に電気属性で回復するエレキプログラムが大きすぎて搭載不可だったということにさせていただきます。申し訳ありません。
追記2:感想版のアドバイスによりPAを採用し編集しました。ご協力ありがとうございます!
Dr.ワイリーが立てた、釈放してやったエレキ伯爵を利用する計画の全貌はこうだ。
まずエレキマンの魔改造。これはエレキテル家の技術に加え、保管していた「究極プログラム」を基にマハ・ジャラマが作ったコピープログラムを利用する。
その魔改造エレキマンをエレキ伯爵に持たせ、N1グランプリに選手として参加させる。
なぜ彼を採用したかといえば、犯罪者とはいえ仮にもアメロッパの上級貴族だからと手荒に扱えず、更生のチャンスを与えるだろうとワイリーは予期したからだ。
更に、スパイの報告によると憎きIPCの入れ知恵により「監視ユニット」なるPET機能を開発した事もあり、その試験体としてエレキ伯爵が選ばれる可能性も高い。
結果、元犯罪者というレッテルが張られているにも関わらず、ワイリーのコネも捏造も用いらずにN1グランプリの参加者として出場できたのだ。
潜り込めばこちらの物。エレキ伯爵の役割は「謝意としてエレキテル家が提供する電源車をN1グランプリに差し出す事」ただ一つなのだから。
人間とは犯罪者が改心したと聞けば甘くなる。疑いの目を向けるのは一部の運営やオフィシャルぐらいなもので、世間の目つきはバカのように優しいものだ。
砂山ノボルは番組の盛り上げに積極的な事もあり「元犯罪者が進んでN1グランプリを盛り上げようとしてくれる」ことに飛びついてくれた。内容も視聴者の受けもいいだろう。
ここでワイリーの科学力と手腕が光る。
最初こそアン・エレキテルことエレキ夫人が疑惑の目(というか養豚場の豚を見るよな目)でエレキ伯爵を見ていたが、砂山ノボルの頼みもあって渋々と了承。夫人としてはエレキ伯爵の尻拭い……というよりエレキテル家の宣伝の意味合いの方が大きいが。
エレキテル家の技術者が造り上げた電源車をアメロッパからニホンへ輸送―――この間にWWWが介入、Dr.ワイリーが短期間で魔改造を施し、元の輸送ルートに戻す。
この魔改造、一見するとなんの細工も施されていないように見え、運営だけでなくオフィシャルの目ですら欺くことが出来た。
しかしエレキ伯爵が起動すれば最後、「エレキプログラム」を組み込んだ最大効率の電力が牙を向く。
エレキテル家が提供した電飾から高圧電流が飛び交って観客を襲い、ネットバトルは高電圧でネットナビもろとも破壊(エレキマンは電気吸収能力により影響無し)、電源車から登るコードドラムから火花が飛んで各所を電気火災に陥らせる。
なぜ決勝戦で電源車を提供するかといえば、優勝候補No.1の伊集院炎山とブルースを狙ったからに他ならない。
最低でも伊集院炎山を、あわよくば世界一に近いネットバトラーを葬り、WWWの勧誘を蹴った砂山ノボルを「最悪のテレビ番組」として絶望に陥れる。
イカサマ付きとはいえエレキ伯爵がベスト4にまで勝ち上がったのが意外だが、まぁ些事だ。
トドメにクラウンマンを始めとしたWWW所属のネットナビとウラインターネットで雇った傭兵ナビの混合部隊を投入、混乱に乗じてインターネットを荒らす。
各所に繋げられたコードを伝って放電させれば、いくつかのサーバーにもダメージを与え少なからずセキュリティや護衛ナビの動きを鈍らせることができる。例の大型ウィルスもクラウンマンなら対処可能だ。
この破壊活動は「各国が連携しようともWWWの前では無力」と、テレビ中継を利用した世間への宣戦布告でもある。
他人から見ればガバ判定もあるだろうが、ワイリーにとっては上手くいくと踏んでいる作戦。
ワイリーが嫌うものの一つ「子供達の笑顔」をも
「おー、すごいバチバチ言っているねー」
人間が触れれば重症間違いなしの電流が飛び交う電源車を眩しそうに見ている砂山ノボル。
その後ろでは、N1グランプリの電飾に使われるコードが別の自家用発電装置に繋がれていた。
一方その頃、エレキ伯爵の合図と共に突入したWWWネットナビ部隊はといえば。
『おいおいどうなってんだクラウンマンよぉ!?』
『ちっとも取り乱してねーぞってグワーッ!?』
『チキショーこんなことなら依頼受けんじゃ、ひえぇぇこっち来んな!』
継ぎ接ぎだらけの大型一つ目ウィルス『CWU-01P』が、巨大な泡に包まれたまま突進してくる。
どんな高威力のバトルチップだろうとも合計9回は防ぐという強固な泡が破れる前に、ウラインターネットのナビ達を泡の中へと呑み込んでいった。
大型ウィルスから逃げ出そうものなら、腕利きのアジーナネットナビ達が襲い掛かる。
傭兵ナビ達も伊達や酔狂でウラインターネットを生き抜いていないが、卓越した体術とバトルチップ戦術で次々とデリートされていく。
中でも恐ろしく強いのは爪が特徴的なネットナビ―――スラッシュマンだ。
『ヒッヒッヒ、ワイリー様とて完璧ではございませんなぁ!』
『ごちゃごちゃ煩い! 我が爪の錆にしてくれる!』
スラッシュマンの鮮やかな爪捌きがWWWネットナビ部隊のリーダー格であるクラウンマンを追い詰める。
笑ってはいるがクラウンマンに余裕はない。大型ウィルスを中心に一糸乱れぬ連携を取るアジーナ国のネットナビ達はとてつもなく強い。
何よりも焦っているのは、混乱らしい混乱が全く見受けられないことだ。
あの超高電圧を発揮すればDNNスタジオは大混乱間違いなしなのだが……。
『作戦は失敗のようですな、恨みますぞエレキ伯爵!』
舌打ちしてクラウンマンはプラグアウト。クリームランドのセキュリティをすり抜けて逃げ出せるだけの保険は持っていたようだ。
―――N1グランプリ崩壊計画……失敗!
『というわけで―――すり替えといたのさ!』
「
エレキ伯爵が指パッチンしたかと思えば何も起こらず、当人が困惑するという奇妙な光景。
これには流石の炎山も目を点にしてフリーズ。電源車の高電流がネットバトルマシンに行き渡ると予期したのに、何もなかったのだから。
ネットバトルマシンにエレキテル家の電源車が繋がっていると気付いて焦ったが、肩透かしにもほどがあった。
その原因と
「……あのさ、エレキ伯爵がWWWの刺客だってのは分かったけど、どうやって気づいたの?」
この場に居るエレキ伯爵以外の思ったことを代表して熱斗が挙手。彼は勇気ある少年だ。
とりあえずWWWが電源車を使って会場を混乱に陥れようとしていたのは、画面に映る光景で理解できた。成程、あんな超高電圧が会場に流れ込んだらひとたまりもないだろう。
その電源車からコードを別の発電機にすり替えたのが砂山ノボルなのだが……何故それを察知できたのかが分からないし、そもそも炎山達オフィシャルに伝わっていないのは何故か。
『良い質問だね熱斗選手! まずは
「―――まさか!?」
彼女、と聞いて目を見開くのはエレキ伯爵。どうやら心当たりがあるらしい。
砂山ノボルは熱斗に向けてウィンクして指パッチンをする。すると画面が切り替わり―――。
『なぁんてバカなことをしてくれたのよジャック!!!』
「ゲェッ、
画面いっぱいに映し出される女性の怒り顔に飛び上がるエレキ伯爵。
甲高い叫びに驚愕するのは観客も同じだ。スクリーンに近かった熱斗とストンナ、緑川ケロら解説組やいつもはクールな炎山なんかギョっとした表情を浮かべている。
『なんなのよ
耳を塞いで嫌な顔をするエレキ伯爵など眼中にないのか、ガミガミと叱り始めるエレキ夫人。「ほんっとに」の所を強調したあたりが、如何にエレキ伯爵自体を信じていなかったのかが理解できる。
どうやらエレキ伯爵は昔から表裏の激しい人物だったらしく、アメロッパ人の観客の一部は「確かに」とエレキ伯爵の説教に納得して頷いている。それほどアメロッパ人の間では有名な人物だったらしい。
「そんなことはどうでもいいんだよ
耳を塞ぎながらエレキ伯爵が叫ぶ。
エレキ夫人が冒頭で言っていた「あの改造」……つまりはワイリーの魔改造の事を言っているのだろう。
あの電源車は確かに設計図込みで送られたが、Dr.ワイリーが手掛けた改造は設計図にも記載しておらず、実物を見ても一目では分からない仕組みとなっている。
それをアメロッパに居るはず――エレキ夫人に映る背景はエレキ伯爵も知る夫人の個室だ――の夫人が何故知っているのか。
『ふんっ……
そういって画面が切り替わり、あの電源車の設計図……それもワイリー改造版が表示される。
赤い丸で囲った個所は、電気工学の専門家であるエレキ伯爵とエレキ夫人なら直に解る改造ポイントだ。
ご丁寧にエレキプログラムを搭載した設計図も記載されており、一般人が見ても「ああ、だからあんな放電できるんだ」とぼんやり理解できる。
それより気になるのはエレキ夫人の言う「親切な裏切り者」だ。
言葉通りの意味なら、WWWの誰かがこの設計図をエレキ夫人に渡したという事だが……。
―――この時エレキ伯爵に電流走る!
「おい……まさかお前……っ!?」
エレキ伯爵は思わずPET画面を見る―――エレキ夫人に味方する裏切り者と言えば!
『その通りだ
設計図に重なるようにしてディスプレイが開き―――したり顔を浮かべるエレキマンが出てくる。
その隅っこではブルースが微かに映っており、微妙な空気を纏って佇んでいた……。
更にエレキマンは仕組みを解説すべく、動画を表示。
動画は監視ユニットから撮影された映像らしく、エレキ伯爵がトイレに行くからとDNNスタッフにPETを手渡す様子がエレキマン視点で映し出されている。
エレキ伯爵がトイレに入ったのを見計らったエレキマンは、スタッフに声をかけて手元のメールを開く。それはエレキ夫人へ宛てられたものだ。
スタッフ二人はメールの内容を見て目を見開き、互いに頷いてからエレキマンにハンドサインで了承を示す。声を出さないのはエレキ伯爵にバレないためだろう。
画面は切り替わり、今度は砂山ノボルにPETを手渡す様子が映し出される。これは電源車をエレキ夫人に手配する際に一時預かった時だ。
ガミガミ叱るエレキ夫人にペコペコ頭を下げるエレキ伯爵がエレキマンの視点で見えるが、次いで砂山ノボルの真剣な表情が映し出される。そしてまたメールをこっそりと表示。
ここで適当な機材にプラグインしたのか、その電脳に入り込んで手に持っていたメールを置き、すぐにプラグアウト。あのメールを砂山ノボルが広い、エレキ夫人に送ったのだ。
「NOoooo!! なんてことしやがるエレキマン!? このままじゃオレ達ワイリー様に始末されちまうぞ!?」
一連のエレキマン密告の様子を見て叫ぶエレキ伯爵。
日頃からエレキ夫人の尻に敷かれているにも関わらずWWWに賛同したのは、Dr.ワイリーに逆らう方が怖いかららしい。
逆らったものがどうなるかは砂山ノボルが経験済、DNNニュースとして取り上げられたこともあって、その恐怖は確かに人々に伝わっている。
しかしエレキマンは冷静だった。
『それなんだがな元伯爵、オレはN1グランプリ中に思ったことがある』
「
『監視ユニット……素晴らしい機能だ。外部からの接触が限られるということは、ワイリーの刺客に怯える心配がないと言う事だからな。ここ暫くはイカサマ有とはいえN1グランプリのみに専念できて……とても充実した日々だったさ』
しみじみと語るエレキマン。彼(とブルース)が今いるネットバトルマシンも、プラグで繋がれたPET以外の接続を許さないオフラインの電脳空間だ。
『奥様を怒らせることへの恐怖も加味した結果、オレだけ安全地帯に居座りながら、堂々と密告したというわけだ』
「
エレキマンにはエレキマンなりの苦悩があり、それが解放された今、最も恐ろしいのはエレキ夫人への怒りとエレキテル家の没落。
よってWWWとエレキ元伯爵を裏切る事にしたのだ。「元」が付くのも、先のエレキ夫人の発言も合わせればエレキテル家を完全に追放することに決定したからだろう。
「なんか苦労してんのなエレキマンってヤツ。そら裏切りもするわ」
「エレキマンってWWWのネットナビじゃないんですか?」
「あーっと……話の流れからしてエレキテル家のネットナビってことじゃないでマスか?」
解説席のトラキチ、緑川ケロ、闇太郎がそれぞれコメント。
日暮闇太郎に至っては末端とはいえWWWに一時期加入したことがあるが、所詮は末端なのでエレキマンの詳細は知らない。まぁ元WWWという情報をうっかり言いそうになって口を閉じたが。
熱斗とストンナも「あのオバサン怖いもんなー」と何気に酷いことを言っている。良かったなお子様二人、エレキ夫人に聞こえてなくて。
『というわけで伊集院炎山にブルース、どうかオレを逮捕してください』
『はぁ……』
大人しく両腕を前に出して自首するエレキマン――なおネットナビに手錠があるかといえば知らない――を前に、流石のブルースも困惑する。
「何勝手なことしてやがんだエレキマン!」
『元伯爵、電流とは電気抵抗の低い物に流れやすい性質があります』
「それがどうしたってんだよ!?」
『WWWと元伯爵を裏切る事に何の抵抗もない、という事です★』
「
茶目っ気タップリにウィンクするエレキマンは、それはもう清々しい笑顔だったという。
大声で叫ぶエレキ伯爵も合わせてみたロックマンは『オペレーターに恵まれなかったね……』とエレキマンに同情してしまった。
「こうなったら悪あがきだ、せめてネットバトルでブルースをデリートしてやる!」
「結局そうなるじゃん」
いつの間にかオフィシャルの腕章を付けた人物が数名入ってきたが、エレキ伯爵はヤケクソだと言わんばかりにPETを力強く握る。
光熱斗のツッコミを聞いて、展開に追いつけず宇宙猫状態だった炎山が漸く意識を取り戻す。
「……もうどうでもいい、さっさと片付けるぞブルース」
『ええ、もう訳が分からないので秒で片付けましょう』
今まで空気だったブルースも、漸く終われると思えばやる気になった様子。
対峙するエレキマンは『最後ぐらい付き合ってやろう』と
『嬉しいねぇ続行してくれるだなんて! 無限再生のイカサマをどう破るんだブルース!?』
画面は切り替わって対峙するブルースとエレキマン。実況は戸惑う緑川ケロに代わり砂山ノボル。
イカサマをしたままネットバトルに挑む事に疑惑があるものの、熱斗とストンナが盛り上がり始めた事もあって炎山とブルース頑張れコールへと変わっていく。
時には流れを無理やりでも変える事だって大事なんです。運営側も無事に襲撃を退けたみたいだし。
『バトルオペレーション・セット!』
「「イン!」」
『エレキプログラム』と『PET電力』による高速自動修復にナビカスパーツ『アンダーシャツ』のコンボは無敵だと
「クイックマンの連続攻撃の攻撃力は計算上40。これに連続で耐えたエレキマンの回復力は1秒間に40以上と推測」
開始早々に『ストーンキューブ』『トップウ』で壁を作ろうとしたエレキ伯爵だったが。
「クイックマンは速さが足りていたが攻撃力が足りなかった。1秒間に40以上のダメージをオレ達が繰り出す方法はコレだ……熱斗の真似事になるのが癪だが」
設置される前に炎山が送信したバトルチップ『フミコミザン』・『パラディンソード』・『フミコミクロス』によりプログラムアドバンスが発動。
「……まぁ、オレが言いたいのは一つ」
連続で敵を斬り裂く『アクレツザン』により斬り裂かれたエレキマンの「ほれみた事か」と言わんばかりの顔を最後にデリート。PETに強制転送された。
「タップマンとアシッドの方がよほど手強かったな」
『瞬殺ーっ! 敢えてもう一度言おう!! 瞬・殺ーーっ!!』
超高速のイカサマ破りという神業に魅了され、ドっと沸く観客達。
これには熱斗とストンナも拍手喝采! 対峙しているエレキ伯爵は目を点にして呆気に取られていた。
「それと……砂山ノボル」
『ん?』
「何故オフィシャルにずっと黙っていた?」
瞬時に時が凍る会場。トラキチとヒグレの視線が緑川ケロに向けられるが、彼女は全く知らないとばかりに首を高速で振る。
『その方が面白いと思ったし、ヒールネットバトラーが1人いても大丈夫かなって!』
親指を立てて笑顔を浮かべる、画面上の砂山ノボル。
その背後で未だバチバチ放電している電源車、そして
しかしストンナの問いかけで、人々の思想は覆される。
「本音はどうですかー?」
『オフィシャルに伝えるのすっぽ抜けてましたごめんなさぁい!』
『『『すーなーやーまー!!』』』
かつての砂山ノボルは手段と目的が入れ替わった、時には悪事にすら走るテレビ狂。
WorldTubeが栄えた今の砂山ノボルは、人々の笑顔の為に奔走し、時にウッカリで大事なことを忘れる人間味のあるディレクター。
人々のブーイング、そして炎山の鋭い視線を素直に受け、砂山ノボルは土下座して謝るのだった。
彼のPET内にいるデザートマンは「やれやれ」とばかりに首を振っていたそうな……。
●アクレツザン
フミコミザン+パラディンソード+フミコミクロスをPコードで統一して発動する。
連続攻撃系に俗するらしい(未経験)のでアンダーシャツコンボへの対策として使用しました。
エレキマンの裏切り。オフィシャルで色々されてからアン夫人に渡る予定です。
監視ユニットという強固なセキュリティあってこその裏切りでした。
この後の決勝はダイジェストに回してカットマンさせてもらいます。申し訳ありません。
活動報告にて「N1掲示板ネタ募集」を開いていますので是非。
次回ネタバレ:くっそくだらない理由でストンナが病院送りになる。おのれWWWめ!
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