ストーンマン拾ったんで魔改造するです!   作:ヤトラ

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掲示板のスパークマンの投稿に関して感想版でチラホラ。
そこで思いついたネタ「オペレーター魔改造計画」です!
思いつきかつ入れたいネタが浮かんだので勢いで書きました。

犯人はマサ(ネタバレ

※かなりキャラ崩壊します。嫌いな方はご注意ください。


【上文テルオと会ったんで魔改造するです!】

 N1グランプリは、世界規模のネットバトル大会というだけあって多く人々の注目を集めた。ネットバトルをしない者や関心のない者、苦手な者まで様々。

 また世界的動画配信サイト【WorldTube(わーつべ)】が流行り多種多様な娯楽や文化を観れるようになったのも大きく、殆どの視聴者がN1グランプリを知るようになった。

 

 上文テルオもその一人。機械工学及びロボット技術は達者だがオペレートはからっきしな彼だが、【わーつべ】を通じてN1グランプリの魅力に取りつかれた。

 スパークマンが熱心に参加を訴えるも「N1グランプリなんてどうでも良い」と拒否したのだが、まさかここまで面白そうな大会だとは思わず悔しがった。

 

 ここで、ワガママで自己中心的で甘ったれ、そしてネットバトルが苦手なのだと認めない上文テルオの悪い性格が出る―――「予選で落ちた相手なら楽に勝てるんじゃね?」と。

 

 こうしてテルオはN1グランプリの参加者をサラっと調べ「コイツならウチの近くにいるな」という理由で標的(ターゲット)を特定、スパークマンの忠告を無視して出かける準備を進める。

 調べれば調べる程、N1グランプリ予選敗退者でもチヤホヤされている選手はそこそこにいるという。骨董屋の黒井みゆきとか、独楽職人の転助とか。

 予選で落ちるような相手なら自分達でも勝てるだろうし、N1グランプリ参加者を倒したとなればジョーモン電気の会長である祖父も自分を認めてくれるに違いない。

 

 都合の良い事ばかり考えながらPETを持って家を出る。無理やりでもネットバトルを挑ませる為の煽りや挑発を考えながら。

 

 

 

 ……使用したナビが自分達(電気属性)に有利な水属性だから・バカみたいに罠に引っかかっていたからと、N1グランプリ本選(・・)にまで出場したネットバトラー『魚屋のマサ』標的(ターゲット)に選んだのが、上文テルオ最大の間違いであった。

 

 

 

―――

 

 ボッコボコである。これ以上にない程にボッコボコである―――上文テルオが。

 

「なにすんだこのヒゲナマズ! 暴力反対!」

 

「ナマズもボウリョクも関係あっか! 腐った鯖みてぇな根性しやがって!」

 

 大学生相手に暴力を振るうマサを周囲の人々が見ても「程々にねー」と声をかける程度。

 

 マサが暴力を振るう相手は決まって魚嫌いか不良のどちらかで、前者はカルシウムを中心に相手の健康を考える魚屋として、後者は肝っ玉の据わった江戸っ子として叱るのだ。

 普段は気前と愛想が良いこともあって商店街の人々からの信頼は厚い。あの大学生の態度が生意気なのも合わさって「大した問題でない」と判断されたのだ。

 

 そしてテルオはネットバトルを挑ませようと煽りに煽り、マサの鉄拳制裁(ゲンコツ)を受けたわけだ。

 

「大体おっさん磯臭いんだよ、近づくな寄るな気持ち悪ぃ!」

 

「てやんでい磯臭いはオレっちにとっちゃ誉め言葉よぉ! ともかくだ、オレっちはオメェさんみてぇな世間知らずで大口を叩く軟派野郎が(でぇ)っ嫌いなんでぇ! 根性叩き直してやらぁ!」

 

「いっでぇまた殴ったなお父さんにも殴られたことないのに! オレの御祖父ちゃんはジョーモン電気の会長なんだ、お前みたいな小さい魚屋なんかいつだって街から追い出せるんだぞ!?」

 

「へっ、坊主みてぇな甘ちゃんに育てたトーチャンジーチャンなんざ屁でもねぇ! そんときゃ秋刀魚を焼く煙を吹っ掛けて、上手に焼けた塩焼きを減らず口に放り込んで―――ん?」

 

 「お祖父ちゃんのオカネと権力が通じなーい!」と泣き喚くテルオにコブラツイストをかけたままマサがある言葉を聞いて一案する。

 

「ジョーモン電気のカイチョー? ……あー(やっこ)さんかい! シャークマン!」

 

 ギブギブと地面をバシバシ叩くテルオを他所にPETのシャークマンに呼びかけ、電話帳に記載していたジョーモン電気会長に電話を掛ける。

 徐々にピクピク痙攣しだしたテルオを他所に、魚の定期配達で知り合った会長が電話に応じ、かくかくしかじか四角い(ストーン)キューブと話が進んでいく。

 

 そして通話は切られ……上文テルオの運命が決まった。

 

「おめーの祖父ちゃんが是非オレっちに鍛えてもらえってよぉ! 散々甘やかしたツケが回ったってなぁ!」

 

「うそだろ!?」

 

 漸くコブラツイストから解放されたのも束の間、仁王立ちで宣言するマサの言葉が信じられず電話しようとテルオはPETを握るも、画面を見て顔を青ざめた。

 そこにはスパークマンが嘲笑しながら『マサさんに根性叩き直してもらえ』という短いメールを見せつけていた……アドレスは確かにテルオの祖父のものだった。

 

「つぅわけだ、オレっちが江戸っ子の心意気ってもんをオメェに叩きこんでやらぁ!」

 

「ひえぇぇぇーっ!!」

 

『……因みにお前もだぞスパークマン』

 

『エ゛っ?』

 

『お前も苦労したんだろうが、他人の不幸を笑って見ているようなナビを放っておけなくてな!』

 

『ひいぃぃぃーっ!?』

 

 日頃からテルオに酷い仕打ちを受けていたスパークマンはここぞとばかりに笑っていが、それを許さないのがマサのネットナビ・シャークマンである。

 弱点有利な筈がシャークマンの迫力のある顔と気迫(ソウル)を見せつけられ、スパークマンはテルオ同様震えあがった。

 

 

 

―――かくして、上文テルオ&スパークマン魔改造計画(マサ企画)が始まった!

 

 

 

―――

 

 地獄(テルオ&スパークマン談)の特訓は一か月にも渡り―――二人は生まれ変わった。

 

スパークビーム!』

 

『キヒッ……ギッ!?』

 

 スパークマンの電極のような片腕を翳し、先端から電撃弾を発射。

 直線状の射撃故にスカルマンは悠々と避けるが、直後に『ディスコード』の不協和音が響く。

 

「落ち着いてスカルマン。シャレコーベイバリアを」

 

『けひひ、けひっ!』

 

 不協和音の混乱をかき消すように黒井みゆきが指示を飛ばし、フラつきながらもスカルマンは自らの頭を切り離し巨大化させる。

 行動不能に陥る『ディスコード』を破壊するより、連射性は低いが威力が高めな『スパークビーム』を回避することを優先してしまったツケだ。

 

「これでも受け取るゼイ!」

 

 フラついた相手を見たテルオは、パネル全てを氷に変える『アイスステージ』を送信する。

 只でさえフラついていたスカルマンが氷に足を滑らせスッテンコロリン。

 

「ハハハハ! パネル凍結は気持ちいいゼイ!」

 

『上出来だテルオ! スパークウェーブ!』

 

 交差させ火花(スパーク)が生じる両腕を地面に押し当て、電撃がシャレコーベイを無視してスカルマンに向けて地面を這う。

 スカルマンにとって不利な状況が重なる中、みゆきは冷静に『メットガード』を送信。タイミング良く巨大ヘルメットが電流を防ぐ。

 

 反撃のショックウェーブを避けるスパークマンと、行動不能から復帰し起き上がるスカルマン。

 続いて頭を戻し、口から吐きだした『オニビ』が放物線を描いて『ディスコード』を破壊。

 

「お次はこれだゼイ!」

 

 続いてテルオが送信するのは『スイコミ』。出現したバギュームファンが前方の空気を吸い込みながらスカルマンを引き寄せる。

 

『よーしよし来いよぉ……スパークショック!』

 

「……っ! 『インビジブル』!」

 

 嫌な予感がして送信していた『インビジブル』が功を生じた。

 アイスパネルによって容易に引き寄せられたスカルマンを、スパークマンが帯電する両腕で挟もうとしたのだ。あんなのに挟まれたら大ダメージは間違いない。

 

 インビジブル状態のままスカルマンは『ソニックウェーブ』で『スイコミ』を破壊、そのまま後方へと滑って『ボーンストーカー』を片腕モードで投げつける。

 今度はスパークマンが足元の氷に滑ってしまい、碌に動けないところへ『ボーンストーカー』が直撃。更に追撃で頭を投げつけた。

 

『さっきからいっでぇなぁガリホネ野郎が!』

 

「『リカバリー』だゼイ!」

 

 連続攻撃を受けたからと『リカバリー』でスパークマンを回復させる。

 

 スパークマンは終始機嫌が良かった。

 

 マサの友人であるというストンナという少女から施した魔改造で、シンプルながらも中々に強い新技を投入。ナビ改造に定評のある科学者から「身体そのものはポテンシャルが高い」と誉めてもらった。

 そしてマサとシャークマンの地獄の特訓により上文テルオは大きく改善され、押し付けではなく下手なりにサポートしてくれたおかげでネットバトルに楽しみを見いだせた。

 

 何が一番かと言えば。

 

『てめぇテルオしっかりサポートしてくれよ負けたじゃねぇか!』

 

「スッテンコロリンのパニックマン略してスパニックマンになったのが悪いゼイ!」

 

『馬鹿言ってんじゃねーよオレだって普通に滑るわい! やっぱ止めようぜアイスステージ!』

 

「何を言う! ダメージ2倍はロマンだゼイ!」

 

 たとえ負けたとしても、こうして口喧嘩できる間柄になれたことだ。

 前のテルオなら敗因を一方的にスパークマンのせいにして現実逃避するだけだったが、今ならこうして互いに悪い点を言い争える。

 これがネットナビにとってどれほどありがたいことか。テルオの言い分にも少なからず共感できるのもポイントだ。電気ダメージ2倍は美味しい。

 

 後ろで見守るマサも満足そうに頷き、戦い終えた黒井みゆきも微かに微笑んでいる。

 ありがとうよマサ、シャークマン……スパークマンは心の中で師匠コンビに感謝するのだった。

 

「よーし次はロックマンいくゼーイ!」

 

『イヤイヤイヤイヤN1準優勝者は止めとけ流石に!』

 

「ダメで元々、人生はギャンブルだゼイ!」

 

 ただポジティブなアホになったのは困りどころだが……。

 

 

 

 そして見事にボッコボコである。スパークマンが。

 

『だから言ったろロックマンと熱斗相手は無理だって!』

 

「とまらな~いやめられな~いゼイ」

 

『河童海老戦か思考放棄すんな!』

 

「……なんだコイツら?」

 

『マサさんから弟子が迷惑かけるってメールが来てたけど……この人達かな?』

 

 PET片手にコントを繰り広げている、ヒートガッツスタイルでボコボコにされて黒焦げになっているスパークマンと悪ふざけが止まらない上文テルオ。

 熱斗は嫌らしい戦法だが大して強くなかった二人に呆気なく勝てたこともあり、新手のお笑いコンビか何かと思いながら呆然と見ている。

 

 

―――この時、熱斗とロックマンは知らなかった。

 

 

「大体お前がシカとロックオンしていれば―――ん?」

 

 

 この魔改造テルオが。

 

 

照準(ロック)と言えば―――」

 

 

 

 2人にとって超面倒臭い追っかけになることを

 

 

 

「お前のドコがロックだZEY(ゼイ)!?」

 

『ギクッ!?』

 

 ロックダ=ゼイ……ロックダ=ゼイ……

 

 

 

《yellow》スパークマン(魔改造)《/yellow》

・オペレーター:上文テルオ

・属性:電気

 

【主な技】

 元々ポテンシャルは高かったがテルオのオペレートに合わせ素直な攻撃性を追求した。

 

〇スパークビーム(新。スパークボールをオミット:

電極を模した腕から直進するビームを発射。チャージするとビームが太くなって攻撃力が強化され、更に麻痺属性が付与される。連射できないが威力と弾速はソコソコ、チャージ時間も少量なので使い勝手の良さがウリ。

 

〇スパークショック(新:

急接近し電極を模した両腕を突き出す。両腕に帯電させる必要があるので放つまでに時間がかかるが、当たれば相手を麻痺させ大ダメージを与えられる強力な近接攻撃。

 

〇スパークウェーブ:

改造前と特に変わらず。

 

〇メイクシャドー:

改造前と特に変わらず。

 

【戦闘コンセプト】

 元々スパークマンのポテンシャルにリソースが割かれていたらしくナビそのもの改造の必要はなかったが、使い勝手のいい技スキルを投入し戦いやすさを追求。

 目晦ましのメイクシャドー、避けにくいスパークウェーブ、そこにチャージ前と後を使い分けるシンプルなスパークビームと強力な近接攻撃のスパークショックを加わることである程度の戦法に応じやすくなった。

 

【オペレート】

 基本はスパークマンが戦い、テルオが徹底的に相手を妨害。電気攻撃で痺れさせジワジワとHPを削る。

 まだ粗削りかつ弱いとはいえ役割分担がハッキリした事で動きやすくなったのもそうだが、テルオが責任転嫁しないことが何よりも嬉しい(byスパークマン

 

【性格】

 魔改造された上文テルオとの仲が多少は改善された事で落ち着くようになったが、同時に堂々と暴言や毒舌を吐く大胆さを手に入れた。

 またテルオに振り回されながらも悪ノリが良かったりと、どことなく王様と道化師のような悪友にも見える。

 

【経緯】

 上文テルオの無茶振りでマサ&シャークマンに戦いを挑んで惨敗、マサの逆鱗に触れてテルオ共々スパルタ特訓に付き合わされることに。

 その上でマサの伝手でストンナと知り合い、元々のポテンシャルの高さを評価され、その上でテルオと今後どう付き合うかをアドバイスされた結果、マサの魔改造を施された上文テルオと(前よりは)良好な仲となった。

 

 代わりに傍若無人かつ考えなしなテルオに振り回されることとなる……。

 

「これ以上テルオがアホになったら、迷惑するのはオレだぜ」

「しみったれ! ケチ! 守銭奴! ブラック企業の鑑!」

「エッコ贔屓! エッコ贔屓! エッコ贔屓!」

 

 

★上文テルオ(魔改造)

・ネットナビ:スパークマン

・改造者:マサ

 

【経緯】

 N1グランプリ敗退者かつ水属性ということで勝負を吹っ掛け惨敗。自己中心的で我儘なテルオの根性を前にマサが激昂し「根性叩き直してやる!」と説教。

 たまたま彼の祖父と知り合いだった(会長曰く「いつも美味しい魚を配達してくれる気前のいい漢」)事もあり、彼の許可を貰った後にマサの猛特訓が始まった。

 

 その結果ダメな意味でポジディブなアホと化した。

 

 オペレートの腕前は相変わらず低いが、攻撃系バトルチップを取り除きスパークマンのアシストや回復を徹底することで改善。特に『ディスコード』や『トップウ』といった嫌がらせ系を好み、スパークマンのサディストな性格も合わさって中々に面倒なネットバトラーと化している。

 またナビに責任転嫁することは無くなったことで、多少は仲良くなったものの口喧嘩は相変わらず。その様子は「仲が良いんだか悪いんだか分からない悪友」といった所。

 

 彼の迷言の数々はスパークマンだけでなく周囲の脳もしくは電脳をスパークさせる。

 何故か語尾に「~だゼイ」と言う。

 

「ダメで元々、人生はギャンブルだゼイ!」

※黒井みゆきで勝てなかったのに熱斗&ロックマンに挑もうとした時のテルオのセリフ。

 

「お前のどこがロックだゼイ!?」

※ロックマンの名前の由来が気になりだしたテルオの叫び。無印では音楽繋がりの名前だったが光氏は何を思ってこの名にしたのだろう。

 

「オレとオマエの仲だZEY(ゼイ)! 中に入れるZEY(ゼイ)! 仲中(ナカナカ)ZEY(ゼイ)!!」

※ロックマンを調べようとPETを貸せ貸せと煩いテルオから逃げて家に帰るも、ドアを開け~い!とドンドン叩くテルオの迷言。違う意味で取れたら君は手遅れだ。因みにロックマンの素性的に本格的に調べられたらかなり拙い。

 

「ニー、サン? 2×3=6(にいさんがろっく)?」

※たまたま熱斗の発言を聞いてしまって浮かんだテルオの洒落。何気に洒落にならない真実。

 




マサ「正直すまんかった」

〇魔改造テルオ
絶対マサさんテルオみたいな軟弱もの嫌いだから叩き直すと思って。
そこへドコカの陛下要素を盛り込んだのは作者の趣味(ぉ
一応オペレート能力も上がってスパークマンとの仲も改善したから許して。

〇魔改造スパークマン
ストンナ的にドストライクな見た目もあって魔改造にノリノリ。
またポテンシャル自体は良いのですよねスパークマン。ボール嫌いだった。
どこぞのカタツムリみたいに振り回されるようになった。ゴメン。

〇ロックマンの追っかけ
但しファンにあらず。名前の由来が知りたいのにPETを横取りしようとするとか頭おかしいのか魔改造テルオ(つまり作者のせい
因みにロックマンと熱斗的に本格的に調べられたら拙い事だらけなので隠すのに必死だったりする。
ギャグアニメで言えば「こんなときにくるな!」ってタイミングで現れては爆発オチに巻き込まれたり窮地を救ったりするキャラ。

魔改造テルオ、楽しめましたか?(色々酷い

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