作者の発火雨さんからの許可は得ています。変わった幼女を混ぜるなんてひどい話だ(つまり作者のせい
●内容としては以下の通り。
・「ストーンマン拾ったんで魔改造するです!」がベース。
・その陰で「朝起きたら色綾まどいになってました」の色綾まどい(転生)が熱斗に助力。
・エグゼ1編でWWWから足を洗って更生プログラムを受講、ゴスペル編で実績を重ねていた。
・N1グランプリ編で登場。科学省サイドの助っ人役。
・熱斗の好感度は「頼れる大人の女性」というイメージ。メイル的には「強力なライバル」(笑
一味変わったコラボ短編小説、楽しんで貰えれば幸いです。
◆熱斗を応援しようと邁進する良い女の二次小説も是非お読みください!◆
「朝起きたら色綾まどいになってました」【https://syosetu.org/novel/315333/】
これはN1グランプリ開催予告から一週間程前の話なのです。
世界一のネットバトラーを決める世界大会を始めようと、DNNや開催地ニホンだけでなく、各企業や国そのものまでもが大騒ぎ。
警備は大丈夫かとか、アジーナから来た凄腕ネットバトラーの宿泊先をどうするとか、DNNと如何に連携するかとか、元ネット犯罪者を参加させる上で問題がないか等々。
対処すべき事が山のようにあるので、デザートマンがマジで口から砂の手を出して比喩る程に人材が必要なのです。優秀であればあるほど善き。
我がクリームランドからはお父さんとお母さんがセキュリティ関連で頑張っているのです。新種の大型ウィルス『CWU-01P』のデータが保管されているサーバーをDNNスタジオに設置しています。
そんなわけで科学省から派遣された助っ人さんがこちら、色綾まどいさんでございます。
「改めてみると凄い髪ですねお姉さん」
「んー……私のアイデンティティだから置いといてくれるかしら?」
「なら仕方ないですね。個性は大事なのです」
『仕方ない、で済ます~?』
個性って大事なのです。カラードマンのツッコミはスルーです。
色綾まどいさんとカラードマン。凄い髪色と髪形を除けば、ちょっと厚化粧気味なビジネスウーマンといった感じのお姉さんなのです。スーツ姿がビシっとしててグー。
元WWW所属のネットバトラーで、現在はIPC開発の監視用ユニット(仮称)をPETに装備した更生プログラム受講者で、科学省の助っ人として雇われ中。
というのは熱斗さんとロックマンの情報なのです。意外な仲介者でした。
「まどいさんは確かに悪い事したけど、オレ達に何回かアドバイスを送ってくれたんだ」
『科学省にWWWの情報をリークしたり、ゴスペルの時も色々手助けしてくれたよね』
ほほぉ、熱斗さんとロックマンがそこまでおっしゃるとは。
確かに挨拶は丁寧でしたが堅すぎずそこそこにフレンドリー。社会人としてしっかりしていて、それでいて年齢差を考えた気安さは好印象なのです。
うちの家政婦デニッシュさんを思わせる、近所の頼れるお姉さんって感じですね。熱斗さんも頼りにするわけなのです、元犯罪者とは思えねぇ改心っぷりだ。
「それにしても驚いたわ。まさかストーンマンがストンナちゃんのネットナビになっていただなんて」
『前あった時は置物みたいなネットナビだったのに随分と愉快になったよね~』
おっと、そういえば元WWWでしたね。PETをまどいさんに掲げて対面させてあげるです。
『ゴゴゴ……マァ色々アッタガ、出会エタノハ幸運ダッタゾ』
『うわぁ~、喋れるようになったのも驚いたけど、新鮮だね~』
「こーら、揶揄わないのカラードマン。人もネットナビも変わるものよ、私達みたいにね」
ネットナビに鮮度なんてないけど~とケタケタ笑うカラードマン。ムムム、チャラいなこいつ。
そんなカラードマンを戒めつつ、ごめんなさいねって軽く謝るまどいさん。律儀な人ですねぇ。
「……それでなんで私達ご対面しているんでしたっけ?」
『まどいさんを始めとした科学省側のスタッフのお手伝いをしによかよか村に来たんだけど、偶然ストンナと出会ったから紹介したかったんだ』
おおロックマン説明感謝なのでーす……まどいさん「露骨な説明口調ね……」ってツッコミは聞かないのです。スルー案件なのです。
お父さんとお母さん、そして私が暫し滞在している浦川旅館があるよかよか村。
まどいさんの話ではN1グランプリ関連でここを使う段取りがあるらしく、DNNスタッフ数名を連れて熱斗さん達に案内をお願いしたんだそう。
日頃世話になった礼も兼ねて張り切って道案内してたですが、まるで姉弟のようで微笑ましいのです。プライド様に会いたくなったのです……。
「じゃあ私達もお邪魔するのです、暇なので」
「暇でお邪魔するのかよ……」
だって本当に暇なんだもん。そんなジト目で睨んできても鏡で見慣れているから気になりませんよ熱斗さん、フヒヒ。
「いいじゃない熱斗くん。折角クリームランドの有名人と会えたんだし、是非ともお話したいわ。二人との関連性もね?」
そう言ってウィンクするまどいさん。話が解るお姉さんなのです。
よかよか村の代表とスタッフの打ち合わせにスルっと割り込んで事情を話したり、PET電話で砂山さんに許可を貰ったり、緑川ケロさんに同行という散歩に誘ったり。
私と言うN1グランプリ有力候補を捕まえた事もあって、お喋りと言う名の独占インタビューが出来て緑川ケロさんもニッコニコ。熱斗さんは不満げですが、そこをまどいさんが宥める。
話が解るだけでなく話の持って行き方も上手いですねぇ。
「……というわけなので、私はあくまでWorldTubeのアイディアを親戚に提供しただけであって、私が作ったっていうのはガセネタなのですよ」
「そのアイディアこそが大事なのよストンナちゃん。あのサイトがあるとないとでは大違いよ」
「オレも最初の頃は別に~って思ってたけど、今じゃ見ない日はないぐらいだもんな」
『面白いモノから勉強になるモノ、ネットナビが作成した時代劇やアニメの再現動画とかもあって毎日楽しいよ!』
「私の配信も見てくれてありがとうね! 応援コメントがホント励みになるのよ~」
私と熱斗さん、ロックマンもフォローしてますもんね【緑川ケロのケロケロチャンネル】。
まどいさんを皮切りに褒める褒める。考案した甲斐があったのです、えっへん。
特にまどいさんは我が事のように喜んでいるですね。もしかしてとも思いましたが……まぁそこを問うのは無粋でしょう、共に今を生きる人間なのです!
その他にも、オフィシャルにも評価及び信用されて行動範囲が広まった、ヒノケンが更生プログラム受講者の後輩として科学省に来た事、熱斗さんとメイルちゃんの仲を茶化す等々。
お仕事中とは思えぬ程に会話を楽しみながらも、DNNのスタッフさん達と打ち合わせしていると。
―どがぁんっ!
突然物凄い音が!?
「し、死ぬかと思った……!」
そこには腰を抜かした砂山ノボルさんと、川に正面から突っ込んだトラックが。
駆けつけた所、砂山ノボルさん目掛けてトラックが突っ込んで川に落ちたのだそう。怖っ!
ノボルさんは幸運にも無事でしたが腰が抜けて緑川ケロさんに支えて貰っています。そして肝心のトラックの方はといえば……誰も乗っていませんでした。
爆発しないと解ったのか、大胆にも橋から飛び降りたまどいさんは拉げた運転席を覗き込むです。
「ネットナビが遠隔操作できる自動運転タイプね。それも科学省監督の最新型よ」
オフィシャルに連絡しとくわね、とまどいさん。ノボルさんも保護してもらわないと。
橋から熱斗さんと一緒に覗き込んでよく見ると、最近CMで話題のトラックだと解ったです。
となるとネット犯罪者が仕掛けたんでしょうが、科学省が開発に加わっていたのならセキュリティや乗っ取り対策も万全なはずですのに。
登ってきたまどいさんと熱斗さんは同時に頷き……犯人はウラインターネットの住民である可能性が高いと述べました。息ぴったりですね。
更に幸運だった事にインターネットに繋げられるドライブレコーダーが無事だったので、それを取り出してプラグイン。逆探知を仕掛けるです。
ロックマン、カラードマン、そしてストーンマンは犯人の足取りを掴みながら電脳世界を移動、ウラインターネットへと足を運ぶ。
最初は熱斗さんとロックマンがストンナを心配してくれましたが、道中ストーンマンの防御力を見せつけ、人手があると助かるとまどいさんが口添えしたこともあって同行を許してくれました。
そうしてウラインターネットの表層を進んでいき、犯人を発見! 最新型のドライブレコーダーは操縦者の特定もできるし、まどいさんの顔広かったです!
片腕が巨大なキャノンとなっていてドーム状のガラスに頭を包まれた黒いナビは、私達のナビ3体が立ちはだかっているにも関わらず不敵に笑いだし……。
『バレちまったら仕方ない……オレこそは砂山ノボルを暗殺すべくWWWに雇われた、ウラインターネット一の殺し屋ダークマン様よぉ!』
「ウソね」「ウソですね」
思わず即答しちゃいました、私とまどいさんが。
ダークマン(笑)は即バレに驚愕していましたし、熱斗さんは嘘を見抜いた事に驚愕していました。素直か。
いやだっていくら黒くて片腕がキャノンで頭がドーム状のガラスで包まれているからって……どうみても「ちょっと魔改造しただけのヒールナビ」にしか見えないもん。
しかもウラ1の殺し屋って割にはロックマンに呆気なくやられたし……カラードマンとストーンマンは取り巻きのヒールナビ共を相手にしてました。
そうこうやっている内にオフィシャルネットバトラーさんから、ノボルさん暗殺を依頼されたウラのネットバトラーを逮捕したと連絡がきました。
その内に監視対象である自分にも事情聴衆しにオフィシャルが来るだろうとまどいさんが言っていたので、ここらでお開きになりますかね。
犯人を追いかけて辿り着いたのが秋原町だったこともあり、桜井メイルさんに見つかって熱斗さんが連行されました。どうやらオヤツの時間にデート(熱斗さんは否定)の予定があったようなのです。
私とまどいさんが茶化す中、メイルさんは熱斗さんをギュっと抱き寄せて私達二人を威嚇。誰も人様の彼氏は盗らないですよ、ねーまどいさん。
プンスコしているメイルさんに引きずられる熱斗さんを見送り、無事終わったんだなーと実感。
自然とまどいさんと視線が交差し、即座に目を逸らす。
「……あの偽ダークマンってさ、あと二種類いる気がしないかしら?」
―――それは狙って言っているですね、まどいさん?
「……
なのでこう返します。これが伝わるなら……。
互いに視線を合わさぬまま言葉を交わし確信したのか……ふうっと同時に息を吐く。
「これ以上は無粋なのです。世の中には凄腕の名を名乗って威張るニセモノなんて沢山いるのです」
「……そうね。オリジナルのダークマンがいるとしたら可哀想な話よねぇ」
最後の最後まで問いただすのはナンセンスだとまどいさんも感じ取ったでのでしょう。ですがその横顔は、ちょっと満足そうでした。
私は見ての通り無表情なので表には出せませんが、世の中は私の同類がいるかもしれないと、ちょっとワクワクしちゃってます。趣味が通じる人がいるといいなぁって。
「それじゃ、私はオフィシャルに呼ばれているからこの辺で。帰りは気を付けるのよ?」
「はいなのです。カラードマン、次会ったらネットバトルするです!」
『なんなら別に今からでもいいけど~? 5分以内には勝てそうだし~』
『ゴゴゴ!? ソレハ聞キ捨テナランゾ!』
「だから揶揄わないの」
むむむ、このカラードマンやりおる……。
―――
手をブンブン振って別れる無表情の女の子……ストンナちゃんを見送る私こと色綾まどい。
犯人を追いかけてたらいつの間にか夕方になっていて、夕日色に染まる彼女を見て今日の事を思う。
「ほんっと世界は広いわねぇ」
原作ではデリートされてるはずのストーンマンが有名ナビになっていたり。
●ouTubeのような動画サイトが世界的に流行っていてクリームランドが潤っていたり。
ヒノケンが更生しようと頑張ってたり、砂山ノボルのテレビ狂が薄まったり、サロマの自然保護団体が大きくなっていたり、速見ダイスケが更生プログラム受けていたり。
驚いたのはこれだけではない。
「……イエローデビルの新種が出たのは驚いたわ」
まさかロックマンシリーズの伝統をこの目で見る事が出来るだなんてね。
私こと色綾まどいはこの世界……「ロックマンエグゼ」シリーズを遊んだ事がある転生者だ。
エグゼ転生をした私は色々あってWWWを見限り、熱斗くん達をサポートしてここまで過ごしてきた。
そうしている内にゴスペル編が始まったのだけど、新たな発見が次々と出てきて驚いたものだ。
今日だって新発見の連続だった。
ストンナの友人のネットナビが無印ロックマン最新作に登場するツンドラマンだったし。
その友人の叔父がイワン・コオリスキーで良いおじさん化してたし、ジョーモンエリアですれ違ったタップマンが剣豪化してたし、カットマンがオフィシャルネットナビになってた上に江戸っ子になってたし。
上文テルオに至っては「ダレこいつ?」って本気で思った……確かアナタ性格かなり悪かったわよね、なんでどこぞの陛下みたいになっているの?
いや本当に……新しい発見の連続ねぇ。
「今日だけでも楽しかったわねぇカラードマン」
『ほんとほんと。揶揄いがいのあるヤツだったよ、あのカットマン~』
「こらこら」
挑発したらすぐに怒り声で返すナビで、確かにカラードマンが楽しめそうではあるけど。
すれ違ったマサさんが手伝ったり、転助お爺さんがヒントをくれたり、名も知らないオフィシャルネットバトラー相手に熱斗が頼ったり……。
子供達やネットナビだけでなく、大人だって頑張っていて成長している。
WorldTubeのおかげかしらね。世界中の色々な人たちが繋がっていて、助け合っている。
「私達も頑張らないとね~!」
両腕を上げて背伸びをする……ん~、良い気分っ!
彼ら彼女らに負けてられないわね、私もカラードマンも!
その為にも、N1グランプリの為にも働かなきゃ。熱斗くん達が安心して大会を楽しめるようにね。
更生プログラムが終わったら【わーつべ】でイラスト投稿でもしてみようかしら?
・色綾まどい(転生)
「朝起きたら色綾まどいになってました」の主人公。熱斗を誑かす魔性の女に見えてしまうが普通に善人。
ゴスペル編で徳を溜めて科学省の助っ人として参戦。舞台裏で活躍するお助けキャラ的な。
・カラードマン
色綾まどい(転生)の揶揄い上手なネットナビ。魔改造がブームなので何かしら魔改造されていそう。
・ダークマン(偽)
ウラで有名な殺し屋の名をパクって依頼者を集めていたウラインターネットの小物。
ウラインターネットでは嫌な意味で有名だったが、本物も暗殺ナビも無視するぐらいには小物。
元ネタはダークマンⅢで、ダークマン.EXEはⅣの方。本文でまどいとストンナが言ってたのはコレ。
・桜井メイル
この世界線では熱斗×メイル一筋なのでメイルの恋を応援するお姉さんと化する。但し恋愛経験はないから助けになれるかと言えば微妙である(ぉ
因みにストンナはチサオという男の子に惚れられているので一歩リード(何にだ
・まどい(転生)の驚愕
オリメイクナビや大型ウィルスをドンドン増やす予定なのでロックマンシリーズプレイヤーの転生者にとっては楽しみが増えそうではある。
結論:ロックマンシリーズ愛好家には嬉しい世界線(を目指して書いている
読んでくれてありがとうございました!