ストーンマン拾ったんで魔改造するです!   作:ヤトラ

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一気に詰め込もうとして火曜日投稿遅れました;
日記編はこれだから便利なんですよね(ぉぃ


【ストンナの日記・その16】

Ξ月◆日(プロト強奪当日

 

 ネットナビを見てコロされると思ったのは初めてだったです。

 

 WWWの手先に逆戻りしたストーンマンを取り戻す為にコツコツと作っていた強化プログラム「バギュームアーム」が完成し、光熱斗さんと伊集院炎山さんの後を追いかけ科学省に来たです。

 お父さんから聞いていた通り、WWWが「プロト」を奪おうと科学省ネットワークに突入していて大混乱。友達のバスト&バーストマンに、ソードマンとロクデナs……ケンスロット卿までも居たです。

 

 因みにソードマンを調整し魔改造したのはストンナなのです。主に似ず硬派で立派なのです。

 

 残念ながらストーンマンは居なかったので、「バギュームプログラム」の実験はドリルマンなるカッチョいいネットナビに使わせて貰ったです。

 この「バギュームアーム」はネットナビに装着する強化プログラムで、HPが弱った自律型ネットナビを鹵獲、PET内に凍結するというもの。

 凍結したドリルマンをストンナのPETでパク……回収し、「プロト」も取り戻せてデメタシデメタシ……かと思われた所で冒頭の感想なのです。

 

 あれがフォルテでしたか……事前に聞いてなかったらチビっていたレベルで怖かったです。

 

 オフィシャルが自律型ネットナビ鹵獲プログラムの開発を許可してくれたのも、あわよくばフォルテを鹵獲したいという希望と野望があったんでしょう。

 けどあれはムリ。科学者としてネットバトラーとして、あれはどう足掻いても鹵獲できる云々の話ではないのです。それまでに凄まじい出力と気迫でした。 

 ボウルマンなるネットナビが「ウラインターネットの破壊を阻止するため」と言ってフォルテを挑発し誘導してくれなかったら、ロックマンとヘルボアはデリートされていたかもしれませんね。

 

 まぁつまり―――プロトは奪われちゃったわけですね。

 

 科学省のテレビ通話でプライド様にも伝わり(ストンナが無事と知って凄い喜んでくれましたが、直ぐにキリっとした顔に戻りました)、オフィシャルも科学者達も神妙な雰囲気に。

 幾ら技術力に秀でたWWWでもプロトを1~2日で解凍できないだろうからと、まずは軍隊に戦車を配置してもらう運びになって会議は終了。

 

 さて帰ろうと思って……何が起こるか解らないから交通機関は封鎖すると聞きました。マジか。

 

 電車が使えなくなって浦川旅館に帰れなくなっちゃったストンナを、いつの間にかアメロッパから帰ってきたデカオさんとチサオくんが泊めてくれたんです。

 動けないということでお父さんとお母さん、プライド様も(渋々)許可を頂きました。デカオさんとチサオくんは信頼できる漢なのです。

 因みにバストちゃん・ケンスロット卿は科学省のご厄介になるです。クリームランドの精鋭なので頼りにされていますが、女癖悪いオッサンが気になるです……そんなんだから娘さんに嫌われるんですよ。

 

 そんなわけで、デカオさんの家を掃除して、沢山お喋りしてから日記を書いてます。

 どうやらデカオさんは熱斗さんが、チサオくんはストンナが心配になってニホンに戻ってきたそうなのです。心配かけてゴメンねチサオくん、バブルマン。

 プロトが奪われたからってすぐどうなるというわけでもないし、ストーンマンの分までお喋りを楽しむですよ。

 

 

 そういえば熱斗さん、炎山さんから「なぜギガフリーズを使わなかった」と責められてましたが……新しいスタイルチェンジか何かですかね?

 

 

 

ψ月Δ日(プロト強奪2日目

 

 プロト対策と言って軍隊さんが奇妙な戦車……戦車?を複数配置された秋原町で朝を迎えました……デカオさんの家で。

 

 この日は水野さん(飛行機事件で世話になったオフィシャルネットバトラー)立ち合いの下、凍結していたドリルマンを起こします。

 そして彼の兄貴分だと言っていたクラッシュマンと、テレビ通話越しですが再会させてあげました。義兄弟の絆は熱かったのです、ぐすん。

 

 クリームランド銀行の電脳に侵入し、大型ウィルス・クリームデビルにぺしゃんこにされてクリームランドオフィシャルに逮捕された「ウラの壊し屋」ことクラッシュマン。

 その後は更生も兼ねてクリームランド電脳で働いていたのですよ。それを知らず、ドリルマンはDr.ワイリーに嘘を吹き込まれてクリームランドを逆恨みするようになったのだそう。

 

 これにドリルマンは『あのジジイ、ぜってぇ穴あきチーズにしてやる!』と大激怒。取り除いたとはいえ自滅プログラムも入れられたし当然の結果なのです。

 ついでにチサオくんとバブルマンも「兄ちゃんをダシに騙すなんて許せまちぇん(んプク)!」と大激怒。ドリルマンと仲良しになりました。

 デカオさんとガッツマン・クラッシュマンは「成長したな弟よ……」と後方兄貴面。ガッツマンはバブルマンから兄貴分として慕われているようなのです。

 

 そこでストンナはドリルマンに取引を持ちかけました……一時の間、ストンナのナビとなってWWWと戦ってくれないかと。

 

 ストンナの大事なナビがワイリーによって操られていて、取り戻す為にWWWと戦うつもりだとを伝えると、ドリルマンは快く了承してくれたです。

 勿論ドリルマンなりの理由があるです。罪滅ぼし、ワイリーへの復讐、自分のケツは自分で拭いたい、クラッシュマンの罪を少しでも軽くしたい等々。

 オフィシャルネットバトラー・水野さんも、解析時に洗脳プログラムの類が見つからなかったこと、WWWのネットワークを把握していること、ドリルマン自身の能力の高さを見据えて了承してくれました。

 

 ストンナがWWWと戦うつもりだと知ってデカオさん、そしてチサオくんが止めようとしてくれましたが……ネットナイツの証を見せて黙らせたです。

 クリームランドは科学省に発破を掛ける為にオフィシャルと手を結び、クリームランド専属のネットバトラー部隊【ネットナイツ】もWWWの戦いに協力すると約束。

 これはネットナイツ最年少である私ことストンナでも可能です。プライド様と両親に物凄く嫌そうな顔をされてしまいましたが、必死に説き伏せて了承を得ました。

 

 そこまでやる理由はただ一つ……ストーンマンを取り戻す事です。

 

 ストーンマンは元WWWの自律型ネットナビ。ですが今でもストンナの相棒だと信じています。マスターデータで復活も可能ですが、それは私にとって行かない理由にはならないのです。

 デカオさんは納得してくれましたが、チサオくんは猛反対。ストンナのこと大好きだって気持ちがヒシヒシと伝わるですよ。

 そんなチサオくんをバブルマンお兄ちゃんが泣きながら説得。ストンナは頑固者だし、ここまでナビ想いなオペレーターはいないから止めてやるなと。 

 

 泣きながら頷いてくれたチサオくんをギュッと抱きしめ、必ず帰ってくるですよと宥めて上げました……鼻血流して倒れちゃいましたが。

 

 そんなわけでメンテナンスも兼ねてドリルマンを調整(チューニング)していたのですが……流石はDr.ワイリー、凄まじい改造っぷりなのです。

 尖った性能ではありますが全体的なパラメーターも素晴らしい数値に纏まっており、単調ですが攻防一体の戦術を可能としたボディプログラムも流石。

 元々のドリルマンは両腕と頭に大きなドリルを装備しただけの単調な姿で、今のデザインはワイリーが作ったとのこと。

 

 ストーンマンもそうですが、やはりネットナビに関する腕前は超一流なのです。

 悪事に染まっていなければ、ストンナはDr.ワイリーに弟子入りしていたかもしれません。

 

 ストーンマンを取り戻すのは大前提ですが、ワイリーにどうしても聞きたい事が出来たし、なんとしてもオフィシャルと協力してWWWの本拠地に挑まねば。

 そう考えながらドリルマンをメンテナンスするのです……あー魔改造してみてぇですぅ。

 

 そういえばクラッシュマンがクリームランドにケンカを吹っ掛けた理由を聞いてみたですが……ストンナ達どころかドリルマンも『オレの気持ちを返せ!』って呆れてしまいました。

 歌動画投稿拒否された腹いせって……しかもドリルマン曰く超がつくほどのド音痴らしいし……本ナビは認めていないのがまた厄介な……。

 

 因みに街中に配備された無人戦車は「プロトバグ」なるバグによって暴走、一気に危なくなりました。

 お出掛け中だったデカオさんとやいとちゃんとメイルちゃんは、熱斗さんとロックマンの活躍で無事だったみたいですが……こぇー。

 

 まぁ秋原町中のネットバトラーが奮闘したおかげでプロトバグは一掃、戦車のコントロールも戻りましたがね!

 ゴスペルを相手にした電脳戦争ことサマーウォーズで鍛えられたメンタルは伊達ではなく、軍隊やオフィシャルの指示で動く大人達が戦車を引きつけ、子供達とそのネットナビがプラグイン。見事な連携です。

 日暮さんが挑発ドヤ顔したら戦車数台にロックオンされた時は、失礼ながら笑っちゃいました(笑)

 

 ストンナもチューニングを終えたドリルマンの試運転も兼ねて参戦。

 ストンナの補助とバトルチップが入るだけでドリルドライブの戦法が大きく変わるですよ。やっぱ強いですねドリル突進。

 

 町全体の戦車からプロトバグを排除し落ち着いた所でクリームランドに連絡した所、やはりというかプライド様も慌ててました。

 クリームランドでもプロトバグによって様々な機械が暴走を始め、【ネットナイツ】を筆頭に国中のネットバトラーが頑張って食い止めていると言う事。

 特に困ったのは大型ウィルスを格納した各種サーバー。未開発も含めてサーバーを暴走させ、大型ウィルスが流出しかねないという事態。やばいやつや!

 

 そんなわけでストンナはプライド様から外出禁止令を受けたのでした。

 

 

 

―――WHY(なんで)

 

 

 

υ月Э日(プロト強奪3日目

 

 プライドさま、お父さん、お母さん。

 

 勝手に出ていく不孝をお許しください。

 

 行ってきます。

 

 

 

―――

 

 誰も居ないデカオさんの家を飛び出し、ビーチリゾートの岸に辿りついたストンナ。

 彼女は持っていたPETにインストールされているネットナビ・ドリルマンに語り掛ける。

 

「準備は良いですかドリルマン」

 

『おかげさまでバッチリよぉ! 今ならWWWの電脳中を穴だらけにできるぜ!』

 

 ドリルマンのドリルは絶好調。これから、自分を騙したDr.ワイリーに一泡吹かせようと出向くのだ。気合が入らないわけがない。

 短い付き合いとはいえ、頼もしいナビを得て幸運だとストンナは思う。チューニングも試運転も済ませた今、ストーンマンには劣るが良いオペレートができるはずだ。

 

 

 懐に入れようとした所でPETが鳴り響く……通話の相手は予想できている。

 

『ストンナ!』

 

「プライド様……」

 

 やはりというか、PETを開けばプリンセス・プライドの焦燥した顔が映る。

 恐らくはプライドも、危険だからと外出禁止令を命じられたストンナの行動を予測していたのだろう。

 

『どうしても行くというのですか』

 

「はい。ストーンマンを取り戻す為に」

 

『ストーンマンのマスターデータは残っているのでしょう?』

 

「友達を助けるというのは、理屈では決まらないのです」

 

『クリームランド王女の命令が聞けないというのですか』

 

「はい」

 

『―――友達としてのお願いでも?』

 

「そこはちょっと揺らぎます」

 

 意地悪な問いだと自覚しているのか、プライドは苦笑いを浮かべる。

 

『いいですかストンナ。アナタはキロクラム家の次期当主であり、ワタシの忠臣であり、クリームランドを支える科学者で―――ワタシの一番の親友なんです』

 

「ストンナも、プライド様はお姉さんみたいな親友だと思っています。本当なら両親にも友達にも、プライド様にも心配を掛けさせたくないんです」

 

「けど、ストーンマンはストンナの日々に欠かせない存在なんです! そんなストーンマンが、洗脳されて悪だくみに利用されているだなんて聞いて、じっとなんてしていられないんですよ!」

 

『だったらワタシだって、ストンナが居ない人生なんて考えられないんです! いつもテンション高くて、愉快で、頭が良くて、素直で、いつも傍に来てくれる大事な妹分なんです!』

 

 意志と意志のぶつかり合い。画面端でナイトマンとドリルマンが気迫で縮こまる中、2人は荒く息を吐いて深呼吸する。

 

『ストンナ……お願いだから一人と一体だけで行かないでちょうだい! アナタに万が一のことがあったら……ワタシは……ワタシは……っ!』

 

 この時ばかりは、プライドはプリンセスの立場を捨て、一人の女として涙を零す。

 

 ボロボロと零れ落ちるプライドの涙を見て宥めるナイトマンだが、ストンナだって涙が溢れ出ていた。

 無表情ながらもポロポロと、プライドの優しさと、それを無下にする自分が苦しくて泣き続け……袖でゴシゴシと拭いとる。

 

 だからせめて―――勘違い(・・・)を正そうと、彼女(・・)は手を伸ばしPETを奪い取った。

 

 

 

「ストンナ一人だけじゃないよ、お姫さん」

 

 

 プライドが顔を上げれば、そこに映っているのはストンナではなく、歯車を模した髪飾りをつけた黒髪の女性だった。

 彼女の事は知っていた。N1グランプリでナイトマンと共に観戦した、ストーンマンと激戦を繰り広げたネットナビのオペレーター……白泉たま子。

 

『えっと……』

 

「状況が読めていないようだね? まぁ甥っ子(まもる)にストンナを助けてやってくれって頼まれてねぇ……尤も」

 

 にやりと笑い、白泉たま子は後ろの光景を見せつける。

 

 

 

「ね、熱斗の為でもありますけど、ストンナちゃんを放っておけないので!」

 

 震えながらも拳を握る桜井メイルが。

 

「ゴージャスな船を貸してあげるだけじゃつまらないわ。船番ぐらいはできると思うの」

 

 やれやれと肩を竦ませる綾小路やいとが。

 

「うう、砂山ディレクターに行って撮って来いって言われてぇ……」

 

 メソメソ泣いている緑川ケロが。

 

「みんな、熱斗くん達やストンナちゃんの為に集まったんでマスよ!」

 

 Vサインを掲げる日暮闇太郎が。

 

 更にはオフィシャルネットバトラーも数名おり、任せてくれと言わんばかりにPETに向けて敬礼する。

 勿論ネットナビ達もやる気十分。特にロールはドリルマン以上に絶好調だ。

 

 呆気に取られるプライドを他所に、たま子からPETを受け取ったストンナの無表情顔がドアップで映し出される。

 

 

「フヒヒ。WWW、皆で行けば怖くない……です!」

 

 

 ダブルピースするストンナを見て、この子が皆を集めたのだろうとプライドは理解し……思いっきり笑い始めた。

 

 

『あはははははは! もう好きにしなさい! 必ずストーンマンを連れて無事に帰ってくるように!』

 

「了解なのです、プライド様!」

 




〇ギガフリーズを使わなかった理由
 原作ではプロトを持つフォルテに使用するものの、フォルテも『選ばれし者』故に不発に終わる。
 当作ではメガトのアドバイスで「万が一フォルテにプロトを奪われてもギガフリーズは使うな」と忠告していました。ギガフリーズ使用権の条件を両者共に有していたわけですね。
 そんなわけでギガフリーズはまだロックマンの中にあります。使用する場面があるとしたらあの場面かな?(アバウト


〇ボウルマン参上

『おうおうフォルテさんよ、親分さん(ランク1)から伝言だぜ。これ以上のウラインターネットの破壊は許されねぇってよ!』

『んなわけで、オレぁ親分さんに頼まれてテメーにちょっかいかけちゃうぜ―――どうせ青いのとブタは逃そうと思ってたし丁度いいだぁ? なら問題ないな!』

『ロックマンっつったか? 親分さんがそれ(・・)はまだ切るんじゃねぇぞって言ってたから伝えとくぜ! 次会ったらウラランカーとしてぶっ潰してやるから覚悟しとけよ!』

 ボウルマンはセレナードに気持ちよく負けて勝手に親分呼びして子分気取りでいる変わったネットナビ。快男児。


〇クラッシュマンとドリルマン再会
 この後クラッシュマンが「誰ガ音痴ダ!」と逆切れして歌おうとしてオフィシャルに強制停止させられたとか。
 悪事を働いた自律型ネットナビは外付けHDDなどで強制的にフリーズする機能とかあったらなーと思いました。


〇熱斗と愉快な仲間達
 熱斗・炎山・デカオ・トラキチの原作突入組。
 原作では重傷だった光裕一郎が本拠地を突き止めてくれましたが、こちらは犬飼やドリルマンの証言、逆探知など様々な要素を重ねて突き止めました。


〇ストンナと愉快な仲間達
 ストンナ・メイル・やいと・たま子・ケロさん・闇太郎のオリ展開突入組。
 ストーンマン奪取組とサポート組の二種類。特にロールはラスボス前の回復要員になれることでしょう。

 次回、色々すっ飛ばして漸くストーンマンを取り戻す予定(それでもアレコレ無理やり詰め込んじゃいそう;
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