ストーンマン拾ったんで魔改造するです!   作:ヤトラ

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大まかな流れをまとめて凝縮、こういう書き方が一番やりやすい気がする。
そのせいでカットマンの餌食になる方々も多いですがね……。
格キャラクターにスポットを当てて書ける方は本当に凄い。


戦友(チーム・メイト)

 この日、光熱斗とロックマンはこれまで紡いできた絆の大切さを改めて思い知った。

 

 全ての元凶たる初期型インターネット・プロトの完全デリートを父・光裕一郎に託され、伊集院炎山・大山デカオ・荒駒トラキチの3名と共にWWWのアジトに乗り込んだ。

 世界初の自律型ネットナビ・フォルテ。その生みの親であるDr.コサックの過去。パルストランスミッションシステム。明かされる「プロトの反乱」の裏側。

 メガト・キロクラムからある程度は聞いてはいたが、当事者から聞くとその罪深さが解るというもの……フォルテを止めようとしたコサックの覚悟を見届けた後、熱斗達は先に進んだ。

 

 その先に待っていたのは数々の妨害。

 WWWが改造した無人戦車、有象無象のチンピラ達、数多くのトラップ……中でも電脳キャッチャーは外付けHDDを装着したガッツマンGですら持ち上げる程に面倒だった。

 流石Dr.ワイリーの本拠地と言いたいが、幾ら優秀なネットバトラーとは言え中学生以下の子供4人がどうこうできるわけがない(まぁ身体能力は大人並だが)。

 

 難航していた熱斗達を助けたのが、遅れてやってきた援軍だった。

 

 桜井メイルとロールによる回復支援。

 日暮闇太郎とナンバーマンによるハッキング。

 綾小路やいと&グライドの先行偵察。船番するつもりだったが、友達が戦っていると思うと我慢できず駆けつけたらしい。

 白泉たま子&メタルマンによる電脳キャッチャー破壊。

 緑川ケロ&トードマンは撮影がメインなのであまり役に立たないが、それでも頑張ってサポートしてくれた。

 その他、炎山にばかり背負わせるものかと立ち上がったオフィシャルネットバトラー達が、チンピラや無人戦車を相手に戦ってくれる。

 

 中でも助けになったのが、ストンナ&ドリルマンだ。

 ストーンマンを取り戻したい一心で知恵を巡らすストンナは、なんと電脳キャッチャーのコントロールを一部奪取、行く手を阻むウィルスやWWWナビを掃除していった。

 ドリルマンはWWWアジトのナビゲート役を買って出てくれただけでなく、パネルをプロトバグごと抉って除去するという大挙を成し遂げている。

 

 パルストランスミッションシステムによりフルシンクロ状態となり、コピー究極プログラムにより強化されたネットナビで特注無人戦車を操る、WWWの幹部ネットバトラー達。

 

 催眠光線を発する無人戦車を操る、エレキプログラムを司る西古レイ&フラッシュマン。

 漸く腰痛が治ったらしく、その腹いせだと言ってフルシンクロ状態で暴れまわった。

 

 ウォータージェットを装備した無人戦車を操る、アクアプログラムを司る色綾まどい&カラードマン。

 失敗続きだったしココで評価を上げようと必死で、水属性主体のトリッキーな戦法で攻め続けた。

 

 火炎放射を装備した無人戦車を操る、ファイアプログラムを司るマハ・ジャラマ&マジックマン。ロックマンと熱斗を精神的にも追いやっていった。

 マジックマンの能力であるナビチップ生成により、皮肉にも裏切り者ヒノケンの相棒であるファイアマンを使役、フィールドを火の海に変えた。

 

 スギの木を生やしスギ花粉をまき散らすという凶悪無比な無人戦車を操る、ウッドプログラムを司るプラントマン。この攻撃は多くの者が恐れ慄いた。

 自律型故にパルストランスミッションの恩恵はないものの、Dr.ワイリーの手によって限界まで能力値を底上げされている。 

 

 そして最後に立ち塞がったのは、アジト最深部前で待ち構える高圧スタンガン装備の無人戦車。

 操縦者はワイリーの忠実な(シモベ)を自称するクラウンマンだったが―――彼の正体が判明した。

 

 

『イヒ、ヒィーッヒッヒッヒ! デリート、デリートぉぉぉ! 早く、早く世界ごとダークチップを消すのです! いひ、ひひひひひ!』

 

 

 クラウンマンは、ウラインターネットで流通されている闇のチップ「ダークチップ」の中毒者だったのだ。

 

 ダークチップは強大な力を持つが、その副作用として心プログラムが徐々に蝕まれ、やがて心の闇に囚われ無間地獄に堕ちるという禁断の力。

 表向きは愉快犯を気取っていたが、裏はネット社会の崩壊を望む破滅願望の持ち主。WWWを至高としていたのは「地獄から解放される為の破壊」を求めていたからだった。

 

 ダメ押しの『ダークソード』で熱斗達を追いやるクラウンマンの末路は、決死の覚悟で飛び込んだブルースの『パラディンソード』で一閃という呆気ないもの。

 割れた仮面から覗く満足そうな笑みを最後にデリートされ、彼が操作していた無人戦車は停止。

 

 ウィルスから幹部級ネットバトラー、加えてプロトから生み出されたプロト・バグ……多くの敵と戦ってきた。その度に周りに助けられた。

 

 催眠光線を岩石で防ぐデカオ。

 カラードマンを完封するトラキチ&キングマン。

 マハ・ジャラマの煽りを戯言だと切って捨てた、静かに怒る炎山。

 花粉なんて怖くないです!と単身で突破したストンナ&ドリルマン。

 

 メイルとロールの回復に至っては助けられっぱなしで……光熱斗の顔がちょっと赤くなったのを見て周りがニヤニヤしだすぐらいには余裕を保つことが出来た。 

 無人戦車戦に関しては、様々な装備を持ってきてくれたオフィシャルネットバトラーが居なかったら先へ進めなかったかもしれない。

 

 そんな彼らも、光熱斗を除きヘトヘト。サポート特化のロールですら、今さっきロックマンを回復したことで限界を超え、スリープモードに入ってしまった。

 頼みの綱は光熱斗と、ストーンマンの為と立ち続けたストンナの2人。倒しきったのか新手が来ない事もあり、この頑丈な扉の前で休むことに。

 

 残すはDr.ワイリーとプロトのみ……最後の戦いになると確信し、2人は扉を潜った。

 

 

 

―――

 

ドゴオォォンッ!

 

「『うおっと!?』」

 

 避けた直後、重量物が落下し広域のパネルに罅割れを起こす。

 

 地震に耐えるロックマン(・・・・・)と熱斗(・・・・)だが、少しでもダメージは負えないからと油断せず身構える。

 

 損傷を抑えているのは連戦に備えてもそうだが―――彼ら(・・)の姿に起因している。

 

 プロトの解凍を終えれば、アンテナの電波で世界中のネットワークに繋げプロトに飲み込ませる。それがDr.ワイリーが熱斗とストンナに告げた計画だった。

 この部屋には端末がないから無駄だとワイリーは言っていたが、プロトの解凍に夢中で忘れていたのだろう、パルストランスミッション端末で眠る幹部達の他に、2席も空いていたのだ。

 プロトを止める為にとロックマンと相談し、熱斗はヒノケンの端末でパルストランスミッションを開始。小さなストンナには負担が大きく、組んだばかりのドリルマンとのフルシンクロは難しいということで留守番だ。

 

 そこまでは良かったのだが、奇妙な事が起こっていた。

 

 ストンナとドリルマンは解る。まだ組んだばかりのコンビ故かフルシンクロ状態になれず、ストンナという個体が電脳にポツンと佇んでいる状態に。

 

 問題は光熱斗とロックマンだ。強い絆で結ばれている2人は難なくフルシンクロ状態に持ってこれたのだが……まるで光熱斗にロックマンという力が纏ったかのような姿をしていたのだ。

 WWW幹部のと比べると明らかに異質なその状態は、ストンナの分析とロックマンの考察によると、ゴスペル決戦時による影響ではないかと考えた。

 一心同体という言葉を体現したような身体能力はけた違いの運動性と反射神経を誇り、プロト・バグの奇襲ですら余裕で対応しデリートした程。

 

 この特殊フルシンクロ状態をストンナは『クロス・フュージョン(以後CF)』と命名。

 最終決戦に相応しい力を得て、ドリルマンと共にプロトが侵略しつつある電脳を進むが……。

 

 

『ゴゴゴゴゴゴ!』

 

 

 ストーンマンが行く手を阻んできたのである。

 

 彼の防御力の高さは熱斗もロックマンもよく知っている。故にプロトの前に立ちはだかるとすればコイツだろうと予感はしていた。

 

「『しっかりしろストーンマ、うわぁぁっ!?』」

 

『ゴゴゴゴゴゴ!』

 

 声を掛けようとも意に介さず、両腕の石柱を合わせローラー移動プログラムを発動、まるでロードローラーのように高速で突っ込んでくるではないか。

 本来ならエリア移動時にしか展開できないローラー移動プログラムを戦闘時にも発動できるようワイリーが改造したのだろう、超重量体が驀進するのはかなり怖い。

 

「『そこをどいて! ヘビーアレ―――ガッ!?』」

 

『ゴゴゴゴー!』

 

 対ストーンマン用にセットしていたブレイク性能持ちのバトルチップ『ヘビーアレイ』を使用するも、高HPを併せ持つストーンマンは簡単には止まらない。

 動きは単調だし遅いしで避けやすいが、無視して先へ進むことはできない。ロードローラー攻撃ですら無理やり旋回してロックマンを追尾するのだから恐ろしい。

 

 かといって戦闘を長引かせるわけにはいかない。何故ならば。

 

「『痛……!』」

 

 電脳空間でダメージ受ければ、媒体としている熱斗にもダメージが伝わる。解っていたとはいえ痛みに慣れてはいなかった。

 WWW幹部よりも親密なフルシンクロ状態が仇となった。ロックマンと熱斗のダメージに対する理解の差はあまりにも大きい。

 

『ゴゴゴゴ!』

 

 ストーンマンは苦痛で動けないロックマンを見下すように立ち止まり、巨大な片腕を振り上げる。

 それでもCFロックマンは鈍痛で身体だけでなく頭まで動かすことが出来ず、混乱のあまり咄嗟に目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

「止めるですよストーンマン」

 

『ゴ……ッ!』

 

 目を開くと、そこにはパルストランスミッション状態のストンナが両腕を広げており、その僅か数センチ上でストーンマンの巨腕が停止していた。

 何故か目の前にいる知らないはずの(・・・・・・・)少女を攻撃できない。「邪魔者をデリートしろ」という命令(プログラム)を実行できない。

 

『ストンナ、勝手に行くんじゃ―――』

 

「『ストンナ、早く逃げ―――』」

 

 駆けつけたドリルマンも、漸く頭が回転し迎撃態勢を取ったロックマンをストンナを案じようとして……止まった。

 

 

 

 ストンナは無表情だ。血筋らしく顔面の表情筋が動かず、持ち前のリアクションの高さで表現力をカバーしている。

 どんなに笑っていても怒っていても、ジト目は変わらず、口は食事以外は大抵一文字、ほっぺたは柔らかいのに膨らまない。

 

 そんなストンナは怒っていた。付き合いの短いドリルマンも、付き合いが長いロックマンと熱斗もそう思える程に。

 

 

 

 動かないはずの顔が、解り易い程に怒りで歪んでいるから。

 

 




〇フォルテとコサック
バッサリカットマン。せめてコサック博士をどこかで出しておけば良かったと後悔しとります…;

〇ガッツマンG
 伊集院炎山の許可の下に外付けHDD「グレードHDD」を使用、圧倒的なパワーとキャタピラ走行で邪魔なウィルスとプロトバグを片付けて行った。
 強化パーツの防御力が高いだけでなく、熱斗達がハマっているゲーム「イレギュラーハンター」の経験を活かし盾役(タンク)としても機能する。

〇チームオブロックマン
 リーダー担当ロックマン、攻撃担当ドリルマン、防御担当ガッツマンG、偵察担当グライド、ブレイン担当キングマン、サポート担当ロールの即席チーム。ドリルで道を拓き、固い友情で結ばれた四人を軍師トラキチが動かす。
 因みにトラキチとストンナも「イレハン」にハマっており、この戦いが終わったらフレンドコードを交換しようと約束した。

〇チームオブオフィシャル
 チーダー担当ブルース、攻撃担当メタルマン、ブレイン担当ナンバーマン、サポート担当トードマン、防御・偵察にオフィシャルナビを加えた即席チーム。バランスが良く緻密な計算と冷静さで隙を作らない。
 実は炎山も「イレハン」をプレイしていて、それを知ったたま子と闇太郎に色々と質問攻めされたが「今はそれどころじゃない」と強引に誤魔化した。

〇まどいとマハ・ジャラマ
 最後の最後までちゃんとした出番を書かなかった雑な作者を許して……。

〇無人戦車inWWW幹部
 原作では一体につき2体のネットナビが入っていましたが、突入するネットバトラーの人数増やしたし、それぞれ個性的な無人戦車を配置してみました。
 我ながらプラントマンの無人戦車は恐ろしい物を想像したものです。もし犬飼&ビーストマンが残ってたらコンドル数羽を操る無人戦車というアイディア。

〇クラウンマンの正体
 次回作である4にも繋がるなーと思ってダークチップの犠牲者に。自害するぐらいなら世界ごと巻き込もうとしてWWWの計画に乗った。
 仮面の道化師といったらこういう黒い面を隠すっていうイメージがありこうなりました。活動報告で募集したナビをここまで魔改造しちゃうとか酷い作者だ……。

〇メイルと熱斗
 要所要所で主人公を回復してくれる幼馴染ヒロイン。これには熱斗もドキっときた。

〇CFロックマン
 元ネタは「ロックマンエグゼAXESS」のアニメオリジナル設定。現実世界にネットナビを実体化させる。当作ではパルストランスミッションの副作用として実装。
 ゴスペル戦で現実と電脳の境目に閉じ込められた中、ロックマンの「ココロ・プログラム」でフルシンクロ状態となった経験が活かされこのような姿となった。
 通常のフルシンクロ状態よりも強い。またWWW幹部は無理だったがそこそこの信頼関係を築いていればやいと&グライドですらCF可能だったりする。

次回、ストンナVSストーンマン、後フォルテ。

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