ストーンマン拾ったんで魔改造するです!   作:ヤトラ

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◆前回のあらすじ 
 呪いのナビカスパーツを解ける(かもしれない)老師を探しにチョイナへ!


【序章その3】

 

 ロックマンに掛けられし「ニョタイカの呪い」を解く為に友達とチョイナへ旅行すると言った熱斗に、裕一郎とはる香はWWW騒動も終えたからとあっさりとOKを出した。

 以前ゴスペル騒動を終えてクリームランドに遊びに行った時も軽かったが、幾らロックマンが弱体化しているとはいえ、頼もしい友達がいるから安心して熱斗を任せられると言う……まぁ夫婦二人っきりでイチャイチャしたかったのも本音だが。

 

 そんなラブラブな光夫婦に見送られ―――。

 

「着いたぜ、チョイナ~!」

 

 熱斗・デカオ・チサオ・メイル・トラキチの5人はチョイナ空港へ到着したのだった。

 

「しかしよぉ、本当についてきて良かったのかチサオ?」

 

「兄ちゃんのトモダチはボクのトモダチでちゅ、情けは人のカメならずでちゅ!」

 

「それを言うなら『情けは人の為ならず』や」

 

『ポクは出来ればお留守番しときたかったんでプクが……』

 

「トモダチが困っているんでちゅ、ココで助けなきゃオトコが廃るってストンナちゃん言ってたでちゅ」

 

『チサオとストンナがそう言うなら……プク』

 

 WWW騒動の鬱憤晴らしで賑わう観光客が大勢いてもチサオは尻込みせず、意気揚々と拳を握る。言葉遣いを間違えやすいのはご愛敬。

 元来弱気なバブルマンはあまり関わりたくなかったが弟分(チサオ)がそう言うのだし、遠くで元気にしているであろう妹分(ストンナ)に恥じぬ兄であろうと腹に力を込めるのだった。

 

「みんなおっそーい。待ちくたびれちゃったわよ」

 

 チサオとバブルマンの奮起を微笑ましく見ていた熱斗達に、「自家用ジェットで先に行く」と言った綾小路やいとが姿を現す。

 ファッションやお土産を詰め込んだであろう大きなキャリーバックを両サイドに侍らせ、三度笠に赤いチョイナ服を纏ったチョイナ風であったが。

 

「チョイナ満喫してたんじゃん」

 

「そのチョイナ服かわいい~!」

 

「ふふん良いでしょ? 上質な布なのにメイルちゃんでも買えるリーズナブルなお値段だったわ!」

 

「ケッ、これやからボンボンは」

 

「ところでお前いつからここにいたんだ?」

 

 熱斗達が乗った飛行機でも半日は掛からなかったが、買い物量からしてやいとは相当チョイナを回っていることになる。これがお金持ちの力だと言うのか……!

 

『あの、呪いを解く手段を探す目的も忘れずにね……?』

 

 PETから申し訳なさそうなロックちゃんの声に一同はハッと我に返る。

 

 危うく旅行感覚でいた熱斗達は、空港(ココ)で待っているという老師の遣いを探そうとし……。

 

「タラコ唇のデカい男が目印の6人組、見つけたネ」

 

 ダレがタラコ唇のデカ男だ!とデカオが咄嗟に突っ込み、その発言をした少女を見る。チョイナ人だと解る衣服に花の髪留めをした可愛らしい少女だ。

 

「なぁ、みゆきさんが言っていた老師の遣いってお前のこと?」

 

「そういうアンタ達は老師が言っていた客人ネ? 呪いのパーツを付けちゃったウッカリ者の」

 

 少女の発言に「うぐ」と胸を貫かれたような感覚に呻く熱斗。ズバズバ物を言う子らしい。

 そんな熱斗を慰める幼馴染組を他所に、同じくズバズバ物を言う中学生(トラキチ)が前に出る。

 

「ほーん? 自分は出ずにこないなチビを使いに出すたぁ、老師っちゅーヤツは相当な出不精みたいやな」

 

 少女は「ムカっ」とわざわざ口にしてトラキチを睨み、即座に脛を蹴る!

 

「いっでぇぇぇ!?」

 

「チビじゃなくてジャスミン! 言葉遣いに気を付けロ!」

 

 腕を組んで怒る姿は可愛らしいが、蹴られた脛を抱きかかえて痛がるトラキチで台無しだ。

 どうやら少女……ジャスミンは相当なお転婆らしい。また癖のある子が来たなぁと思う熱斗達だった。

 

『えっと……キミが老師の下へ案内してくれるってことでいいのかな?』

 

「このナビか、ニャンニーチュアンに呪われた元男ってのワ」

 

「にゃんにーちゅあん?」

 

「老師が言ってた呪いの名前ネ。大昔、若い娘が溺れた泉があったのヨ。以来その泉で溺れた者は若い娘になってしまう、ノロイテキイズミー」

 

「けど今は枯れ果てるってみゆきさんが言ってたわよ?」

 

「ワタシに聞いても知らんネ。詳しくは老師に聞くヨ、デ小娘(コムスメ)

 

「デッ……」

 

 ピカっとデコを輝かせ目を丸くするやいとだが、ツボったデカオがゲラゲラと笑い出し……徐にその太い脛を蹴る!

 

「いっでぇぇぇ!?」

 

「言葉使いに気をつけるのね」

 

「明日はスリミっでヤツでちゅね……」

 

「そ、それを言うなら『明日は我が身』やでチサオのボン……」

 

「痛いのに尚つっこむのねトラキチさん……」

 

 大した芸人根性だと桜井メイル(11歳)は思うのだった。

 

 

 話が進まないからと痺れを切らしたジャスミンを先頭に、熱斗達はチョイナの賑やかな街並みを歩いていく。

 やいとも気に入った衣服店、宇宙肉まんなる美味しそうな肉饅屋、罪悪麺と書かれた怪しいラーメン店など様々な店が並ぶ街通りを抜け……一気に緑が一面に広がる。

 

「はへー、広ぇー」

 

 どこまでも広がる竹林そして大きな山々。先ほどとは打って変わって長閑な風景が広がっている。

 熱斗が感心しているのを他所にジャスミンは舗装された道に置かれているキッチンカーへと向かっていく。

 

 そのキッチンカーはネットナビが操作できる最新式のもので、薬の種類が記載されたメニュー表の他、ジャスミンの鞄にもついているナビマークがあり、どうやら彼女が所有物らしい。

 その傍に置かれた簡易テントには、多種多様な薬草や茸が積まれた籠、薬研に石臼、最先端だと解る測定機や調合器具などが置かれている。如何にも「煎じた薬を販売している個人店」と言った感じだ。

 

「さ、この車にプラグインするネ。そしたら話してやル」

 

 ほへーっと立派な店構えをみていた熱斗達にプラグインを勧めるジャスミン。メニュー表の上に置かれたモニター画面で電脳内のネットナビが店番する仕組みらしい。

 

 モニター前に寄ってたかってPETを繋ぎ、一気に八体ものネットナビがキッチンカーの電脳にプラグイン。

 ロックちゃん・ロール・ガッツマン・グライド・バブルマン・キングマン……そして見知らぬネットナビの女の子。

 

『はぁい、ワタシはメディ! ジャスミンのネットナビよ、よろしくね!』

 

『が、ガス〜! ワガハイはガッツマンでガス、よろしくでガッツ!』

 

 活発さを思わせる明るい笑顔。その可愛さはガッツマンが目をハートにして握手するほどだ。どうやらガッツマンの好みだったらしい。

 各々が自己紹介する中、メディはもうたまらない!と言わんばかりにロックちゃんに抱きついた。

 

『うわ、ちょっ?!』

 

『う〜ん、すっごく可愛い〜! こんな妹欲しかったのよね〜!』

 

 何がとは言わないがロックちゃんには劣るも柔らかなソレに抱きしめられ、ロックちゃんの顔は真っ赤っか。

 それを面白くないと思ったロールが取り戻し、何がとは言わないが柔らかくて大きなそれに自らの顔を埋める。

 

『ろ、ロールちゃ』

 

『ロックちゃんは渡さないんだからね!』

 

『落ち着くでガスよロールちゃん。あとナチュラルにロックちゃんのパイオツに顔を突っ込んだらダメでガス。セクハラでガス』

 

「ガッツマンがツッコミに回るのも珍しいなぁ」

 

 そんな珍騒動をモニターで見せられたデカオの一言に、うんうんと頷くニホン人らであった。

 

『あのメディ、キミ達ならこの呪いが解けれたり……?』

 

オカルトは専門外だからムリ★

 

『ですよねー……』

 

「じゃあさっさと老師の下へ案内してくれよー」

 

 ジャスミンとメディが解呪を手伝ってくれるというロックちゃんの淡い希望も粉々。なら目的地に行かせてくれと急かす熱斗であったが。

 

「その事についてだけどナ、お前らに手伝ってもらうことあるネ」

 

「手伝い?」

 

 しかも手伝って『欲しい』ではなく『もらう』……ジャスミンの雰囲気もあって拒否はできない様子。

 首を傾げるメイルの前に、どっこいしょ、と大きな籠を6人分の置くジャスミン。キッチンカーの電脳でもメディが『電脳カゴ』なる小道具をネットナビに配っていた。

 

「この辺りに生える薬草とキノコ、あの街のネットワークに生息しているウィルスの採集を手伝エ」

 

「なんでオレがそないな仕事せないかんねん!」

 

 律儀に籠を背負ってからツッコむトラキチを前にしてもジャスミンは怯まず、それどころか偉そうにふんぞり返る。

 

「老師が駄賃にお前らをコキ使って良いと聞いたヨ。一定数の薬剤とワクチンの素を集めたら老師への許可証をくれてヤル」

 

「えー……でちゅ」

 

「無論ワタシからもご褒美あげるヨ。ゼニーはやれないが、バトルチップとかサブエネルギーとか交換してヤル」

 

「よしガンバローぜ!」

 

 ジャスミンのご褒美に即反応して「行こうぜ!」とポーズを取る大山兄弟。この2人、ノリノリである。

 気づけばキッチンカーの屋根からアンテナが上がっており、かなり本気であることがメディの笑顔からも見て取れる。

 

「こうなったらワタシも付き合ってあげる。メニュー表には肌荒れに効く軟膏もあるみたいだしそっち目当てで頑張ろうっと」

 

「冗談やない……言うてチb、ジャスミンの嬢ちゃんが怖いからな……気張って行こうやキングマン」

 

「熱斗、ワタシも頑張るからね!」

 

「ありがとよメイル……」

 

 モニターを見ればロックちゃんらネットナビ組も電脳カゴを背負ってメディから目当てのウィルスを確認している。ご丁寧に電脳カゴはネットナビのサイズに合わせているらしくバブルマンのも適度な大きさとなっていた。

 

 

 

 薬の材料を求めて竹林地帯・観光街の電脳を探索しよう!

 

 

 

▼▼▼

 

『なんか知らんが連中は足止め食らってんぞ。例の老師の使いの使いっ走りで』

 

『えぇ……何それ聞いてない……怖っ』

 

『どうでもいいが足止めには間に合うから良いのではないか?』

 

『それもそ〜だねん。では改めて……行けぇい第一の刺客よ!』

 

 ハイパーストーム・Hの指パッチンと同時に、黒いシルエットがスポットライトによって照らされる。

 

『フフフ……漸くボクらの出番だね』

 

あそこ(・・・)を封鎖すればいいのねん、任せておきなさい! その代わり報酬は忘れるんじゃないわよ〜ん?』

 

『モチロンですわよ〜ん、今もなお解析中ですわよ〜んミニよ〜んく』

 

『そんじゃグッバ〜イ! 精々足引っ張ってやるわ!』

 

 そういって黒いシルエットのネットナビのオペレーターの会話は途切れ、ネットナビはプラグアウトする。

 

『しかしあんなのを欲しがるたぁ、見てくれも中身もクセのあるヤローだぜい』

 

『ほ〜んとほ〜んと、我ながら不安になるゾイ』

 

『お前らがそれを言えるのか』

 

 このコンビから逃げられない己の仕様を再び呪うメガウォーターSであった……。

 

 




◆ジャスミンのポイント交換所

~商店街外れの仮設テントにて~

 沢山働いた者にはご褒美をあげちゃう! 労働ポイントの総数に合わせて豪華景品をゲット!

「ワクチンと薬草は集まっているカ? じゃあご褒美あげるヨ、ギブアンドテイクってやつネ!」

「労働は尊いデ、おカネ集めは大変ヨ。薬を煎じるのは尊くて大変だけど、世の為人の為になるヨ! だからアンタらもガンバレ!」

「労働ポイントは溜まっているカ? ポイントが高ければ高いほどイイモノあげるヨ!」


◆メディのアイテム交換所

~ジャスミンのノートPC電脳にて~

 ネットワークでワクチンデータ・畑地帯で薬の材料を採取して豪華景品と交換しよう!
 特別アイテム「老師の許可証」を交換すると次のイベントに進めるよ!

「は~い、こちらではワクチンデータと材料をバトルチップやナビカスパーツと交換できるよ! じゃんじゃん集めて豪華な景品貰っちゃおう!」

「この景品はどこから持ってきたかって? お客さん……世の中には知らない方が良い事も沢山あるのよ? 老師からパクったなんてとてもとても……」

「お疲れ様! このメディ姉さんがいい子いい子してあげても良くってよ? ……ダメ? そっかぁ……」
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