妖精達が元気に逝きる観測はーじまるよー。
本日は山の麓での観察としましょう。
幸先の良い事に池の付近に妖精が数匹群がってますねー。高さ約50cm、小柄の一般妖精達が池の水を飲みに来た所でしょうか。
妖精は自然現象の一部という定説が流行っており、それなら食事や水分摂取は必要なのか甚だ疑問ですが、木の実や宴会のつまみを食べる場面が見られます。深く考えず、人間の趣味嗜好の一種と捉えましょう。
ここで妖精がいた付近で大きめの水飛沫が上がりましたね。確認してみます。先程居た妖精数匹が慌てています、おや一匹足りませんね? 何処に行ったのでしょうか?
ここで池の奥底を確認しましょう。見えますでしょうか、まるで捕食のお手本のように約2m程の大蛙が口を動かしています。両足が口の外に出ており足が痙攣しているのは高得点です。
おっと大蛙の口の中が若干ですが光っています。流石死に掛けでもゴキブリ並みの生命力があると言われている妖精です。抵抗の意志として最後の力を振り絞り、弾幕を打ち出し生き残ろうとする姿に感動しますね。一寸の妖精にも五分の魂とは良く言ったものです。
まぁ妖精の五分は人間のなんぼよって話ですが
案の定、大蛙は一切動じることなく食べ進めています。
あの紅魔館付近に生息する某氷妖精でもない限り、基本妖精は直ぐに一回休みとなります。というか上記妖精ですら「大蛙はあたいのライバル!」という事から早々勝てる相手でないことが分かります。当然いたずらのお仕置きを人間にされるような一般妖精では本来即丸呑みですが、観察対象として見れば今回はとても運が良いですね。
……そうこうしている内に大蛙の口からはみ出ていた可愛い足が完全に見えなくなりましたね。この後は生きたまま消化され、スポーン地点から復活するでしょう。
しかし! 今回は新たに導入した3rd eye 透視ver.(対象:妖精)を用意させて頂きました! それでは消化される過程を覗いていきましょう。
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
……えぇー、現在こちらの妖精ですが、皮膚が溶けた事により神経が剥き出しになり、痛みに敏感になっていますね。まぁ全身が虫歯に晒されている状態と考えると大変痛そうですが、可愛いですね。もう少し様子を見ましょう
〜N分後〜
イタイイタイキモチイイタイキモチイイタイイタイ
暫くすると交感神経の麻痺やドーパミン等やエンドルフィンなどの快楽物質が発生し、喜びの感情が混ざってきましたね。ここまで来ると妖精は原型をほぼ留めていません。
此処からはほぼ変わり映えしませんので、上に残っていた妖精達を確認しましょう。
テンキイイネー
オナカスイター
キョウノイタズラナンニシヨー
……はい、見ての通り先程まで居た池の周りで話していますが、湖の底に連れ込まれた仲間の話題は一切出てきません。
妖精は個体差有りますが小学生低学年くらいの事は考えられるとされています。
が、<自然と一体であり、自然が存在する時点でしなない>と言われる妖精は死に対する意識が余りにも薄い為、こうなっています。さて暫く時間が経ちましたが、そろそろでしょうか……
タダイマー……
アーモドッテキター
オカエリー
はい先程大蛙に飲まれた妖精が戻ってきましたが、あまり元気が見られません。
それも当然で、基本妖精は復活後も死ぬ直前までの記憶は保持しているとされています。人間なら発狂ものでしょうが、「妖精が死んでない所なんて見た事無い」と評される程に毎日復活しているので耐性が付いてるのでしょう。生死感と痛みが曖昧な子供と考えるとほんとかわi
さて今回の妖精の生態観察、いかがだったでしょうか? 最近は多くの妖精が人里に出没し、うんざりされる方も多いでしょう。しかし観察し、知ることで対策を取ることは可能です。精霊と違い言葉は通じますし、案外丈夫です。
次回は妖精飼育方法について解説していきましょう。意外と奥が深い妖精学、お楽しみにー
友人に小説書けよと言われても癖しか出ないよなぁ