人生を全うしたとは言えない。でも、後悔もない
もう、諦めかけていたのだから
将来はもうわかりきっていたから
国のため、企業のためと自分をすりつぶしていくのだろうと
その未来を良しとせず抵抗もした
それも諦めて、俺は良しとして、受け入れようとした
でも、その覚悟も、もう遅かったらしい
足掻いて、諦めて、それでこの結末だ
神様ってものがいるのならとんだクソ野郎に違いない
心残りはないが、願望はある
もし、転生なんてことがあるのだとしたら。
その時は、精一杯、足掻こう。
再び決意して、俺は目を閉じた
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転生なんてないと思っていたが
願いってのはどうして叶うものらしい
その証拠に、俺は
前世では創作上の存在だったはずの
「ウマ娘」
という存在に転生してしまっているから
まあ、あっちに存在していた名バの名前で転生したわけじゃない
モブウマ娘みたいな存在なのだろう
そんな俺の今の名前は「ノーティラス」というらしい
前世じゃふ○ぎの海のナ○ィアや海○二万○イルが好きだったし
ミリオタの気もあったからノーチラスに近い名前には複雑な気持ちもある
というかノーチラスもノーティラスも同じじゃなかろうか?
だが、せっかく今生の両親が付けてくれた名前だ
大事にしなけりゃ罰当たりというものだろう
さて、生まれてからのことを振り返っていこうか
まず転生を自覚した時だな
アレは俺、いや私が生まれてから...5年のあたりだ
私がまだクソガキの精神構造だった頃、無茶をして派手にずっこけたんだ
その時いきなり私が俺だった頃の記憶が流れ込んできた、ということ。まあテンプレだな
記憶が流れ込んだ後は混乱し、一時期は親とちょっと険悪になったこともあったが今では良好な関係を復活させた。両親と険悪ってのは悲しいことだからな
その後は小学校に入学した。ここで自分を隠すってことを学んだ
自分が精神年齢推定おっさん並であっても、体は小学生、しかもウマ娘だ
自分がこの体にそぐわないようなことを言わないように気をつけていたらいつの間にか身についたってのが正直なところだが
中学校に入ってからはやりたいことも決まった。ウマ娘に生まれたのだから、レースに出てみたいじゃないか
だからこそ、俺は...トレセンに入ることに決めた
まぁ、その後は特に特筆するべきこともないんだが、入学までの振り返りで感じたことを一つ
甘かった、と言えばそれまでだ。
都合の良い展開は、異世界の常であるというのに...