鉄翼少女のヒーローアカデミア   作:蚊帳 夕

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よろしくお願いしますOwO

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十三話・少女とお泊まり会

 

「ようこそ!私の家に!!」

「ほえー」

「ほえー」

「ほえー」

「ほえー」

「ほえー」

「お邪魔いたしますわ」

 

 私の家に招待した瞬間のみんなの反応だ。

 一般家庭出身のオチャコたちは魂がどこかに飛んでいってしまっているが、モモは流石、純正のお嬢様。特になんともなく普通にしている。

 

「ほら、みんな!魂戻してよ。ちゃんと中に入って荷物置こうよ」

 

 そう言いながら肩を揺すると、みんなはようやく正気に戻った。

 

「はっ、魂とんでっとった」

「いや、ミシェルがお嬢なのはここ来る前に思い知らされたけどさ、超高層マンションの最上階に部屋とか」

「あ、“最上階に部屋がある”じゃないよ」

「「「「え?」」」」

「最上階“が”私の部屋だよ。なんなら一個下の階も私の」

「まあ、2フロア全部をミシェルさんお一人で?」

「そうだよ、後で案内するね。とりあえず今は荷物置いてラフな格好になろうよ」

「あ、私たちノリで泊まりに来ちゃったけど着替えとか色々ないよ…?」

「大丈夫!そんなの全部こっちで用意してあげるから!」

 

 扉を開け、もうここまで来てるのに尻込みしているオチャコやキョーカたちを押して部屋の中に押し込む。

 

「今度こそようこそ!私の家に!!」

「うわぁ…あ…あ?」

「あ、あれ?意外と普通?」

「けろ?思ったよりも普通ね」

「あはは、もしかしてシャンデリアどーん!絨毯ばーん!絵画や美術品どかーん!よくわからないけど高そうな小物どばー!みたいないかにもな部屋を想像してた?」

「「「「「うん」」」」」

「ないない!いくらワンフロアルームって言っても私の生活空間だよ?そんなごちゃごちゃしたうるさい部屋なんて疲れちゃう。シンプルで使い易くて疲れない部屋が一番だよ」

「全く、普段のミシェルさんの姿からそう言った成金趣味が無いことはわかっていたでしょう?」

「うっ!?確かに…ミシェルちゃんにそういうの似合わないよね、なんというか質実剛健!みたいな…」

「ご、ごめんね?なんかお嬢様って感じだけで変なふうに見てたかも」

「気にしないで、トール、ミナ。それにそういうお金持ちのイメージも間違ってないよ。実際機械島の本邸。おばあさまの家とかはお客さんに見せるようにそういう感じのレイアウトになってるし」

「「「「「へぇー」」」」」

「そう言えば、私の家も応接間の辺りはそう言った作りでしたわ」

「モモのとこも?そっかー何処も大変だねー」

「まあ、名家には張るべき見栄もあるのでしょう」

「オハイソダ」

「オジョーダ」

「シラナイセカイノハナシダ」

「っと、ごめんね。とりあえず荷物は私の私室に置こっか、こっちだよ」

 

 モモとの大きな家あるあるで盛り上がりかけて他のみんなを置いてけぼりに仕掛けてしまったので、あわてて本筋である荷物を置きに行く。

 

「はい、ここが私の私室」

「うわ、ひっろい!」

「ウチん家のリビングくらいあるんやけど…」

「まあまあ、広すぎても良いことはありませんから」

「適当に荷物置いちゃっていいよ。どうせ今日はリビングでみんなで寝る予定だから」

「わかったわ、ところでミシェルちゃん」

「どうしたのツユちゃん」

 

 荷物を置いたツユちゃんが、部屋にある大窓を指差している。

 

「いえ、なんだか向こうにプールが見えるのだけど…」

「うん、当たり前じゃない?プールがあるんだし」

「?」

「?」

 

 何かおかしな事があっただろうか。プールがあるからプールが見える。何もおかしな事はない。

 首を傾げていると、何か諦めたようにツユちゃんがため息を吐いた。

 

「後で泳げるかしら?」

「あ、うん。常に清掃されて綺麗だから泳げるよ。でもまだ水温とか気温が低いかも…」

「そう、そうよね。ごめんなさい、ありが…」

「じゃあ温水に切り替えておくから後でか明日に泳ご!水着も幾つか用意しておくね」

「けろ、いいの?」

「もちろん!」

 

 スマホに入っている設備管理用の機能でプールの運転を温水に切り替える。あとは勝手にあったまるのを待つだけだ。

 

「ミシェルちゃーん!ここ開けて良い?」

「あ、ミナそこ鍵かかってるからちょっと待って。ツユちゃんも行く?」

「ええ、私も行くわ」

 

 プールを眺めていたツユちゃんを連れて、私たちがいた大窓の反対側の壁にある扉の前に移動する。

 私たちがプールの話をしている間に他のメンバーはこの扉が気になっていたようだ。

 

「ミシェルちゃん、鍵かかってるって言ってたけど開けて良いの?」

「いいんだよミナ、鍵かけてるのも寝ぼけて使うと危ないからちょっとした目覚まし代わりだし」

「…危ない?」

 

 スマホから解錠の指示を出すとガキンと言う大きな金属音を響かせて扉が開く。

 

「っ…!びっくりしたー!」

「ね?目覚まし代わりでしょ?それじゃあご案内ー」

 

 扉の中は近未来的な空間。ここは私の『工作室』だ。

 

「わぁあ!すっごい!」

「本当に凄いですわね。ここはどんな部屋ですか?」

「ここは『工作室』だよ、あ、ここにある物はあまり触らないで普通に危ないから」

 

 私の声に好奇心のまま工具に触ろうとしていたトールがギクっと止まる。

 

「ミシェルちゃん、工作室って言ったけどどんなことするん?」

 

 オチャコの疑問に答える。

 

「んー、私の個性の微調整だったり新しい機構を取り入れた時の細部の確認だったり、そう言った細かい作業をするよ」

「へぇー!そうなんや!」

「まあ、今ここで実演とかやると危険だからやらないけどね。普通に火花とか閃光とか出るし、場合によっては手脚のパーツが凄い勢いで飛び散ったりするから」

 

 工作の実演は申し訳ないけど断って工作室を出る。

 

「とりあえず上階部は以上だよ、次は下層部に行こう!」

『『『おー!』』』

 

 一つ階を下り、トレーニングルーム。

 ダンベルやらバーベル、ランニングマシンやエアロバイク、ベンチプレスなど、考えつく限りのトレーニング用の機材が並べられた大部屋に着く。

 

「すっごぉ、学校のジムに負けてないじゃん」

「いつでも使いたい放題なんでしょ?いいなぁ」

「まあね、でも使う時間ってそんなに多くないんだよ?学校から帰って宿題とか片付けてシャワー浴びる前に1時間くらい、午後の基礎学が戦闘訓練とか体動かす系のだと疲れちゃってその日は使わないみたいな事も良くあるし、なんならいつも使うのは殆ど固定されてるからたまに気分転換くらいにしか使ってないのも多いから、ちゃんと活用できてるとは言い難いかなー」

 

 そう、こんなに立派な設備なのに使うものは殆ど決まっていて、実は全体の半分くらいの物は一回しか使ってない上にさらに3割は一回も使ってないのだ。

 

「あ、ウチ後でバイクやりたい!アレなんか楽しそうでやってみたかったんだよね!」

「ウチもちょっと…一人暮らし始めてからお腹周りが……お餅食べ過ぎかなぁ」

「りょーかい、また後で来ようか。次はお風呂!このトレーニングルームの奥にあるから着いてきて」

 

 トレーニング器具の森を抜けて強化すりガラスで出来た扉を開ける。

 

「はい、ここが脱衣所。旅館?銭湯?のレイアウトをそのまま使ってるらしいから人数分の脱衣籠とか洗面台とか、あとドライヤーも洗面台の数だけあるから好きなとこ使ってもらって。で、入ってきた扉から左にトイレがあるよ」

「あの…ミシェル?」

 

 キョーカがおずおずと手を挙げる。

 

「どうしたキョーカ?」

「ミシェル一人暮らしだよね?」

「そうだよ?」

「なんでこんなに大人数用の準備がされてるの?」

「お祖母様の趣味」

「えぇー…」

 

 このマンション、私が日本に来るって決める前からすでに建っていたし、その時からお祖母様のプライベート空間だったから、なんと言われてもお祖母様の趣味としか言えないんだ。まあ、お陰でみんなが遊びにきても不自由な思いをさせる必要がなくて助かってるけど。

 

「そう言えば、左側にお手洗いがあるのですよね。では右側には何があるのでしょう」

「悪魔の機械(体重計)」

「あ、悪魔の…」

「悪魔の機械だからあまり近づいちゃダメ」

「……わかりましたわ」

 

 正直、肥えることとは無縁の体だけど、それはそれとして体重計は永遠に乙女の敵だと思う。

 

「こほん、それじゃ、お待たせしました!これが今日みんなが入る大浴場です!」

『『『おぉ〜!!』』』

 

 脱衣所を抜けて気密性の高い扉を開けた先にみんなを案内する。

 

『『『いや、広い!!』』』

 

 そこには直径10数メートルはある円形の大浴場が、壁際にはスチームサウナとドライサウナの二つのサウナが併設され、小さな水風呂もある。決して個人宅に設置するような設備では無いものが用意されていた。

 

「一応、上の生活エリアにもシャワーはあるけど私が寝起きに使う用の小さいのしか無いからここを使ってね。お湯は24時間ずっと沸いてるから好きな時に入れるし朝風呂も対応できるよ」

「お風呂広いのね、泳げそうだわ」

「実際泳ぐ事もあるよ、何も考えずに浮かんでるだけでも楽しいし、縁に沿ってぐるぐる泳ぐのも楽しいよ」

「温泉や銭湯じゃ出来ない遊びだー!」

「もう、はしたないですわ」

「えー!?ヤオモモもやろうよ!絶対楽しいよ!」

「ですが、マナーが…」

 

 お淑やかで規律に厳しいモモが風呂で泳ぐ事に難色を示している。

 でもね、モモ。

 

「私が許そう、公共の場でやるのはダメだけど、ここでなら良いよ。なんて言ったってここは私の家、私の意見こそこの家のルール!なのでお風呂で泳いでもオッケー!」

 

 部屋主がいいって言ってるんだからね。何も問題は無いんだよ。

 

「もう!ミシェルさんのお家だけですよ?」

 

 無事モモも陥落。

 

「それじゃ、家の案内はこれでお終い。上に戻って着替えてご飯頼もうか」

「え!?ご飯作らないの!?」

「あんなに大きな冷蔵庫もあったのに」

「着替が用意されてる?」

「そう言えば着替えも用意してくださると聞きましたが…その、私たちのサイズなどは…」

「んー!まとめて説明!先ず、上の冷蔵庫、あの中基本的に飲み物と軽食しか入ってないので食材がありません!なので料理はしません。着替えは私たちが下に降りてきた時に入れ替わりで使用人か誰かがリビングルームに用意してくれる手筈になっていました。なので上に戻ればいろんな服が待っています。みんなのサイズは心配ご無用!着けた人に合わせてジャストフィットする下着があるからそれを用意してもらいました」

 

 そんなわけで再び上のエリアに移動。

 私の言葉通り、リビングルームには大量の服と人数分の下着、それと食事のメニューが用意されていた。

 

「それじゃみんな好きなの選んで!私は自分の部屋で部屋着きてくるから、後で見せ合いっこだ!」

 

 一旦みんなを置いて、寝室に戻る。

 暑苦しい制服を脱ぎ散らかして、だぼTとホットパンツのみのラフスタイルに変更。ついでに外のプールの水温を確認。うん、まだ冷たいや、これは入れるのは明日になりそう。

 

 

 

 

 




女子ズの筋トレ妄想
ツユちゃん→舌に人と同じくらいの重さのダンベル持ってジャンピングスクワットしてそう
ミナ→筋トレというよりもエアロバイクに乗って漕ぐの楽しいー!って遊んでそう
オチャコ→レッグプレスとか下腹や足回りを鍛えてそう
キョーカ→イヤホンつけて音楽聴きながら黙々とランニングマシンで走ってそう
トール→腹筋ローラーとか使って自重トレーニングしてそう
モモ→バランスよくローテーション組みながら他のメンバーに個性で作った鉄アレイ配ってそう
ミシェル→400kgのデッドリフト
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