鉄翼少女のヒーローアカデミア   作:蚊帳 夕

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よろしくお願いしますOMO

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十五話・少女と少年

 

 

 

 A組女子でお泊まり会をした翌日の日曜日、綺麗に晴れ渡った青空を見て、今日は外を走ろうと決めた。

 

「という事で、少し走ってくるわ。爺や、この辺に何処かいいスポットは無い?」

「それでしたら近くに海浜公園がありますぞ、少し前まで海流の影響で投棄されたゴミが砂浜を埋め尽くしていたのですがつい最近、誰かが片付けたのか以前の綺麗な状態へ戻ったのですよ。一度、行ってみてはどうですかな?」

 

 なるほど、爺やに紹介された海浜公園まで、そんなに遠く無いし走っていけばいい運動になりそう。それに公園までの距離を調べた時に見つけた写真は有り体に言って酷いゴミ山だった。これが全部片付いて綺麗になっているという。その様子も見てみたい。

 こうして今日の予定が決まった。

 

 

 多古場海浜公園、それがこの海浜公園の名前らしい。ほんの数ヶ月前まで見渡す限りの海岸線が不法投棄されたゴミで埋まり、その状況から粗大ゴミや処分にお金がかかるゴミなどを投げ入れたせいで完全なゴミの山脈と化していた場所らしい。少なくともこの場所を初めてみた私としては、そんなゴミ山脈があった事が信じられないくらい綺麗な公園になっている。

 

「だとしたらすごいな、この海岸線を埋め尽くすようなゴミの山なら数十t、下手したら数百tのゴミだよね、それを誰にも知られずに数ヶ月でってことは片付けたのは少人数、もしかしたら単独かもしれないかな?マンパワーに頼らず片付け切ったって相当のお人好しだよ」

 

 ふと、お人好しというところでオールマイトの姿が浮かんだが、すぐにそれを否定する。確かに時期的にはオールマイトの雄英教職が決まった辺りで、この辺りに出没してもおかしくはないとは思うけど、オールマイトが掃除をしていれば必ずニュースになるし、何よりもたかが数百t程度、数ヶ月かける必要もなく一日で何とかなるだろうから。

 考えれば考えるほど、片付けした人の人物像がわからなくなる。

 

「ま、考えても仕方ないし走ろっと」

 

 結局、考えても意味ないし当初の予定通り海浜公園を走ることにする。

 それにしてもここ良いな。走って火照った体を海から吹く冷たい風がちょうどよく冷やしてくれる。足元の砂もゴミ山だった事が信じられないくらい綺麗で細かく、脚を取ってくるので良いトレーニングにもなる。私の家からの距離も近すぎず遠すぎずで通いやすい。今度からよく晴れた日はこの海浜公園に走りに行くことを日課にしようと思うくらいには良い場所だ。

 

「それにしても、誰が片付けなんてしたんだろう」

 

 走っていると、ふとさっき投げ捨てた考えが蘇ってくる。

 

「お人好し具合からオールマイトかと思ったけど多分違うし、オールマイトに匹敵するお人好しで…パワーがある…」

 

 何処かのプロヒーローが片付けた?いや、無いな。仮にプロヒーローが片付けたなら自分の事務所の広報か何かで報告するだろうし、そもそもゴミ山脈になる前に対処するだろう。プロは違う。

 敵が物資の調達で根こそぎ持っていった?それにしては周囲に被害がないし、騒ぎになることを嫌ったにしては根こそぎ持っていく方が騒ぎになる。一貫性が無いから多分違う。

 

 自分の考えに深く沈みながら走っていると、見覚えのあるモジャモジャあたまが見えた。

 緑谷出久、A組のクラスメイトで超パワーの個性を持ちながら制御出来ていない不思議な男の子。

 イズクは私が来る前からトレーニングをしていたようで滝のような汗を流しながら腕立て伏せや腹筋をしている。

 ふと、金曜日の夜、恋バナの会でのことが頭をよぎる。

 

「これ、オチャコに教えたら喜ばれるか?」

 

 オチャコはイズクが好き。ついでにツユちゃんもイズクが気になっていた。恋バナで判明した事だ。でもオチャコにだけ知らせるのも不公平だよね。結局、イズクがこの海浜公園でトレーニングをしていることは黙っていることにした。

 

「あれ?……もしかしたらイズクか?」

 

 筋トレに励むイズクを見ていたら、特に理由はないが、そんな考えが浮かんだ。海浜公園を綺麗にしたのはイズクであると。

 考えてみればそうとしか思えない。先ず、この海浜公園をトレーニング場所として利用していること、私みたいに突破的に此処にきたのであれば、イズクの性格上、公園の隅っこの方でこじんまりとしたトレーニングをしていると思う。それが砂浜の真ん中で他に目もくれずにトレーニングに励んでいる。明らかに通い慣れている雰囲気だ。次に個性、イズクは珍しいことについ最近になってようやく個性が使えるようになったという。それはもしかしたらこの海浜公園で、どれだけ暴発しても問題のない環境を手に入れたからようやくという事ではないか?さらに海浜公園が綺麗になったのもつい最近だ、時期も一致している。そして彼はお人好しだ、オールマイトの熱心なフォロワーである彼はオールマイト本人にも負けず劣らずのお人好し気質。そんな彼が超パワーの個性の訓練にゴミ山に来たら……。まあ、掃除するだろう。自分の個性の制御訓練も兼ねて。一石二鳥どころの成果じゃないだろうに。考えれば考えるほど彼以外にやる人がいないように思える。

 

 なら、直接聞いてみよう。ちょうど良いことに目の前にいるし。

 

 そうと決めたら即行動。イズクに近づき声をかける。

 

「よう、イズク!こんなところでトレーニング?奇遇だね!私も!」

「うわぁああ!?き、機械島さん!!?」

 

 ちょうど腹筋をしていたイズクは、そのままの姿勢で飛び上がり、一瞬、私の目線と同じ高さまで到達した。

 

「すっごい驚くじゃん。そんなに集中してた?」

「はぁはぁはぁ、う、うん。ごめん、全然気付かなかった」

「良いことじゃん、それだけ深くトレーニングできてるってことなんだし。謝ることじゃないよ」

「そ、そっか、ありがと機械島さん」

 

 イズクの動悸も落ち着いてきたようなので、早速切り込んでみる。

 

「とろこでさ、この海浜公園って少し前までめっちゃ汚かったらしいんだよね」

「う、うん。そうだね、此処の周辺に住んでる人でも滅多に近づかないくらいには危ない場所で、それゆえにゴミが溜まり続けてたみたいだよ」

「そっかー、誰がそんなの片付けたんだろうね」

「さ、さぁ?だ、誰、だろうね!?」

 

 くっ、まだ、まだ笑っちゃいけないぞ!機械島ミシェル!!イズクは、なんでそんなので誤魔化せると思ったんだ…!

 

「うーん、多分だけどオールマイトみたいな超パワー持っていて、強すぎる個性に困っていて、それでいてオールマイトみたいにお人好しの人だと思うんだけどどうかな?」

「ど、どど、どうだろう!?でもオールマイトじゃないと思うよ!!?オールマイトがやってたらもっとニュースになるはずだし!?」

「うん、だからオールマイトみたいな人。ね、イズク。君だよね?」

「え、な、なんで、どうして…!?あ、いやそのちが…!?」

 

 私の言葉に面白いように動揺するイズク。

 

「あはは、うん、なんとなくその反応からイズクが此処を綺麗にした事を知られたくないのはわかったよ。なら私も黙っておく」

「え?あ、う、うん。ありがとう。あ、そっちか。で、でもなんで僕だってわかったの?」

「ああ、それはね」

 

 さっき考えた考察を聞かせる。

 

「あぁ、うん。ほとんど正解。すごいよ機械島さん」

「ありがとう、でも“ほとんど”なんだ。何処が違ったか教えてもらって良い?」

「あ、うん。えっと…個性の制御訓練ってとこが違ってて、むしろ逆というか、個性の訓練だけど個性の訓練じゃないと言うか。個性を使うための訓練と言うか……」

「えっと、つまり?」

「ぼ、僕の個性は、機械島さんも知ってるかもだけど凄いパワーが出るんだ。でも一度出すと簡単に体が吹っ飛んでしまう力で、制御訓練しようとしても訓練自体が出来なくて…だから、此処で訓練をするための訓練、個性を使っても最低限体が耐えられるようにするためにゴミを使って体を鍛えていたんだ」

 

 一瞬、言っている意味がわからなかった。

 

「えっと、つまり、筋トレでこの海浜公園のゴミを一掃したってこと?」

「えっと、そう…なるかな?」

「個性を使わず?」

「うん、まだまだ全然個性に耐えられないから、今でもそうだけど」

「……化け物かな?」

「えぇえええ!?」

 

 イズクの言い訳を聞くに、どうやら毎日少しずつ片付けて一年近くかけて綺麗にしたそうだ。大雨の日も嵐の日も関係なく、1日も休むことなく続けて。

 むしろ化け物度合いが上がったんだが?

 

「まあ、イズクが筋トレをした結果っていうのがわかったから良いか」

「うん、まあそうだね」

 

 それにしても個性に耐えられる体を作るために筋トレかぁ、それなら。

 

「ねぇ、イズク。この後と言うか、今日予定空いてる?」

「え、あ、うん。今日は一日ずっと此処で筋トレする予定だったから空いてるよ」

「ならちょっと私ん家来てよ」

「え、えっ?

 

えぇぇええええええ!!!?」

 

 

 

 イズクを連れて家に帰る。

 

「ど、どうしよう。本当に来ちゃった、女子の家…初めてなのに…」

「何事もどうやったって初めてのモノはあるから、むしろいつか行く本命の子の家で失敗するよりも此処で馴れる事を喜びなよ」

「あ、コペルニクス的転回……って、いやいやいや!?そんなほ、本命なんて!?」

「ほれ、いいからさっさと来る」

「あぁぁああ!まだ覚悟がぁあ!!?」

 

 ごねるイズクの首根っこを掴み、引きずって運ぶ。私の方が身長高いから運びやすい。

 

「おや、おかえりなさいませお嬢様、そちらの方は…」

「ただいま爺や、彼は緑谷出久、私のクラスメイトで、トレーニングルームを使わせる予定、もしかしたら今後も定期的に通わせるかもしれないから」

「なるほど…わかりました後ほど用意しておきましょう」

 

 イズクを引きずってエレベーターに乗り込む。

そして、最上階、私の家に着いた。

 

「あぁ、着いてしまった」

「いい加減覚悟決めなよ。どうせ私から逃げられないんだし」

「あぁ、うん、そうだよね。でもどうして僕を此処に?」

「あー、着いてくればわかるよ」

 

 扉を開けてイズクを招き入れる。

 

「お、お邪魔します…あ、なんか良い香り…」

「ほら、着いてきて」

「あ、待って機械島さん、一人にしないで…」

 

 雛鳥のように後ろをついてくるイズクを微笑ましく思いながらトレーニングルームに案内する。

 

「ほい、到着」

「わぁああ!凄い!凄いよ機械島さん!!トレーニング機器がたくさん、なんだろうあれ、見た事ないのもある!」

「気に入ってもらえて嬉しいよ。さて、イズク、本題だよ。此処でトレーニングをする気は無いかい?」

「え?い、いいの?」

「良いも何も、最初からそのつもりだし、そうじゃ無いならわざわざイズクに器具を自慢するために連れてきた感じの悪いやつになっちゃうじゃん」

「あ、ごめん」

「まあ、気にして無いけどね。

…正直、イズクさ、あの海浜公園でのトレーニングって限界感じてたんじゃ無い?走り込みならなんとかなると思うけど、それ以上の負荷をかけるやつとか」

「…うん、実はそうなんだ、走り込みとか、こなせる回数が増えるから体力の強化はできてたんだと思う。けど、肝心の肉体強化については…もう使っていたゴミも片付け切っちゃったから、がむしゃらに回数を増やすしかなくて…」

「だよね、自重トレーニングじゃ、どうやっても自分の体重以上の負荷をかけることは難しいし、自分の体を壊してしまう力に耐えるためのトレーニングには向かないよ。それではヤバいので此処を使う。って事で好きに使っていいよ」

「うん、うん!ありがとう機械島さん!!」

「使い方わかんなかったら聞いてねー」

 

 嬉しそうにトレーニング機器に向かっていくイズクを見送り、自分も適当な運動をするために別の機器に向かう。

 とりあえず、昼食までやろう。タイマーをセットしてスタート。

 

 

 

 タイマーから響く電子音でトレーニングを中断する。

 とりあえずイズクを呼ばなくちゃ。

 

「おーい、イズク!ご飯食べよー!」

「あ、呼んでくれてありがと機械島さん!もうそんな時間なんだ」

「どうする?お弁当とか持ってきてる?」

「あ、ごめん、本当は何処かで食べる予定だったから何も持ってなくて…」

「りょーかいりょーかい、とりあえずサンドイッチかピザでいい?てかそれしか今は無いんだけど」

「え!?いいの?あ、ありがとう!!」

「いーよいーよ気にしないで、私が勝手に連れてきちゃったんだし。とりあえず、この部屋の奥にシャワールームがあるからそこ使って、適当なカゴに着てる服突っ込んでくれればいいし、着替えも同じカゴに用意させておくから」

「っ!!き、機械島さん!!本当に、何から何まで……ありがとう!!」

「ま、今のイズク…ちょっと、いや、かなり汗臭いからさ、必要な事だよね」

 

 私の“臭い”発言にイズクは真っ赤になって風呂場に直行してしまった。とりあえず私は上のシャワー使おう。流石にイズク相手とはいえ、異性の使ってる風呂場に突入する気は無い。

 上に行く途中でイズクに渡す着替えを持ったスタッフとすれ違ったので『着替え終わったら上に来て』と書いた一枚のメモを着替えの上に置くようにお願いする。これで態々呼びに行かなくてもイズクから上の階に来てくれる。

 適当に服を脱ぎ捨ててガラス張りのシャワールームユニットで汗を流す。たっぷりのお湯を使ったお風呂も大好きだけど、やっぱり馴染むのはシャワーだね。皮膚がお湯を弾き、水滴が肌を舐める感覚がたまらない。

 手のひらにお湯を集めて、ゆっくりと腕を這わせ、下に堕とす。胸を寄せ、出来上がったカルデラ湖を見つめ、腕を離す事で一気に決壊させ水を流す。そんな水遊びをしていると、水音に紛れて足音が聞こえてきた。イズクが上がってきたようだ。……、あ゛っ!?

 やっばい!!遊んでる場合じゃなかった!このシャワーユニット基本朝シャワー用だから誰かに見られる事を考慮してない、つまり目隠しのパーテーションが無い!!!

 急いでシャワーを止めると、外の取手に引っ掛けてあったバスタオルを取り体を拭く。なんらかの個性の応用で製造されたという高級バスタオルは軽く肌に当てただけで一瞬のうちに水滴を吸収する。髪をドライヤーで乾かす暇はないので適当にバスタオルを巻きつけて表面的にだけでも水を拭き取る。床に脱ぎ捨てた服や下着を回収してシャワーユニットの中に放り込む。

 もう既にイズクは近くにいる、足音が近い!!

 シャワーユニットのそばにある衣装ケースを引き開け、なんとなく普通の格好に見えそうな下着を探す。

 

「っ!!これだ!!!」

 

 何故か下着のエリアに入っていた“それ”を引き出して即座に着用。頭のバスタオルを素早く解いてシャワーユニットに放り込み、扉を乱暴に閉める。その瞬間、イズクが部屋に入ってきた。

 

「機械島さん、シャワー…?お風呂と着替えありがとう。なんと言うか、一般家庭のお風呂場を想像していたら銭湯みたいなのがあってすごくびっくりした。着替えもサイズピッタリで……あ、あれ、き、機械島さん!?そ、そ、それ、し、下着…!?」

「え?ああ、これ?下着じゃないよ。ヨガウェアっていうやつ。分類的には女子陸上選手が着てるやつが近いかな。とりあえずちゃんとした服だから安心して」

 

 そう、私が土壇場で見出したのはヨガウェア。上だけならスポブラ系で混ざっててもわからなくはないけど下もセットで入っていたからなぁ。まあ、助かったから良いけど。

 顔を真っ赤にして指摘するイズクに、内心ドキドキだし、心臓バクバクだけど落ち着いているように見せながら弁明する。

 ……まあ、実際ヨガウェアの上ってほとんど下着だし、下に至ってはショーツ履いてない所謂ノーパン状態だけど…バレなきゃノーカンだから!!堂々と自信ありげに言えばイズクならなんとかなる!!

 

「そう、なの?そうなんだ…ごめん、僕の早とちりだった……。そっか、そういう服もあるんだ…」

 

 よっし!!誤魔化し成功!いまだに私の方を恥ずかしそうにチラチラ見ているけどなんとかなった。

 

「じゃ、ご飯食べよっか。サンドイッチとピザしかないけど量はあるから好きに食べて。あ、飲み物どうする?ノーマルのコーラで良い?」

「あ、うん。えっと、ノーマルってことは他にもあるの?」

「うん、ノーマルのコーラにノンカロリーのコーラ、ストロングコーラにノンカフェ、ドクペ、メッツ、シップ、アンニンドーフ、色々あるよ」

「あ、普通のコーラでお願いします」

 

 

 

 

 そして、時は流れ、午後7時。

 

「あ、そろそろ帰らなきゃ、流石に晩御飯には帰らないと母さんに心配かけちゃう」

「もうそんな時間か、で、どうだったイズク。しっかりトレーニングできた?」

「うん!ありがとう機械島さん、なんか、こう。負荷があって、鍛えたって感じがする!」

「そっか、なら良かった。ほら、これあげる」

 

 そう言ってイズクに向かって一枚のカードを投げ渡す。

 

「わ、っと、っと。えっと、これ何?」

「私ん家のカードキー」

「ええ!?」

「まあ、正確にはこのトレーニングルームを使うための鍵ってとこかな。来週あたりには玄関から直接このトレーニングルームに行ける階段作っておくから、そこからいつでもトレーニングルーム使って良いよ、ただし、私の家って言うかこの生活ルームには入れないけどね」

「え、うん、それはその方が良いし、僕もこのトレーニングルームを使えるのは助かるけど…その、良いの?僕が、その、へ、変なことしたりとか…」

「変なことするの?イズク」

「い、いやいやいやいやそんなのするわけ無いじゃないか!?」

「なら良いよね、あ!一応鍵持ってることはほかの人に言わないようにね?ミノルとかデンキとか、アレなのにバレると面倒になりそうだからね」

「うん、わかった。その、機械島さんの信頼に応えられるように頑張るよ」

「うん、じゃあお疲れ様!また明日、学校で!!」

「うん!お疲れ様!色々ありがとう機械島さん!」

「あ、せっかくだしその機械島さんってやめよ?ミシェルって呼んで」

「あ、あ、その、み、ミシェル…さん」

「んー、まあ及第点。少しずつ慣れて行こう」

「うん、頑張るよ機械じ…ミ、ミシェルさん…」

「あははは!!」

 

 真っ赤になりながら照れて帰るイズクを見送る。

 さて……。

 

どうしよう

 

 顔を両手で覆い、小さく蹲る。

 今日一日、イズクと一緒に過ごしてみて、オチャコやツユちゃんが彼に惹かれる理由がわかった気がする。なんと言うか、彼は純粋なんだ。自信はないし女性への免疫もない、それでも男子らしく胸やお尻に視線は引っ張られても慌てて視線を逸らす。でも、一度集中すれば他のことに目が行かないくらいに深く集中して物事に取り組む。その横顔はちゃんとカッコよかったし、混じりっ気のない純粋な感謝や好意を真っ直ぐに伝えてくる。お人好しで自分のことよりも相手のことを先に考えてしまうような優しさがあって、彼の側はとても居心地がいいのだ。

 いいのだが……。

 

「オチャコとツユちゃんが既に居るんだよなぁ」

 

 問題は自分の友人が既に好意を表明していて、自分もそれを知っていると言うこと。

 って言うか、今更ながらカードキー渡したのまずかったか?実質いつでもイズクを家に連れ込み放題…って事になるなぁー。

 オチャコとツユちゃんにイズクが私のトレーニングルームでトレーニングするって教えた方が良い?

 

 そんなことをぐるぐると考え、結局出した結論は…。

 

 誰にも話さないと言う選択だった。

 友人の恋路よりも自分の居心地の良いトレーニングパートナーの確保に走ったのだ。

 

「ごめん、オチャコ、ツユちゃん…!」

 

 どうにかして、なんらかの埋め合わせは考えるから…!許してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




と、言うわけでデクの肉体強化です。個性に関してはまだ弄らない。って言うかデクの個性の現状について聞いてない以上土台の強化しかできなかった感じ。そんなこんなでフルカウルは予定通り爺様にお願いして、OFAの上限拡張をします。サイコロ次第だけど期待値8%は上がるかも。

わかる人にはわかる「ごめゆい」やはり恋路を応援する友人は卑しか女ばい!その乳か!その乳で純朴な少年を誑かしたんか!雄英は婚活会場やないんや!ほらダーリン!ビシッと言ってやってや!!

ミシェル「オールマイトみたいな(お人好し)。ね、イズク?君(がゴミを片付けたん)だよね?」
イズク「オールマイト(の個性)みたいな人。ね?イズク?君(が後継者)だよね?」
デクくんの心臓に負荷かけてくスタイル。めちゃくちゃ焦ったやろなごめんね。アンジャッシュなんや
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