鉄翼少女のヒーローアカデミア   作:蚊帳 夕

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今回クロスオーバー強めに独自設定マシマシですご注意を


二十話・少女と体育祭(五)

 

 

 

 二回戦第一試合ショート対イズクは、イズクの場外負けで、ショートが三回戦へと駒を進めた。

 イズクの言っていたショートの大氷結対策は実にシンプルでデコピンだった。しかし、ただのデコピンじゃない。彼の個性を乗せた自傷覚悟の砲撃での耐久戦、それがイズクの考えた対ショートの作戦だった。何でもショートの凍結は最初の一発が最大火力で、その後凍結を使用するごとに体が冷え、身体機能と個性の性能が低下していく。と言うことらしい。しかし、その後、轟の個性のもう一側面である炎によって極限まで冷却された空気が急速に膨張、その爆風によってイズクは場外負けとなってしまったのだ。

 

 

《さア!二回戦第3試合!!無敵のタイマン性能!!常闇 対! 最速!最強!瞬殺少女!!機械島ミシェル!!それでハァ!!レディィイSTART!!!》

 

「行け!黒影!!」

{アイヨ!!}

「オラァア!!」

 

 試合開幕と同時に突っ込んできたフミカゲの個性を殴り飛ばす。機械化の膂力に物言わせた暴力だったけど、無事に黒影と呼ばれた個性を弾くことに成功した。

 

{ッテェナ!!}

「無事か黒影!!」

「本体へのダメージのフィードバックは無しか…完全に個性が独立してるタイプね。めんどくさい」

「黒影、無理に直撃を与えようとしなくて良い、奴に消耗を強いろ。それだけで我々は勝利へ近づく」

{マカセナァ!!}

 

 パワー負けしてる事に気づくと露骨に消耗戦に変えてきた。そうだね、個性が独立してるフミカゲにとっては消耗戦が一番楽な勝ち方だよね。しかも私にとっては消耗戦こそが一番きつい。特に今日は、一段とね。

 突っ込んでくるフミカゲの個性を捌きながら付け入る隙が無いか探る。

 

「っ、戻れ黒影!」

{ガッテン}

 

 ?何で今個性を戻した?今の交差では個性への直撃はなかったし、私も防御と観察に専念してたから個性への攻撃はしてなかったんだけど……。

 

「行け!」

{オウヨ!!}

 

 にしても、本体のフミカゲが攻撃に参加してこないから割と余裕あるけど、ダメージ通らない前衛持ちとか厄介すぎる!!

 次、個性を戻した瞬間、私も一緒に突っ込んで速攻を決める。二発、三発…とフミカゲの個性の攻撃を凌ぎつつ機を伺う。

 

「戻…」

「今!」

 

 個性を手元に戻すため、一瞬攻勢が緩んだ瞬間にフミカゲの懐に潜り込む。

 

「くっ!防げ黒影!!」

{イテェッテ!}

 

 速攻は防がれてしまったが、一つ気づいたこと。今のフミカゲの個性、明らかにパワーダウンしていた。個性を戻すタイミングで防御に割り振ったからパワーダウンしたというのはほぼ確定。あとは個性を戻す条件。制限時間?違う、最初のカウンターの時と二回目、三回目の攻防で戻すまでのタイミングはバラバラだった。ダメージの量?あるかもしれない。けど、二回目の攻防と三回目の攻防、二回目の攻防の時は防御に徹していたけど、三回目は少し反撃を混ぜた。なのに戻すまでの時間は三回目のほうが遅かった。有力だけど決定的ではない。

 それにしても、本当に厄介!コレで完全に独立して個性単独で行動していれば本体と引き離した、上で置き去りにして本体を叩けるのに、フミカゲの影みたいに個性の根本は絶対にフミカゲに張り付いてるから分断が……。影、みたいに…?

 ……ダメで元々、試してみる価値はあるか…。

 

「換装!」

「!注意しろ黒影!!」

{オウ!!}

「“Change:Glitter”モード・パレード!!」

 

 両手足が一瞬で変わる。近接戦に耐えられるように無骨に分厚く作られた戦闘用の手足から、いつもの手足、個性を使用していない時の手足の形、大きさ、長さが全て調整された私の腕そのものの機械へと。“change:glitter”モード・パレード。私の持つ最大の必殺技のそれから、殺傷能力を完全に取り払った安心安全、非殺傷の武装。その効果は……。

 

ただただ、ひたすらに眩しい事。

 

「ぬぉ!?」

{グァア!?}

 

 しかし、フミカゲに対しては効果抜群だったようだ。さっきまで大型の猛獣ほどの大きさがあったフミカゲの個性が小型犬と変わらない程度の大きさまで縮んでしまっている。

 しかし、glitterの光、白一色とか少し味気ないな。今まで劣化必殺技としてしか認識してなかったけど、いざ使ってみるとかなり味気ない。どうにか出来ないものか。そんなことを考えていると、腕に変化が起きた。

 

「うわ!?」

 

 白一色だった光に色が着き始めたのだ。それも一色だけでなく何色も、指先から肩へ、股関節から爪先へ、波のように色が移り変わってく様はまさにゲーミング機器のようだ。

 

「機械島…!貴様ふざけているのか!?」

「いや、ふざけては無いよ。ただ、白一色だと味気ないなと思ったら何故かこんな風になったってだけ、多分1680万色くらいある気がする。にしても、ここまで変わっちゃうともはやモード・パレードとは別物だね。よし!コレをモード・ゲーミングと名付けよう!!」

「ここで名付けるか!!?」

「うん、呼び分けは大事だからね。そして、なんだかんだ言ってもフミカゲ、君には効果的でしょ?」

「くっ!」

 

 フミカゲが自分の個性の姿を確認するが、そこにはもう、先ほどまでの頼もしい黒影の姿はない。

 

{ムリダッテ、フミカゲ…}

「どうする?降参する?」

「クソ!致し方あるまい…降参だ…」

{ゴメンヨ、フミカゲ…}

 

《常闇くん、降参を宣言!!勝ち進んだのはゲーミングチア少女!機械島ミシェルだァア!!それにしてもいつまでチア衣装着てんだ機械島!!もう着てんのお前だけだぞ!!?》

 

 プレゼントマイク先生の指摘に対して、観客席のプロヒーローに目掛けてポーズを取ることで返答とする。湧き上がる観客席。特に男性ヒーローからの声援が熱い。

 あ、今あのヒーロー隣に座っている女性ヒーローにどつかれた、恋人だったのかな。

 

《ウワ、エッッ…っと!テメェら!うちの生徒変な目で見んじゃねぇぞ!!?それと機械島はさっさと下がれよ!!?》

 

 愛嬌を振り撒きながら退場する。

 さて、コレで後はバクゴーとエージの結果次第でどちらと戦うかが決まる。正直、エージには悪いと思うけど、バクゴーが勝って欲しい。エージだと私との相性が悪すぎる。何せエージの個性は体の表面をガチガチに固める個性。対して私には衝撃を内部に送り込む武装がある。そして、私はエージに体術で負ける気はしない。一方的なサンドバッグにする未来しか見えないから。

 観客席に戻る途中、観客席への出入り口付近で立ち話をするイズクとイーダを発見。

 

「や、二人ともお疲れ様、イーダはベスト4おめでとう。イズクはショートへの対策、見させてもらったよ」

「おお、機械島くん!お疲れ様、君もベスト4じゃ無いか!」

「ミシェルさん!うん、結局負けちゃったけど何とか個性に耐えられるような体になってきたことがわかった。小さな一歩かもしれないけどそれでもちゃんと前に進めている。大きな進歩だと思ってるよ。あ、そうだ!飯田くん、さっきの話の続きだけど、お兄さんとは連絡取れた?」

「む!?いや、ちょうど兄はパトロール中のようでな、話すことはできなかった。だが、ちょうど良いのかもしれん。せっかくなんだ、優勝したことを報告したい」

「へえ、イーダのお兄さんヒーローなんだ。なんて名前?」

「インゲニウムさ!ターボヒーロー・インゲニウム。僕にとって最高のヒーローの名前だ」

「ヒーロービルボードの順位こそ中堅に位置しているけど、東京に事務所を構えていて65人ものサイドキックを抱えている大人気ヒーローなんだ!何よりも速さを信条としていて現場で不安を感じている人の元へ1秒でも早く駆けつけるためにサイドキックやサポートメンバーを中心としたチームIDATENを組織していて、尖った個性を適材適所に采配する事に長けていて、チームとして総合力で勝負するヒーローなんだ。それ以外にも活躍の機会に恵まれない移動系個性を積極的にスカウトして行って自分たちの積み上げてきた移動系個性のノウハウを惜しげもなく伝授するなんていった教導面も持つヒーローで、高速移動系の多い事務所として“日本最速のヒーローチーム”なんて呼ばれたりもしているんだよ!!」

「お、おお…そう、なんだ」

 

 インゲニウムの名を誇るように告げるイーダ。そして、弩級のヒーローオタクイズクからの怒涛のオタクトークにドン引く。

 

「まあ、初めて聞くヒーローだけど、そっか、立派なヒーローなんだね、イーダのお兄さん」

「ああ!そんな兄に憧れ、インゲニウムの名に恥じぬようなヒーローになる為に、僕はこの体育祭で優勝したい。だから、君にも宣戦布告だ、機械島くん」

 

 そう言ってまっすぐ私を見つめるイーダ。

 

「はっきりと言おう、君の実力は僕よりも上だ。入学当初から変わることなく僕たちの遥に先を走っている。だが、勝機はゼロじゃ無い、糸よりもか細いが確かに勝機はあると考えている。だから僕は、君に挑戦する」

「いいよ、受けてあげる。お互いに勝ち進めば戦うのは決勝戦。そこでイーダがお兄さんに優勝を報告できるか、それとも私がお兄さんにあなたの弟を負かした女ですと自己紹介するのか、勝負だ」

「それは…ますます負けるわけには行かなくなったな…!」

 

 

『死ねぇえ!!!』

《決まったァア!!爆豪エゲツない絨毯爆撃で三回戦進出!!コレでベスト4が出揃った!!》

 

「…よし、行ってくる」

「うん!がんばれ飯田くん!!」

「じゃあ、私も控え室行くよ」

「え!?ミシェルさんも!?飯田くんの試合見ないの!?」

「うん、次イーダの顔見るのは決勝の舞台が良いから」

 

 イーダの後ろ姿が見えなくなってから、私も観客席から移動する。試合を座って見るために観客席に行ったのに、ほとんど試合見てないし、ずっと立ち話をしてたから座れても無いけど…気力は充分に回復した。正直、イーダとショートの対戦はイーダにかなり分が悪いと思う。

 

 

《─────!!────!──────!!!!》

 

 プレゼントマイクの実況が聞こえる。どうやらイーダとショートの試合が終わったらしい。

 正直、イーダとショートの試合は、ショートの攻撃が大雑把なところをイーダが突いて速攻を仕掛けられるか、もしくはそう言った手合いに対してショートが手札を持っているかにかかっていると思う。

 

 スタジアムに向けて、選手用の通路を歩いていると途中で異様に蒸し暑い男に出会った。

 

「うわ、アツ」

「む?キミは……機械島君だったかな」

 

 蒸し暑いというか、普通に暑い!!この男常に体から炎が出続けてる、風体からして暑苦しいけど実際にこの人の周り気温がかなり高い。一応ここって選手など関係者以外立ち入り禁止なんだけど、この人スタッフじゃ無いよね、学校でも見たことないし。堂々と姿を表しているし敵って事も無いんだろうけど…。

 

「ふむ、一先ずは先達として賛辞を送ろう。ベスト4への進出おめでとう。次の試合、キミともう一人の爆豪君と言ったか、勝った方が焦凍と戦うことになるだろう。キミと爆豪君、どちらも勝ち残るにふさわしい強力な個性を持っているが、それでも勝つのは焦凍だ。私のヘルフレイムと妻の氷を操る個性を受け継ぎ、私の唯一の欠点だった熱暴走を克服した最高傑作。それこそがショートだ。既に前の試合において超パワーを持った緑谷君でテストベッドを…」

 

 ……ああ!なんだか妙にショートを持ち上げる人だなと思ったけど、アレか!この人ショートのパパか!!で、こっそりショートに激励に行ってきた帰りに私とばったり出くわしてしまったと。

 まだ何か言っているショートのパパの言葉を聞き流して道を開け、出口を指さす。

 

「だからこそ焦凍はオールマイトを……。ん?どうかしたのかね」

「いえ、もしかしたら道に迷ってるのかなって出口だったらここを真っ直ぐに行けば着きますよ。ショートのパパですよね?一応ここって関係者以外立ち入り禁止なので他の人に見つからないうちに行った方がいいと思いますけど…」

「お、おお、ありがとう。だが、大丈夫だ、私も元雄英生徒だったからな道は把握している。ゴホン…しかし、キミの個性も素晴らしい。体を機械に変える個性だったかな?第一種目では焦凍の全力疾走に涼しい顔をして並走するスピード、巨大ロボを殴り飛ばすパワー、地雷をモノともしないタフネス、そしていくつもの形態を切り替えて状況に対応できる万能性。第二種目では使用するところを見られなかったが、最終種目第一回戦では人の動体視力を振り切る速度を制御しきる制御力、二回戦では相手の個性の弱点を正確に見抜く洞察力を見せてもらった。うむ、まさに将来有望だと言える。どうだろうか、体育祭後、職場体験をウチの焦凍と共に我がエンデヴァー事務所に来ないか?」

「あ、プロヒーローだったんですね、ショートのパパ。それでヒーローネームは“エンデヴァー”っとお誘いありがとうございます。でもそこらへんの選択は友達にヒーローに詳しいのが居るのでそいつに聞きながら決めたいと思います」

 

 へえ、ショートってヒーローの子供だったんだ。てことはイーダと私、ショートがいわゆるヒーロー2世世代って事になるのかな?でもイーダのとこは代々ヒーローの家系って聞いたから、イーダだけ2世世代って呼べないかもしれない?それにしてもヒーローって割には人相悪いなショートのパパ、エンデヴァー。敵って言われたら思わず納得してしまいそうなくらい威圧感がある。

 

「うむ、慎重に決めると……今なんだと?私を知らないのか?」

「え?はい、ショートのパパがヒーローだってことも……あ、どっかで聞いたかも?でもヒーローネームは今知りました」

「まて貴様、この際、焦凍が私のことを話題にしていないことはどうでもいい、いや、どうでも良くはないが今は置いておこう。私を知らないのか?この私、エンデヴァーをNo.2ヒーローであるエンデヴァーを知らないと?」

「はい、て言うかNo.2だったんですね。正直日本のヒーローってオールマイトくらいですね、今生きてるヒーローで知ってるのは。それ以外で知ってるヒーローになると……すごい昔のヒーローですけどあなたと同じ炎系のヒーローである“サンファイア”、彼の妹の“サンパイア”、敵だったりヒーローだったりした“シルバーサムライ”くらいですね」

「どれだけ昔のヒーローだ!!?個性黎明期のヒーローでは無いか!」

 

 いや、だってほんとに知ってる日本のヒーローなんてそれくらいだし…。あ、ヤバッ!立ち話をしてる場合じゃなかった!早く行かないと!

 

「じゃ、そろそろ試合なんで行かないと!」

「あ、こら待て!待ちなさい!!何故そんな昔のマイナーヒーローを知っていて私を知らない!!」

 

 引き止めようとするエンデヴァーの手を掻い潜って舞台へと向かう。結構話しちゃってたけど時間大丈夫かな……。

 

 

 舞台に行くと散々待たされたバクゴーが凄まじい形相で睨みつけてきた。ウケる撮っとこ。

 

 

 

 

◇エンデヴァー

 

「なんだったんだあの少女は…」

 

 焦凍へ“激励”に行った帰りにこちらを馬鹿にしているとしか思えない少女に出会った。私のことをただのクラスメイトの父親としか認識しておらず、こちらがNo.2ヒーローであることはおろかそもそもヒーローであることすら知らなかったのだ。

 仮にもNo.2だぞ?オールマイトと同等の知名度……。とは口が裂けても言えんが、それでも私のことを知らないと言う日本人など居ないと思うのだが…。

 

「確か名前は…機械島……ミシェル?とか言ったかな」

 

 見た目からしてやつは純粋な日本人ではあるまい、おそらく日系アメリカの血を引いているのだろう。そして最近まで日本に居なかった、故に私のことも知らなかったのだろう。流石に自分の今いる国のプロヒーロー、全てを覚えろとは言わんがせめてビルボードトップ10のヒーローくらいは把握しておけと言いたい。

 

「しかし、サンファイアか……ああ、私もよく知っているとも!忌々しい名前だ」

 

 彼女が出した知っているヒーローの一人“サンファイア”個性黎明期において世界が混沌に沈む中、日本の政府と企業が手を組み生み出した日本初のプロヒーローの一人、今に続くプロヒーロー制度の始まり。そして、エンデヴァーこと私、轟炎司の家系、轟家の始まりでもある。(正確には“サンファイア”の子供の一人が轟性を名乗り出したのだが)つまり、サンファイアは私のご先祖さまにあたる。

 彼の個性、ヒーロー名と同じく“サンファイア”は100万度の炎を纏い、プラズマ化したエネルギーを操ると言われ、超高速で空を飛ぶことが出来る。私の個性ヘルフレイムとほぼ似たような個性ではあるが、彼の個性の方が完成している。いや、私の個性こそが世代を経ることで血が薄まり劣化したと言うべきか。私の個性では個性使用に伴い体内に熱が溜まり続け、徐々に身体機能が低下して行くというデメリットがあるが記録を見るに“サンファイア”にそれは無く、私以上の火力をなんの制限もなく使い続けることが出来る。まさに私が望んだ個性そのものだ。圧倒的な火力、制限のない個性使用、オールマイトすら凌駕する最強の個性と言えるだろう。

 皮肉なモノだ、私が望んだ個性は最初から私の中にあり、しかし、親子であれど同じ個性が発現することがない以上、すでに現れた“サンファイア”は絶対に届かないモノである事が私自身を持って証明されているのだから。だからこそ私は焦凍を作った。私のヘルフレイムで熱が籠るなら他者の個性を持って冷やして仕舞えば良い、そう考えて妻を手に入れ、4人目でようやく望んだ個性を手に入れた。それが焦凍、私の最高傑作だ。

 

「それにしても、何故やつは“サンファイア”などと言う日本でもマイナーの大昔のヒーローのことを……サンファイアが有名なのは伝説のヒーローチームX-MENとの関係からアメリカの方……少し調べてみるか」

 

 そうして調べた先でやつの正体を知り、さらなる衝撃を受けることになることになるが……それはまだ先の話である。

 

「……しかし、やつは何故チア服を着ていたのだ」

 

 

 

「テメェ!クソ機械!!いつまで待たせる気だクソが!!!」

「うわ、顔ヤバウケる。撮っとこ」

「撮ってんじゃねえよ!!てかどこからスマホ出しやがった!!」

「秘密」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!?」

 

 女子には秘密の収納場所が多いのですからして。

 取り出したスマホは主審のミッドナイト先生に渡しておく。

 

《さあ!なんかトラブってたか?機械島!!少し遅れての登場だ!!》

 

「実際、テメェなんで遅れやがった」

「ショートのパパにちょっと捕まってた。なんかうちの子凄いだろみたいな自慢と体育祭後にある職場体験のお誘い受けてた」

「半分野郎の親父っつたらエンデヴァーか?」

「そうそう、そんな名前だったよ」

「そんな名前だったって、テメェNo.2だぞ?知らねえ筈がねえだろ」

「有名って言っても所詮日本の中ではってだけでしょ?私に認知されたかったらもっとワールドワイドに活躍してよ。今世界的に有名なアジア系なんてオールマイトくらいだよ」

 

 肩をすくめて言う私に呆れたような視線を向けるバクゴー。

 

 

《オット!会話も一段楽したみたいだな!それじゃあ準決勝第二試合!敵顔負け!爆破!爆殺!爆豪勝己!! 対 属性盛り過ぎ!テメェいつまでその格好だ!?ゲーミングチアガール機械島ミシェル!!レディィイSTART!!!》

 

「全力でぶち殺してやらァア!!」

 

 




と、言うわけで本作では轟家はサンファイアの子孫ということになりました。だって仕方ないじゃん。ヴィランとなるべく育てられヒーローとして目覚めたサンファイアと最強のヒーローにさせるべく息子を指導した結果ヴィラン堕ちさせたエンデヴァー美しすぎる対比じゃ無いですか?
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