東方ロストワード-失われた世界の先へ-   作:陰猫(改)

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第2話【再び光を】

【観測者S.Cの記録】

 

『──これはあくまでも一個人の観測による推察でしかないが、おそらくは私が導き出さなくとも誰かがこの答えに行き着くであろうと思ったので答え合わせも兼ねて現段階での観測結果を報告しておく。

 我々が観測するロストワードには幾つかの分岐ルートがある。

 そして、その解決に失敗して完全にロストしたのが、この異次元のように崩壊し、分離した世界である。

 観測者の推察からするに分岐点となるのは月の異変であろう。

 この異変解決こそが全ての分岐点であると観測者の私は睨んでいる。

 

 今後の特異点となる少女の身に起こる事もピースが集まった現段階でも、ある程度は考察出来る。

 月の異変のロストワードは恐らく、失敗する──或いは人為的介入があって防げない未来があるであろう。

 それは特異点となる少女の存在の有無もさる事ながら、ロストワードに巻き込まれた少女達の未来を描くのに必要な失敗談なのだろう。

 ロストワードには特異点となる少女が必要である。

 それは不思議な手帳の存在もあるが、彼女の存在そのものがロストワードの鍵そのものであるからだ。

 故にこれは必要な失敗。次に進む為の通過儀礼だったのかも知れない。

 全ては一人の少女を幻想から手放さない為に・・・』

 

 ───

 

 ──

 

 ─

 

《蒼髪の怪獣》「ふう。やっぱり、本家は違うねえ。

 あくまでも影とは言えど、彼女達の概念だからか・・・それとも、あなたに接触したからか」

あなた「・・・あの二人は」

《蒼髪の怪獣》「接触して感じ取ったのなら解るでしょう?

 あれは影だよ。ロストワード異変で折り畳まれ、意識も存在も忘れ去られた残留思念でも言うべきかな」

あなた「じゃあ、私が戦ったのも・・・」

《蒼髪の怪獣》「複霊とも言うべきかな?・・・あくまでもあなたの知る存在とは別個体であり、形を成せなかった思念体とでも覚えておいて」

あなた「・・・」

 

《蒼髪の怪獣》「ここまでの道のりを辿って来たのなら、もう解るでしょう?・・・この世界がどうやってロストワードになったのかを」

 

 ───

 

 ──

 

 ─

 

???1『□□!助けに来たわよ!』

 

 

???1『くっ!やっぱり、あの時と同じで弾幕が通用しない!?』

 

???2『おい!流石にヤバいぞ!早く、さっきの場所へ避難しろ!

 まずはこいつを安全な場所へ届けなきゃな!』

 

???1『そんなロストワードは取り戻せなかったの?私達がして来た事は間違いだったって事?』

 

???3『・・・特異点は□□。あなたよ』

 

???1『ここからは私達の戦いよ。□□・・・あなたは──』

 

 ───

 

 ──

 

 ─

 

 そうだ。わたしは──わたし達はロストワードを取り戻せなかった。

 そして、世界はロストした。

 いままでのように。

 これは最初から仕組まれたロストワードと言う幻想。

 わたしと言う特異点を得る為に用意された世界──だから、終わってしまったこの世界には何もない。

 ただ、紛い物と残されたギミックとなる舞台があるだけ。

 

《蒼髪の怪獣》「その分だと、ある程度は理解出来たみたいだね。その手帳も本来の用途として使われて本望だと思うよ」

 

 そう言われて、わたしは肌身離さず持っていた手帳に目を移す。

 そうだ。いつだって、これがあったから解決出来た。

 みんなが──□□がいたから解決出来た。

 わたしだけで解決なんて最初から出来ないし、出来ないように仕組まれていたのだ。

 わたしは手帳をめくる。手帳には追体験した事がありのまま書いてある。

 異変の事や普段からの日常などを事細かに──だと言うのに。

 

あなた「・・・どうして、みんなの名前が出てこないの」

《蒼髪の怪獣》「それがロストワードで変化してしまった【あなた】と言う存在だからだよ。

 全ては繋がっているの。【あなた】を導く為にね。

 ロストワード異変はその為の布石であり、幻想入りしたあなたを招く為に必要な事だった。

 イレギュラーがあるとしたら、そうだねえ。第三者がこの答えに気付いてしまった事かなあ」

 

 第三者・・・つまり、わたしを観測していた存在。例えるのならば、それは──。

 

《蒼髪の怪獣》「おっと。それ以上の詮索はダメだよ。

 それにあなたがすべき事は失われたこの世界をどうするかであって、あなたを責める為に用意した訳じゃないからね」

あなた「・・・」

《蒼髪の怪獣》「失われたワードの再構築には膨大な時間を有するんだよ。それこそ、あなたが成長して大人になるくらいまでの時間が・・・あなたの世界はこうして作られたんだよ」

 

 ───

 

 ──

 

 ─

 

???「ここが今日からお前の住む世界だ──あの時、私が言った通り、お前の住む世界を作ってやったろ?」

 

???「そうだ。お前はここで永遠に夢を見続ける。失われた言葉──ロストワードを探す物語を紡ぐ為にな」

 

???「多分、お前とはもう会う事がないだろう──いや、もしかすると別の手段を思い付く奴が出てくるかも知れないな。その時が来たら遠慮なく、相手をしてやるよ」

 

???「勿論、お前が覚えてたらだがな!」

 

???「じゃあな、□□。元気でやれよ」

 

 ───

 

 ──

 

 ─

 

【観測者S.Cによる記録】

 

『特異点から逸脱した少女は元凶となる少女と接触する。

 分岐の限られたルートを走るのであれば、このルートは一つの終着駅のようなものである。

 こここそが特異点だった少女のはじまりであり、物語なのだ。

 彼女の運命は大きく枝分かれしている。

 恐らく、私の考察した彼女のルートも分岐点の一つなのだろう。

 彼女がこの道を進むのか、それとも別の道を進むのかはその時になって見てからでないと解らないが少なくとも失われ、終わってしまった舞台に再び光を当てる行為をするのは私くらいであろう。

 願わくば、私の考察の通りに物語を進めず、彼女が別の道を歩む選択をする事を願う。

 

 そんな私に出来る事は最大限しよう。

 失われた可能性を再び取り戻す計画──ロストワードのサルベージ。

 彼女達が諦めた世界に新たな再生と言う名の芽を植える為に。

 故に私は観測した特異点となる少女を元に彼女を作った。

 怪獣島の怪獣である少女達とは違う別の怪獣を・・・さあ、あなたの生み出す可能性と言うのを見せてくれ、□□──いや、失われた可能性を再び照らす《蒼髪の怪獣》よ』

大元となる東方ロストワードが私の三次創作と書いている事が酷似してしまっているので投稿をどうするか、悩み中。解決編が出るまで投稿は控えるべきでしょうか?

  • 気にせず、投稿!
  • 解決編が出るまで待って!!
  • ロスワをプレイしながら読むので問題ない。
  • いまからプレイして確認するから待って!
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